スキーで繋ぐ霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル38km 1泊2日(+林道17km美鈴湖まで)


- GPS
- 33:16
- 距離
- 56.1km
- 登り
- 2,327m
- 下り
- 2,711m
コースタイム
- 山行
- 15:20
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 16:05
- 山行
- 14:45
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 17:01
天候 | 1日目お昼までは風強め 昼から晴れ 2日目快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
●長門牧場へのアクセス 茅野駅→東白樺湖、東白樺湖→長門牧場それぞれバスあり。 しかしながら接続が絶望的に悪い。 特に土日は東白樺湖→長門牧場に行く一番早いバスが12:10発12:26着。 最速で朝のうちに長門牧場に入ろうと思ったら、前日に白樺湖まできて、 平日限定の東白樺湖→長門牧場7:20→7:36着のバスに乗るのがよさそう。 (2022年2月現在) ●美ヶ原のアクセス 基本的に冬場はアクセス方法なし。笑 美ヶ原高原 王ヶ頭ホテルか美ヶ原高原ホテル山本小屋に泊まれば送迎バスがあるので、金銭的&日程的に余裕があれば泊まるのが良いと思います。笑 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◇長門牧場〜牛首 暗くてルーファイに時間かけてしまった。 ◇牛首〜用水路 牛首付近と用水路付近で迷った。牛首のところは暗かったのが大きいが、用水路のところは地図をちゃんと事前に読んでいたら防げたと思う。 用水路の手前で、シールを外し、ショートカットしようとしたが、ルーファイにかける時間を考えると、林道を素直に降りた方がスムーズだったかもしれない。 ◇用水路〜本沢 徒渉にかなり時間を使ってしまった。 長期の山行で、ブーツ、靴下を濡らすのは避けたいところなので、もっと慎重に行動してもよかった。本沢では徒渉を諦めて、橋を渡る。ソロの時は避けれるリスクは全て避けるくらいの気持ちでいいかも。 ◇本沢〜大門峠 1504mピークまでの登りが結構な急斜面だったので、キックターンで登る。ピークからはそのまま大門峠まで滑走。 ◇大門峠〜車山高原スキー場レストハウス 稜線上は風が強かった。1641mピークの手前は風で飛ばされてきたサラサラの新雪がうっすら乗ってる急斜面だったので、一部板脱いで担いだ。車山高原スキー場内に入ってからはなるべく端により、スキー客の邪魔にならないように注意 ◇レストハウス〜八島湿原 雪は風で適度にパックされててシールが効いて登りやすいし、シールつけた状態でも滑走しやすい感じの雪。登山道を示す杭があるので、それを道しるべに進む。 八島湿原周辺は、雪に埋まっていても湿原内は立ち入り禁止。 ◇八島湿原〜鷲ヶ峰〜和田峠 鷲ヶ峰の登りはところどころ細くてスキー歩行は出来なかったので、スキー板脱いで担ぐ箇所がいくつか。和田峠までも細かいアップダウンが多い。 ◇和田峠〜三峰山〜扉峠 三峰山までは快適な登り。その後扉峠までも細かなアップダウン&細尾根多くてかなり消耗。 気温も上がって扉峠付近の林道ではシールに雪がついて難儀。 ◇扉峠〜茶臼山 ここが一番きつかったかもしれない、、、、笑 地図を見る限り登りやすそうな尾根なので安心していたが、いざ行ってみると、 キックターンでも登れない箇所が多数。 板持ってラッセルしたり、シートラしたり、かなり時間がかかってしまった。 1852mピークの手前が特に大変だった。 雪がかなり減っていてあと数日遅かったら雪が繋がってなかったかも。 ◇茶臼山〜美ヶ原 気持ちのいい良い道! 風が強いので注意。 ◇美ヶ原〜美鈴湖 道の端っこに残ったアイスバーンをひたすら下った。 ギリギリというか、もはやアウトレベルだったが、雪が繋がっててよかった、、、、(スキー板が背負った代償は大きい涙) 積もった次の日くらいに行けばもうちょっと快適に下れたかもしれない。 |
写真
装備
個人装備 |
食料
非常食(2食分)
コッフェル
ガスバーナー(ヘッド
ガス缶
ライター)
ナイフ
水(テルモス
ナルゲン)
ヘッドライト(予備電池含む)
手袋(予備手袋)
モバイルバッテリー(ケーブル含む)
携帯
エマージェンシーセット
ツエルト
シール
スキーブーツ
スキー板
サングラス
ゴーグル
ストック
ビーコン
スコップ
プローブ
ピッケル
アイゼン
スノーソー
ヘルメット
笛
寝袋
クローズドマット
エアマット
ココヘリ発信機
筆記具
日焼け止め
地図
コンパス
バラクラバ
ネックウォーマー
像足
|
---|---|
備考 | プローブ、ヘルメット、スノーソーは結局使わなかった |
感想
このルートを知ったのは、奥多摩〜松本を歩いた時。
いつか歩きたいなと思っていました。
夏に歩いている人はたくさんいたのですが、
冬につなげている人は多分いない(?)ので、
スキーができるようになったらつなげてみたいな〜と
漠然と思っていました。
今シーズンは雪が多く、さらに南岸低気圧も多く、
私が住む諏訪地域も6,7年ぶりの大雪!
これは今シーズンを逃すともうチャンスがないんじゃないか?!
と思い、チャレンジすることに。
スキーの泊まり山行も初めてで、装備を決める段階から、
これいるのか〜と思いながら、わからないなりに、
なんとか考えたりしてました。
大門峠〜車山〜八島湿原〜鷲ヶ峰〜三峰山の区間は
かなり歩きやすくて、他の人にも勧められそうですが、
長門牧場〜大門峠、三峰山〜茶臼山区間は、
かなり大変でした。笑あまりおすすめはしません。
長門牧場〜大門峠は早朝で暗かったので、あんまり景色も見えず、
明るい時間に行ってみたらよいかもしれないので、また行ってみたいです。
全体的には、ロングトレイル的なスキー山行ができたのが嬉しかったです。
滑走はなくても、静かな山にひっそりと入ることができる山スキーが
好きなんだなーと改めて思いました。
もちろん滑走はうまくなりたいですが(笑)
ソロもソロの良さがありますが、誰かとまた旅に出たいな、と思いました。
山はずっとそこにありますが、
自分の問題(仕事、住む場所、体力、体の状態、パートナー...etc)ももちろんですが、
外的要因(コロナ、紛争、入山許可...etc)で山に行けなくなることがあるなぁと。
今回の山もあと一週間遅ければ雪が溶けてスキーでつなげるのは
難しかったと思いますし、雪が多い今年じゃなければできなかった。
海外の山も以前のように当たり前に行けなくなってしまった今、
行けるタイミングでいかないと、行けないまま終わってしまう。
これから自分がやりたい山のこともできるうちにしっかりやっていきたいな、と思いました。
反省点、今後の課題など
・ソロの時どこまで持ってく?(ビーコン、プローブなど)
滑走がほぼなかったので、ヘルメットもほぼ使わなかった。
持ってく、持っていかない判断どこで線引きするか
・行動食失敗
行動食をナッツ類とドライフルーツメインで持って行ったけど、
疲れてる時に噛む力がなくて、食べるのが大変だった。
夏山ではあんまり思ったことなかったけど、寒さもあったのかも。
ウィダーとかは高いし、ゴミもかさばるので、あんまり持って行きたくないので、
いい行動食考えたい。
・象足初導入
あったかくてよかった。トイレ行くときも、ちょっと外に出るときも便利
・シュラフカバーなしにしてみた
イスカのオーロラの冬用シュラフを使っているけれど、いつもシュラフカバーをなんだかんだ持って行ってました。今回の場合、ツエルト内の結露も凍っていたので、シュラフもあまり濡れることはなかったかな。
何度か夜寒くて起きたけど、ねれないことはない。
・USBケーブルのはなし
充電用のケーブルが濡れてしまったのか、途中から充電できなくなった。
予備のケーブルをエマージェンシーセットに入れておこうと思う。
・朝のスキー靴の話
2日目の朝、出発する時に、スキー靴が固すぎて入らなくて30分くらい時間使ってしまった。これ、多分中靴をシュラフに入れたり、中靴履いたりして寝てるのかな。
・ニトリル手袋システム
ニトリル手袋システムを使ってる友人が多かったので、私も試してみようと、ちょっとニトリルよりは厚めの手袋をはめてみました。
いい感じだったけど、脱いだ後に手が荒れてて、もしかしたら合わないのかも?
もう少し試してみて検証してみます。
・靴下のムレ問題
2日目の終了した時に、靴下がムレて、皮が剥けてしまってました。
面倒くさがらず、靴下はこまめに変えるべきなのか。
行動時間が17時間くらいの長時間だったから、というのもあるかもだけど、
靴のムレには注意したい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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お疲れ様でした。
コメントありがとうございます。秋に歩かれたのですね!いいですねー。
地図で見るよりも思ったよりも起伏があったなぁ、という感想です。笑
ありがとうございます。
このコースを75mmステップソールのテレマークスキーで行こうかなと検討していてこちらの投稿に出会いました(^-^)
記事を見るとステップソールだけでは難しそうですね。逆にシール以外にスキーアイゼンとか必要でしょうか?
靴はスキー靴だけで大丈夫でしょうか?
また、ピッケルもお持ちだったようですが必要性を感じる箇所がありましたでしょうか?
色々質問スミマセン。もしお手数でなければアドバイス頂けると有り難いです🙏🙏🙏
参考になりました(^-^)
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