春の霊仙山を満喫【榑ヶ畑から時計廻りで周回】
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,024m
- 下り
- 1,020m
コースタイム
経塚山(9:25)〜霊仙山(9:35/10:00)〜最高点(10:10/10:15)〜
西南尾根途中:昼食(10:50/11:15)〜福寿草観賞〜近江展望台(12:10)〜
今畑登山口(13:15/13:25)〜落合登山口経由汗拭峠(14:05/14:15)〜
榑ヶ畑登山口(14:30)
天候 | 晴れ 但し春霞か眺望は今一つ 【気温】 登山スタート時:5℃ 霊仙山山頂:10℃ 近江展望台:15℃ 下山終了時:15℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
路肩に10台程の駐車スペース?が有ります。 米原ICから榑ヶ畑登山口まで30分ほどでしょうか。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今日はどのコースも乾いた道で、ぬかるみは有りません。 落合登山口から榑ヶ畑へ向かう大洞谷は2ヶ所程、 道が崩壊していますが徒渉して迂回すれば問題有りませんでした。 (ちなみに、汗拭峠〜落合登山口間は現在、登山道崩落のため 通行不能と表示されています。) |
写真
感想
福寿草を訪ねる山行のフィナーレに選んだ霊仙山。藤原岳と並ぶ花の名山だ。
柏原から歩いた時以来で、何故か縁が無く再開後は初の霊仙行きだ。
午後、福寿草を観賞できるよう時計廻りで周回し、未踏の西南尾根を楽しもう。
時期はまさしく「山笑う」春だ。山桜の咲く山腹を眺めながら米原ICから、
宗谷川に沿って榑ヶ畑登山口へ向かう。
宗谷川源流の沢に沿って山小屋「かなや」を過ぎ、右手から山腹の登りとなり
汗拭峠に出る。
峠を直進して下ると落合集落だが、周回してここへ戻るので左折して尾根を辿る。
尾根下を絡んで登ると、やがて大洞谷の谷底が広がり漫然とした斜面に変わる。
注意すると足元にはスミレや開き切らないミスミソウなどが見られる。
ここで尾根へ上がり平坦地を過ぎると、北に琵琶湖が展望できる
(今日は霞んでいるが)見晴台となる。
見晴台からは再び樹間の尾根となるのでひたすら高度を稼ぐと、
明確な尾根が広い斜面に変わり頂上部近しを思わせるが、
やがて踏み跡は南東へ向かう。おかしいなと思った頃再び北向きへ戻り
六合目となり展望が開けてくる。
西〜北側の展望を楽しみながら、鈴鹿北部の山らしいカレンフェルトの山腹を
辿るといきなり頂上部の眺めが広がり、広い台地を囲むようにピークが連なる。
どこでも自由に歩けそうな台地だ。お猿岩・お虎ヶ池(場所を巡って米原市と
下丹生部落のみにくい争いが続いているようだが・・・)を巡って
最初のピーク経塚山(北霊仙山)の登りに取り付く。
高身に出ると間近に伊吹山・目を凝らすと白山も眺められ、
更に眼下のヌタ場には鹿の集団がのんびりと草を食んでいる姿が見られた。
経塚山に立つと流石に風が冷たいので、すぐ先にある避難小屋まで下って休もう。
中に入るときれいに使われ、宿泊も可能と思われる。
吹雪の時などは助かるだろうな。
再び経塚山まで登り返すと後は、浅い谷から一息の登りで緩やかな吊尾根?に出て、
霊仙山〜最高点のピークを順に踏んで今日のお楽しみ、西南尾根に向かう。
(最高点から展望すると白山・乗鞍岳・御嶽・中央アルプス・恵那山などが
春霞の中に何とか捉えられた。)
遮るもののない石灰岩の尾根歩きは、北アルプスの稜線に似て爽快だ。
今日は珍しく鈴鹿連峰を北側から眺める。
焼尾山〜御池岳〜藤原岳と曲線を描いて稜線が連なり、
御在所岳〜雨乞岳方面がその奥に霞むように覗いている。
岩陰に咲く福寿草を探しながら緩やかに延びる尾根を辿ると、
岩が堆積する辺りであちこちに目立つようになるので、先に昼食を済ませよう。
斜面に風を避けて食事をした後、尾根芯から北斜面に下りて辺りを見て回る。
すると次々にお目当ての花が現れる。
誘われるように斜面を進むと群生地となり、樹林に囲まれた静かな池に出会う。
幸い登山道から離れて人も少ないので堪能するまで観賞しよう。
更に巡ると姿・色・大きさと全てが揃った福寿草エリアとなる。
シーズンのフィナーレを飾るにふさわしい、
見応えのあるエリアに出会えて幸運だった。
(結局この斜面以外では見つけることはできなかった。)
池から尾根に戻りコブに出ると近江展望台となり、快適な尾根はここまでだ。
(展望台手前のピークが南霊岳だろうか?)
この先は鞍部まで長い下りとなり、やがて一段と傾斜のきつい一気の下りとなる。
足元は滑りやすいので慎重に下るが、皮肉にも辺りにはミスミソウやスミレが見られる。
足場も悪いので写真を撮る場合も注意しよう。
下り切った鞍部は疎林に囲まれたゆったりした場所だ。
芽吹き始めた梢を見ながら小休止の後、
苔生した岩の尾根下に絡んだ良く踏まれた道を下る。
尾根筋から山腹に絡むようになってしばらくすると、お寺や土蔵が現れ
生活の匂いが残る無人の今畑集落となる。(集落の福寿草は終わっていた。)
苔生した石段を覆うように咲く満開の桜・・
と思ったが良く見ると梅の花だった。山間の集落はまだ梅の季節なんだ。
今畑登山口でゆっくり休んだ後は、大洞谷の左岸から上流の落合集落へ向かう。
閑散とした集落を抜け落合登山口から大洞谷の山道に入る。
左岸から右岸へ移りしばらくすると二ヶ所ほど道が崩壊しているが、
慎重に徒渉して迂回して行くとやがて、右岸山腹に絡んだ登りとなる。
今日のコース最後の登りは、固定ロープの下がる厳しい登りだが短い時間だ。
一頑張りすると汗拭峠となり、周回終了だ。後は来た道を戻るだけ。
文字通り汗を拭き、喉を潤しタバコをくゆらす。
久しぶりの霊仙山だったので、初めてのように新鮮な気持ちで山歩きができた。
西南尾根は期待通り爽快な尾根で、たっぷり福寿草も楽しめ、他に春の花も見られた。
眺望は今一つだったが、花の名山を充分満喫できた一日だった。
onetotaniさん、横山岳から霊山を見ていました。きっと多くの登山者で賑わっているだろうな。
プチアルプス気分を味わえて良いですね。
お虎ヶ池の所在地について、実は米原市では話題になったことは一切ありません。遠方から来られている登山者の皆さんにご心配をお掛けしまして、本当にすいません。(笑)
市民を代表してお詫び申し上げます。心置き無く霊仙をお楽しみ下さい。(笑)
yoshikun1さん コメント有難うございます。
アドバイスいただいたように、無難な榑ヶ畑から登ってまいりました。
大きな山容の霊仙山、爽快な西南尾根、色も形もベストな福寿草、
少し荒れた大洞谷。
霊仙山もずいぶん久しぶりでしたが、めいっぱい楽しんできました。
霊仙山の、琵琶湖をはさんで、反対側に
いました。お天気が良さそうだったので
onetotaniさんも、満喫してみえるんだろうなと
山を眺めてました。
福寿草、いよいよ満開ですね。
タイミングがお見事です。
この山、秋の花も、素晴らしいんですよね。
ヒルとの兼ね合いが難しいですが。
komakiさん 今晩は。
以前の記憶がほとんど薄れていたので、初めての山のようで
大変楽しい山行でした。
確かに谷筋は湿った感じがしますので、
気温が高くなる季節は要注意でしょうね。
福寿草も大振りで見事な花が溢れていましたし、
植林帯も少ないので春も秋も良い山でしょうね。
気がつけば、このところ福寿草を求めて鈴鹿北部が重なりました。
そろそろ南下することにします。
霊仙山、お疲れ様でした。
先週はいろいろとありがとうございました。
福寿草、こちらは満開ですね。
私は霊仙山は未踏なんです。onetotaniさんのレコを参考に行ってみようかなと思いました。
higurasiさん 今晩は。 ロングコースの周回、お疲れ様。
山麓の福寿草は終わりましたが、西南尾根は良いタイミングでした。
今畑からの西南尾根は手ごたえが有ると思います。
滑りやすい急斜面の登りは脚力を測るには絶好かと。
下り途中で振り返ると、登りは避けたいと思ったほどです。
ヒルの情報に気を付けて、是非お出かけ下さい。
Onetotaniさん
こんにちは
霊仙の周回ですが私もヤマレコを始める前の
2年程前に今回の逆回りでチャレンジしました。
あの時は西南尾根の急登に息を切らして
登った記憶があります❗
プチ北アルプス気分を味わい花にも
出会え満足のいく山行だったことでしょう。
汗ふき峠今畑の崩落も何とか通れそうですね。
久々に行きたいものです✌
kazu97さん コメント有難うございます。
鞍部から近江展望台までの急登は心が折れたかも知れません。
時計廻りの周回のおかげで楽しめました。
大洞谷もかなり荒れています。
原則「汗拭峠〜落合登山口」間は自己責任となりますので
油断しないで下さいね。
お虎ヶ池、初めてみました♪
冬にいったときには、雪で隠れて、池がなかったので。Σ(T▽T;)
ヒルさえ出てこなければ、もっと鈴鹿の山峰を楽しめるのになー。
期間限定だなー。。
naminori さん 今晩は。
「お虎ヶ池」ってどこなんでしょうね?
米原市と下丹生部落の表示には思わず笑ってしまいました。
以前は笹の海を漕いで池を辿った記憶が有りますが、
ここもすっかり笹が後退したようです。
蛭ですか・・・。
今しばらく静かにしていてもらいたいですね。
皆さんが鈴鹿から遠ざかる季節が近くなりました。
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