1493m峰（夕張中岳）

2022年05月17日(火) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 15.9km
• 登り: 1,304m
• 下り: 1,285m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:46
• 休憩: 0:32
• 合計: 9:18

4:22 十八線川林道ゲート
7:20 7:20 ・1196コル
9:33 10:05 中岳
11:52 0:00 ・1196コル
13:40 十八線川林道ゲート

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

十八線川林道は温水池の600mくらい先まで通行可

コース状況／危険箇所等

・1298付近〜頂上付近までアイゼン
他はツボ足

写真

十八線川林道のゲートから出発。

朝日に照らされる御茶々岳と松籟山。東側はもうほとんど雪がないようだ。

十八線川の堰堤5連続を過ぎたあたりで林道は終了。

490m二股付近。洗掘されたところを越えてから倒木で渡渉し、御茶々岳と槙柏山の中間コルに続く沢へ入る。

細い沢沿いを進むが、少し高いところに作業道があるのに気付いた。

作業道は所々ネマガリが被っているが、不安定な沢よりは楽に歩ける。

この作業道は630mあたりまで続いていた。

作業道が無くなるとようやく雪が繋がってきた。

800m付近は雪が少なく、ふきのとうが沢山生えてる。

900m付近、沢が完全に埋まると歩きやすい。

1080mコルに近づくと夫婦岩が目前に。一瞬、これが中岳かと間違えそうになった。

御茶々岳に続く尾根を乗っ越して・1196へ。
御茶々岳はスキー場のような斜面が目立つ。直下までは雪を繋いで登れそうだ。

尾根を乗っ越して眺める夫婦岩。周囲の残雪との対比が良い感じ。

御茶々岳の南側をトラバース気味に進む。

・1196コルから眺める夫婦岩。ここから芦別岳北尾根に行ってみたい。

コルを過ぎると正面に見えた小天狗南峰・北峰。
小天狗、中天狗があって大天狗が無いのが気になる。

コルから下って1130mの平坦地へ。
目指す中岳が近づいてきた。

・1298の西側あたりでアイゼンを装着。中岳までの小ピークは上からでも行けそうだけど、北側を巻いて通過した。

ようやく中岳の全容が見えた！

残雪を纏った姿が美しい。

最後の小ピークを巻いていく。平坦地から取り付きまでが意外に遠かった。

ピークのすぐ下まで残雪が繋がっているようだ。アイゼン・ピッケルで正面から取り付く。

夕張マッターホルンの南側に比べると傾斜は緩く、雪はまあまあ安定していて登りやすい。

1460mあたりで雪はなくなり、少しのハイマツ漕ぎ。

1493m峰（夕張中岳）到着！
頂上は意外と広く、風も弱くて快適な場所だった。

芦別岳の西面。この角度から見る機会は少ないかもしれない。

夕張岳方面。アプローチが遠く奥深い山々。

手前右がシューパロ岳、左奥が夕張岳。
夕張岳の手前に見えるマッターホルンは、この角度からだとそこまで目立たない。

背骨のような崕山。標高は低いけど独特な存在感がある。

北側の眺望。左から小天狗〜中天狗、布部岳、富良野西岳、御茶々岳。
山座同定を満喫して、下山へ。

大雪山系と夕張山地に挟まれた富良野盆地。
山へのアクセスを考えると富良野って良い所だよなぁ

作業道を末端まで使って490m二股に降りる。

倒木に馬乗り渡渉。
雪解けで水量もかなり多いのでありがたい。

新緑の林道を歩いて終了。

感想

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夕張山地の奥深くにある1493m峰、通称夕張中岳。三角点も標高点も無い山で、初めて山名を知ったときは地図を見てもそれがどこにあるのかも分からなかった。昨年の冬に中天狗の近くまで行ったとき、北側から見た鋭い山容が印象に残り、そのうち登ってみたくなった。
運良く休みと好天が重なったので、先週の夕張マッターホルンに続いて挑戦。

5月半ばになるとさすがに残雪も薄くなり、所々で藪が出始めていた。それでも沢の上部から中岳直下までは雪は繋がっていて、踏み抜きも少なく歩きやすい所がほとんど。アプローチの長さで比べれば、夕張マッターホルンより少しだけ登りやすいと思う。残雪を纏った姿は無名峰と思えないほどかっこいいし、頂上からの眺望も素晴らしかった。

今まで夕張山地の山は夏道のある芦別岳、夕張岳、富良野西岳くらいしか登っていなかったけど、それ以外にも奥深くて魅力的な山がたくさんある。日高と並んで足繁く通いたくなる山域かもしれない。