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Yamareco

記録ID: 4249122
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

両神山(赤岩尾根〜八丁尾根〜狩倉尾根)◆VRの醍醐味と試練と◆

2022年05月03日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:59
距離
10.4km
登り
1,579m
下り
1,580m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:23
休憩
0:37
合計
10:00
5:36
42
スタート地点
6:18
6:19
23
6:42
6:50
132
9:02
9:02
22
9:24
9:25
21
9:46
9:47
4
9:51
9:51
13
10:04
10:10
19
10:29
10:30
14
10:44
10:45
12
10:57
11:05
150
13:35
13:43
27
14:10
14:11
31
14:42
14:43
53
15:36
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2022年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
スタート地点手前の道路が広くなっているスペース脇に停めさせていただきました。
コース状況/
危険箇所等
【赤岩尾根】
バリエーションルート
スタートから赤岩峠までは快調に標高を上げます。赤岩岳は大きく回り込んでルンゼを登りますが足元ガレなので落石注意。
ここから先、P1までの岩稜部が核心です。私はP1手前(取り付き)の登り上げが一番緊張しました。フリーである程度難しい岩場を昇降できる経験・技術がないと難しいと思います。さらにマークの少ない岩稜帯でのルーファイも求められます。

【八丁尾根】
一般登山ルート
クサリは多いものの、あまり難しくはありません。人気の山なので混雑時はクサリの順番待ちや昇降スライド渋滞が発生しそうです。

【狩倉尾根】
バリエーションルート
テープ、マークはほぼ無いので確実なルーファイ技術・能力が必要です。基本的に尾根伝いですが、部分的に大岩を巻いたり、急傾斜を下ったり、藪を漕いだりして、数値上のアップダウンよりかなり体力を消耗します(時間もかかりました)。アンテナピークから最後の下りはかなりの急傾斜なので、ここも気を使います。

狩倉尾根では1ヶ所で大きく道迷い、その他にもプチ迷走を何ヶ所かでしています。
このログは山行に使われませんよう、お願いいたします。
赤岩尾根へはここからスタート
2022年05月03日 05:42撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 5:42
赤岩尾根へはここからスタート
見上げるとこのあと向かう赤岩岳。
2022年05月03日 05:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 5:44
見上げるとこのあと向かう赤岩岳。
杉林の中を九十九折で登っていきます。
2022年05月03日 05:46撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 5:46
杉林の中を九十九折で登っていきます。
東の方角、両神山あたりから朝陽が昇ってきました。
2022年05月03日 06:03撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 6:03
東の方角、両神山あたりから朝陽が昇ってきました。
ブナやミズナラの新緑が気持ちいい!
2022年05月03日 06:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 6:14
ブナやミズナラの新緑が気持ちいい!
あっという間に赤岩峠。
2022年05月03日 06:23撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 6:23
あっという間に赤岩峠。
赤岩岳は大きく左に巻いた先のルンゼを登っていきます。足元がガレているので注意。
2022年05月03日 06:31撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 6:31
赤岩岳は大きく左に巻いた先のルンゼを登っていきます。足元がガレているので注意。
途中、見晴らしのいい岩の上から赤岩岳。
2022年05月03日 06:35撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 6:35
途中、見晴らしのいい岩の上から赤岩岳。
こんな岩もよじ登って・・・
2022年05月03日 06:36撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 6:36
こんな岩もよじ登って・・・
赤岩岳登頂。
2022年05月03日 06:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 6:44
赤岩岳登頂。
浅間山
2022年05月03日 06:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 6:45
浅間山
南八ヶ岳
2022年05月03日 06:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 6:45
南八ヶ岳
今日は新しいシューズのデビュー戦です。ソールがすり減って無くなるまで、これから一緒にいっぱい歩くよ!
2022年05月03日 06:55撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 6:55
今日は新しいシューズのデビュー戦です。ソールがすり減って無くなるまで、これから一緒にいっぱい歩くよ!
こんな細尾根もあります。
2022年05月03日 07:10撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 7:10
こんな細尾根もあります。
この岩場の登りが一番緊張しました(少し登った中段で撮っています)。
2022年05月03日 07:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 7:14
この岩場の登りが一番緊張しました(少し登った中段で撮っています)。
キバナシャクナゲが咲いていました。
2022年05月03日 07:31撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 7:31
キバナシャクナゲが咲いていました。
ここはロープがあるので中段までは容易に上がれますが・・・
2022年05月03日 07:38撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 7:38
ここはロープがあるので中段までは容易に上がれますが・・・
その先はどこを登るべきか、ルーファイが必要になります。
2022年05月03日 07:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 7:45
その先はどこを登るべきか、ルーファイが必要になります。
(のちに試練を受けることとなる)周回後半の狩倉尾根。
2022年05月03日 08:55撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 8:55
(のちに試練を受けることとなる)周回後半の狩倉尾根。
次々とピークが現れます。
2022年05月03日 08:57撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 8:57
次々とピークが現れます。
そんな緊張する道中もアカヤシオに癒されて。
2022年05月03日 09:10撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 9:10
そんな緊張する道中もアカヤシオに癒されて。
八丁峠
2022年05月03日 09:27撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 9:27
八丁峠
クサリは多いですがそれほど難しくはありません。
2022年05月03日 10:22撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 10:22
クサリは多いですがそれほど難しくはありません。
歩いてきた赤岩尾根。
2022年05月03日 10:25撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 10:25
歩いてきた赤岩尾根。
東を向くと関東山地の峰々。彼方で尖っているのは武甲山。
2022年05月03日 10:32撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 10:32
東を向くと関東山地の峰々。彼方で尖っているのは武甲山。
両神山登頂、シャッターありがとうございました。
2022年05月03日 11:02撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
5/3 11:02
両神山登頂、シャッターありがとうございました。
ここから狩倉尾根へ向かいます。白井差ルートや梵天尾根と共用する前半部は道も明瞭、マークも豊富で歩きやすかったのですが・・・
2022年05月03日 11:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 11:19
ここから狩倉尾根へ向かいます。白井差ルートや梵天尾根と共用する前半部は道も明瞭、マークも豊富で歩きやすかったのですが・・・
この標柱から先(標柱の奥)へ入ると、完全にバリエーションとなります。
2022年05月03日 11:41撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 11:41
この標柱から先(標柱の奥)へ入ると、完全にバリエーションとなります。
いきなり急傾斜の下り、木の枝を掴んで何とか下ります。
2022年05月03日 11:49撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 11:49
いきなり急傾斜の下り、木の枝を掴んで何とか下ります。
岩を巻くべきところ、誤って反対側に出てしまいました。これは行き詰まったところ。
2022年05月03日 11:59撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 11:59
岩を巻くべきところ、誤って反対側に出てしまいました。これは行き詰まったところ。
何とか復帰しようと右往左往(迷走の足跡はログに残っています)。
2022年05月03日 12:01撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 12:01
何とか復帰しようと右往左往(迷走の足跡はログに残っています)。
とにかく尾根に戻ろうとよじ登ったところ。
2022年05月03日 12:26撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 12:26
とにかく尾根に戻ろうとよじ登ったところ。
何とか尾根に復帰しました。で、進む先には「うっそー!これ登れんの?」ですが、
2022年05月03日 13:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 13:29
何とか尾根に復帰しました。で、進む先には「うっそー!これ登れんの?」ですが、
これは登れます。
2022年05月03日 13:38撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 13:38
これは登れます。
次なるピークは狩倉岳。
2022年05月03日 13:43撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 13:43
次なるピークは狩倉岳。
徐々に尾根道はわかりやすく、歩きやすくなっていきます。
2022年05月03日 14:21撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 14:21
徐々に尾根道はわかりやすく、歩きやすくなっていきます。
最後のピーク(アンテナピーク)まではなかなかの登り。
2022年05月03日 14:42撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 14:42
最後のピーク(アンテナピーク)まではなかなかの登り。
そしてここからが激下りです。
2022年05月03日 14:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 14:52
そしてここからが激下りです。
舗装路に出て、駐車場所に戻りました。
2022年05月03日 15:38撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 15:38
舗装路に出て、駐車場所に戻りました。

感想

これまで未踏だった百名山・両神山。さまざまある登山ルートでも登るとしたらクサリ場が面白そうな「八丁尾根ルート」かなどと考えていたところ、つい先日hastler1208さんからとても魅力的なレコが上がりました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4219449.html
八丁尾根を中心にバリエーションの赤岩尾根と狩倉尾根で挟んで周回するオリジナルコース、その足跡を追わせていただきました。

赤岩尾根は取り付きがやや分かりにくいものの、その後はテープもあり、歩きやすい道を登っていきます。杉林を九十九折で登っていくと植生はブナやミズナラに、新緑が気持ちのいい林を登って赤岩峠に乗りました。
ここから尾根を進みます。いきなり目前に現れる赤岩岳の迫力に圧倒されますが、ここは大きく巻いていきます。脇から登った山頂で、この先いくつもあるピークもこんな感じかと、やや安心しかけました。
しかしここからが本番でした。細尾根や急傾斜の下りを経て現れた岩壁、ペンキも矢印もない岩稜を自分の判断でルート取り、全身を使って登っていきます。何とか無事に登り切り、進んだ先では岩場でのルーファイ・判断力が求められました。

八丁尾根、両神山頂を経て狩倉尾根へ進みます。白井差ルートや第二ルートと併用する区間はテープもあり、歩きやすい道でしたが、ここから逸れて狩倉尾根に入った途端、様子が変わりました。テープ、マークはなく、GPSログを追いながらルートを見つけていくことになります。木の枝を掴んで急斜面を降りたり、覆い被さる枝をかき分けたりしながら進んだ先、崖で行き詰まりました。ログが左斜面へ巻いているものの、下り口が見つけられずウロウロする中、右側に降りられそうな斜面を見つけて、進んでみます。しかしその先も行き詰まり「ここはダメ、こっちもムリ」とウロウロするうちに尾根から離れてしまいました。地図を追いながら「このまま下って、左へ巻いていけば復帰できるのでは」と甘い考えが頭をよぎりますが、過去何度か失敗した経験から、鉄則の「元に戻る」を自分に言い聞かせます。方角を確認し、登れそうな斜面を探して何とか尾根に復帰、その先へ進むことができました。

岩稜の登攀など技術的な要素、ルートファインディングの経験や能力、そして状況判断力など様々な要素が試され、そのいずれも自分にはまだまだ足りないと自覚し直しました。いろんな意味で密度の濃い一日でした。

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コメント

yoisaさん、こんにちは!😀
お久しぶりです。

僕の両神山レコをお気に入りにされてるなと思ったら、もう行かれたんですね😱なんというクイックレスポンス!

初めての2本のバリルートを繋げるとは素晴らしいチャレンジ精神です😉
岩登りの赤岩尾根、ルーファイの狩倉尾根と大別できると思いますが、バリの難しさとしては狩倉尾根ですかね、ひとけのなさに加えてウザい小枝で見落としが悪く巻いて下りたりするうちに進行方向を見失いがちになりますし。
ルーファイは勘や経験も必要ですが、いろんなヒントや情報をキャッチする眼力を磨くことなのかなと。
そういう意味でこの山域はバリルート天国ですから、またいろんな方々のレコを参考に通われてみると楽しいかと思います😊

あ、赤岩尾根P1巻かれたんですね、次回はぜひピークを!
辿ってきた赤岩尾根と両神山、狩倉尾根がカッコよく見えますから🤣

お疲れさまでした!
2022/5/5 16:46
hastler1208さん、こんにちは。
貴殿の足跡を追わせていただき、濃密な一日を過ごしてきました

おっしゃられる通り、赤岩尾根と狩倉尾根はともにバリエーションルートと言っても、その性格がまったく違いますね。hastler1208さんの「岩登りの赤岩尾根、ルーファイの狩倉尾根」が言い当てていると思います。表面上の危険度は赤岩尾根の岩稜が目立ちますが、実は私も難しさで言ったら狩倉尾根の方がそう感じました。山の深いところで試されているような・・・
>ルーファイは勘や経験も必要ですが、いろんなヒントや情報をキャッチする眼力を磨くことなのかなと。
本当にそう思います。経験を重ねるとともに、「感じ取るアンテナ」を磨くことも大切ですね。

赤岩尾根のP1踏んでいないことは、今言われて初めて気付きました それまでの緊張〜解放の連続で、もはや「ひとつやふたつ登っても巻いてもいいや」になっていたかもしれません(笑)。
2022/5/5 17:42
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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