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Yamareco

記録ID: 423081
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山滑走
北陸

宇奈月スキー場から僧ヶ岳 (リベンジ)

2014年03月29日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:10
距離
18.1km
登り
1,647m
下り
1,748m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

宇奈月温泉スキー場(センター前)5:17-5:51平和の像前-6:39標高660m林道離脱-8:19_1043m林道接点-11:09_1431mピーク下(標高1380m回り込み開始)-10:13_ピーク越えた鞍部-11:06烏帽子分岐手前11:18-12:58僧ヶ岳-14:24_1431mピーク下14:42-15:35平和の像-15:38スキー場センター(シュラフ等撤収)15:55-16:11温泉街の300m手前(運動靴等回収・履き替え)16:24-16:28宇奈月温泉
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
富山地方鉄道宇奈月温泉駅より徒歩
コース状況/
危険箇所等
下界で夏日の高温日でほぼ一貫して湿雪。痩せ尾根では雪切れ始めていた。今後下部ではスキーは困難になると思われる。
前夜、温泉街からスキー場に上がる道では除雪作業が始まっていた。でもまだ最初の300m。
2014年03月28日 21:57撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/28 21:57
前夜、温泉街からスキー場に上がる道では除雪作業が始まっていた。でもまだ最初の300m。
夜が白けると共にゲレンデを登り始めた。
2014年03月29日 05:20撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/29 5:20
夜が白けると共にゲレンデを登り始めた。
標高800m辺りの痩せ尾根通過。先週より雪が落ちて大変になった。
2014年03月29日 07:19撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 7:19
標高800m辺りの痩せ尾根通過。先週より雪が落ちて大変になった。
標高1150m辺り、斜度は緩んで来たが片流れ雪庇地帯が続く。
2014年03月29日 09:02撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 9:02
標高1150m辺り、斜度は緩んで来たが片流れ雪庇地帯が続く。
標高1200m、後立山連峰が見えて来た。
2014年03月29日 09:08撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 9:08
標高1200m、後立山連峰が見えて来た。
見えて来たのは、僧ヶ岳の東側の1752m峰かな。
2014年03月29日 09:19撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/29 9:19
見えて来たのは、僧ヶ岳の東側の1752m峰かな。
1431mピークに対峙する。先週よりさらに凄くなってる。
2014年03月29日 09:44撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 9:44
1431mピークに対峙する。先週よりさらに凄くなってる。
1431mピークの直下。今日はここは登らずに右手の、西側斜面に逃げる。
2014年03月29日 09:59撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/29 9:59
1431mピークの直下。今日はここは登らずに右手の、西側斜面に逃げる。
北斜面から西斜面への乗り移りルートを探る。割れ目の少し下を抜けた。
2014年03月29日 09:59撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 9:59
北斜面から西斜面への乗り移りルートを探る。割れ目の少し下を抜けた。
1431mピークの後に回って来た。樹林帯境界近くの割れ目が不気味。
2014年03月29日 10:10撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 10:10
1431mピークの後に回って来た。樹林帯境界近くの割れ目が不気味。
ジャンクション少し手前の標高1550m辺りから、左手の谷間の景観。
2014年03月29日 11:04撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 11:04
ジャンクション少し手前の標高1550m辺りから、左手の谷間の景観。
標高1650m辺り、広く緩い斜面は気持ちいいが、未だ先が長いなと喘いでもいる。
2014年03月29日 11:39撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 11:39
標高1650m辺り、広く緩い斜面は気持ちいいが、未だ先が長いなと喘いでもいる。
1775mピークを回り込んで、いよいよ僧ヶ岳山頂が見えて来た。
2014年03月29日 12:20撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 12:20
1775mピークを回り込んで、いよいよ僧ヶ岳山頂が見えて来た。
道標も顔を出していた。
2014年03月30日 15:52撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/30 15:52
道標も顔を出していた。
さぁあと標高差で100m
2014年03月29日 12:47撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 12:47
さぁあと標高差で100m
雪庇を連ねて達する越中駒ヶ岳
2014年03月29日 12:49撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 12:49
雪庇を連ねて達する越中駒ヶ岳
遂に来ました僧ヶ岳山頂、背景は朝日岳から天狗頭までの後立山
2014年03月29日 12:58撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 12:58
遂に来ました僧ヶ岳山頂、背景は朝日岳から天狗頭までの後立山
毛勝山の北峰、南峰
2014年03月29日 12:59撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 12:59
毛勝山の北峰、南峰
1775mピークから滑って来た斜面を振り返る。
2014年03月29日 13:53撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 13:53
1775mピークから滑って来た斜面を振り返る。
行く先も緩斜面
2014年03月29日 13:53撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 13:53
行く先も緩斜面
標高1070m、ここ林道の上です。
2014年03月29日 14:55撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 14:55
標高1070m、ここ林道の上です。
標高800mの痩せ尾根地帯、登った時よりさらに雪が落ちた。
2014年03月29日 15:10撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 15:10
標高800mの痩せ尾根地帯、登った時よりさらに雪が落ちた。
送電線鉄塔の少し上、平和の像の台地、621mピークを巻く林道が見えた。
2014年03月29日 15:21撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/29 15:21
送電線鉄塔の少し上、平和の像の台地、621mピークを巻く林道が見えた。
平和の像まで下りて、これからスキー場ゲレンデ
2014年03月29日 15:33撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/29 15:33
平和の像まで下りて、これからスキー場ゲレンデ
ゲレンデより下は、一挙に除雪が進んでいた。
2014年03月29日 15:55撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/29 15:55
ゲレンデより下は、一挙に除雪が進んでいた。

感想

 先週登頂を果たせなかった僧ヶ岳、土曜日は天気が良さそうだしと今度はソロで挑戦した。

 前日(28日) 富山地方鉄道の宇奈月温泉駅に22時過ぎに到着し、宇奈月温泉スキー場に上がって前泊する。この間にスキー場への道の除雪が始まっていたが、未だ300mほどの進行、後はシールを貼って登った。スキーセンターの軒下で過ごせるとわかっていたし、暖かくもなったので今回テントは持たず、日帰りの装備にシュラフとマットだけ持って来てベンチで寝た。

 29日朝、ちょっと寝坊して5時過ぎに出発、殆ど初めからヘッドランプは要らなくなっていた。この一週間暖かい日が続いたのでゲレンデもかなり雪が減って土も見えだしたが、未だ雪を辿って登って行ける。1043mの標高点まで前回と同じルートで、平和の像横から林道に入って618mピークはエスケープ、回り込んだ裏の鞍部で一旦林道をショートカット、660mでまた林道を離れて急な取り付きから尾根に上がる。送電線鉄塔をくぐって772mの標高点から先に痩せ尾根地帯があるが、大分雪が減ってスキーで抜けるのが辛くなっていた。それを過ぎると1043m標高点まで小広く歩き易い尾根道となる。所々スキートレースの痕跡が見つかるが、どうやら先週の僕らのものだ。
 1043mで乗った林道からどこでまた尾根に上がるかだが、前回の急な取り付きは雪が緩んでヤバそうだったので、さらに林道を進んで夏道が尾根に上がっている所を上がった。ここは登り易くて正解。但しそこまでの林道のトラバースが緊張する場所で、スリップ・滑落するとただでは済みそうにない。

 さて前回の最大難所で、引き返すことになった1431mのピークの目の前までやって来た。正面ルートは雪庇が落ちて壁を作り、雪面も流れそうで先週よりも一層難しく危なさそうなので、早々に西側への巻きに入った。北斜面と西斜面の境界線に雪庇と割れ目が続くが、弱点を見つけて乗り越え、1410mの等高線に乗ってピーク南の鞍部に抜けて一安心。後はほとんど急斜面はない。

 残り標高差で400m余りで傾斜は緩いが、その分距離はまだ長い。疎林帯になり見通しは良くなってくる。左側に尾沼谷を挟んだ尾根筋が、右側は烏帽子山からの尾根が望め、烏帽子尾根は次第に近づいて1560mで今の道と合わさるジャンクションとなる。僧ヶ岳本峰の手前に1775mのピークがあるが、これを越えないと僧ヶ岳は見えてこない。そのピークを巻くのに、東側から行けないかと除いたが急斜面で無理と見て西側に回った。しかし距離が長くなったので、東側のもう少し上の緩い所から行ってもよかったかも知れない。

 さあいよいよ僧ヶ岳の頂が目の前に、あと標高差で100mだ。雪庇群をまとった駒ヶ岳が見えている。毛勝山も見えて来た。3年ぶりの懐かしい景色だ。ついに丸くて狭い僧ヶ岳の頂に唯一人立った。ラッセルだった3年前よりは早く着くことが出来たがやはり長かった。

 1855mのこの山頂でも帽子が要らないほど暖かい。剥がしたシールは水が滴るほど濡れている。この日富山市では25.1℃となり今年初めての夏日となった。そのせいかどうか、晴れて展望は良いが若干山々は霞んでいてクリアではない。それでも帰り支度をしながらぐるっと回って山々を眺め感慨に浸る。 

 眺めの良い緩斜面の稜線滑降は実に気持ちいいが、数ある山スキールートでもそうそうあるものではない。今シーズンでは白木峰から小白木峰に渡った時がこれに近いが、眺めのスケールはこちらが上だ。基本は自分のトレースを辿って戻るが、時々不明瞭な所はある。今日みたいに視界が利くときは問題ないが、ガスると派生尾根か多いので要注意ではある。1775mのピークのみは少し登り返したが、他はあちこち凸凹はあるものの上手くルートを選べばほぼ下り一辺倒で滑れる。

 次第に標高を下げて樹林帯の下りとなり、1431mピークの一つ手前のピークから巻きに入る。西斜面から北斜面へ、ギャップ越えで崩れてひやっとしながらも無事渡り終えて鞍部まで下りて一休み。この後傾斜は強くなるが、雪はザラメになり始めの感じで心配したほどには重くなく曲がり難くはない。1043mにつながる林道に出るまでは快調なターンで下りて来た。

 林道トラバースは朝よりも雪がさらに緩んで崩れやすくないかと心配だったが、慎重かつスピーディに通過してほっと一息。1043mから下はしばらく快適だが、772mの手前に、本日下り最終最大の難所の痩せ尾根越えがある。朝よりもさらに雪が落ちたようで、ナイフエッジ、段差、ギャップを越え木の枝を掻き分けて行く。板を外した所は一ヵ所で済んだが、今後しばらくこの場所は、夏道がすっきり出てしまうまで増々やっかいだろう。

 痩せ尾根をクリアして772mを過ぎると眼下に送電線鉄塔と林道をまとった618mのピーク、平和の像まで見渡せる。鉄塔辺りも結構な急坂、ここまで登って降りた人がいたようで新たなシュプールが現れた。林道へ下りる急坂も大分雪が割れて来て、ルートを見定めエイャッと気合で林道に下り立った。その後の林道歩きはまだ雪がつながっていた。平和の像からゲレンデ滑降でスキーセンターに戻って来た。

 スキー場から温泉街手前まで滑って降りられると思っていたのに、ほとんどスキー場まで除雪が上がって来ていて、後は板を担いで歩く羽目になった。昨夜の除雪終点にスキーザックやら運動靴やらをデポしていたので、回収して靴も履きかえて温泉街に到着、先週と同じく宇奈月温泉会館で入浴し、ビールを買い込んで地鉄電車に乗り込んだ。

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