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Yamareco

記録ID: 399560
全員に公開
ハイキング
奥武蔵

伊豆ヶ岳〜子ノ権現(低山ながらもスリル満点!)

2014年01月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
Casei その他1人
GPS
--:--
距離
13.3km
登り
977m
下り
1,094m

コースタイム

9:05 正丸駅
9:30 伊豆ヶ岳/正丸峠 分岐
10:00 正丸峠
10:20 小高山
10:28 長岩峠
10:39 五輪山
10:42 男坂/女坂 分岐
11:05 伊豆ヶ岳 休憩 〜11:45
12:02 古御岳
12:31 高畑山
12:53 中ノ沢ノ頭
13:10 天目指(あまめざし)峠
13:55 子ノ権現
14:36 浅見茶屋 休憩 〜15:05
15:55 吾野駅
過去天気図(気象庁) 2014年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
行き:西武池袋線 正丸駅〜 
帰り:西武池袋線 吾野駅〜
コース状況/
危険箇所等
◆正丸駅〜正丸峠
峠の前の階段に凍結した残雪あり。滑りやすいです。

◆男坂
急峻な鎖場。鎖のほか手がかり足がかりは十分にありますが、高度感があるので岩登りが平気という方以外はオススメしません。自己責任で、という看板も立っています。細かい礫が落石として落ちてくる、または自分が落としてしまう可能性があるので注意が必要です。

◆伊豆ヶ岳以降
危険な箇所は特にありません。

◆全般
このエリアの地質なのか、極めて土が脆いようです。登山道につけられた丸太上の階段の多くは崩落しかかっており、階段を避けるように新たにトレースが付いていたりして若干歩きにくい感があります。また路面自体も靴底で簡単に削られていくので、下り坂などでは表面の土ごとスリップするおそれがあります。
正丸駅から登り始め。たくさんの人がザックを背負ってスタートしていきました。
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正丸駅から登り始め。たくさんの人がザックを背負ってスタートしていきました。
飯能の山は概して低山ですからね。大した事ないって思っちゃう人も多いのでしょうね。
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飯能の山は概して低山ですからね。大した事ないって思っちゃう人も多いのでしょうね。
沢に沿った舗装路をテクテクと。一部、流れが凍っています。
沢に沿った舗装路をテクテクと。一部、流れが凍っています。
直接、伊豆ヶ岳に向かうルートと正丸峠に向かうルート。
直接、伊豆ヶ岳に向かうルートと正丸峠に向かうルート。
ここから山道開始。正丸峠に向かいます。
ここから山道開始。正丸峠に向かいます。
峠の手前の階段を登った際、それまでの道を撮影したものです。(写真中、右から左へ伸びる手すりがルート)階段には凍った残雪が付いているので、手すりで体を保持しながら登るのが安全。
峠の手前の階段を登った際、それまでの道を撮影したものです。(写真中、右から左へ伸びる手すりがルート)階段には凍った残雪が付いているので、手すりで体を保持しながら登るのが安全。
正丸峠。思ったよりも存在感の薄い標柱でした。
正丸峠。思ったよりも存在感の薄い標柱でした。
ここから尾根道。歩きやすい道です。
ここから尾根道。歩きやすい道です。
看板落ちちゃってますが、小高山。
看板落ちちゃってますが、小高山。
すぐに長岩峠。
残雪の残る五輪山。これを見て、伊豆ヶ岳の方面の雪の具合が心配でした。
残雪の残る五輪山。これを見て、伊豆ヶ岳の方面の雪の具合が心配でした。
雪がなくて一安心。ここから男坂と女坂に分岐。ストックを仕舞っていよいよ壁に挑戦です。左奥の看板には「自己責任で」の文言が。
雪がなくて一安心。ここから男坂と女坂に分岐。ストックを仕舞っていよいよ壁に挑戦です。左奥の看板には「自己責任で」の文言が。
男坂の基部から見上げるとこんな感じ。ほぼ壁ですが、手がかりは十分あるので思い切って取り付きました。
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男坂の基部から見上げるとこんな感じ。ほぼ壁ですが、手がかりは十分あるので思い切って取り付きました。
上を見上げるとまだまだ続いていて、思ったよりボリュームのある壁登りです。楽しくなってきました!
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上を見上げるとまだまだ続いていて、思ったよりボリュームのある壁登りです。楽しくなってきました!
登ってきた下を見下ろします。高い!
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登ってきた下を見下ろします。高い!
「こんな壁だとは聞いてない、よしとけばよかった」とは同行者の言。ゴメン。がんばって。
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「こんな壁だとは聞いてない、よしとけばよかった」とは同行者の言。ゴメン。がんばって。
なんとか一番上まで登りきりました!
なんとか一番上まで登りきりました!
伊豆ヶ岳の由来もろもろ。右側のイラストに同行者いわく「こんなラクそうな鎖場じゃねーぞ!」
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伊豆ヶ岳の由来もろもろ。右側のイラストに同行者いわく「こんなラクそうな鎖場じゃねーぞ!」
とりあえず山頂で記念撮影。この日は1月にしてはすごく暖かかったので薄着です。
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とりあえず山頂で記念撮影。この日は1月にしてはすごく暖かかったので薄着です。
左側に採掘面が白い武甲山、右の奥にうっすらと浅間山の白い峰。伊豆ヶ岳は眺望が良いと聞いていたのに今日はイマイチ。
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左側に採掘面が白い武甲山、右の奥にうっすらと浅間山の白い峰。伊豆ヶ岳は眺望が良いと聞いていたのに今日はイマイチ。
湯ノ沢の石灰石採掘場が目立ってました。
湯ノ沢の石灰石採掘場が目立ってました。
急坂を下って先に進みます。乾いた土面が滑りやすくてちょっと怖い。
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急坂を下って先に進みます。乾いた土面が滑りやすくてちょっと怖い。
古御岳(こみたけ)。
古御岳(こみたけ)。
高畑山。
杉並木が青々として、なんだか冬とは思えないような風景。花粉の季節には恐怖スポットに変わります。
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杉並木が青々として、なんだか冬とは思えないような風景。花粉の季節には恐怖スポットに変わります。
中ノ沢ノ頭。地図にはイモグナの頭とも書いてました。イモグナって何でしょうね。ヤマレコの地図ではここが高畑山と表記されています。
中ノ沢ノ頭。地図にはイモグナの頭とも書いてました。イモグナって何でしょうね。ヤマレコの地図ではここが高畑山と表記されています。
天目指峠。「峠なのにピークの看板!?」とつっこみを入れます。(この小ピークを過ぎるとちゃんと鞍部になってました)
天目指峠。「峠なのにピークの看板!?」とつっこみを入れます。(この小ピークを過ぎるとちゃんと鞍部になってました)
何度も何度も続くアップダウンに、2人ともグチを言いながら進みます。
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何度も何度も続くアップダウンに、2人ともグチを言いながら進みます。
トタンの載った珍しい鳥居を過ぎると子ノ権現もあと少し。
トタンの載った珍しい鳥居を過ぎると子ノ権現もあと少し。
!?
登山道から外れた別の道に、謎の手が。
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!?
登山道から外れた別の道に、謎の手が。
子ノ権現の裏手に、フクジュソウが咲いていました。
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子ノ権現の裏手に、フクジュソウが咲いていました。
子ノ権現に到着。
子ノ権現に到着。
巨大わらじ。たぶん金属製。なぜかお賽銭が乗せてあります。
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巨大わらじ。たぶん金属製。なぜかお賽銭が乗せてあります。
巨大下駄。白いほうの鼻緒の素材は・・・コルゲート管?
巨大下駄。白いほうの鼻緒の素材は・・・コルゲート管?
どれがどれだか判然としない飯能の山々を眺めて吾野駅方面へ。ちなみに子ノ権現下の土産物屋で山バッジ売っていましたよ。
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どれがどれだか判然としない飯能の山々を眺めて吾野駅方面へ。ちなみに子ノ権現下の土産物屋で山バッジ売っていましたよ。
車道を進むと見える幟を目印に、脇のつづら折の山道に進入。
車道を進むと見える幟を目印に、脇のつづら折の山道に進入。
しばらく下りると見えてきました、浅見茶屋。うどんの名店として有名なお店らしいですね。
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しばらく下りると見えてきました、浅見茶屋。うどんの名店として有名なお店らしいですね。
疲れた身に沁みわたります。うどん絶品でした。
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疲れた身に沁みわたります。うどん絶品でした。
長い長い舗装路歩き。これまでの山道に比べればまったくラクなものです。
長い長い舗装路歩き。これまでの山道に比べればまったくラクなものです。
吾野駅に到着。なかなか歩き応えのある一日でした。
吾野駅に到着。なかなか歩き応えのある一日でした。

感想

ときたま一緒に山を歩く友人を誘っての今回の山行。雪向きの装備は持っていないとのことで、雪の多い山域はNG。
では少し変化のあるコースを、と考えて埼玉の伊豆ヶ岳を目指してみました。

正丸駅からのルート選択は、直接に伊豆ヶ岳を目指すルートと正丸峠から尾根伝いに伊豆ヶ岳に向かうルートの2択。コースタイムでは直行ルートの方が早いものの、尾根歩きが好きな私の意見が通り正丸峠を経るルートに。
途中までは沢沿いの舗装路なので不安な部分はありません。けれど山道に入って正丸峠を目の前にした斜面には雪が残っており、登山道の階段上には踏み固められてツルツルになった圧雪が。幸い手すり状に据えられたパイプがあったので転倒せずに済みましたが、アイゼンのない中ではなかなか緊張しました。

尾根に出てからは非常に歩きやすく、順風満帆。小高山、長岩峠、五輪山とチェックポイントを越していきます。五輪山では雪が残っていたため、伊豆ヶ岳の路面状態が心配になりましたが、結局のところ雪の残った部分はここのみでした。

男坂に差し掛かった場所にて、ザックにストックを仕舞いこみ、手袋を替え準備万端。鎖場の経験はあまりない同行者も、はじめは尻込みしていたもののどうやらやる気になった様子。見上げるとどこまでも続きそうな岩の斜面ながら、手がかり足がかりは十分あるようでしたので三点確保をしっかりすれば進めると考え、いよいよ鎖場に取り付きます。

慎重に進みながらも、久しぶりの岩登りに若干興奮気味。よじ登って進むのはやはり楽しいものです。もっとも、上から「ラーク!」と声がかかった際には肝を冷やしましたが。(結局、小石程度の礫でしたので何事もなくすみました)鎖は丹沢の行者ヶ岳で見たものより太く重いので、安定して体を支えてくれる気がします。頂上の岩は乗り越えずにトラバースするようにルートがついているのですが、この際の斜面を横切るように移動するときは少し恐怖感を感じました。後ろから付いてくる同行者は緊張のためスピードダウンしていたものの無事クリア。後に聞いたところによると鎖のある岩の斜面から外れた左端は比較的登りやすい土まじりのルートだったのでそちらを使った。心拍数がとんでもなく上がった。とのこと。

鎖場を登りきり、さらに2,3の岩を乗り越えると伊豆ヶ岳の頂上に到着です。眺望がよいとの評判でしたが今日の曇気味の天気では景色はいまひとつといったところ。遠方の山についてはわずかに浅見山が見えた程度でした。東〜南側は木々に隠されており、西から北にかけて展望が広がっている山頂です。大休止して昼食の後、子ノ権現に向かいます。
尾根伝いのこのコース、数多い小ピークを登ったり下ったりを繰り返す道のりでした。「せっかく高度を下げたと思ったのに、また登りか」と何度も同行者とグチり合いようやく子ノ権現へ。足腰にご利益があるとのことなので、いい機会だと参拝を済ませました。子ノ権現自体は観光地のようであり車道側の入口には道を挟んで2軒の土産物屋が営業中。伊豆ヶ岳の山バッジがあったのでここで購入しました。(他に、子ノ権現バッジ、子の山バッジもありました)

子ノ権現からしばらく舗装路を進み、看板と幟を目印に山道に入ると九十九折の下り坂。傾斜が急なので勢いが付きすぎないよう注意です。降魔橋と石碑に書かれた短い橋を渡って改めて舗装路に入るとすぐに浅見茶屋が現れます。
名物のうどん、歩き疲れた身にはたまらないご馳走でした。歯応えのある麺とダシの利いたつゆが実に絶妙。甘味のメニューも豊富みたいですね。

浅見茶屋から吾野駅への道のりは完全に舗装路。距離こそ割とあるものの、同行者をして「消化試合だ」と言わしめるほど負荷にならない緩やかな下り坂でした。吾野駅に無事到着して山行は終了。この日は1月としては珍しく気温の高い日で、アウター要らずの一日でした。久しぶりにがっつりと岩の感触を楽しめて満足です。

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コメント

参考になりました。
Caseiさん

大変参考になりました。
今度の土曜日に逆ルートで伊豆ヶ岳にいってきます。
鎖場は下りになるので多少不安はありますが、何とかいってきます。
2014/1/30 17:57
Re: 参考になりました。
Kobamasamiさん、コメントありがとうございます。
拙いレコですが参考にしていただけると嬉しいですね。

下りでの鎖場通過は登りより大変かと思います
土曜日だと男坂を登ってくる登山者も多そうですから、どうかお気をつけて。
2014/1/30 22:14
Re: 参考になりました。
Caseiさん

いろいろ考えましたが、やはり正丸から伊豆ヶ岳に行きます。
鎖場の上りにも魅力がありますし、、週末なので混み合う事も予想されますので
結果は、ヤマレコでアップします。

ありがとうございました。
2014/1/31 10:33
Re[2]: 参考になりました。
なるほど

山行記録、楽しみにしています。
2014/2/1 7:00
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