スゴいゼ！トーキョー鋸山ランド（水仙橋〜日本寺仁王門〜北口管理所〜採石場跡〜鋸山頂ルート）

2022年05月12日(木) [日帰り]

• GPS: 04:50
• 距離: 8.8km
• 登り: 1,277m
• 下り: 1,266m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:45
• 休憩: 2:24
• 合計: 5:09

距離 8.8km 登り 1,295m 下り 1,283m

8:37 スタート地点
9:04 9:09 鋸山日本寺表参道管理所
9:14 鋸山日本寺無料駐車場
9:24 9:32 日本寺大仏
9:54 11:05 地獄のぞき
11:20 11:35 石切り場跡
11:37 11:48 切通し跡
11:53 12:00 関東ふれあいの道・車力道分岐 上部
12:02 12:11 東京湾を望む展望台
12:24 鋸山
12:49 12:53 東京湾を望む展望台
12:59 13:01 関東ふれあいの道・車力道分岐 上部
13:04 13:06 石切り場跡
13:12 13:21 地獄のぞき
13:23 石切り場跡
13:28 日本寺大仏
13:34 鋸山日本寺表参道管理所
13:45 鋸山保田口バス停

天候

曇のち雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

道の駅保田小学校で前泊

コース状況／危険箇所等

良好

その他周辺情報

混雑なし

写真

5/12 7:20

道の駅保田小学校。前泊でお世話になりました。人懐っこい大きな三毛猫ちゃんがいました。

5/12 8:08

日本寺の無料駐車場。8時に到着、1番乗りでしたがお寺の開門が9時のため、車で1km下って海辺から歩く事にしました。

5/12 8:08

開閉門の時間を確認されたし。

5/12 8:08

鋸南町ってのは、「鋸山の南の町」だからなんですと。

5/12 8:34

日本寺表参道を下った先にある海辺の駐車場

5/12 8:34

時間潰しのため、わざわざこちらに停め直してあらためて日本寺まで歩きます。

5/12 8:36

R127 から日本寺へ行く場合はここを入ります。表参道への入口

5/12 8:39

先程の道を入ってすぐ、水仙橋の手前、浜辺まで数十メートル地点ですが、すでに房州石の岩盤でしょうか。

5/12 8:40

海辺から約1kmの道を仁王門まで15分ほど歩きます。

5/12 8:41

鶯が多数生息しています。終日のどかな鶯の囀りがBGMでした。

5/12 8:44

仁王門へと続く表参道の石段。歩きやすい段差です。

5/12 8:44

拝観料をご確認下さい。
「東京ノコギリーランド」の入場料です！

5/12 8:47

5/12 8:50

ただの水溜まりのようにも見えますね。

5/12 8:52

仁王門に着きましたが、9時の開門まであと10分。この先に管理事務所があり、拝観料を支払います。

5/12 9:06

5/12 9:08

5/12 9:10

房州に因んだ正岡子規と夏目漱石の交流を祈念した碑

5/12 9:12

5/12 9:14

5/12 9:15

大仏手前にお手洗いがあります。

5/12 9:16

たいへん清潔に清掃が行き届いていました。汚さないように使いたいものです。

5/12 9:23

イキナリ出たぁ！
初っ端からラスボスの登場です。
デカい、デカ過ぎる！

参考までに、人が立つとこんな感じです。
マナーを守らないハイカーは、文字通りつまみ出されますのでご注意下さい！

5/12 9:30

大仏というより巨大仏ですな。

5/12 9:32

5/12 9:33

日本寺境内の案内板。ぱっと見何かのテーマパーク。でもそれ以上に楽しめます。

5/12 9:35

5/12 9:40

5/12 9:41

怪しげな柵の向こうにはナニが…

5/12 9:41

いよいよ「カリブの海賊」あ、いや、「房総の坊僧賊」ゾーンに足を踏み入れます！

5/12 9:42

仁王様でしょうか、決して睨み返してはいけません。

5/12 9:43

5/12 9:44

談笑されている御仁が。一体ずつ表情や姿勢・袈裟の着こなしも違っていて面白いです。

5/12 9:45

しびれちゃったんでしょうか？（笑）

5/12 9:52

「地獄覗き」展望台に上がるには岩の凸凹を歩く必要があります。
ご年輩の方が苦労されていました。足腰に不安のある方は必ず柵に掴まって！

5/12 9:52

バンジージャンプ台に立つ心境？
実際はそこまで怖くありませんのでご安心を。

5/12 9:53

何の船でしょうね？よく見ると船尾部にヘリが。
昼は特に浦賀水道の船舶の往来がホントに多いです。

5/12 9:54

新緑のグラデーションが凄い！

5/12 9:54

岩盤の無機質さと新緑のコントラスト

5/12 9:56

地獄覗きの下に人が。この時は何してるんだろう？と思っていました。

5/12 10:00

吸い込まれそうな絶景です。

5/12 9:54

富津市の金谷港にカーフェリーが入ってきます。対岸の横須賀市久里浜港との間に就航しており、往復遊覧も手頃な料金で楽しめます。

5/12 10:00

浜金谷〜車力道ルートのトレッキングとフェリー遊覧を組み合わせれば、１日でランドとシーを満喫できますね。
こちらのルートはロープウェイも使えますから浜金谷まで京急で乗り込めば今回と全く違う旅ができそう！

5/13 16:37

この「地獄覗き」展望台も、削り出したものだというから凄いですね。

5/12 10:05

ＧＷには行列が出来たとか。
「おい！押すな押すな！」って コワ〜

5/12 10:05

5/12 10:15

「地獄覗き」の側には展望台があり、その下はちょっとした雨くらいなら凌げます。

5/12 10:22

5/12 10:22

北口管理所の小屋が見えます。日本寺境内への関所が、確か5ヶ所あるのかな？
ワンデイパスの半券で16時まで出入り通行可。

5/12 10:31

地獄覗きを下ること数分、振り返ると「百尺観音」の案内板が。さっきの人達はもしや？

5/12 10:32

この巨大な切り通しを抜けると…

5/12 10:36

でたぁ〜っ！百尺観音。約31ｍ。
石を切り出した巨大な空間の奥にそびえ立つカンノンボス。採石しながら上から掘り出したんでしょうか?!

にしても日本寺って採石事業とどのように関わっていたのでしょうね。

5/12 10:39

「地獄覗き」を下り百尺観音へと向かう道ですが、敷石の上を歩く際にはバランスを崩したり滑らないように十分ご注意下さい。

5/12 10:59

次は北口管理所を通過して「ロックウォールワールド」に進みます。
写真は「ラピュタの壁」と呼ばれる撮影スポット

5/12 11:01

東京湾方面を望む。晴れてれば壮観でしょうね。

5/12 11:02

道中には急な石段も何か所かありますが、手すりやガイドロープが設置されており、心配はないと思います。

5/12 11:05

ラピュタの壁を下から見上げる

5/12 11:09

標識にしたがって、「ワイルドワールド」へ

5/12 11:11

苔むした岩、通称「コケロック」をかわしながら進んで行きます。

5/12 11:14

5/12 11:15

おっと！
突如現れたワイルドワールドの刺客「マムーシ」に攻撃を受けましたが、「ビックリブルブル冷や汗光線」で反撃。
とぐろを巻いて一目散に退散、ザマぁ見ろ！
とどめを刺すのは今回は止めておきました。
境内の外とはいえ、殺生はいけませんからね。

壁面に気を取られて見上げてばかりは危険です。足元にも注意しましょうね。

5/12 11:16

5/12 11:17

5/12 11:19

5/12 11:20

岩舞台と呼ばれるゾーン。主力の元締めであった石材屋の切削現場だったらしく、「安全第一」の文字の彫り込みが見えます。

5/12 11:20

上部はまだツルハシ等で切り出しをしていた時代の為、カッター跡はありません。

5/12 11:23

切り出した房州石を搬出前に一次加工した機械でしょうか。雨風に晒され放置されています。

5/12 11:24

切削時についたカッターの刃の跡。
幾多の石切職人たちが携わったのですね。

5/12 11:26

いずれは苔と植生で覆われてしまうのでしょうか。

5/12 11:28

この景色なんか実写版ジブリの世界です。

5/12 11:29

5/12 11:31

5/12 11:31

こうした採石跡の巨大な壁面がいくつも遺されている。産出量も大規模だったのですね。

5/12 11:34

5/12 11:35

苔の緑も美しい

5/12 11:37

「アンダーグラウンドワールド」に突入します。

5/12 11:40

まさにダンジョン。崩落のおそれがあるので立ち入らないようにしましょう。

5/12 11:44

栃木の大谷石も採石場跡が見学できるように整備されています。あちらはここと対照的に地下に掘削を進めた跡が神殿のように広がっており、面白いですよ。
http://www.oya909.co.jp/contents/大谷石地下採掘場跡/

5/12 11:46

5/12 11:46

横筋の間隔幅が切り出した石材の厚みなんでしょうか。

5/12 11:49

サツキをフレームインして撮りました。挿し色鮮やかです。

5/12 11:50

5/12 11:51

5/12 11:51

切り通し跡

5/12 11:55

アンダーグラウンドワールド。
立ち入ればそこには「死」あるのみ。
別名、「デスワールド」と呼ばれる所以です。

5/12 11:55

5/12 11:56

5/12 12:04

5/12 12:05

5/12 12:09

5/12 12:14

5/12 12:20

採石場跡から鋸山山頂までの登山道は軽くアップダウンがある巻き道です。整備されていますので心配なく歩けます。

5/12 12:22

台風の影響を受けやすい地域ですから、里山保全にも多くの人のご苦労があったのではないでしょうか。

5/12 12:23

「パノラマワールド」へと進んで行きます。

5/12 12:24

Peek of Mt.Nokogiri
「低山の名山」(笑)？と書いてあったかな。
まさにそう感じた今回のadventure！

5/12 12:24

5/12 12:55

「関東がよく見渡せる展望台」みたいな名称だったかな？
晴れてれば、伊豆大島や富士も見渡せるんじゃないかな。装備軽めの分、双眼鏡があると良いでしょうね。

5/12 12:55

「東京湾を望む展望台」でした。
パノラマビュー動画を添付しますので、コースに組み込むか迷う方は参考にされて下さい。
登山道からほんの少し入るだけです。天気に恵まれれば最高の眺望だと思います。

5/12 13:10

房州石は密度が低く柔らかいのでツル性の植物や苔は比較的直ぐに繁茂するはず。岩壁保存の管理はされているのかな？

5/13 15:51

5/13 15:53

五月のピンクが映えます。

撮影機器：

COOLPIX P610 NIKON

S5-SH SHARP

感想

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房総半島の南部にあって、その昔詔勅により建立された日本寺を擁する霊山。
石工の名人たちにより岩盤を切削して造作された巨大な仏像は圧巻！

かつては房州石の採掘場であったという歴史的産業遺構としての側面もあり、掘削跡である巨大な壁面が苔生した様は、往時石材切り出しに使われていた錆び朽ちた機械と相まってさしずめジブリの「天空の城ラピュタ」の世界観を醸し出しています。

浦賀水道と港町を遠景に、日本寺境内に点在する仏像彫刻や採石場跡に遺された幾多の文化遺産とダイナミックに展開する緑豊かな景観の変化が楽しめるエリア。
長年同じ関東に住んでましたが、房総半島にこんな素晴らしいエリアがあったとは夢にも思いませんでした。
大袈裟ではなく鋸南町を「トーキョー鋸南リゾート」と呼びたい気分です。いつか数日間かけてじっくりと楽しみたいですね。見どころ満載です。