山行記録: 丹沢主脈（大倉～塔ノ岳～丹沢山～蛭ヶ岳～姫次～東野）

記録ID: 404304

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雪山ハイキング

丹沢

丹沢主脈（大倉～塔ノ岳～丹沢山～蛭ヶ岳～姫次～東野）

2014年02月05日(水) ～ 2014年02月06日(木)

神奈川県

ikuzou

GPS: 32:00
距離: 21.4km
登り: 2,002m
下り: 1,888m

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コースタイム

【2/5】　8:45大倉ー（大倉尾根）ー10:50堀山の家ー12:10金冷シー12:30塔ノ岳12:50ー竜ヶ馬場ー14:30丹沢山（みやま山荘泊）
【2/6】　6:45丹沢山ー8:30不動ノ峰ー9:10蛭ヶ岳10:00ー地蔵平ー11:40姫次12:00ー12:25八丁坂ノ頭ー13:40林道ー14:20東野バス停

天候	2/5　朝のうち晴れ　午後より霧　夕方から小雪舞う 2/6　曇り　（時々南風に飛ばされて霧が晴れる）
過去天気図（気象庁）	2014年02月の天気図
アクセス	利用交通機関：電車バス【往路】小田急渋沢駅北口より　大倉行きバス（神奈中バス）　終点下車【復路】「東野」バス停より　やまなみ温泉行きバス（神奈中バス）　終点下車で乗り継ぎ→ 「やまなみ温泉」バス停より　藤野駅行きバス（神奈中バス）アクセスを調べる my出発地登録
コース状況／危険箇所等	☆道の状況　前日の2/4に降雪があったので全体に積雪ありました。【大倉～塔ノ岳】南面の日向では早くも雪融け、土が露出し始めている所も。木段は所々木が露出しているので、悩みつつ…ノーアイゼンで歩く。中途半端に積もってる雪だと、木段、木道が痛みそうですが、何か良い方法がないのかな。【塔ノ岳～丹沢山】雪深くなりました。木段が隠れるくらい。下りで滑り始めたので、チェーンアイゼン使用。踏み固められた雪の上に新雪が着いた様相なので、潜るほどでもなく歩きやすかったです。元々あった雪を踏み抜いた跡がそのまま固まっているのでうっかり足を突っ込まないように足元注意？【丹沢山～蛭ヶ岳】上に同じく。チェーンアイゼン使用。鬼ヶ岩の鎖場はこのルートだと下りになり、足元注意。鎖は露出していました。風の通り道は、雪が飛ばされて表面が凍っているところもありました。【蛭ヶ岳～八丁坂ノ頭】ここまでに比べると踏み跡少なめ。木段が隠れているので歩きやすいような、歩きにくいような…。稜線に比べると風が通らないせいか、フカフカの積雪でした。【八丁坂ノ頭～林道】結構な急坂が続きます。雪の下に木の根や石が結構あるようで、何度もつまづきそうでした。単調な下りが続く、この区間が一番辛かったりして。林道に下りるまでにうっすら積雪あり。 ☆宿泊　みやま山荘にお世話になりました。小さな小屋ですが、きれいで居心地のよい小屋です。なにより食事がおいしい…（夕食は焼き肉とご飯、みそ汁でした）入口の土間で自炊可。トイレは室内に1カ所と、小屋外にあり。本棚に昔の山岳書がたくさんあります。あまり大きな小屋ではないので、空いてる時だとゆっくりできそう。（この日は宿泊4名でした）

感想

ikuzou

「大きな夕焼けと朝焼けを見に行こう」
東京でも雪が舞った翌日、丹沢を歩きに行こうと思い立ちました。歩いたことのない宮ヶ瀬から丹沢三峰のコースを予定していましたが、前日にみやま山荘に電話すると「今現地は吹雪いてるから、明日、宮ヶ瀬のコースは雪で埋まってるかも」とのこと。自信がないので大倉からのコースにあっさり変更です…。

小田急線から見える丹沢の山並みは白い壁のよう。山の襞が折り畳まれた屏風みたい。普段見る奥多摩の山並みとは違って、すっくと麓から山のかたちが立ち上がる景色に「早く早く」と気が急きます。
朝のうちはすっきりと山頂まで晴れていましたが、大倉尾根を登っているうちに段々雲が出てきました。出発が遅かったせいか（渋沢駅8時12分発のバス）、足が遅かったせいか…。（久しぶりの大倉尾根、なかなかペースが上がらず。なのに、自分の親くらいの世代の方が、すっすっと上がって行かれるのには驚きです）
花立山荘あたりで下山してくる人にたくさんすれ違いました。皆「ガス出てきちゃったね～」「さっきまで展望よかったんだけどね」って…。
一歩遅かった！金冷シあたりはもう白いガスまみれ。塔ノ岳にたどり着いた頃にはほとんど眺望なしでした。おまけに強風だったので、たいして休憩もせず、そそくさと丹沢山方面へ。ここから先はほとんど眺望もなく、淡々と歩くのみでした。霧の稜線、モノトーンの景色もキレイなんだけれど、「晴れていたらなあ」と思うと、やっぱりちょっと残念。
みやま山荘に着くころには小雪も舞い始めたので、小屋でのんびり読書して過ごしました。

夜間、小屋の窓から夜景がチカチカと見えていたので、「明日は期待できるかも」と思っていましたが、翌朝もやっぱり霧の中。
南から吹いてくる風で絶えず雲が動いていて、先の景色が見えそうで見えない。
でも上空高くに、青い空が見え隠れしているのが見え始めた。霧の向こうは晴れてるんだ…。霧のかたまりが動くたびに、光の色が薄紫色になったり、ピンク色になったり。「もうちょっと、晴れて晴れて～」

不動ノ峰のあたり。大きく雲が動いて、日が射した！

太陽の光が雲を飛ばしたみたいな晴れ方でした。嬉しくて、しばらくそこで立ったままぐるぐると変わる景色を眺めていました。このままここでのんびりしちゃおうか。
とも思ったけれど、昨日みたいに午後から曇るなら、この先晴れ間が続くところまで、ゆっくり歩いて行こうと思い直す。もうコースタイムは気にせずに、ゆっくり、大事に歩こう。
蛭ヶ岳までの稜線は、小さくアップダウンの繰り返し。ひとつのピークに立つ度に、歩いて来たてっぺん、これから向かうてっぺん、それに続く稜線がすっきりと見渡せる。奥多摩や奥秩父は、「尾根が続いてる」感じだけれど、丹沢ってこんな風に、「ひとつひとつの山が立ってる」ように見える。
なんだかアルプスみたい。
これが「丹沢」なんだなあ…。

蛭ヶ岳に着くと、またまた霧の中。南側の海から登ってくる雲が、ちょうど蛭ヶ岳で止まってしまうようで、北面は穏やかに晴れ。今度は北西面を見渡しながら下りて行きます。
こちら側から見えたのは、ずっと富士山の方まで続く、山、また山…。これには驚きでした。関東って、山だらけなんだ。そうしてその山並みは、ひとつひとつのピークがすっきりととんがっていて、かっこいい！

ゆるゆると下って姫次からの東海自然歩道も気持のよい道でしたが、ここで時間切れ。東野バス停に向けて下山しました。

楽しみにしていた夕日も朝焼けも見れれずに残念だったけれど、晴れ間のあったあの2時間で、丹沢の良い所を見せてくれたから、これで帳消し。
歩きそびれた丹沢三峰、歩き残した黍殻山、焼山方面、もういちど泊まりたいみやま山荘…。なによりも、ずっと続く山並みに興味が湧いてきました。丹沢って深いな～。
また歩きに来たいと思います。