ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 420528
全員に公開
山滑走
氷ノ山

もうすぐ春が来そうな、扇ノ山

2014年03月23日(日) [日帰り]
 - 拍手
クマ その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:54
距離
17.1km
登り
978m
下り
920m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

06:30 シワガラの滝散策路入口・林道閉鎖 シールを付けて出発
06:58 林道離れて登山路へ(667m)
07:43 展望デッキ(854m)軽食 -07:54
08:15 上山高原(避難小屋よこ)
08:45 ショーブ池歩道入口よこ
08:56 林道離れて直登(993m)
09:35 小ヅッコ小屋よこ
09:54 小ヅッコ(1159m)
10:27 大ヅッコ(1273m)
11:00 扇ノ山(1310m)避難小屋にて昼食 -11:35
12:30 東側斜面をトラバースしたが急斜面にてこずり登高(1000m)
12:50 稜線へ合流(1190m)
13:03 小ヅッコ
13:14 小ヅッコ小屋よこ シール外して直登ルートを下る
13:30 林道合流(993m)
14:00 上山高原(避難小屋よこ)
14:17 展望デッキ(854m)軽食 -14:36
14:45 林道合流(667m)
14:56 シワガラの滝散策路入口・林道閉鎖ポイント
-
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
(往路)三田西IC入―(舞鶴自動車道)―春日IC―(北近畿豊岡自動車道)―氷ノ山八鹿IC出ー(R9)―八田センター(県262)―上山高原方面へUターンするように右折ー海上ーシワガラの滝歩道入口で道路閉鎖・クルマ駐車

(帰路)湯村温泉(薬師湯)へ寄った以外は、往路の逆ルート
-
コース状況/
危険箇所等
●上山高原へ登る林道は、シワガラの滝散策路入口のところで封鎖されていて、そこにクルマを駐車した。いまは積雪もあり、道脇に一台停めるのがせいいっぱいといった状態だった。ここからシール登高を開始した。しばらくは10cmほどの浅い積雪で、除雪のあとに積もった雪であることが伺えた。

●駐車場所から200mほど進んだヘアピンカーブ手前で積雪は一段高くなっていて1m強ぐらいになっていた。つまり現在はここまでが除雪されていたということだ。その先、林道は雪で斜めに埋まっていて、トラバースするのに注意が要るが、バランスさえ崩さなければ、危ないという程の斜面ではない。

●標高667mあたりで林道と別れて登山路をシール登高する。しばらく谷沿いの細い斜面を登って抜けると、えもいわれないような雪景色を展望デッキまでの登りで楽しめることができる。登りの疲れなどぶっ飛んでしまう。その先の上山高原はだだっ広い雪景色が広がっているだけで、避難小屋の先から右方向(西)に曲がりながら林道(らしき地形)を進んでいく。特に雪山ではここでルートを間違えないように注意してほしい。

●林道はショーブ池の南側を巻くように進むが、何箇所か雪が積もって斜めになっておりトラバースを強いられる。今は雪が締まっていて何とか進めるが、今後、雪が腐ってきたら滑落の危険があるので、無理しないでほしい。引き返す勇気も必要だ。

●地図でガケマークのある部分の林道は、完全に雪が詰まっていて、斜度もきつく、トラバースできないので、小尾根に取り付いて高巻く(シール登高可能)。そのあとすぐに小ヅッコ小屋への直登ルートを登る。ここもシールでなんとか登れる斜度だし、距離も短い。というのも、この先、林道は何箇所も雪が詰まっていて、斜度もきつく、危険なトラバースとなるからだ。これは小ヅッコ小屋への一般登山口へは、現在、行けないことを意味する。このあたりが今回のルートの核心部だ。

●小ヅッコ小屋から扇ノ山ピークまでは、いつもの平和でなだらかなブナ林の広い稜線が続き、難しい場所や危険な場所は無い。と思いきや、どこかから爆音が近づいてくる。7〜8台ものスノーモービル軍団だ。単に通り過ぎてくれるだけならまだ我慢もできるが、行ったり来たりしていやがる。行動範囲も広くて、小ヅッコ小屋あたりから扇ノ山ピークさらに畑ケ平高原までをまさに荒らしまくっているという感じだ。スロットルの開け方もまさに暴走族と同じで、苛立たしい”銀バエ”だ。兵庫県側の上山高原からは入れないので、おそらく鳥取県側の河合谷放牧場あたりから入ってきたと思われるが、へたに除雪をするとこういったヤカラがやってくるのだ。結局、爆音はこの日いちにちじゅうコダマしていた。

●扇ノ山ピークにある避難小屋はまわりが除雪されているようで、1階の入口から入ることができた。2階にあがって、まわりの景色を見ながら昼食をとった。この素敵な避難小屋が、”銀バエ”連中に荒されないか、とても心配である。

●帰りは、県境尾根の東側斜面をトラバースしながら滑降していったが、支尾根の斜面が思いのほか急で苦労し、時間を食い、想定外に下ってしまったため、シールを付けて尾根まで登り返さなくてはならなくなってしまった。いっぽう、尾根の西側斜面は東側よりもなだらかだが、”銀バエ”連中が爆走しているのだ!

●小ヅッコ小屋よこでシールを外し、直登ルートをスキー滑降して林道に戻り、またシールを付けなおして林道を微妙に登り、上山高原へシールを付けたまま滑り込んで、展望デッキでシールを外して駐車場所までスキー滑降した。今日の行程は、本当に長く感じた。

●今回私は雪山のフル装備に加えて、ビバーグの用意もして入山した。この季節、一般のハイカーの入山は無理だと思う。また、雪山経験者であっても、ワカンやスノーシューでは今回の距離は、日帰りピストンで戻るには時間的に厳しい。ほぼすべてラッセルになるからだ。
-
林道が閉鎖されているシワガラの滝への散策路入口でクルマを駐車した。いまは1台のみ駐車できる。
2014年03月23日 06:21撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
3/23 6:21
林道が閉鎖されているシワガラの滝への散策路入口でクルマを駐車した。いまは1台のみ駐車できる。
このさき10cmほどの新雪の上をシールで登る。
2014年03月23日 06:23撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
3/23 6:23
このさき10cmほどの新雪の上をシールで登る。
先行者がひとりいるようだが、ツボ足だ。
2014年03月23日 06:55撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
3/23 6:55
先行者がひとりいるようだが、ツボ足だ。
標高667mあたりで林道から別れて登山路に入り、小さな谷沿いに登っていく。
2014年03月23日 07:03撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3/23 7:03
標高667mあたりで林道から別れて登山路に入り、小さな谷沿いに登っていく。
だんだんと景色が開けてくると同時に陽が昇ってきた。
2014年03月23日 07:17撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
4
3/23 7:17
だんだんと景色が開けてくると同時に陽が昇ってきた。
ブナの疎林のあいだを進む。
2014年03月23日 07:21撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
3/23 7:21
ブナの疎林のあいだを進む。
のっぺりした雪の斜面が美しい。
2014年03月23日 07:30撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
8
3/23 7:30
のっぺりした雪の斜面が美しい。
なんだろう、このすがすがしさは?
2014年03月23日 07:35撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
11
3/23 7:35
なんだろう、このすがすがしさは?
雪景色に癒されながらツボ足の横をシール登高していく。
2014年03月23日 07:41撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
4
3/23 7:41
雪景色に癒されながらツボ足の横をシール登高していく。
形容する言葉を失う。
2014年03月23日 07:43撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
14
3/23 7:43
形容する言葉を失う。
正面に上山(946m)が見えてきた。
2014年03月23日 08:04撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
3/23 8:04
正面に上山(946m)が見えてきた。
林道を雪が斜めに埋めていて、トラバースを強いられる。
2014年03月24日 23:07撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
3/24 23:07
林道を雪が斜めに埋めていて、トラバースを強いられる。
標高998mあたりで林道から別れて直登ルートをシール登高すると、距離にして200mも進まないうちに小ヅッコ小屋に着く。
2014年03月23日 09:33撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
3/23 9:33
標高998mあたりで林道から別れて直登ルートをシール登高すると、距離にして200mも進まないうちに小ヅッコ小屋に着く。
平和でだだっ広いブナの尾根を南方向に進む。アップダウンはあるが、とてもなだらかだ。しかし、このあたりで”銀バエ”があらわれた。
2014年03月23日 09:57撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3/23 9:57
平和でだだっ広いブナの尾根を南方向に進む。アップダウンはあるが、とてもなだらかだ。しかし、このあたりで”銀バエ”があらわれた。
このあたりは、ブナの2次林が密生している。
2014年03月23日 10:02撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
3/23 10:02
このあたりは、ブナの2次林が密生している。
大ヅッコ(1273m)あたりだ。ここは兵庫県と鳥取県の県境になる。
2014年03月23日 10:45撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3/23 10:45
大ヅッコ(1273m)あたりだ。ここは兵庫県と鳥取県の県境になる。
扇ノ山ピーク(1310m)にある避難小屋が見えてきた。
2014年03月23日 10:51撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
3/23 10:51
扇ノ山ピーク(1310m)にある避難小屋が見えてきた。
りっぱな避難小屋だ。
2014年03月23日 10:52撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
6
3/23 10:52
りっぱな避難小屋だ。
遠くにかすむのは氷ノ山だ。
2014年03月23日 10:54撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
3/23 10:54
遠くにかすむのは氷ノ山だ。
この扇ノ山も、加藤文太郎が良く登ったゆかりの山だ。
2014年03月23日 10:56撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
4
3/23 10:56
この扇ノ山も、加藤文太郎が良く登ったゆかりの山だ。
避難小屋の2Fは靴を脱いであがる。全方向に大きなガラス窓があり、ゆっくりと景色を堪能できる。
2014年03月23日 10:59撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
6
3/23 10:59
避難小屋の2Fは靴を脱いであがる。全方向に大きなガラス窓があり、ゆっくりと景色を堪能できる。
またシーフードヌードルかよ! 
2014年03月24日 23:11撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
10
3/24 23:11
またシーフードヌードルかよ! 

感想

 山スキーで扇ノ山に登ってきた。ブナで覆われたなだらかな尾根は、まだまだモノトーンの世界だったが、気温はちょうど零度ぐらいで、陽があたっている部分はポカポカと暖かく、いまにも芽吹きそうな感じがする。晴れた日にブナが芽吹きだすと、”青・緑・白”のコントラストが絶妙の雰囲気をかもし出す場所で、何回来ても癒される大好きな場所だ。雪面をよく見てみると、あちこちで雪虫が這い出していた。ここにも遅い春がもうすぐやってくる。

 ある程度の余分な登りは覚悟してきたが、まさかまだシワガラ入口までしかクルマが入れないとは思っておらず、オールラッセルで、かなりの距離になってしまったが、なんとかピストンすることができた。しかし、自然保護のためには、生活圏以降の除雪なんてしなければいい。入れるものだけの世界でいいのに、(鳥取県側で)へんに除雪するから、とんでもない奴等がはいってくるのだ。このあたりは国定公園なので、今後、行政の対策を期待したいものだ。
-

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1576人

コメント

春ですねー
こんにちは、そろそろ扇ノ山の季節ですね。
大好きな山です。近いうちに私も行きます。
もう少し溶ければ暴走族も入ってくることはないと
思いますが、行政で規制して欲しいものです。
2014/3/25 12:50
Re: 春ですねー
Mameta7jpさんも、好きな山でしたか。
ブナ林のなだらかな稜線は、本当に癒されますよね。
もう少し融ければ、”銀バエ”連中は入って来れないですが、
こんどは、踏み抜きに注意して歩かないといけませんね
お気をつけて楽しんできてください。

クマ
2014/3/25 13:31
うっとりするような雪景色
実にいいですね〜、写真7〜10のあたりはため息が出ちゃいます
わたしも雪景色に癒されたい!

しかし雪山フル装備にビバーク装備で結構な重量の中オールラッセルでこの距離はかなりハードですね。
ちょっと敷居が高いかな〜

今回は銀バエvsクマですね。
ここは是が非でもクマさんに勝ってほしいところ
2014/3/25 19:45
Re: うっとりするような雪景色
かのすけどん、まいど。
今回は、山スキーならではのスピード山行でした。
多少荷物が重くても、スキーはそんなに沈みません。

銀バエらとは今回、何度かニアミスしました。
そのたびに、高回転の神経質なエンジン音と、排気ガス臭を残していきました。
ブナの木は、みんな眠りを覚まされ、泣いているようでした。
鳥取県(市)には、柵でも設置してもらいたいですね。
まともにケンカできる相手ではありません。

クマ
2014/3/25 22:35
もふもふ
こんばんわー。穏やかな山日和の連休でしたね。
足跡のないもふもふの雪、7,8,10枚目の写真が特に好きです。
険しい山よりもっぱらこういうとこばかり行ってる私です
2014/3/25 22:13
Re: もふもふ
さくちゃん、ぱふぱふ・もふもふ好きですか〜
険しい山は、それがかえって優しい面を見せることがあるんですがね〜
ゆるみっぱなしは、ちょっとね〜
わかりますかね〜
クマ〜
2014/3/25 22:42
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら