雪の舞う中を行く箱根神山・駒ケ岳(早雲山からのピストン)


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 1,102m
- 下り
- 1,102m
コースタイム
8:35 お中道分岐
8:40 大涌谷分岐
9:06 冠ヶ岳分岐
9:23 神山
10:09 箱根駒ケ岳
10:20 駒ケ岳ロープウェー駅 (休憩) 〜10:30
11:10 神山
11:20 冠ヶ岳
12:20 早雲山(ハイキングコース登り口)
天候 | 小雪〜曇、駒ケ岳はほぼガスの中。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆路面に危険箇所はありません。雪は深くないので新雪でもラッセル不要でした。 ◆特記事項 山道に張り出した木の枝、木の幹が多い印象です。枝先でウェアを引っかけたり、木の幹をくぐる際に体勢を崩したりしないよう注意が必要です。 |
写真
感想
温泉目当てでなく箱根に行くのは金時山以来の2度目です。
外輪山から眺めたことのある箱根の最高峰、神山に今回は登ってみようと行ってきました。
天気予報では弱い雪のち曇。登山向きではない中で決行したのは、降雪の中の登山は普段とどう違うかなっという実験を兼ねてのこと。今まで積雪の山道を歩いたことはあっても降ってる中に歩いたことはないものですから。もちろん、箱根なら下山後の温泉がよりどりみどりだってのことも動機のひとつですけど、ね。
登山口から登り始めた時点では降雪はなく曇り空。昨晩あたりに降ったような雪が登山道を薄く覆っていました。朝早く着いたこともあって人間の足跡ゼロ。踏み跡がないと迷うかと心配でしたが、雪が覆っていてもコースは明瞭でした。アイゼンはなくても歩けそうでしたが、念のため装着。雪が乗った木の根とか滑りやすそうですし。
登り途中で予報どおり細かい雪が舞い始め、いよいよ雪が降る条件下での山歩き開始。吹雪ってほどでない点も実験としては適当です。
雪のかかり方については、思いのほか装備やウェアに雪が付着しました。隙間をあけていたりファスナーをきちんと閉めていなかったりすると入り込むなあと実感した次第。
また、木の枝や笹の葉に着いていた雪が首筋に入り込むのでウェアのフードをかぶるのですが、頭上の視野が狭くなるためか、もしくは顔に雪が当たらないように自然と下向き加減になるためか、やけに頭上がおろそかになって障害物に頭をぶつけました。そこに木があることを分かっていながら屈み方が足りずにぶつける場合もありましたから、フードをかぶると自分の体のサイズを見誤ってしまうのかも知れません。まあ他の山に比べて今回の山は、登山道を横切るように水平に張り出している木の幹が異様に多かったのも関係しているのでしょうけども。
大涌谷付近では、ぷうんと硫黄臭が漂ってきます。卵の腐ったようなあの匂い、名物の黒い卵が頭をよぎりましたが今日は早雲山までのピストンと決めているので、大涌谷に下りるのは我慢ガマン。
駒ケ岳山頂では雪に加えて厚いガスに包まれ、自分の進む先のわずかな距離も見えないくらいでした。ホワイトアウトとしてよく聞く「前を歩いている人も見えないほど」ではなかったものの、想像していた以上に不安を感じるものですね。ただ、そんな現実感のなさがなんだか面白いと感じたりもしましたが。
駒ケ岳ロープウェー駅のたたずまい、ヤマレコで見て知ってはいましたが廃墟のようなという表現がしっくり来ました。とりわけ今日のような生命感のない雰囲気の中で見ると、荒野に打ち捨てられた無人の設備って印象です。ロープウェーで登ってきた観光客の人々、何組かいましたがこの方々にとっては残念な日だったかもしれません。
降雪の中を歩くと、もしかしたら楽しく感じられずにやる気がそがれてしまうのではと心配していましたが、その点は大丈夫でした。もちろん展望はほとんどなかったのですが、だからといってつまらないと感じたりはしませんでしたし、ほんのわずかに見えた富士山にいつも以上に興奮して結局楽しめましたし、ね。
結局、早雲山から駒ケ岳までの往路ではすれ違った登山者は1名だけ(他に、仕事で登山道に訪れているっぽい方々はいましたが)。復路ではちらほらと登山者と会いましたが、普段の山行に比べると格段に人が少ない印象でした。怪我して動けなくなっても人がなかなか来ないので見つけてもらいにくい、このあたりも雪の日での山の危険かもしれませんね。
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