岡山県倉敷市＆岡山市 日本第一熊野神社〜蟻峰山〜熊山 幸福の地
Machapuchare
その他1人 
体力度について
- GPS
- 05:26
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 571m
- 下り
- 568m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:31
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 5:23
歩行距離11.5km、歩行時間4時間30分、歩行数20,700歩、消費カロリー2,690Kcal
| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。熊山北北東からの道は一部、倒竹ロードが復活していましたが、くぐって通れます。この道のみたまにササが足に当たる箇所があったので、時季によってはマダニ対策が必要でしょう。今回は大丈夫でした。 南北に延びる道がいくつかあり、うっかり予定とは違う方向に進んでしまうことがあります。また、道の真ん中にホンドタヌキのため糞＜写真14＞が何か所かあります。歩きやすく単調な道なのでボーッと歩いてしまいがちですが、たまに方角や足元を確認したほうがいいでしょう。 日本第一熊野神社＜写真03〜08,52〜59＞から福岡神社＜写真09〜13＞を経て蟻峰山（ぎほうざん）＜写真16＞までは、蟻峰山頂上周辺以外は迷いようがありません。 日本第一熊野神社本殿第六殿＜写真58＞から背後の踏み跡を辿って福岡神社＜写真09〜13＞に向かいました。ぬかるみ気味ですが明瞭でたまに金銀テープがありました。尾根に出ると急にカチカチのきれいな土道に出合い、北にはコンクリートの表参道が延びていました。なお、本殿第六殿の少し東に福岡神社参道口の道標が見えていたので、そちらからのほうがよかったかもしれません。 福岡神社からしばらくは、たまに石が埋まった少し急な落ち葉道でロープが設置されています。標高110mを過ぎると緩やかで歩きやすい道が続きます。たまにあるホンドタヌキのため糞＜写真14＞に要注意です。 単調で歩きやすいので、ボーッと歩いていると蟻峰山（ぎほうざん）＜写真16＞の北側をスルーしてしまいました。幸い、すぐに気づいたので、適当に取り付いて尾根に上がり、東から回り込みました。頂上から南下するはずだったのですが、うっかり西に急降下、ログの通りなら、往路の道よりも少し南側に並行する道に入っていたようです。標高220mで左右に延びる道に出合うと、赤と黄色のビニールテープがありました。ここから東に進むはずがうっかり左折、さらに西に戻ってしまいました。往路の道に合流したようだったので、引き返すと先程の道には入れず、またしても蟻峰山頂上＜写真16＞の北側をスルー、ピンク色のビニール紐のある細道に入り、ほぼ北から二度目の登頂。こちらのほうが多少緩やかで歩きやすかったです。 蟻峰山（ぎほうざん）＜写真16＞から西熊山＜写真18＞を経て秋葉大権現＜写真25＞までは、明瞭な道ですが、道標を見落としてうっかり予定とは違う方向に進んでしまわないよう注意が必要です。 蟻峰山（ぎほうざん）＜写真16＞から南下し、縦走路を歩いていると、一度、コースアウトしてしまいました。この南下ルートは、133m地点を通過し、住心院や岩屋毘沙門堂に行けます。今回は引き返し熊山＜写真34〜36＞方面に向かいました。 西熊山＜写真18＞から少し急ですが明瞭な道を下って北に向かうと「とんきり城跡」＜写真19〜22＞経由で秋葉大権現＜写真25＞に出られます。ここからしばらくは舗装道路を歩きました。 熊山＜写真34〜36＞北東の登山口から熊山、西熊山＜写真18＞を経て南方面に下山するまでは、一部、倒竹ロードやササの間の細道がありますが、歩くのに支障はありません。 「彦崎三十三観音」の1番如意輪観音の道標から土道に入ると、以前からあった倒竹は少し数が増えていましたが、くぐって通れます。途中、地形図の破線の道ではなく尾根道に入りました。上がる箇所には赤いヘッドの土留め標柱がたくさんあり、うっかりスルーして破線の道を進み過ぎヤブコギすることもなくなりました。熊山＜写真34〜36＞まではたまにササの間の細道になり、ササが足に当たりますが、足元は見えます。時季によってはマダニ対策が必要でしょう。 西熊山＜写真18＞を過ぎると、道標はありませんが赤いビニールテープが複数あったので、地形図の破線の道を南下することにしました。明瞭な道を辿ると、途中で破線の道からは逸れ、標高70mの彦才手（ひこさいで）池からはコンクリート道、そのうちアスファルト道になりました。 |
| その他周辺情報 | 日本第一熊野神社＜写真03〜08,52〜59＞の東北東に岡山市サウスヴィレッジがあります。農産物の購入やいちご狩りなどの収穫体験（一部、要予約）ができます。レストランは現在改装中につき休業です。農産物直売所ロードサイドマーケットは年中無休、それ以外は基本、火曜定休です。 |
写真
01五流尊瀧院宝塔（後鳥羽上皇御影塔）
尊瀧院（そんりゅういん）におられた桜井宮覚仁親王と冷泉宮頼仁親王が、隠岐で没した父君、後鳥羽上皇の一周忌供養のために仁治元年(1240年)に建立したものと伝えられています。国指定重要文化財なので、昭和45〜46年に国による解体修理と調査が行われ、遺骨などが確認されました。なお、尊瀧院の伝承によれば、遺骨は隠岐、山城、ここ備前の3カ所に分けて埋葬されているそうです。
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（後鳥羽上皇御影塔）
尊瀧院（そんりゅういん）におられた桜井宮覚仁親王と冷泉宮頼仁親王が、隠岐で没した父君、後鳥羽上皇の一周忌供養のために仁治元年(1240年)に建立したものと伝えられています。国指定重要文化財なので、昭和45〜46年に国による解体修理と調査が行われ、遺骨などが確認されました。なお、尊瀧院の伝承によれば、遺骨は隠岐、山城、ここ備前の3カ所に分けて埋葬されているそうです。
02頼仁親王姿見の井戸後鳥羽上皇の皇子である頼仁親王は、この井戸水で身を清めてから墓＜写真01＞に参拝されたと伝えられています。十数年前の水害以来、水量はかなり減ってしまったそうです。ちなみに、五流尊瀧院の歴代大僧正は頼仁親王の子孫が務めていると伝わっています。
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後鳥羽上皇の皇子である頼仁親王は、この井戸水で身を清めてから墓＜写真01＞に参拝されたと伝えられています。十数年前の水害以来、水量はかなり減ってしまったそうです。ちなみに、五流尊瀧院の歴代大僧正は頼仁親王の子孫が務めていると伝わっています。
奈良時代（8世紀）に紀州・熊野権現のいわば避難先となり、現在では五流尊瀧院と日本第一熊野神社とに分かれています。
04熊野十二社大権現本堂石段を上ったところにありました。左奥に見えているのは役行者（神変大菩薩）供養塔です。明治時代、神仏分離令により十二社権現は日本第一熊野神社となり他の寺院（五流尊瀧院）は天台宗寺院となったそうです。
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石段を上ったところにありました。左奥に見えているのは役行者（神変大菩薩）供養塔です。明治時代、神仏分離令により十二社権現は日本第一熊野神社となり他の寺院（五流尊瀧院）は天台宗寺院となったそうです。
05八尾羅（はっぴら）宮寛文7年（1667年）、池田光政公が命じて勧請建立したとされています。昔から商売繁盛の神様として有名で、日本で唯一の「いじめ除けの神」としても知られています。鳥居の右奥に祠に描かれた白狐の8本の尾だけが見えています。八尾狐（やおのきつね）は、徳川家光の夢に現れ、病が治ると告げたことで知られています。九尾の狐は悪い妖怪で有名ですが、尾が1本増えたらなんでアカンのやろ・・・
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寛文7年（1667年）、池田光政公が命じて勧請建立したとされています。昔から商売繁盛の神様として有名で、日本で唯一の「いじめ除けの神」としても知られています。鳥居の右奥に祠に描かれた白狐の8本の尾だけが見えています。八尾狐（やおのきつね）は、徳川家光の夢に現れ、病が治ると告げたことで知られています。九尾の狐は悪い妖怪で有名ですが、尾が1本増えたらなんでアカンのやろ・・・
06日本第一熊野神社本殿第三殿
本殿は手前左から第三殿、第一殿、第二殿、第四殿、第五殿、第六殿です。おそらく、拝殿の背後に第一殿、その左右に第二殿と第三殿を建立、その後は東側にしかスペースがなかったので、第四殿、第五殿、第六殿と並べたのでしょう。春日造と入母屋造と流造が混在した統一感のない並び方も興味をそそります。
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本殿第三殿
本殿は手前左から第三殿、第一殿、第二殿、第四殿、第五殿、第六殿です。おそらく、拝殿の背後に第一殿、その左右に第二殿と第三殿を建立、その後は東側にしかスペースがなかったので、第四殿、第五殿、第六殿と並べたのでしょう。春日造と入母屋造と流造が混在した統一感のない並び方も興味をそそります。
07日本第一熊野神社本殿第二殿裏側
重要文化財見学通路の途中にあるデッキから裏側が見られます。本殿6棟のうちの第二殿で、これだけが国の重要文化財です。応仁年間(1467〜1469年)に兵火で焼失した後、明応元年(1492年)にまずはこれだけが再建されました。
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本殿第二殿裏側
重要文化財見学通路の途中にあるデッキから裏側が見られます。本殿6棟のうちの第二殿で、これだけが国の重要文化財です。応仁年間(1467〜1469年)に兵火で焼失した後、明応元年(1492年)にまずはこれだけが再建されました。
08日本第一熊野神社本殿第五殿から第三殿裏側
左手前が第五殿です。本殿6棟のうち、第二殿＜写真07,57＞以外は正保4年（1647年）に再建されており、岡山県の重要文化財です。
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本殿第五殿から第三殿裏側
左手前が第五殿です。本殿6棟のうち、第二殿＜写真07,57＞以外は正保4年（1647年）に再建されており、岡山県の重要文化財です。
09福岡神社拝殿＆本殿699年に役行者が伊豆大島に流されると、高弟たちは紀州熊野の十二社権現の御神宝を奉じて瀬戸内海をさまよいました。ちょうど水島灘を航行中に出会った老翁の「福岡の邑如意宝満の峯に鎮斎すべし」との言葉により、701年に福岡の里に鎮座、これが現在の日本第一熊野神社です。老翁の立っていた石を、福岡神社の後方に地主の神として祀りました。
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699年に役行者が伊豆大島に流されると、高弟たちは紀州熊野の十二社権現の御神宝を奉じて瀬戸内海をさまよいました。ちょうど水島灘を航行中に出会った老翁の「福岡の邑如意宝満の峯に鎮斎すべし」との言葉により、701年に福岡の里に鎮座、これが現在の日本第一熊野神社です。老翁の立っていた石を、福岡神社の後方に地主の神として祀りました。
10福岡神社拝殿振り返って左奥に拝殿、右奥にこれから登る蟻峰山（ぎほうざん）＜写真16＞がわずかにのぞき、その右手前に大きく蟻峰山西峰が見えます。境内は福岡山遺跡といい、曲輪（くるわ）1段だけの城跡だと考えられていますが、史実は確認されていません。
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左奥に拝殿、右奥にこれから登る蟻峰山（ぎほうざん）＜写真16＞がわずかにのぞき、その右手前に大きく蟻峰山西峰が見えます。境内は福岡山遺跡といい、曲輪（くるわ）1段だけの城跡だと考えられていますが、史実は確認されていません。
11福岡神社境内より天満山＆松楠山
正面より少し左手前が天満山、その奥が松楠山です。ここから南西に裏参道が延びていますが、急で滑りやすいそうです。
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天満山＆松楠山
正面より少し左手前が天満山、その奥が松楠山です。ここから南西に裏参道が延びていますが、急で滑りやすいそうです。
12福岡神社境内より蟻峰山西峰＆蟻峰山
中央に大きく蟻峰山西峰、その左背後に蟻峰山＜写真16＞がわずかに見えました。ここから360度パノラマ動画を撮りました。
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蟻峰山西峰＆蟻峰山
中央に大きく蟻峰山西峰、その左背後に蟻峰山＜写真16＞がわずかに見えました。ここから360度パノラマ動画を撮りました。
13ソヨゴ実直径1�兮�らずの赤い実は1つずつ垂れ下がってつきます。冬に低山で見かけることが多く、ヤブコギ中は癒やされます。この近くに小さな石をお祀りしてありましたが、これが日本第一熊野神社が鎮座するきっかけになった老翁が立っていた石だったのかもしれません。
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直径1�兮�らずの赤い実は1つずつ垂れ下がってつきます。冬に低山で見かけることが多く、ヤブコギ中は癒やされます。この近くに小さな石をお祀りしてありましたが、これが日本第一熊野神社が鎮座するきっかけになった老翁が立っていた石だったのかもしれません。
14ホンドタヌキのため糞太さ2�僉�長さ3〜7�僂如�直径20�冂�にまとまっていました。ホンドタヌキにはこのように複数が同じ場所に糞をする習性があります。道の真ん中にときどきあるので、たまには足元を見ないと(-_-;)連れはタヌちゃんにウン（運）をもらったとポジティブシンキングでした(^^♪
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太さ2�僉�長さ3〜7�僂如�直径20�冂�にまとまっていました。ホンドタヌキにはこのように複数が同じ場所に糞をする習性があります。道の真ん中にときどきあるので、たまには足元を見ないと(-_-;)連れはタヌちゃんにウン（運）をもらったとポジティブシンキングでした(^^♪
カサの直径は1〜3�僉�表には毛が生え、裏側の管孔は歯牙状です。
16蟻峰山頂上三角点「林村」蟻峰山（ぎほうざん）頂上には標高231.8mの三角点が設置されています。展望は効きません。なぜか直前で分岐を見落とし、適当に登ってたどり着きました。ここから南へ向かうはずが、またしてもうろうろし2回訪問する羽目に。いたずら好きなタヌちゃんたちに化かされたかな(*^^*)
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蟻峰山（ぎほうざん）頂上には標高231.8mの三角点が設置されています。展望は効きません。なぜか直前で分岐を見落とし、適当に登ってたどり着きました。ここから南へ向かうはずが、またしてもうろうろし2回訪問する羽目に。いたずら好きなタヌちゃんたちに化かされたかな(*^^*)
下を見ると異なる二本の木ですが、上の方を見ると完全に一体化していました(^_^;)
18西熊山頂上通過点のようで展望は効きません。今年の2月14日には、「（水タンク）」の文字はありませんでした。どなたかが書き加えてわかりやすくしてくださったようです。ここから「とんきり城跡」＜写真19〜22＞経由で秋葉大権現＜写真25＞に向かいます。
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通過点のようで展望は効きません。今年の2月14日には、「（水タンク）」の文字はありませんでした。どなたかが書き加えてわかりやすくしてくださったようです。ここから「とんきり城跡」＜写真19〜22＞経由で秋葉大権現＜写真25＞に向かいます。
19とんきり城跡南端の曲輪南端部の土塁
城主は三村氏、一説には児島高徳と伝わっており、常山合戦の出城と考えられています。この写真ではわかりにくいですが、帯状に少し盛り上がった部分が中央手前から奥に続いています。
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南端の曲輪南端部の土塁
城主は三村氏、一説には児島高徳と伝わっており、常山合戦の出城と考えられています。この写真ではわかりにくいですが、帯状に少し盛り上がった部分が中央手前から奥に続いています。
20とんきり城跡南端の曲輪北端部の堀切
深さは1m程しかないので、堀切とまでは言えないかもしれません。「岡山県中世城館跡総合調査報告書」によれば、堀切は確認されていません。
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南端の曲輪北端部の堀切
深さは1m程しかないので、堀切とまでは言えないかもしれません。「岡山県中世城館跡総合調査報告書」によれば、堀切は確認されていません。
主郭北端の堀切
これもやはり深さは1m程ですが、平坦な地形が階段状に続いているので、明らかに人為的と思われます。
22とんきり城跡主郭北の曲輪北端部の切岸
木の間の急な細道を下りて振り返ってみました。高さは2m程なので、自然地形をそのまま利用しただけなのかもしれません。北側はあまり手が加えられていないようです。今回はほぼ南から北へと4面連続した曲輪（くるわ）を通り抜けました。
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主郭北の曲輪北端部の切岸
木の間の急な細道を下りて振り返ってみました。高さは2m程なので、自然地形をそのまま利用しただけなのかもしれません。北側はあまり手が加えられていないようです。今回はほぼ南から北へと4面連続した曲輪（くるわ）を通り抜けました。
1本の木ですが、根元近くで6本に分かれていました。幹に「ナカシマ」ってありえへん(*_*;
連れが数えて20本あると断言しました。（お前ヒマなんか。）これも根元でつながっているのでしょうか(*_*;
25鳥居越しに秋葉大権現の祠ここに出て振り返ってみました。祠の左に明瞭な道が見えています。今年の2月にも訪問したのに、気づかなかったのはなぜでしょう。秋葉権現は秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神です。
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ここに出て振り返ってみました。祠の左に明瞭な道が見えています。今年の2月にも訪問したのに、気づかなかったのはなぜでしょう。秋葉権現は秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神です。
26竹越しに稲荷山祠＜写真25＞の脇から北北西方面を見下ろすと、なぜか竹が1本だけ生えていました。岡山市彦崎では、蟻峰山＜写真16＞を稲荷山、稲荷山は「ホンモノの稲荷山」と呼びます。蟻峰山はニセモノかーい( *´艸｀)立石＜写真27＞があるほうの稲荷山と言わないと蟻峰山と間違えられるので要注意です。4年近く前、初めて登ったときのことを懐かしく思い出しました。
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祠＜写真25＞の脇から北北西方面を見下ろすと、なぜか竹が1本だけ生えていました。岡山市彦崎では、蟻峰山＜写真16＞を稲荷山、稲荷山は「ホンモノの稲荷山」と呼びます。蟻峰山はニセモノかーい( *´艸｀)立石＜写真27＞があるほうの稲荷山と言わないと蟻峰山と間違えられるので要注意です。4年近く前、初めて登ったときのことを懐かしく思い出しました。
27稲荷山北東尾根立石ズーム倒木をくぐってコンクリートの階段を下りる途中で稲荷山＜写真26＞の右のほうに白っぽく見えている岩をズームしてみました。船着岩ともいいますが、地元では立石で通っており、特に南東麓からはよく見えます。稲荷山はここ1,2年の間に登山者が増え、道も整備されたようです。
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倒木をくぐってコンクリートの階段を下りる途中で稲荷山＜写真26＞の右のほうに白っぽく見えている岩をズームしてみました。船着岩ともいいますが、地元では立石で通っており、特に南東麓からはよく見えます。稲荷山はここ1,2年の間に登山者が増え、道も整備されたようです。
28金山＆笠井山＆本宮高倉山舗装道路を歩いていると、ここだけ視界が開け、北から北北東方面が見えました。中央少し左の一番高い山が岡山市最高峰の金山、その右に笠井山、右の高いのが本宮高倉山（ほんぐうたかくらやま）です。
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舗装道路を歩いていると、ここだけ視界が開け、北から北北東方面が見えました。中央少し左の一番高い山が岡山市最高峰の金山、その右に笠井山、右の高いのが本宮高倉山（ほんぐうたかくらやま）です。
周辺にこのように両サイドに竹が生えた道が続いています。いつ見てもきれいです。
30五輪様この北西にある61m峰の墓地にも鎌倉から室町の五輪塔がいくつかありますが、どれも個人の墓所内なのでさすがに撮影はやめました。ちょうどお墓参りに来られていたご夫婦は、この五輪塔のことを五輪様と呼んでおられました。室町時代の豊島石製で、かなり風化していますが、墓地内の五輪塔群同様、大事にされているようです。
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この北西にある61m峰の墓地にも鎌倉から室町の五輪塔がいくつかありますが、どれも個人の墓所内なのでさすがに撮影はやめました。ちょうどお墓参りに来られていたご夫婦は、この五輪塔のことを五輪様と呼んでおられました。室町時代の豊島石製で、かなり風化していますが、墓地内の五輪塔群同様、大事にされているようです。
31サザンカ越しに熊山東236m峰
ピンクの八重咲きのサザンカは傷んだ花も多かったのですが、まだ見頃でした。背後に熊山＜写真34〜36＞の東にある236m峰の北西斜面が見えました。
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熊山東236m峰
ピンクの八重咲きのサザンカは傷んだ花も多かったのですが、まだ見頃でした。背後に熊山＜写真34〜36＞の東にある236m峰の北西斜面が見えました。
32カワラタケハカワラタケ＜写真15＞とは違い、カサの表には毛がなく、裏はポツポツと穴が開いたように見えます。びっしり生えていたので動画も撮りました。
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ハカワラタケ＜写真15＞とは違い、カサの表には毛がなく、裏はポツポツと穴が開いたように見えます。びっしり生えていたので動画も撮りました。
33熊山大権現鳥居安政7（1860）年の鳥居です。この前後に一部、ササの間の細道があります。足に当たる箇所があるので、時季によってはマダニ対策が必要でしょう。
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安政7（1860）年の鳥居です。この前後に一部、ササの間の細道があります。足に当たる箇所があるので、時季によってはマダニ対策が必要でしょう。
標高240mの頂上は開けていますが、展望は効きません。正面奥は熊山大権現の祠です。
35熊山大権現祠内部祠の中をのぞいてみました。神仏習合の神で、牛馬の病気除けにご利益があるとされています。前面の格子窓が強風にあおられパカパカしていました。権現様は大丈夫でしょうか。
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祠の中をのぞいてみました。神仏習合の神で、牛馬の病気除けにご利益があるとされています。前面の格子窓が強風にあおられパカパカしていました。権現様は大丈夫でしょうか。
36「彦崎三十三観音」1番如意輪観音
彦崎三十三観音は、西国三十三所霊場に倣い、明治4〜5年に地元の方々により整備された霊場です。今年2月14日にすべてお参りしましたが、15km程ありました。
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1番如意輪観音
彦崎三十三観音は、西国三十三所霊場に倣い、明治4〜5年に地元の方々により整備された霊場です。今年2月14日にすべてお参りしましたが、15km程ありました。
直径10cm程の小さめの花ですが、元気でした。冬咲きの品種でしょうか。
38戸山城跡南南東に見える191m峰の頂上周辺に戸山（こやま）城跡があり、堀切や切岸、石積みなどが遺っています。3年前に住心院のご住職から、墓地（おそらく慈眼院のもの）に黄色いポールが立っており、そこから登れるとおききしました。
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南南東に見える191m峰の頂上周辺に戸山（こやま）城跡があり、堀切や切岸、石積みなどが遺っています。3年前に住心院のご住職から、墓地（おそらく慈眼院のもの）に黄色いポールが立っており、そこから登れるとおききしました。
正無田（しょんだ）公園入口の花壇です。直径2cm程の小さな花ですが、数は多かったです。
花の直径は2cm程、花弁のように見える舌状花の形が少し変わっていました。
見頃でたくさん咲いていました。この品種をよく見かけます。
42波止岡の首切り地蔵・血洗いの池
室町時代に周辺は処刑場で、この裏にかつてあった池で処刑に使った刀等を洗ったと伝えられています。中央の地蔵堂は罪人の供養のために建てられ、平成2年に改築されました。中の小さいほうが首切地蔵で頭と胴体は最初から別々に作られています。左の宝篋印塔（ほうきょういんとう）は天明2年（1782年）のものです。
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・血洗いの池
室町時代に周辺は処刑場で、この裏にかつてあった池で処刑に使った刀等を洗ったと伝えられています。中央の地蔵堂は罪人の供養のために建てられ、平成2年に改築されました。中の小さいほうが首切地蔵で頭と胴体は最初から別々に作られています。左の宝篋印塔（ほうきょういんとう）は天明2年（1782年）のものです。
43由加参道丁石右の小さな石仏は日本三大権現の一つである倉敷市由加山の参道の三十八丁石です。残念ながら、元とは別の位置にあります。背後は一本松葉の松で、松葉が1本ずつしかないそうですが、よく見ていなかったので気づきませんでした。
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右の小さな石仏は日本三大権現の一つである倉敷市由加山の参道の三十八丁石です。残念ながら、元とは別の位置にあります。背後は一本松葉の松で、松葉が1本ずつしかないそうですが、よく見ていなかったので気づきませんでした。
舗装道路の右側の畑がにぎやかでした。可愛い牛のイラストには「モー進」の文字が(*^^*)ほっこりしました。
後鳥羽上皇の皇子である頼仁親王の墓で、宮内庁が管理しています。
46ヒメツルソバヒマラヤ原産の園芸植物ですが、野生化しているところもあります。小さな花が集まって直径1cm程になり、斑入りの葉は秋には紅葉します。用水路の中にたくさん咲いていました。
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ヒマラヤ原産の園芸植物ですが、野生化しているところもあります。小さな花が集まって直径1cm程になり、斑入りの葉は秋には紅葉します。用水路の中にたくさん咲いていました。
47五輪塔＆宝篋印塔など重要文化財と書かれていたので立ち寄りました。倉敷市、岡山県、国、いずれの重要文化財指定も受けていないようですが、風化具合からなかなかの年代物のようです。右から宝塔、宝篋印塔（ほうきょういんとう）、相輪、五重塔、五輪塔だそうです。
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重要文化財と書かれていたので立ち寄りました。倉敷市、岡山県、国、いずれの重要文化財指定も受けていないようですが、風化具合からなかなかの年代物のようです。右から宝塔、宝篋印塔（ほうきょういんとう）、相輪、五重塔、五輪塔だそうです。
48日本第一熊野神社鳥居越しに狛犬
自動車で参拝すると、この鳥居の脇の道路を通って駐車場に入ることになります。復路はちゃんと鳥居をくぐって再び参拝することにしました。
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鳥居越しに狛犬
自動車で参拝すると、この鳥居の脇の道路を通って駐車場に入ることになります。復路はちゃんと鳥居をくぐって再び参拝することにしました。
仁王門池跡（現林公園）外の斜面に生えていました。直径5cm程の花は秋から初冬に咲くので庭にもよく植えられます。
50伝桜井宮覚仁法親王墓行者池の中の島にあります。後鳥羽上皇の皇子である桜井宮覚仁法親王は、尊瀧院（そんりゅういん）で亡くなり、ここに埋葬されたと伝えられていますが、史実とは言い切れないようです。左の石造十三層塔は明治末に岡山市吉備津の宗教法人福田海（ふくでんかい）が一部を除き作り替えました。
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行者池の中の島にあります。後鳥羽上皇の皇子である桜井宮覚仁法親王は、尊瀧院（そんりゅういん）で亡くなり、ここに埋葬されたと伝えられていますが、史実とは言い切れないようです。左の石造十三層塔は明治末に岡山市吉備津の宗教法人福田海（ふくでんかい）が一部を除き作り替えました。
直径5mm程の小さな赤い実と鋸歯のない葉が特徴です。岡山市の市木に指定されています。
高さ21.5mの三重塔は文政3年（1820年）建立の記録があり、岡山県の重要文化財です。
備前焼の狛犬
岡山県南東部にはこのような備前焼の狛犬がよく見られます。特に銘はありませんでした。
54日本第一熊野神社本殿＆八尾羅宮
朝は地元の方々が掃除に来られていましたが、このときは人はまばらでした。左から八尾羅（はっぴら）宮＜写真05＞、本殿第三殿＜写真06＞、第一殿、国の重要文化財である第二殿＜写真07,57＞、第四殿、第五殿、第六殿＜写真58＞です。後で第六殿から歩きながら動画を撮りました。
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本殿＆八尾羅宮
朝は地元の方々が掃除に来られていましたが、このときは人はまばらでした。左から八尾羅（はっぴら）宮＜写真05＞、本殿第三殿＜写真06＞、第一殿、国の重要文化財である第二殿＜写真07,57＞、第四殿、第五殿、第六殿＜写真58＞です。後で第六殿から歩きながら動画を撮りました。
55日本第一熊野神社八尾羅宮由緒図？
かつて氏子たちが狐などによる農作物被害に悩んで参拝したところ、ここに祠を建てれば狐たちが集まって被害がなくなるとのお告げがありました。効果てきめん、たちまち被害は減り、狐たちは神のお使いとなってめでたしめでたしという八尾羅（はっぴら）宮＜写真05＞の由緒を描いたものでしょうか。
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八尾羅宮由緒図？
かつて氏子たちが狐などによる農作物被害に悩んで参拝したところ、ここに祠を建てれば狐たちが集まって被害がなくなるとのお告げがありました。効果てきめん、たちまち被害は減り、狐たちは神のお使いとなってめでたしめでたしという八尾羅（はっぴら）宮＜写真05＞の由緒を描いたものでしょうか。
56日本第一熊野神社本殿第三殿から第五殿裏側
手前右が第三殿＜写真06＞です。基礎の部分に八尾羅宮由緒図？＜写真55＞が飾られています。重要文化財見学通路に上がらなくても檜皮葺の屋根まで十分見えます。
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本殿第三殿から第五殿裏側
手前右が第三殿＜写真06＞です。基礎の部分に八尾羅宮由緒図？＜写真55＞が飾られています。重要文化財見学通路に上がらなくても檜皮葺の屋根まで十分見えます。
本殿第二殿
国の重要文化財です。2018年に改修工事が行われ、明応元年(1492年)の再建当時と同じ彩色が施されました。
本殿第六殿
なぜかこれだけが妙に小さいです。側に福岡神社参道口がありますが、今回はこの裏手から踏み跡を辿って登りました。
1.5m四方くらいでした。背後に熊野十二社大権現本堂＜写真04＞に上がる石段が見えています。
60じゅうじゅうカルビフルコース1
下山後は焼き肉食べ放題(^^♪上段は食べ放題限定サービスの突き出し3種盛りです。焼きながら動画も撮りました。下段の右上は期間限定メニューの熟成ジャンボロースです。薄めですが、これ2枚で直径40cmの焼き網がほぼいっぱいになりました。
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フルコース1
下山後は焼き肉食べ放題(^^♪上段は食べ放題限定サービスの突き出し3種盛りです。焼きながら動画も撮りました。下段の右上は期間限定メニューの熟成ジャンボロースです。薄めですが、これ2枚で直径40cmの焼き網がほぼいっぱいになりました。
61じゅうじゅうカルビフルコース2
チョレギサラダ、チキンサラダなど野菜系も充実しています。下段手前左の赤身肉は希少部位の牛せせりです。肉の味がしっかりしておいしいです。
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フルコース2
チョレギサラダ、チキンサラダなど野菜系も充実しています。下段手前左の赤身肉は希少部位の牛せせりです。肉の味がしっかりしておいしいです。
62じゅうじゅうカルビフルコース3
上段中央奥と手前はフルコース限定メニューで、黒毛和牛焼きしゃぶカルビと厚切り牛塩タンです。下段の奥2つはフルコース限定メニューで、左が黒毛和牛赤身花咲肉、右が意外にあっさり食べられる国産牛カルビです。手前のハラミステーキは手のひらより少し小さいサイズで、肉の味がしっかりして食べ応えがあります。
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フルコース3
上段中央奥と手前はフルコース限定メニューで、黒毛和牛焼きしゃぶカルビと厚切り牛塩タンです。下段の奥2つはフルコース限定メニューで、左が黒毛和牛赤身花咲肉、右が意外にあっさり食べられる国産牛カルビです。手前のハラミステーキは手のひらより少し小さいサイズで、肉の味がしっかりして食べ応えがあります。
63じゅうじゅうカルビフルコース4
上段手前と左奥は期間限定メニューです。牡蠣の塩ラーメンはあっさりスープに千切りのユズの風味がするやさしい味、左奥のチゲうどんは辛味噌だしが石焼器でグツグツ煮え立った状態で出てきます。カキは小さいですが、味は濃厚です。下段のガリガリ君は期間限定メニューのいちご味でした。
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フルコース4
上段手前と左奥は期間限定メニューです。牡蠣の塩ラーメンはあっさりスープに千切りのユズの風味がするやさしい味、左奥のチゲうどんは辛味噌だしが石焼器でグツグツ煮え立った状態で出てきます。カキは小さいですが、味は濃厚です。下段のガリガリ君は期間限定メニューのいちご味でした。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
防寒具
手袋（防水加工）
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
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|---|
感想
【歴史に翻弄された熊野神社】
修験道の開祖といわれる役行者(えんのぎょうじゃ)は、699年に民衆を惑わすという罪で伊豆大島に流されました。高弟たちは紀州熊野の十二社権現の御神宝を奉じて瀬戸内海に逃れ、石の上に立っていた老翁の「福岡の邑如意宝満の峯に鎮斎すべし」との勧めにより、福岡の里と呼ばれていた地に向かい、大宝元年(701年)3月3日、鎮座祭典を執り行いました。
天平12年(740年)、聖武天皇は児島一円を本宮の御神領として寄進、本宮に模して社殿を造営し、木見に新宮、山村に那智宮を建て、新熊野三山としました。一帯は岡山県の史跡に指定されています。孝謙天皇は紀州熊野山に対し日本第一大霊験根本の称を奉られ、新熊野山の熊野神社は日本第一熊野神社と称することになりました。
1221年の承久の乱の後、敗れた後鳥羽上皇は隠岐に、その皇子で鎌倉幕府の将軍候補であった冷泉宮頼仁親王はこの地に配流されました。また、弟の桜井宮覚仁親王は乱を恐れ、この地に赴任し尊瀧院（そんりゅういん）の住職となりました。
応仁の乱では社殿をことごとく焼失してしまいましたが、明応元年(1492年)、まずは第二殿＜写真07,57＞が再建されました。これは現在、国の重要文化財に指定されています。
1600年代半ばには、池田光政公の厚い保護を受けました。慶応4年3月(1868年)、神仏分離により、日本第一熊野神社と五流尊瀧院（そんりゅういん）とに分かれました。
予定では熊野神社と五流尊瀧院の両方の史跡をすべて巡るつもりでしたが、あまりにも歴史が深く、見所が多すぎたので、半分以上の史跡は次回に訪問することにしました。
【防風＆防寒の福岡神社〜蟻峰山〜熊山ルート】
熊野神社本殿第六殿＜写真58＞から背後の踏み跡を辿って福岡神社＜写真09〜13＞に向かいました。日本第一熊野神社鎮座のきっかけをつくった老翁の立っていた石が、地主の神として祀られています。境内は福岡山遺跡といい、曲輪（くるわ）1段だけの城跡だと考えられています。史実は確認されていませんが、低い割には360度パノラマ展望が効き、築城にはよさそうでした。
福岡神社からしばらくは、たまに石が埋まった少し急な落ち葉道でロープが設置されています。石埋まりは周辺だけだったので、城を守るために手を加えたのかもしれません。
標高110mを過ぎると緩やかで歩きやすい道が続きます。特に花も紅葉もなく、たまにあるのはホンドタヌキのため糞＜写真14＞(+o+)樹林帯でほとんど展望が効かないため、つまらないと酷評されることも(-_-;)しかし、我々がこの日この山域を選んだ理由は、展望の効かない樹林帯にありました。気温が低く風が強い日は、この樹林帯が防風＆防寒となるのです。最初はそこそこ寒く、木の間の隙間風が身に沁みましたが、そのうちに風も寒さも気にならなくなりました(^^♪
単調で歩きやすいので、ボーッと歩いていると蟻峰山（ぎほうざん）の北側をスルーしてしまいました。幸い、すぐに気づいたので、適当に取り付いて尾根に上がり、東から回り込みました。蟻峰山頂上＜写真16＞は少し開けていますが、展望は効きません。ここから南下するはずだったのですが、うっかり西に急降下、往路の道に合流したようだったので、引き返すと先程の道には入れず、またしても蟻峰山頂上＜写真16＞の北側をスルー、ほぼ北から二度目の登頂(*_*;今度は無事に南下ルートに入れましたが、帰宅後ログを確認するまでは何が起こったのかよくわからず、いたずら好きなタヌちゃんたちに化かされたような気分でした。
道は明瞭でたまに道標もありますが、途中には尾根の分岐路がいくつかあります。
一度、道なりに歩いていてコースアウトしてしまいました。この南下ルートは、133m地点を通過し、住心院や岩屋毘沙門堂に行けます。
2018年11月25日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1662545.html
今回は引き返し熊山＜写真34〜36＞方面に向かいました。
【西熊山から北上コースはとんきり城跡から秋葉大権現への史跡ルート】
熊山の西に地形図上では無名ですが、西熊山＜写真18＞があります。今回の最大の目的は、ここから北上するルートを確認し、城跡を訪問することでした。実は、前回、道標を見て気になっていたのです。
2021年2月14日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2928643.html
少し急ですが明瞭な道を下って北に向かうと「とんきり城跡」＜写真19〜22＞がありました。地形図上では標高174m峰を中心とした尾根筋です。城の所在する山頂部は全長110m、幅10m前後と細長く、東西両斜面は急峻ですが、南北両尾根筋は緩やかな斜面です。この長い頂部全域と南北両尾根筋に1m前後の段差をもつ曲輪（くるわ）4面の連続が確認できました。城主は三村氏、一説には児島高徳と伝わっており、常山合戦の出城と考えられています。
ちなみに、児島高徳は鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍したとされる武将で、後鳥羽上皇の皇子である頼仁親王の曽孫という説があります。今回は訪問しませんでしたが、五流尊瀧院（そんりゅういん）は児島高徳生誕地とされ、石碑があります。
高徳は、足利尊氏が九州から攻め上がって来た時に、瀬戸内市邑久（おく）町にある上寺山の館から赤磐（あかいわ）市の熊山に旗挙げし、建武3年（1336年）4月、新田義助（新田義貞の弟）を助けに行きました。赤磐市にある熊山神社境内、拝殿に向かって右側には、児島高徳が腰掛けたと伝わる岩と旗を立てたと伝わる岩が、前後に並んで鎮座しています。
とんきり城跡からさらに北上すると、秋葉大権現＜写真25＞に出てきました。ここから、北北西方面に稲荷山＜写真26＞と稲荷山の中腹にある立石（正式名称は船着岩）の一部＜写真27＞が見えました。
【熊山南北舗装道路も史跡の宝庫】
秋葉大権現＜写真25＞から熊山＜写真34〜36＞へは北東の登山口よりアプローチすることにしました。しばらくは舗装道路を歩き、途中、鎌倉から室町時代の五輪塔を見に行きました。五輪様＜写真30＞の北西にある61m峰の墓地にもいくつかありますが、どれも個人の墓所内で花などが手向けられ、とても大事にされているようでした。
さらに進み、「彦崎三十三観音」の1番如意輪観音の道標から土道に入り、比較的楽に熊山頂上にたどり着くことができました。
熊山からは蟻峰山まで往路を引き返し、西尾根を下ってゴールする予定でしたが、そろそろいい時間になっていたので、早く舗装道路に下りて時間短縮することにしました。西熊山＜写真18＞を過ぎて地形図の破線の道を南下、途中で破線の道からは逸れましたが、道は明瞭で標高70mの彦才手（ひこさいで）池からはコンクリート道、そのうちアスファルト道になりました。
ここからは早いだろうと思いきや、ヒマワリなどの花や首切り地蔵、頼仁親王墓などの史跡に足止めを食らい、五流尊瀧院（そんりゅういん）の見学は次回のお楽しみにして再び日本第一熊野神社に参拝、時短にはならなかったかもしれませんが、大満足でゴールしました。
今回のとんきり城跡コースと下山したコースを辿ったことで、熊山へは4つの登山ルートがあることを確認することができました。展望も見どころもなくつまらないとけなされることもある山域ですが、ここの魅力は豊富なルートにあります。南北に多いので、今回のように予定変更して下山したり、うっかり予定外の道に入り込み、行き当たりばったりを楽しんだりできます。舗装道路には花や史跡などの見どころも多く、決してつまらなくはありません。またこの山域を訪れる機会があれば、未開拓のルートを確かめ、この山域における山行ルートのバリエーションを広げようと思います。
【古来より幸福の地？福岡の里】
この山域を初めて訪問したのは、4年近く前でした。
2018年03月18日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1405456.html
そのときは岡山市南区（旧灘崎町）側をメインに歩きましたが、神社や石仏など神仏だらけだった印象があります。その後も何度かコースを変えて歩きましたが、そのたびに神仏と親切な地元の方々、のんきな野鳥などの生き物たちとふれあい、とても穏やかな気持ちになりました。連れは、ここにいたらみんな幸せになれそうだという不思議な感覚を覚えるそうです。
今回、日本第一熊野神社に参拝し、その由緒を知って納得しました。古来より福岡の里と呼ばれる霊地で、人々も信心深く、穏やかだったのでしょう。だからこそ、紀州から逃れてきた熊野大権現様も受け入れられ今に至っているのです。古い石仏や五輪塔、史跡が多く、どれも大切にされていること、地元の方々が親切に道などを教えてくださることなどからも、この一帯がすべてを受け入れ大切にする幸福の地であることがうかがえます。この山域の最大の魅力はここにあるのかもしれません。
【アフター登山は焼き肉食べ放題&キャッシュレス(^^♪】
山行を終えたのは14時過ぎです。ランチとディナーを兼ねて「じゅうじゅうカルビ岡山西バイパス店」で焼き肉食べ放題フルコース＜写真60〜63＞を楽しみました。
国産牛、黒毛和牛、ハラミ、タン、希少部位を中心に100種類以上あるメニューの中からチョイスしました。焼肉の味付けは塩、醤油ダレ、ねぎ塩にんにく、旨辛ダレ、チーズフォンデュから選べます。十分味がついているので、テーブルにある焼き肉のタレはいらないくらいです。なぜか唐揚げやメンチカツといった揚げ物もありますし、石焼ビビンバやクッパ、ラーメンなどの炭水化物系も豊富です。冬なので別料金のアイスバー（10種類食べ放題）は注文しませんでしたが、期間限定という文言につられガリガリ君いちご味は食べてしまいました(-_-)
接客サービスもよく、こちらからお願いするよりも早く焼き網を交換してくださったり、新しいおしぼりを出してくださったりします。
会計は10月のじゅうじゅうの日キャンペーンで当たった20％OFFクーポン＆ Go To Eatの食事券＆ポイント利用でキャシュレスで支払いが済みました。
最後まで幸せな一日でした(*^^*)
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