蓼科山 月明かりの深夜行


- GPS
- 04:37
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 812m
- 下り
- 811m
コースタイム
- 山行
- 3:41
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 4:37
天候 | 晴れときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
その他周辺情報 | 小斉の湯 露天風呂では槍穂高連峰を見ながら湯に浸かれる |
写真
感想
泊まる道具はないけど山頂で日の出を見てみたいなと思い、雑誌で初級の雪山と紹介されており、山頂までの距離が比較的短く迷う心配も少ない蓼科山を選択しました。予報では日の出を拝めるかは微妙だったけれど、夜行も初めてなので、不安5割楽しみ5割。
実際に登山口に着いたのは午前3時ごろ。街灯も建物の明かりもないなか、月明かりで車のナンバーも登山口の看板も読めるほどに明るくてびっくり。人気の山だけにトレースが深く、山頂付近までは危険箇所もないので、せっかくなので月明かりを頼りに歩いてみることにしました。
南側に浮かぶ月が、山の南面から登る自分の影を目の前に付けてくれます。ある程度高度を上げて振り向くと、街の灯りが暗闇に浮かんで、大袈裟な表現をするならば、星が綺麗な場所で見る天の川のようでした。風もほとんどなく、自分がする規則的な呼吸音とアイゼンが雪を噛む音が聴こえるだけで、止まって息を潜めれば完全な静寂が訪れます。それなのに、なぜだか不安な気持ちにはなりませんでした。幻想的な雰囲気に捉えられていたのでしょうか。普段なら考えごとをしたり頭の中に音楽を流したりして序盤を乗り越えるのですが、今日だけは静けさが自分の心にまで乗り移ったように無心で登っていきました。まぁ、日の出までだいぶ余裕があったのでゆっくり登ることができたこともあるかもしれません。
森林限界を越えてからはそんな情緒は暴風と共に吹き飛び、ヘッデン付けるのも忘れて道を間違えながら、山頂に到着。ダウンジャケットを追加して日の出を待ちます。自分しかいない広々とした山頂で日の出を待つというのは文字に起こせば優雅なようですが、まぁしんどいしんどい。方位盤に付いたエビのしっぽが、山頂の厳しさを物語っていました。自分の登録している天気予報では午後風速20mとか載っていましたが、遅く出た方々は大丈夫だったでしょうか……
結果、日の出は写真のとおり微妙な感じでしたが、それでも視界に広がる色がみるみる変わってゆく感覚はたまらなかったです。次は雲一つない日の出も見てみたいな。山頂を降り始めてから徐々に青空も広がってきたので、朝出発の方は絶景を拝めたと思いたいですね。
最後に、今回の登山コースについて。前述のとおり雑誌『山と渓谷』で初級と扱われているのが登った動機で、確かに危険箇所も少なく体力も比較的使わなくても良いのでまぁ妥当かもしれません。
ただ、まあまあの斜度をガッチガチに踏み固められたトレース上を進んでゆくことになるので、腿・脛裏の筋肉を随分と引っ張られました。トレースから外れた方が楽……は流石に無いですが、体が硬い人(私のことですが)はけっこう足に負担がかかります。意外とマゾっ気のある人向けのコースだったかも。
リスクもあるので、お気を付けて!
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