湯久保尾根から御前山 奥多摩は豪雪地帯だった
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- GPS
- 32:40
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 2,110m
- 下り
- 2,065m
コースタイム
8:10 払沢の滝
9:20 宮ケ谷戸の集落
11:25 700m水平道の民家
14:55 仏岩ノ頭
15:25 湯久保山
2/23
6:50 湯久保山
9:30 御前山 10:30
11:55 クロノ尾山
13:00 鞘口山
13:50 930mのコル
14:55 鋸山林道
16:40 小留浦の集落
17:00 奥多摩駅
天候 | 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR五日市駅から西東京バスで払沢の滝まで (週末に開通した) 払沢の滝から宮ケ谷戸まで徒歩 復路 JR奥多摩駅から青梅線(週末に開通した) |
コース状況/ 危険箇所等 |
宮ケ谷戸の取付から小留浦まで積雪は50cm〜120cmぐらい 鋸山林道の3kmポスト付近からトレースがあった。 それ以外はトレース無し 湯久保尾根は、日照がある所は概ね締まっている。 ただほとんどが植林で日照が少なく、ワカンが沈む。 御前山付近は120cmのストックが埋まる。 稜線は安定している雪面と膝まで埋まる雪と極端。 稜線北側、奥多摩町側は、日照が無いため膝から股下ぐらい。 湿った重い雪で潜るので下りなのに時間がかかった。 鋸山林道は所々完全に埋まっているが、腐った雪なのでワカンで通過できた。 ピッケル、アイゼンは結局使わなかった。 |
写真
感想
歴史的大雪から1週間を経て、ようやく鉄道はほぼ復旧し、山岳路線バスも少し動き始めた。
こんな時期でなければテントで行かないようなルートを行ってみる。
今週は天気が良い日が多かったので、雪が大分締まったかと期待した。
実際は半分当たりといったところか。
日陰はズブズブ埋まって、なかなか捗らなかった。
西東京バスの藤倉線が払沢の滝まで開通したらしいので、1H歩けば湯久保尾根に取り付けそうだ。
随分前に湯久保尾根から御前山、鋸山を経て奥多摩駅まで日帰りで歩いた記憶があった。
雲取山荘情報だと190cmなんてとんでもない事になっているらしいが、1泊すれば歩けるかもしれない。
御前山からは北に下りる尾根がいくつかあるのでエスケープとして利用できそうだ。
ここ数日好天が続いているので雪もだいぶ落ち着いたのではないかと勝手に想像する。
五日市駅から7:40のバスに乗る。
お客さんはスーツの人が7人くらい、ラフな服装の人が3人ぐらい。
山っぽい人が居なかったのは以外だった。
結局終点で降りたのは私1人になってしまう。
雪が残る歩道をとぼとぼ歩く。
途中、重機とトラックで雪掻きをしている。ご苦労様です。
1hぐらい歩くと宮ケ谷戸の集落に付いた。
橋を渡って尾根の取り付きに来ると舗装路は終了して突然50cmぐらいの雪になる。
ワカンを出して支度をしていると近くで集落の人が集まってきて雪掻きを始めた。
こちらは遊びに来ているので肩身が狭い。
雪は腐っていてワカンでもズボズボ埋まる。
尾根に上がって静かな林に囲まれてやっと落ち着いた。
神社があったので無事を祈って、裏側の尾根をトボトボ進む。
尾根に上がってから1時間半ほど進んだ、700mの水平道の所に空家があった。
電力計は停止しているが、デジタル式の最近の物だ。
更に道には街燈まである。
少し進んでまた空家。
すると犬の吼える声がした。
その先の家は住んでいるらしく、下に通じる道も除雪されている。
水平道は軒を掠めて北上するはずなのだが通れなさそうなので左の尾根にあがった。
日照がある所は雪が締まっていて歩きやすいのだが、湯久保尾根はほぼ全般的に植林地帯で、
林の中に入ると日照が無く、重い雪がズブズブと埋まる。
調子が良ければ初日に御前山まで行けるかも、なんて思っていたが進捗が芳しくなく、
小沢のバス停からの道と合流していると思われる湯久保山でテントを張る事にした。
西が開けていて、ちょうど午後の日差しが暖かい。
早速昼寝!
目覚めると日が暮れる頃。
白菜葱椎茸のキムチ鍋+焼肉の豪華版。締のラーメンも旨かった。
冬のテントは楽しい。
気温は比較的暖かく、熟睡する。
朝寝したい所を何とか起きて撤収。
朝は気温が低いので歩きやすい。
地道に進んで、9:30御前山に到着した。
1日めの進捗が悪かったのでほっとする。
北側に石尾根の全景が見渡せる。
計画では奥多摩駅から石尾根も考慮したのだが、雲取までは恐らく辿り着けないであろうと予想し、却下とした。
誰か歩いているだろうか。
南は日当たりが良く暖かいので、ドリップコーヒーを入れてのんびりする。
当初の予定では尾根を東に進んで鋸尾根を下る事を想定していた。
アイゼン、ピッケルも岩の痩尾根を下る時のために持ってきた。
が、時間が押しているので西の惣岳山からのシダクラ尾根を下り、栃寄の集落に出るルートを考えた。
荷を纏めて西に歩き始める。
すると、非常に歩きやすい。
これなら鋸山もそれほど時間が掛からないかもしれないし、未知のルートで藪にはまると嫌だなぁ、
などと余計な事を考えてUターンしてしまった。
(これが失敗だった)
尾根の痩せた所は、積雪のお陰で夏なら潜れる枝も歩きにくかった。
高度を下げると植林の影になって雪が深かった。
クロノ尾山の先の上りは、50m稼ぐのに30分ぐらいかかっている。
いい加減疲れてきたので1142から北側の尾根を下って、コルから829の東側を掠めて鋸山林道に出る事にした。
下りだからさっさと降りれるだろう、と思っていたら、重く湿っていて大変だった。
そういえば以前降りた北アルプスの尾根は、雪はやっぱり深かったが軽い乾いた雪だったのだ。
200m下げて829の北側の尾根に乗ろうと思ったら、何とそこは藪藪だった。
伐採跡で植林後で丈は未だ低く、雑草が自由に生えている。
更に獣除けのフェンスが張り巡らされていて目指す方向には進めなかった。
林道は近いのに遠かった。
何とか高度を下げ、谷に近づくと、対面に薄っすら夏道らしい形跡があった。
谷を渡って夏道を辿り、ようやく林道に出た。
これで1〜2時間歩けば下山か、と思いきやそうではなかった。
積雪は多いところでは1m以上か。
ワカンも埋まる。
東の風雪で吹き溜まったのか林道が埋没してしまっている。
まるで新潟の林道のようだった。
とはいえ、雪は腐っているのでワカンで蹴り込めば危険ではなかった。
3kmポストから暫くしてトレースが出現する。
はじめて見るトレース!
ここまで来て断念したのだろうか。
少し楽になる。
折返しのカーブで林道を離れ、尾根を適当に下る。
民家が近づくと、また犬が吼え始めた。
それも最初1頭だったのが連鎖して広がってしまった。
どうも犬には嫌われているらしい。
やはりまだまだ雪すごいんですね。奥多観光協会なども登山はお控えくださいと言っているので、初心者の私は当分無理なので、現状が知れて良かったです。
emimasa さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
upした写真は雪が深い
実際は安全に歩ける所もたくさんあると思います。
バスが動き出せばトレースもしっかりするでしょう。
お薦めは、南面の尾根で、広葉樹林なら雪が安定して快適だと思います。
軽アイゼンと膝下のスパッツがあればOKです。
5万円の冬靴が無くてもキャラバンシューズに防水すれば以外と大丈夫です。
個人的には開通したら峰谷から鷹ノ巣山なんか行ってみたいです。
倉戸山に上がって榧ノ木尾根を往復なんて楽しそうです。
桧原村は先行してバスが開通していますので、笹尾根もいいと思います。
期間限定のチャンスです。
安全に雪山を楽しみましょう。
冬山歩きをしっかりエンジョイしておられるのですね〜。
先日のkiha58 さんの山行記録にも、度肝を抜かれましたが、
今回も山深い場所に行かれたのですね〜
下山は大変でしたね、積雪1m以上の箇所もあるなんて。
体半分埋まるということですね。無事に切り抜けられて何よりでした。
なんと、白菜葱椎茸のキムチ鍋+焼肉の豪華版ときましたか〜!!
kiha58 さんの山歩きには、必ず美味しい料理とコーヒーが、、、、
テント泊でゆっくり雪山の中で過ごすっていいですね〜。
実は1月の南アルプスの時、指先が軽度の凍傷になってしまい、暫くおとなしくしていました
皮膚が新しくなったので、さて山行こうかなぁと思ったら大雪で。。。
なので久しぶりに歩けて楽しかったです。
静かな山に浸れて幸せでした。
このルートは無雪期だと丁度日帰りなんです。
標高差も1000m強だし。
でも、下山遅すぎです
(反省してます)
ところで鍋のスープって今まで決め手がなかったんですが、去年の暮れぐらいから「鍋キューブ」とか「ぷちっと鍋」などが出回るようになったと思うんですが、これって冬季登山用に開発されたんですよねぇ!(なわけないか)
と思うぐらい便利です。
軽い。傷まない。少量で扱いやすい。。。。
というわけで超簡単なのでした。
slowlifeさんだったら何もって行きますか。
やっぱりワインなのかなぁ
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