白山BC(御前峰〜東面台地スキー滑走)
- GPS
- 11:47
- 距離
- 39.6km
- 登り
- 2,542m
- 下り
- 2,539m
コースタイム
【総行動時間:11時間40分】
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
白山公園線は冬季通行止めで除雪、整備もされておらずデブリ、落石がひどい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 ・平瀬ゲート〜白水湖までは冬季通行止めなので自転車なり徒歩なりでアプローチする。 ・林道は除雪されていないためデブリ、落石がひどく、デブリの上を歩く必要がある。(ただし自然融雪で積雪はほとんどない) ・白水湖の尾根取り付き点は当然登山道ではなく急斜面なので登り、下りとも滑落に注意する。 ・尾根の取付き点から多少の薮こぎはあるものの、ほぼ全行程でスキーハイク可能。 ・御前峰・剣ヶ峰のコルまでは小カンクラ雪渓を詰めたが、急斜面、かつ、ウィンドパックされたスラブ、サンクラストといった面倒なコンディションでクトーが必須。 ・スキー滑走も上部は急で凍っているので注意しながら滑る必要あり。 ・2000mから下の東面台地は快適なザラメ雪で大いにツリーランを楽しめる。 ・この日山中で会ったのは3人のみ。 ■温泉 道の駅飛騨白山に併設されている「しらみずの湯」を利用。大人600円。 露天風呂もありお土産も購入できるのでお勧め。 |
写真
感想
今回はいよいよ2014年初となる白山登頂を目指す。
白峰から別当出合を目指してもよかったが、以前YASUHIRO先生のブログを拝見してから気になっていた東面台地を滑ることにした。
前日、定時に会社を退社し、そこから高速を飛ばして直接平瀬に向かう。
20時頃白山公園線の平瀬ゲートに到着してそのまま車中泊。
朝2時に起床し、準備をしてから変速ギアなしの折りたたみ自転車を携えて平瀬ゲートから林道へ入る。
除雪は入っていないらしく、雪崩跡や落石が至る所に残っておりスムーズに進むことができない。
普通の折りたたみ自転車で登れるような勾配ではなく、基本的に自転車を押して進むことになる。
明るくなり始めた頃から林道に雪が出てきたので自転車をデポして尾根の取付き点までスキーでハイクアップ。
そこからしばらくスキーを担いで薮こぎしながら雪原を目指す。
広大な森の雪原はとても素晴らしい雰囲気で、そのまま進んでいくとダケカンバの疎林へと導かれる。
誰が見てもスキーのためにあるような斜面だ。
帰りにここをツリーランできると思うとワクワク感が止まらない。
台地を上り詰めると目の前に御前峰と剣ヶ峰がその雄姿を見せてくれた。
室堂から見る白山も雄大だが、東面から眺めるそれは双耳峰のような、また違った雰囲気を持っている。
今回は小カンクラ雪渓を詰めて御前峰と剣ヶ峰の鞍部へと向かう。
徐々に斜面はキツくなり、ウィンドパックされたスラブとアイスバーンでかなり扱いが難しい。
ここはクトーを装着して慎重に登ろう。
更に登っていくと風が強くなり、時折バランスが崩されそうになる。
何とかコルまで登り詰め、岩影で風をしのぎながらおにぎりを食べる。
想像以上に気温は低く、おにぎりのご飯も凍りかけでパサパサになっていた。
お腹も満たされ、いよいよ御前峰へ向けてハイクアップ。
山頂直下でひとりのスキーヤーさんと会うことになる。
その時はわからなかったが、やはり?ヤマレコユーザーのsocksさんだった。
(何となくスキーに見覚えがあった)
ほとんど人と会うことのないこの時期に山頂で誰かと会うこと自体が稀な出来事だが、去年も同じように山頂でお会いしていただけにまさしく奇跡である。
ともあれ、無事に御前峰登頂!
ここからの景色は何度来ても飽きることがないし、なんといってもこのホームな感じが最高。
夏場は大勢の登山者で賑わう山頂も、この時期は山全体を独占できるので贅沢この上ない。
そしていよいよ御前峰から転法輪谷へ向かってドロップイン!
しばらくは滑りにくいアイスバーンとクラスト斜面が続くので安全重視で滑る。
東面台地に滑り込んでからは素晴らしいザラメ雪のツリーラン。
長い道のりだったが苦労が報われる瞬間である。
林道へ降りてからはデブリと落石をこなしながらのチャリ・ダウンヒル。
困難もあったが、それだけに充実した山スキーとなった。
今年もこの時期の白山に登頂することができてよかった。
コメント
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ほぼフルマラソンやんか〜。
前日の金曜日の夕方、仕事で川北の手取川付近を走ってたら、真っ白な白山がドーンと。
下から見ても鳥肌もんでした(ToT)
こんにちわ。初めまして。(という感じはしないのですが。。)
いつも憧れるようなレコ見させてもらってます。
いよいよ白山が良い時期を迎えたようですね!
私も2月に行って以来、毎日ウズウズしています・・
東面が滑りに良いというのを色々な方から聞いていたので、
Sanchan33さんの詳しいレコを見てとてもとても行きたくなりました。。
・・でもそっち方面からはなかなか。。
早く極上ザラメを滑りたい!
そろそろ白山に行くのではないかと思ってましたが、とうとう行きましたね。
この時期になると、自転車か必要になってきますね。
林道の落石、雪崩は凄まじいですね。
快晴で眺めがよく、ハイクアップ、滑走は最高だったことでしょう。
夜中発の山行お疲れ様でした。
白山山頂でお会いした者です。
無事下山できて何よりです。
転法輪谷上部ではあざやかにシュプールを刻んでましたね。
お見事でした。
またお会いしたときはヨロシクです。
yamachan、こんばんは。
加賀方面から眺める白山もいいですが、内灘から眺める白山も最高ですよ。
天気がいい日は通勤の車の中から眺めながら車を走らせていますが、現実逃避してしまいます。
白山は石川県民の心の山ですね。
Mahitoさん、コメントありがとうございます。
先日も厳冬期白山のレコを拝見し、刺激を受けていたところです。
自分も人のことは言えませんが、Mahitoさんも行動範囲が広いですね(笑)
関西はともかく、結構行動パターンが似ているなーと思いながら山行記録を眺めていました。
歳も一緒でしょうか?
自分もまだまだBCシーズンを楽しもうと思っていますので、お互い楽しみましょう!
shibayanさん、こんばんは。
shibayanさんの赤岳の冒険レコ、御嶽のザラメレコもすばらしいですが、白山はやっぱり最高です。
一年に一度のビッグイベントとしてこれからも毎年ロングトリップは続けていきたいと思っています。
タイミングが合うかわかりませんが白山滑るときはご一報を!(笑)
山頂でsocksさんの次にお会いしたのがmaoyukiさんでしたか。
転法輪谷はターンが刻めないわけではありませんが、なかなか難儀しました。
maoyukiさんの滑りが見れなかったのは残念です。
それにしてもお互い最高の日に白山に登れてよかったですね!
では、またどこかでお会いしましょう!
Sanchanさん、今年も白山BC登頂、素晴らしいですね。
林道のデブリと落石を除けて自転車での走行するだけでもかなり大変そう。
白山BCに想いの強い人しか行かれません。
大変な思いをしても満天の星空と明けてくる朝の中の雪の森は素敵なプレゼント見たいですね。別山も大汝峰も真っ白の雪で覆われていて、とってもきれい。
登った人にしか味わえない感動があるのでしょうね。
いよいよ、これからビックマウンテンへの挑戦のシーズンですね。
レコ、楽しみにしてます。
お疲れ様でした
mipoさん、コメントありがとうございます。
自分にとってこの時期の白山登頂は春スキーシーズンの開幕を告げるイベントでもあります。
白山への想いは他の山と比べて強いと思いますが、同じ日に登っている人は間違いなくそういった方々だと思うのでとても親近感が沸きます。
スキーに限らず登山全般にいえることですが、苦労した分だけ感動も大きいと思うので、これからも色々な山に挑戦してみたいと思います。
mipoさんも乗鞍BCデビュー、おめでとうございました。
またひとつ扉を開けてしまった感じですね。
これからのシーズンが滑りやすいと思うので、お互い楽しんでいきましょう!
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