四阿山・強風の谷のスノーモンスター


- GPS
- 06:39
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 901m
- 下り
- 894m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:40
天候 | 晴れ 強風から弱風へ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・前日の積雪でノートレース。牧場内から根子岳分岐まではツボ足、膝下ラッセル。途中で古傷の右股関節に違和感と痛みが出たため、根子岳と牧場横断周回は断念した。 ・牧場内は、シラカンバダケカンバ並木の東側は雪が締まっておらず、踏み抜きやすい。西側はクラストしており歩きやすい。 ・個人的な経験からの見解だが、ここ10年で一番積雪量が多い。群馬祠がほぼ埋没していた。北斜面のスノーモンスター群は、木の面影すらない樹氷。 ・コルから山頂間は積雪した稜線上を歩く、雪庇南端に乗らない。 ・里宮分岐〜根子岳分岐は道迷いしやすいので注意。東へ行きすぎないように。 |
その他周辺情報 | ・たかべんのHP:ネットで空容器でも買える。 https://www.takabenshop.jp/ ・八景食堂:新田代橋手前を北へ入ってすぐにある食堂。昭和の店構えとアットホームな雰囲気。牛モツ定食770円を食べた。うまい。https://tabelog.com/gunma/A1004/A100402/10022646/ ・大滝乃湯:草津温泉街東端にある温泉施設。日帰り温泉900円。「美人の湯」として名高い煮川源泉を使用している。源泉かけ流し。古傷の湯治。 http://ohtakinoyu.com/ ・草津温泉の紹介。源泉の種類など。 https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/onsen/meito/source.php ・グランデフューメ草津:ラスクやチョコレートなど菓子を購入。550円でジェラート食べ放題もある。 https://grandefiume-kusatsu.com/ |
写真
感想
三月弥生、花々が開花し始め、地面から芽吹く緑が春を実感させる時期。ストックや梅の香りが馨しく香り、河津桜の蕾が膨らみ始めていた。
3月1日は群馬県の公立高校の卒業式。慣れ親しんだ校舎を巣立ち、先生や友人と別れ、自分が決めた進路へと歩きだす。新たな道へは期待と不安が入り混じる。いまは蕾かもしれないが、いずれきれいな花が咲く時が来る。自分らしい花を咲かせよう。
日曜の低気圧の影響が残り、北ア北部や谷川方面は雪雲の中。晴れ間が望める四阿山へ。この日は谷川岳一ノ倉岳で遭難事故があり、翌日男性二名が南斜面で亡くなっているのを発見された。合掌礼拝。
前橋を4時に出発。144号は通行止めが解除され、アクセスが良くなった。鳥居峠は融雪剤が散布されているが、部分的にブラックアイスバーン状態。県道から市道へ。ちょうど朝焼けの時間帯。三日月と浅間山がきれいだった。
旧あずまや高原ホテル前に駐車。一台も停まっていなかった。準備している時にBCの方が一人来た。別荘地の樹林帯を歩いて牧場へ。四阿山山頂付近がガスが掛かっていたが、8時30分過ぎには快晴となる予想。西からの強烈な風が雲をとばしていた。気温−12℃で体感温度は−20℃以下。顔が痛い。
前日の降雪でノートレース。クラストした雪面を、ストックと足裏で探るように歩いて行く。吹き溜まりに差し掛かると股下まであった。牧場を抜け再び樹林帯へ。右手に見える小高い里宮を過ぎると、北東へ向けて斜面を登り上げて行く。
この一帯が道迷いしやすく、ピンクリボンを頼りに歩いて行く。東側に行き過ぎると的岩先の岩場があり、転落の恐れがある。西側は中四阿の岩稜が見えているが、沢には入りこまないようにする。迷ったら中央を歩くようにすれば、必ず中四阿分岐の岩稜帯に出てくる。
根子岳分岐を過ぎた辺りから、5年前赤岳で痛めた右股関節に違和感と痛みが現れ始めた。根子岳から下り、牧場横断で旧あずまやま高原ホテルまで戻る周回を予定していたが、諦めることにした。
この先からは雪深く膝下ツボ足。コルの雪庇は塊となり、北斜面のスノーモンスターは樹氷と化していた。ここ10年で積雪量が一番多く感じた。山頂まで続く白い稜線と雪庇の上を歩いて行く。吹き溜まりやクラストを外すとかなり踏み抜く。
恐れ多くも長野祠の上を歩き、強風に吹かれつつ山頂に到着。石積と群馬祠がほぼ埋没していた。山頂からは快晴の青空と白い北アルプス、目の前には雄大な浅間山。眼下には根子岳と長野市街地が見えていた。撮影して下山。
風除けで雪庇前を踏み固めて小休止。カフェラテとプリンアラモードを食べて休んだ。赤いだるま弁当の容器を見た長野から来た女性に、だるま弁当がどこで売っているか尋ねられ、お教えした。ネットでも購入可能。
根子岳へのトレースを名残惜しく眺め、雪だるまを奉納し下山。風も弱くなり、すれ違う登山者も増え始めた。牧場に戻ってきて並木の西側を歩いたが、締まっておらずかなり踏み抜いた。
駐車場に戻り移動。田代にある八景食堂で昼食。平日で13時を過ぎており、客はいなかった。暖簾をくぐり店内へ。まだ営業しているかと尋ねると、ご主人が「いらっしゃい、大丈夫だよ」と気さくな返答。
カウンター上に下がるメニューの短冊を眺めて牛もつ定食を頼んだ。待っている間に、近所の方がテイクアウトした食器を返しに来た。ローカルでアットホームな雰囲気がたまらない。
やや甘目の味噌で煮込んだもつ。一緒に煮込んだ玉ねぎとネギの甘みが相乗効果をもたらし、もつ特有の臭みが全くない。どんぶりメシに良くあう。秀逸なのは味噌汁。絹ごし豆腐は水っぽくなく蕩け、煮干し系のだしとやや甘い味噌が、すっと口に優しく広がる。これなら毎日飲んでも飽きない。おふくろの味。
腹いっぱいになり移動。良い食堂を見つけ、また寄ろうと思った。さわやか街道から草津町へ。中心部より少し東へ外れた「大滝乃湯」へ。右股関節を痛めたので湯治。日帰り温泉900円。
平日の午後なので空いていた。露天風呂は貸し切りになることも多かった。源泉豊富な草津の湯でも、旅館には引かれていない上質な煮川源泉なので、身体の芯まで温まり肌がすべすべ。右股関節の痛みも消えた。血行が良くなったからだろう。
風呂上がりに牛乳を秒殺して、駐車場に隣接するグランデフューメ草津へ。ラスクとチョコレートを購入。ジェラート食べ放題はテーブルが満席だった。
帰路へ。水量が少ない八ッ場ダム湖。桟橋に舫われた遊覧船が静かに浮いていた。日陰道から帰社帰宅で混み合う渋川市を抜け上武道路へ。平野部は風があるが暖かい。
日が延びてきて18時前でも明るい。沈む夕日が雲に分断され屈折して二つに見えていた。見上げる空にはXと飛行機雲。世界の平和を願い自宅に入った。
growmonoさん どうなんでしょうね。
今はすっかりおなじみになった高弁で作った雪ダルマ
今はどこの山頂でも見かけるようになり、Eさんもビックリしているでしょうね。
股関節の傷み足を出すとピリッとしびれるような痛み気になりますネ。
お疲れ様でした。
春らしい暖かい日ですね。陽だまりに居ると汗をかくようです。
たかべんのダルマ弁当の容器。E-gunmaさんが始めましたが、YAMAPユーザーさんの方が大勢作ってますね。私もケーキなどの保護用に使い始めましたが、雪だるまをきれいに作るのはなかなか難しいです。
山頂標や景観地に置くと苦情やクレームがあるようなのですが、解けますし、風で飛ばされますし、目障りなら排除していただいて結構だと思います。雪に書き込みや石に絵を描くなどよりよっぽど環境に優しいと思います。
股関節ですが、間接の痛みより肉離れのような症状ですね。少し様子を見るようにします。
四阿山お疲れさまでした。
あのモンスターは直ぐに吹き飛ばされてしまうのですね。
草津の湯の素晴らしさがわかりやすく説明されて良かったです。
そうですか5年前に赤岳でお怪我をされていたとは忘れていました。
私は不死身のgrowmonoさんのイメージしか持っていませんでした。
やっぱり苦労されていることを知りホッとしてます。
有難う御座いました。
強風が雲を飛ばして、快晴の青空を連れてきました。今季は雪が多いと聞きますが、ここも例外ではなく、北斜面のスノーモンスターは蔵王の樹氷のようでした。
雪ダルマですが、武尊山は翌日、赤城山で作成したのものは三日ともたずに風で飛ばされたようです。景観もあるでしょうから、邪魔でしたら排除していただいて結構だと思っています。
右股関節は、五年前の文三郎尾根のマムート階段前で股下まで踏み抜き、捻るように落ちたため、じん帯か間接を損傷したようでした。その後はゆっくりと歩きなが登頂して下山しました。
それからは痛みもなく、医師の診療は受けておらず、現在に至っています。重い荷物を背負った時や、アイゼン、スノーシューなど履いた時に歩き方が異なるので、症状が現れるときがあります。
私も生身の人間ですので、どこかが痛いとか、体調が悪いとかあります。ただそのような時でも自分自身を客観視して、対処法を考え苦難を乗り越えています。
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