両神山《白井差新道》

2022年05月05日(木) [日帰り]

• GPS: 05:03
• 距離: 6.8km
• 登り: 929m
• 下り: 923m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:18
• 休憩: 0:44
• 合計: 5:02

7:50 白井差登山口
8:08 8:17 昇竜ノ滝
10:18 10:49 両神山
12:31 12:36 昇竜ノ滝
12:52 12:52 白井差登山口
12:53 ゴール地点

天候

晴れ
[こどもの日]

アクセス

利用交通機関：

自家用車

駐車場完備

コース状況／危険箇所等

山中豊彦さんの私有地なので、要予約です。
整備協力金1000円、小人無料。下山後、両神山バッジを頂けます。

コースは大変よく整備されており、子連れでも問題なく歩けました(山頂直下の鎖場除く)。

写真

5/5 7:50

白井差口 スタート
まずは山中さんにご挨拶し、コースの注意を受けます。トイレの前にも注意書きがあります。

5/5 7:51

念願の白井差新道
まずは林道歩きです。それでは行ってみましょう。はいレッツゴ。

5/5 7:53

早速ですが、不吉なオブジェ。子らが持って帰りたいと言っていましたが、却下しました。

5/5 7:57

登山口
以後このような手造りの橋が多くあり、かなり歩きやすいです。

5/5 7:59

登山口の石祠
高さは73cmを測ります。左面に「昭和三年正月十七日 建之」とあり、背面と右面にも地主、発起者、世話人、寄附者、総勢14名の名前があります。

5/5 8:08

昇竜ノ滝
高さ20mくらいか？しばらく鑑賞しながらオブザベするもかなり難しそう。一撃は無理かも。(そもそも遡行禁止)《動画あり》

5/5 8:10

昇竜ノ滝に子らも圧倒されています。
子「山中さん、お庭に滝があるなんて凄いね。」

5/5 8:14

瀧上にある不動堂
堂内には多くの木剣、鉄剣が奉納されておりました。昇竜ノ滝の古名は不動滝で、雨乞いの信仰の滝とのことです。

5/5 8:15

不動明王様
高さは29cmを測り、小降りながらも精緻な造りです。背面には銘文が認められますが、摩滅しており判読できず。

5/5 8:18

不動堂内部
倶利伽羅不動明王、大日大聖不動明王が祀られているとのことです。

5/5 8:23

昇竜ノ滝を巻き、しばらくは沢沿いを進みます。

5/5 8:24

大又
小森川の右股と左股(大笹沢)の出合。かつての白井差コース(廃道)が分岐する辺りだろうか。ケルンや踏み跡もしっかりあるので安心な分岐です。

5/5 8:28

岩蔭には山中さんの私物が保管されています。
某夢の国テーマパークなどで目にする、アトラクションのオブジェのようでもあり、非常に興味深いです。

5/5 8:28

沢中に魚影を発見したとのこと。

5/5 8:36

やまびこ橋を渡る子ら
地主であり管理者でもある、山中豊彦氏の「山彦」が名の由来とのこと。設置するのに苦労したそうな。

5/5 8:40

謎の石垣を通過する子ら
平場が造成されております。かつてはココに小屋でもあったのだろうか。

5/5 8:41

ノゾキ橋を渡る子ら

5/5 8:44

層状チャートの褶曲
鉄よりも固いといわれるチャート。詳しくは専門外ですが、圧巻です。

5/5 8:48

オオドリ河原を通過する子ら
広々空間なので休憩適地でした。

5/5 8:57

炭焼き窯跡
この辺りには土管が多く転がっていました。

5/5 9:00

水晶坂を登る子ら
大体半分辺りのところ。この辺りから沢筋を離れ、支尾根に乗ります。

5/5 9:15

フデリンドウ

5/5 9:20

ブナ平を通過する子ら
ブナの巨木がある広々素敵空間でした。薫風が抜けて気持ち良いのでこちらも休憩適地です。

5/5 9:27

物品2
チェーンソーやオイルまであります。

5/5 9:40

ハシリドコロとバイケイソウの群生を九十九折に登ります。

5/5 9:58

ネコノメソウ

5/5 9:59

ナニコレソウ
ではなく、【ヤマエンゴサク】という可愛いお花です。

5/5 10:10

梵天、狩倉、作業道の分岐に到着。
ここは何度も来ていますが、子連れで来るのが何とも違和感がありました。

5/5 10:11

キンポウゲ

5/5 10:15

秩父方面の展望
少し霞んでいますが、十分でしょう。

5/5 10:24

両神山 剣ヶ峰
初登頂で両神ブールとアカヤシオ、手前味噌で恐縮ですが、強運な子らです。

5/5 10:24

アカヤシオ
寒気で少し花がやられてしまったようですが、十分綺麗です。

5/5 10:26

西面の展望
白い八ヶ岳と赤岩尾根が印象的でした。

5/5 10:37

稜線の西側でヘリ「あらかわ」がホバリング中でした。何か事故でもあったのだろうか。

5/5 10:40

カモシカのベンチでアカヤシオを鑑賞しながら休憩です。千葉からいらしたご夫婦と交流させていただきました。

5/5 11:10

ハシリドコロ

5/5 11:10

ニリンソウ

5/5 11:12

覗き岩を見上げると、肉眼ではアカヤシオのピンクがポツポツと見えました。

5/5 11:23

マムシグサ

5/5 11:25

夢見平を通過する子ら
念願の白井差新道を堪能し、夢見心地で下山です。

5/5 11:33

帰路のブナ平
ブナの巨木がある広場です。素敵空間すぎるので、堪らずおやつタイムの小休止です。

5/5 12:28

谷は深いですが、道幅があるので下山時も安心です。

5/5 12:42

登山口に戻ってきました。石祠を通過。

5/5 12:46

余韻に浸りながら、最後の林道歩きです。無事下山でき嬉しいのと終わってしまって寂しいのが交錯していました。

5/5 12:49

林道の石祠
高さ62cmを測ります。無銘ですが、宝珠型の珍しい石祠です。

5/5 12:51

山中宅へ戻りゴールです。
このあと協力金を、お支払いしてバッチをいただきました。ありがとうございました。

撮影機器：

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

感想

モンブラン

ライフワークにしている両神山の踏査です。初心者コースである白井差新道は「いつでも歩けるから」と後回しにしてしまい、気が付いたらそれ以外の主要コースは全て歩いてしまいました。

というわけでせっかく登るなら、子連れ登山というジャンルで、両神山のベストシーズンに登ろうと企画してみました。結果は事前情報通りかなり整備が行き届いており、子らも安全に歩くことができました。

初めて見る、昇竜ノ滝、やまびこ橋、ブナ平に大興奮、子らそっちのけで堪能してしまいました。白井差新道をフルコースでたとえるなら、前菜は昇竜ノ滝、メインは萌える新緑と木漏れ日のシャワーの渓谷美、そしてデザートは両神ピンクのアカヤシオでした。時期と天候に恵まれ、今年も最高の条件で歩くことが出来ました。

子らは初めての両神山でしたが、楽しかったとのこと、子連れ登山としても成功で、とても思い出深い山行になりました。白井差新道の第二ルートや気になるスポットもまだまだいくつかあるので、時期を見て再訪したいと思います。


⛰昇竜ノ滝(9秒)🐉


⛰新緑の白井差新道(約2分半)🌿

コメント

yamaonse

モンブランさん、こんにちは。両神山、子分一号、二号も行けるんですね。まだ登山道の関係で揉める前に白井差の山中さん宅から登ったけど、岩場のノゾキみたいなところもあったはず。新道は歩きやすく整備されているのかな。新緑はきれいだし、紅葉の頃みたいな混雑はしていないようだし、子連れでもオトナの山歩きができそうですね。（追記）ナニコレソウはヤマエンゴサクです。深い山は普段見慣れぬ花があって楽しみですね。

モンブラン

yamaonseさん、こんばんは。

そうなんです。一般的な日向大谷ルートでは標高差が1000m以上あるし、沢沿いのトラバース道も子分一号、二号には少々危険と思いました。もし、事故でも起きてしまったら、ネットニュースで叩かれたり、動画サイトで遭難事案として紹介されてしまうのがオチです。

白井差新道はソレとは無縁の素敵尾根でした。yamaonseさんがかつて歩かれた廃道、現在はもちろん通行禁止なので、その区間の踏査が懸案事項になっていました。

「ヤマエンゴサク」初めて聞きました！流石のyamaonseさんです。好きな山に咲く花の名前、どうしても知りたかったので、嬉しかったです。早速追記させていただきます。ありがとうございました。

chii1961

montblancさん　こんにちは

自分も歩いたことが無いので、紅葉の季節に妻を誘ってみたいと思います。お疲れさまでした。

モンブラン

chii1961さん、こんばんは。

紅葉の両神山も綺麗でしょうね。奥様もきっと喜ばれると思います。

私も次回は紅葉の時期に行ってみたいと思います。ありがとうございました。