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Yamareco

記録ID: 396923
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雪山ハイキング
箱根・湯河原

雪の舞う中を行く箱根神山・駒ケ岳(早雲山からのピストン)

2014年01月18日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.9km
登り
1,102m
下り
1,102m

コースタイム

7:20 早雲山(ハイキングコース登り口)
8:35 お中道分岐
8:40 大涌谷分岐
9:06 冠ヶ岳分岐
9:23 神山
10:09 箱根駒ケ岳
10:20 駒ケ岳ロープウェー駅 (休憩) 〜10:30
11:10 神山
11:20 冠ヶ岳
12:20 早雲山(ハイキングコース登り口)
天候 小雪〜曇、駒ケ岳はほぼガスの中。
過去天気図(気象庁) 2014年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ロープウェイ早雲山駅のそばに駐車場あります。
コース状況/
危険箇所等
◆路面に危険箇所はありません。雪は深くないので新雪でもラッセル不要でした。

◆特記事項
 山道に張り出した木の枝、木の幹が多い印象です。枝先でウェアを引っかけたり、木の幹をくぐる際に体勢を崩したりしないよう注意が必要です。
早朝の早雲山駅。うっすら道路にも雪が積もっています。
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早朝の早雲山駅。うっすら道路にも雪が積もっています。
駅から道路を挟んですぐに登山口。
駅から道路を挟んですぐに登山口。
どうやら今日はまだ誰も登っていないようですね。新雪踏みながら進むのは嬉しい。この時点では弱い雪が降ったり止んだり
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どうやら今日はまだ誰も登っていないようですね。新雪踏みながら進むのは嬉しい。この時点では弱い雪が降ったり止んだり
頻繁にある笹の小路を通ると、必ず両側から雪を浴びせかけられるので閉口しました。
頻繁にある笹の小路を通ると、必ず両側から雪を浴びせかけられるので閉口しました。
途中、奇跡的に雲が晴れた数分間。箱根外輪山の丸岳と、富士見台の櫓が見えました。
途中、奇跡的に雲が晴れた数分間。箱根外輪山の丸岳と、富士見台の櫓が見えました。
こっちは金時山ですね。
こっちは金時山ですね。
まさか見られるとは思っていなかった富士山。右半分も現れるかな?と待っているうちに全部が分厚い雲の中に。この瞬間を見られたのは幸運でした。
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まさか見られるとは思っていなかった富士山。右半分も現れるかな?と待っているうちに全部が分厚い雲の中に。この瞬間を見られたのは幸運でした。
ここが分岐1。左に進むと神山を巻いて駒ケ岳に向かうコース。今日は右へ。
ここが分岐1。左に進むと神山を巻いて駒ケ岳に向かうコース。今日は右へ。
雪も5cmくらいに厚くなってきました。足跡はなくてもルートははっきりしていますから迷わなくてすみます。
雪も5cmくらいに厚くなってきました。足跡はなくてもルートははっきりしていますから迷わなくてすみます。
分岐2。大涌谷に下りるコース。神山から下山する人は、だいたい大涌谷に向かうようです。
分岐2。大涌谷に下りるコース。神山から下山する人は、だいたい大涌谷に向かうようです。
謎の赤い2本の柱。上の方の細工を見る限り、元は鳥居だったみたいですね。
謎の赤い2本の柱。上の方の細工を見る限り、元は鳥居だったみたいですね。
分岐3。冠ヶ岳へ向かうルートは、復路で行ってみました。
分岐3。冠ヶ岳へ向かうルートは、復路で行ってみました。
箱根最高地点の神山。晴れていても展望はない、とのこと。今日はどの地点からも展望は望めませんから、あんまり残念に思わなかったり。柱に置かれた雪だるま、いつからあるんでしょうね。
箱根最高地点の神山。晴れていても展望はない、とのこと。今日はどの地点からも展望は望めませんから、あんまり残念に思わなかったり。柱に置かれた雪だるま、いつからあるんでしょうね。
三角点。雪に埋まっていたので発掘してみました。
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三角点。雪に埋まっていたので発掘してみました。
神山から駒ケ岳に向かう際の鞍部。駒ケ岳はガスに包まれずにしっかり見えています。
神山から駒ケ岳に向かう際の鞍部。駒ケ岳はガスに包まれずにしっかり見えています。
ところが登ってみるとあれよあれよという間にガスで真っ白に。数十m向こうも見えなくなってきました。
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ところが登ってみるとあれよあれよという間にガスで真っ白に。数十m向こうも見えなくなってきました。
由来が不明な大岩もガスの中。雪がことさらに強くなってきました。
由来が不明な大岩もガスの中。雪がことさらに強くなってきました。
駒ケ岳頂上の元宮。明るい赤色なのにどこか寒々しい。
駒ケ岳頂上の元宮。明るい赤色なのにどこか寒々しい。
鳥居の向こうも白すぎて、何だか現実感のない夢の中のような雰囲気です。
鳥居の向こうも白すぎて、何だか現実感のない夢の中のような雰囲気です。
晴れていれば好展望の広い山頂も、寂寥感あふれる荒涼とした空間に。
晴れていれば好展望の広い山頂も、寂寥感あふれる荒涼とした空間に。
そして現れるロープウェー駅。晴れてても廃墟と言われるこの建物。この雰囲気の中だとなおさらです。
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そして現れるロープウェー駅。晴れてても廃墟と言われるこの建物。この雰囲気の中だとなおさらです。
真っ白な空間に対面する双眼鏡が実にもの悲しげ。
真っ白な空間に対面する双眼鏡が実にもの悲しげ。
いつまでも山頂にいると、なんとも滅入るし、寒いので下山します。
いつまでも山頂にいると、なんとも滅入るし、寒いので下山します。
途中、冠ヶ岳に寄り道。短いけれど急登。木が多くて展望はいまいち。
途中、冠ヶ岳に寄り道。短いけれど急登。木が多くて展望はいまいち。
下山していくほどに天気が回復していく・・・?
なんか悔しい。
下山していくほどに天気が回復していく・・・?
なんか悔しい。
スタート地点に帰着。下山時にはずいぶんと登山道に踏み跡がついていました。
スタート地点に帰着。下山時にはずいぶんと登山道に踏み跡がついていました。

感想

温泉目当てでなく箱根に行くのは金時山以来の2度目です。
外輪山から眺めたことのある箱根の最高峰、神山に今回は登ってみようと行ってきました。

天気予報では弱い雪のち曇。登山向きではない中で決行したのは、降雪の中の登山は普段とどう違うかなっという実験を兼ねてのこと。今まで積雪の山道を歩いたことはあっても降ってる中に歩いたことはないものですから。もちろん、箱根なら下山後の温泉がよりどりみどりだってのことも動機のひとつですけど、ね。

登山口から登り始めた時点では降雪はなく曇り空。昨晩あたりに降ったような雪が登山道を薄く覆っていました。朝早く着いたこともあって人間の足跡ゼロ。踏み跡がないと迷うかと心配でしたが、雪が覆っていてもコースは明瞭でした。アイゼンはなくても歩けそうでしたが、念のため装着。雪が乗った木の根とか滑りやすそうですし。

登り途中で予報どおり細かい雪が舞い始め、いよいよ雪が降る条件下での山歩き開始。吹雪ってほどでない点も実験としては適当です。

雪のかかり方については、思いのほか装備やウェアに雪が付着しました。隙間をあけていたりファスナーをきちんと閉めていなかったりすると入り込むなあと実感した次第。
また、木の枝や笹の葉に着いていた雪が首筋に入り込むのでウェアのフードをかぶるのですが、頭上の視野が狭くなるためか、もしくは顔に雪が当たらないように自然と下向き加減になるためか、やけに頭上がおろそかになって障害物に頭をぶつけました。そこに木があることを分かっていながら屈み方が足りずにぶつける場合もありましたから、フードをかぶると自分の体のサイズを見誤ってしまうのかも知れません。まあ他の山に比べて今回の山は、登山道を横切るように水平に張り出している木の幹が異様に多かったのも関係しているのでしょうけども。

大涌谷付近では、ぷうんと硫黄臭が漂ってきます。卵の腐ったようなあの匂い、名物の黒い卵が頭をよぎりましたが今日は早雲山までのピストンと決めているので、大涌谷に下りるのは我慢ガマン。

駒ケ岳山頂では雪に加えて厚いガスに包まれ、自分の進む先のわずかな距離も見えないくらいでした。ホワイトアウトとしてよく聞く「前を歩いている人も見えないほど」ではなかったものの、想像していた以上に不安を感じるものですね。ただ、そんな現実感のなさがなんだか面白いと感じたりもしましたが。

駒ケ岳ロープウェー駅のたたずまい、ヤマレコで見て知ってはいましたが廃墟のようなという表現がしっくり来ました。とりわけ今日のような生命感のない雰囲気の中で見ると、荒野に打ち捨てられた無人の設備って印象です。ロープウェーで登ってきた観光客の人々、何組かいましたがこの方々にとっては残念な日だったかもしれません。

降雪の中を歩くと、もしかしたら楽しく感じられずにやる気がそがれてしまうのではと心配していましたが、その点は大丈夫でした。もちろん展望はほとんどなかったのですが、だからといってつまらないと感じたりはしませんでしたし、ほんのわずかに見えた富士山にいつも以上に興奮して結局楽しめましたし、ね。

結局、早雲山から駒ケ岳までの往路ではすれ違った登山者は1名だけ(他に、仕事で登山道に訪れているっぽい方々はいましたが)。復路ではちらほらと登山者と会いましたが、普段の山行に比べると格段に人が少ない印象でした。怪我して動けなくなっても人がなかなか来ないので見つけてもらいにくい、このあたりも雪の日での山の危険かもしれませんね。

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