記録ID: 3908864
全員に公開
アイスクライミング
甲斐駒・北岳
日程 | 2022年01月08日(土) ~ 2022年01月09日(日) |
---|---|
メンバー | , その他メンバー1人 |
天候 | 1/8 晴れ、1/9 晴れ(稜線上は西風が強かった) |
アクセス |
利用交通機関
・車は登山開始地点の杉島ゲート手前の駐車スペースと下山地点の地蔵尾根柏木登山口駐車場に1台ずつ止めました。
車・バイク
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 1日目
- 山行
- 10時間17分
- 休憩
- 1時間31分
- 合計
- 11時間48分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | ▶登山ポスト:杉島ゲートには登山ポストは無いので事前に電子申請しました。(下山口の地蔵尾根柏木登山口には登山ポストがあるので車2台のときはここの登山ポストを利用するのもありかな?) ▶ルート状況(2022年1/9現在のものです。) ◆アプローチ ・杉島ゲートから丸山谷北沢と南沢の分岐までは林道なので暗くても問題なく歩けます。 ・丸山谷北沢と南沢の分岐から南沢の二俣までは堰堤を越えたり沢内も歩いたりしますが特に問題なく歩けます。 ・南沢の二俣から左の尾根から登ると二俣から左に入ってから見えてくる滝横の悪いザレ場を登らずに高巻けます。高巻いて薄いトレース道へ合流すれば営林小屋跡までは問題なく歩けます。 ・岳沢越への沢筋の登りは踏み跡が判然とせずに初見では時間がかかると思います。私たちは今回沢内を登らずに前回敗退時に使った下降路を登ろうと最初から左側の斜面というか尾根筋を登っていきましたが、途中に岩が出てきて迂回しなければならないところもあり時間がかかりました。(前回敗退時に使った下降路は1年前の記憶なので定かではありませんでした。)沢内の氷結した滝を過ぎると右岸の尾根にはフィックスされたトラロープが出てくるので氷結した滝に突き当たるまでは沢内を詰めて突き当たったら右岸の尾根に上がりトラロープを辿って登るのが一番早くて楽に登ることができると思います。トラロープは途中の開けたところで一旦途切れますが沢を右へ横切らずにそのまま上へ登っていけばまたトラロープが現れると思います。(私たちはトラロープが途切れたところから沢を右へ横切りましたが横切り終えたあとに右岸の上部にトラロープがあるのを目視しましたが、戻るのが面倒だったのでそのまま倒木のうるさい樹林帯を登って時間がかかりました。) ・岳沢越えから三峰川への下りは赤テープ等の目印を頼りに下りました。(樹林帯を右の方へ下っていき最後は右の沢内から三峰川へ下ります。) ・三峰川へ下りた地点から岳沢出合までは左岸→右岸→左岸を歩きました。 ◆三峰川岳沢(4級上 +)(ルートグレードは参考にした最新のトポ図からで、あとは個人的な感想です。) ・全体を通して積雪量がありラッセルで疲れるし時間もかかりました。 ・岳沢出合からノートレースの沢内を2人でラッセル。途中で後続パーティー(ヒマラヤキャンプに参加している3人組)が追いついてくれてラッセルを交代できて助かりました。F1下までは2時間かかりました。 ・滝から滝の区間もトレースが無くラッセルでした。 ・2日目はヒマラヤキャンプに参加している3人組パーティーが先行してくれたのでトレースがあり楽をさせてもらいました。氷のセクションでは追いつけましたが雪面になってからは追いつくことができませんでした。(若いっていいなー。)ラッセルありがとうございました。 ・F9上からは比較的雪が締まって歩きやすかったですが、奥の二俣から左に入ると雪が締まってなくて歩きづらかったです。 ・トポでは『奥の二俣で左に入り最後は右の尾根を登って大仙丈ヶ岳へ出る。』となってましたが、先行パーティーがラッセルしてくれたトレースは奥の二俣を登り右の尾根に取付かず左の尾根に取付いていたのでそのトレースを後追いしました。 ・F9を越えてから大仙丈ヶ岳までの登りが長く疲れました。 ・全体的に水っぽい氷でした。レーザースピードライトは使いづらかったです。(氷結が甘いというか水っぽい氷が多い感じの日本のアルパインルートにはレーザースピードの方が使い勝手が良いと改めて感じました。次回からアイススクリューを購入する際は軽さ重視ではなくて使い勝手重視にしようと思います。) F1:15m 半分?は埋まっていた。フリーで登る。 F2:10m 半分?は埋まっていた。あまり覚えていない。フリーで登る。 F3:50m 右側の簡単なラインからTさんリードで登る。終了点はF4基部の氷にアイススクリューで構築。 F4:30m 左端の簡単なラインからヤマパンリードで登る。終了点は右岸の貧弱な灌木で構築。 F5:20m だいぶ埋まっていたナメ滝みたいのがあったがそれがF5だったらしい。(右側の雪面を登っていったので結果的に巻く形となった。) F6:2段60m ヤマパンリードで登る。終了点は左岸の岩のリスにハーケン2枚で構築。(最上部の氷の部分でアイススクリューでも作れます。私は登りすぎ氷の部分を通りすぎて雪の部分まで登ったのでハーケンを使いました。) F7:15m フリーで登る(氷は薄かった。) F8(ソーメン流しの滝):110m 1P目をTさん、2P目をヤマパンがリードで登る。(1P目は右端を登っていき上のテラス状まで。終了点はアイススクリュー2本で構築。水がジャージャーしてるところもありました。2P目は空いている左のラインから登りましたが左端の氷は薄く脆い感じだったので中央よりを登る羽目になりました。終了点は右岸の灌木で構築。) F9:25m 半分?は埋まっていた。フリーで登る。 ◆下山 ・大仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳までは一般登山道を歩きました。 ・地蔵尾根を下りました。トレースがあり高速道路でした!(ラッセルされた方々ありがとうございます。) |
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過去天気図(気象庁) |
2022年01月の天気図 |
装備
個人装備 | 雪山テント泊装備1式 アイスクライミング装備1式 |
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共同装備 | 2人用テント たわし 雪入れ袋・ジョウゴ・フィルター ヤスリ・六角レンチ ガスヘッド ガス×2 コッヘル 60mダブルロープ×2 アイススクリュー(17cmと13cm)×10 アイススクリュー(21cm)×1 クイックドロー×10 ハーケン×2 ファーストエイドキット |
写真
撮影機材:
感想/記録
by yama_pound
1/8〜9は昨年敗退した三峰川岳沢へTさんと1泊2日で行く計画を立てました。計画書では1/10を予備日にしておきましたが1/10にTさんの仕事が入り、ヘッデン下山をしてでも1/9中に下山することになりました。天気は良さそうですが積雪量はどうだろう・・・1泊2日で下山できるのか?
Climbing‼
ヾ響
・昨年敗退した時に岳沢出合まで行っているのでアプローチはスムーズにこなせたと思います。ただ岳沢越までの登りはやはり判然とせずだいぶ時間がかかりました。(まー、岳沢越までの登りはどこを登っても辿り着けそうな気もしますが、できれば分かりやすい楽なところを登りたいです。)
・初日は岳沢出合からトレース無しのラッセルがありましたがヒマラヤキャンプに参加している3人組パーティーが追いついてきてくれてラッセルを交代してくれて助かりました。また2日目はヒマラヤキャンプに参加している3人組パーティーが先頭で登ってくれたのでラッセルはせずに済み助かりました。(追いつこうにも追いつけませんでした・・・ラッセルありがとうございました。)
・今季初アイス(12月の裏同心ルンゼは雪で埋まっていたのでノーカウント)はフォローのF3でアックスを刺して荷重した氷が割れてフォールして気持ちが折れ、リードのF4とF8の2P目ではアックステンションとダメダメでした。最後の方では吹っ切れてフォールを怖がらずに登れて感覚を取り戻せたので良かったです。
・Tさんと登ると天気がダメなことが多いのですが、今回は2日間とも天気に恵まれ良かったです(笑)
・2日目の稜線上は風が強かったですが防寒対策をしていれば登山できる範囲内でした。
・下降路の地蔵尾根は長くて飽き飽きしましたが、トレースがあり高速道路で助かりました!(ラッセルされた方々ありがとうございます。)
・このルートはアイスクライミングを楽しむというよりは奥深い雪山を登ると言った方が当てはまる感じです。体力勝負の雪山です!
・今回の荷物は登攀装備を合わせて18kgでした。(昨年敗退時は19Kg)シェラフは冬用を3シーズン用にしてダウン上下をプラスすることで寒さはしのげました。食料はアルファー米1袋を夜半分で牛肉卵とじ丼、朝半分でお茶漬けで足りました。アルコールは抜きでした(笑)行動食は多めにしましたが少し余りました。
反省
・アイスクライミングではいつもアックスを打ち込み荷重のテイスティングしてから登っているのですが、今回F3をフォローで登るときに出だしで氷が割れてアックスが抜けフォールしました。いつも通りに荷重してテイスティングしたつもりでしたが結果氷が割れたのでダメだったと言う事になります。(荷物が重く自分が思っている以上に荷重がかかったのかもしれません。)今回はフォローだったので良かったですが荷重のテイスティングはしっかりやろうと思いました。
・今回はソトのガス缶を使いましたが気圧のせいか?気温のせいか?しばらく使ったら(火を点け水を作って火を止めプラティパスに水を入れまた火を点け水を作る繰り返しの作業)途中からガスヘッドが着火しなくなり困りました。予備のプリムスの寒冷地用ガス缶を使ったら着火したので問題なかったですが、高所の雪山に行く際にはガス缶の選定は重要だと認識しました。(プリムスの寒冷地用ガス缶もしばらくしたら変な感じになってました。)またソトのガス缶で着火しなかったときにライターを使ったのですがなかなかライターが点かなくて大変でした。電子ライターはダメなのはわかっているので持っていかないですが100均の調節ができない安物もダメですね。石付きのものでも最近は子供のいたずら防止用に回すところが硬くなっているので点けづらいです。(石付きの100均の安物と調整できるものの2つを持っていきましたが調整できるものは何とか点いて良かったです。)非常用のマッチも使いましたが煙が臭くて微妙でした・・
Climbing‼
ヾ響
・昨年敗退した時に岳沢出合まで行っているのでアプローチはスムーズにこなせたと思います。ただ岳沢越までの登りはやはり判然とせずだいぶ時間がかかりました。(まー、岳沢越までの登りはどこを登っても辿り着けそうな気もしますが、できれば分かりやすい楽なところを登りたいです。)
・初日は岳沢出合からトレース無しのラッセルがありましたがヒマラヤキャンプに参加している3人組パーティーが追いついてきてくれてラッセルを交代してくれて助かりました。また2日目はヒマラヤキャンプに参加している3人組パーティーが先頭で登ってくれたのでラッセルはせずに済み助かりました。(追いつこうにも追いつけませんでした・・・ラッセルありがとうございました。)
・今季初アイス(12月の裏同心ルンゼは雪で埋まっていたのでノーカウント)はフォローのF3でアックスを刺して荷重した氷が割れてフォールして気持ちが折れ、リードのF4とF8の2P目ではアックステンションとダメダメでした。最後の方では吹っ切れてフォールを怖がらずに登れて感覚を取り戻せたので良かったです。
・Tさんと登ると天気がダメなことが多いのですが、今回は2日間とも天気に恵まれ良かったです(笑)
・2日目の稜線上は風が強かったですが防寒対策をしていれば登山できる範囲内でした。
・下降路の地蔵尾根は長くて飽き飽きしましたが、トレースがあり高速道路で助かりました!(ラッセルされた方々ありがとうございます。)
・このルートはアイスクライミングを楽しむというよりは奥深い雪山を登ると言った方が当てはまる感じです。体力勝負の雪山です!
・今回の荷物は登攀装備を合わせて18kgでした。(昨年敗退時は19Kg)シェラフは冬用を3シーズン用にしてダウン上下をプラスすることで寒さはしのげました。食料はアルファー米1袋を夜半分で牛肉卵とじ丼、朝半分でお茶漬けで足りました。アルコールは抜きでした(笑)行動食は多めにしましたが少し余りました。
反省
・アイスクライミングではいつもアックスを打ち込み荷重のテイスティングしてから登っているのですが、今回F3をフォローで登るときに出だしで氷が割れてアックスが抜けフォールしました。いつも通りに荷重してテイスティングしたつもりでしたが結果氷が割れたのでダメだったと言う事になります。(荷物が重く自分が思っている以上に荷重がかかったのかもしれません。)今回はフォローだったので良かったですが荷重のテイスティングはしっかりやろうと思いました。
・今回はソトのガス缶を使いましたが気圧のせいか?気温のせいか?しばらく使ったら(火を点け水を作って火を止めプラティパスに水を入れまた火を点け水を作る繰り返しの作業)途中からガスヘッドが着火しなくなり困りました。予備のプリムスの寒冷地用ガス缶を使ったら着火したので問題なかったですが、高所の雪山に行く際にはガス缶の選定は重要だと認識しました。(プリムスの寒冷地用ガス缶もしばらくしたら変な感じになってました。)またソトのガス缶で着火しなかったときにライターを使ったのですがなかなかライターが点かなくて大変でした。電子ライターはダメなのはわかっているので持っていかないですが100均の調節ができない安物もダメですね。石付きのものでも最近は子供のいたずら防止用に回すところが硬くなっているので点けづらいです。(石付きの100均の安物と調整できるものの2つを持っていきましたが調整できるものは何とか点いて良かったです。)非常用のマッチも使いましたが煙が臭くて微妙でした・・
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