伊吹山 雪山講習
滋賀県
Mameta7jp
comethug
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 540m
- 下り
- 526m
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- 山行
- 2:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:00
| 天候 | 晴れのち雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
1合目より十分な積雪あり。下山時に結構な雨。 |
写真
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感想
西宮山岳会主催の雪山講習会に行ってきました。一応リーダー役でしたが普段からズボラ手抜きの私に務まるはずもなく、各メニュー役割を振りまくり。久しぶりに色々復習できてよかったです。スタッフは、M部長、S原さん、B東さん、M田さん、受講生がM田さん、K島さん、K野さんの総勢8名なり＿。
上野登山口を9時過ぎに出発、1合目までの樹林の登山道で既に下山してくるスキーヤー達。気温高めで午後から天気が崩れる天気予報にヘッデンで登ってひと滑りしてきたんでしょう。1合目通過、積雪は十分、衣服調整する。
（1）雪山の基本は細かい衣服調整。
・汗をかいて濡らさない、休憩では体を冷やさないようこまめに羽織ること。
・汗をかかないゆっくりしたペース、休憩は極力短く。
次いで3合目のホテル跡に向かってトレースを外れてゲレンデ直登、いい斜面なのにシュプールもなし。平地を少し歩く必要があるけど覚えておこう。
（2）ツボ足ラッセル
・斜面では足の重みで靴先を蹴りだすように踏み込みステップを作りながら登る。
・ラッセルがきついところはストックを束ねて手掛かりにしながら膝を折りスペースを作りながら前進する。
3合目着、ゴンドラ駅の裏にテントを張る。ちょうど風裏でいいと思ったが後から考えると落雪の可能性もありもう少し離して設定すべきでした。
（3）テント設営
・安全な場所を選ぶ（雪崩リスクのない、風裏）
・設営場所を踏み固め、テント設営。
・風がある場所ならブロックを切り出してテント周りに壁を作る。
・靴を脱ぎ履きしやすいよう出入口は一段掘り込み、たたきを作る。
・トイレは同じように直径1m位で踏み固め、ブロックを回りに積み内部に穴を掘って作る（環境のことを考えるとなるべく持ち帰ることが望ましい）。
（4）水作り＆調理
・なるべくきれいな雪を集め袋に詰めておく。
・大きめのコッフェルとストーブを準備、ストーブの台となる小さな板に設置する。
・種水をコッフェルに入れ、雪をどんどん投入していく。
・テント内でストーブが転倒しないようかならず誰かがコッフェルは抑えておく。
・ガス缶は火をたくと内部のガスが気化するため温度が低下し、ガスの出が悪くなる。カイロか元気な人が手で暖めるとよい。
・テント内換気に注意。フライは裾が雪で埋もれると危険。冬用外張は防水性が弱く、雨でぬれると通気性が悪くなる。
食事をとったころ、遅れてきたKさん合流。テントに入りきらず何となくMさんが雪洞をBさんがイグルーを作り始めた。僕も作りかけて分かったが【イグルーも斜面に作る方が圧倒的に早くて楽 ❕】。そしてスノーソーは断然あった方がよい。これから山スキーの際も標準装備に加えよう。
それからビーコン捜索練習を実施した。幅15m、長さ50mの雪崩で一人流されて埋没した設定。
（5）ビーコン捜索練習
・雪崩！の掛け声の後、まず誰が流されたのかメンバー確認（未実施）。
・その場でリーダーを立てリーダー指示で見張り役を認定（未実施）。
・全員がサーチモードに切り替え、切替できて人から完了を告げ手を挙げる。
（捜索者の中にセンドモードの人が混じると現場は大混乱）
・今回は5m間隔に分かれて斜面上に立ち下りながら距離を測定、各自距離を大声で伝え合う。（一人の場合はジグザグに降りながら捜索）
・10mを切った時点で方向を合わせ寄っていく。
・3mを切った時点で慎重に向きを合わせクロスサーチに入る。
・周りのメンバーはスコップとプローブの準備。
・クロスサーチで場所が特定できたらプローブで斜面に垂直に挿して埋没者を探索し、ヒットしたら「ヒット！」と声を上げ周知。プローブを固定する。
・概ねの場所を特定できて、プローブで探し始めたら他の人は斜面下から掘り始める。（深さ2mを掘るには結構広く掘る必要あり）
・本来はその後の安全ゾーンへの搬出までがセットだが省略。
・ビーコンの磁界の向きは磁石の磁力の向きのイメージ。まっすぐ発信元に向いていないことに注意。
そこまでやった時点でもう14時、15時位から雨が降り出す予定。テント撤収して下山の準備を始める。下山途中の急斜面で尻セードを繰り返し溝を作って滑落停止練習。同時に雪面チェックと弱層チェック（コンプレッションテスト）を実施。
（6）滑落停止練習
・転倒時の形はともかく、うつぶせにひっくり返り体に近いところでとにかくピックを刺す。
・すべりながらピッケルを刺して止まる練習。山岳会の講習でよく見る光景だが実際のところ、氷化した斜面で滑り出してしまうと何もできない。
・ピッケルは転倒しないための、あるいは滑り出さないための道具と考えたい。
（7）弱層テスト
・ともかく1m幅、深さ1m掘る。
・スノーソーで30cm角柱を作る。
・右は三角柱状に引っこ抜く。
・左側は手前広がりのテーパー状に切込みを入れブロックを抜く。
・スノーソーを入れるスキマが左に出来たら奥に切り込みを入れる。
Very easy：四角柱を切り出す最中に崩れる（非常に危険、行動中止）
Easy：スコップを四角柱に被せ手首を使って手のひらで10回叩く際に崩れる（危険、行動変更、中止）
Moderate：ひじから先を使ってこぶしで10回叩く際に崩れる（吹溜まり急傾斜地は注意）
Hard：肩から先を使ってこぶしで10回叩く際に崩れる（概ね安定、注意して行動）
No Shear：安全
掘っていて気付いたが新雪下20�僂防紅勅總悄�70�冑婉瓩�10�儷瓩ぅ競薀瓩料悗�あり、全然安定化していなかった。南向き斜面で日差しで緩みやすく、その後の大雪で安定する間もなく上に積み重なった状態でした。実際、ひじから先のテスト早い段階で崩れた。急斜面はある程度落ち切ってないと危険かもしれません。南向きで標高の低い伊吹と他を比べても意味はないですが何となく雪崩事故の多かったこの週末は納得できます。
そうこうしている内に雨が降り出した。下山したところで本降りになった。ギリギリセーフ。薬草の湯で汗を流し温まって帰路についた。
みなさんお疲れ様でした。とりあえず今年は雪が多いのでジャンジャン雪山行って歩き回ってください。と、偉そうに書きましたがもっと私もズボラしないで毎回ちゃんとやろうと思いました。
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