早春の県境主稜線を行く 『眺望の笊森山』へ
750RS
- GPS
- 06:35
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,064m
- 下り
- 1,063m
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| 天候 | 晴れ時々くもり、笹森山〜湯森山間風強い、その他良好 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
※秋田市−乳頭国民休暇村 約90�辧�1時間40分 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
全コースワカン装着無し 笹森山手前の森林限界より孫六温泉までアイゼン装着（10本爪） ・笹森山北東〜東斜面→雪庇 ・湯森山北東斜面→雪庇 ・乳頭山東斜面→雪庇 あくまで自己責任ですが、歩行の際は斜面の状況をよく観察してください |
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感想
今日は先週に続き良い天気になった。
朝、窓から差し込む朝日の眩しさで目が覚めた（笑）
もうこんな時間（午前6時過ぎ）
今日こそは早起きをして山にって思っていたのに。
登山道具を一式、愛車のトランクに押し込んで一路・・・・・東へ
とりあえず・・・・・奥羽主稜線方面へに行ってみよう。
相変わらず無計画かつ気ままな山行である。
これが一人の気楽さである（笑）
車には常に主要な1/25,000地形図も積み込んでいる。
未だにアナログで・・・・1/25,000地形図とコンパスは欠かせない（笑）
3月〜4月は年度末の忙しさに加え、人事異動が重なり多忙な日々を送っていた。
3月は決算期、普段でも忙しいのに・・・・出張・・・・・子供の大学の卒業式、業務の引継、
4月は新しい職場・・・・なかなか慣れない・・・出張また出張・・・・・・・なかなかゆっくり休めない（涙）
3月の上旬に太平山中岳に登って以来50日くらい山はご無沙汰していた。
今日は足慣らし（リハビリ）を兼ねてゆっくりと雪山を愉しみたい。
車はR46を東に・・・・角館バイパスからは県境主稜線と秋田駒ヶ岳が望めた。
天気も良いようである・・・・じゃ・・・とりあえず秋田駒ヶ岳へ
R341に入り、北上する。県道駒ヶ岳線を上る。
アルパこまくさを過ぎ、車は乳頭方向へ
国民休暇村手前でスキーを背負って旧乳頭スキー場の斜面を登っていく人を発見・・・・
国民休暇村の駐車場へ車を停める。
今日はここから笹森山へ登ってみよう（笑）
天気が良かったら笹森山から湯森山の主稜線に出て笊森山、乳頭山と北上しよう。
足慣らし（リハビリ）にはちょうどいい感じだろう。
とりあえず登山靴で登れそうだ。
ワカン装着無しでサクサクと登る。意外と行けそうである。
旧乳頭スキー場の上部に到着する。左手には乳頭山、正面には笹森山と湯森山が望める。
石黒沢とホンナ沢の細い分水嶺を行くここからは本格的なブナの森を登る。
あと一ヶ月もすると・・・新緑に包まれたこの森はとても綺麗だ。
いい汗がしたたり落ちる。
ブナの森の上部でスキーを背負った方を追い越す。
秋田市から来られたとのこと。この山には初めてとのこと。
少し会話をして先を急いだ。
この方が今日唯一出会った人でした。
今日も静かな山行である。
ダケカンバとオオシラビソ（アオモリトドマツ）の森を抜けると森林限界を越える。
正面に笹森山の北斜面が現れる。
笹森山は北東斜面が危険である。夏の登山道も崩壊している。
少し北側に回り込んで北側斜面を直登する・・・・・きつい・・・・・アイゼン、ピッケルが活躍する。
きつい灌木帯を越えて山頂への稜線を行く。
野ウサギの足跡に先導されて笹森山頂に到着する。
しばし眺望を愉しむ・・・・・今日は岩手側に雲が多いが天気もまあまあだ。
笹森山から秋田駒ヶ岳、笊森山、乳頭山・・・・遠く森吉山が綺麗だ。
このまま笹森山から湯森山の主稜線に出て笊森山、乳頭山と北上することにしよう。
笹森山の東側も雪庇が発達している。
一度南下し、夏道の下を巻いて湯森山の尾根に取り付く。
湯森山の尾根をサクサクと登る。
ほどなく湯森分岐に到着、すぐ先の湯森山頂の標識を確認し、北側の展望所へ向かう。
これから進む熊見平の広大な雪原と宿岩からの笊森山へ続く県境主稜線が見渡せた。
湯森山北東斜面も雪庇が発達し夏も遅くまで残雪がある。
下りは危険だ。北西斜面を迂回して北上する。
熊見平の広大な雪原は天気が良いと気持ちがいいが・・・・ガスが出ると変化が無く
迷いやすい。慎重な行動が必要な場所である。
晴れたときは宿岩がいい目印になる。
宿岩を通過すると雪が少なくなる。
ところどころ土が露出している。
アイゼンなので雪を探して歩く。
笊森山の穏やかな南斜面を眺望を愉しみながらゆっくりと登る。
正面には岩手山の山頂部が顔を出す。
すぐに三等三角点の鎮座する本日の最高地点「笊森山」H=1541.0m山頂に到着する。
この山は秋田駒ヶ岳から乳頭山の縦走路に位置しており、これ以外のアプローチがない。
南の秋田駒ヶ岳、北の乳頭山は著名でいろいろな登山誌にも取り上げられているが、この笊森山
を紹介する記事を見たことがない。標高もなかなかであるし、何より眺望がすばらしい。
もっとみなさんに登ってもらいたい山である。
ここで眺望を愉しみながら食事をすることにした。
笊森山頂から南に秋田駒ヶ岳、西に荷葉岳、大仏岳、遠く・・・白子森、太平山、北西に森吉山その手前に大白森、北には乳頭山その先に八幡平から岩手山への縦走路が続く。
食事はラーメン、おにぎり、大福餅、そしていつものバナナ（笑）
バナナは4本で100円・・・・・バナナ4本もあれば10�劼亙發韻襦�
私の自家用車より燃費？？は良いようである（笑）
さて、お腹もいっぱいになったし、そろそろ乳頭山へ。
笊森山は緩やかな南側に比べると北側は急峻な斜面になっている。
北西〜北斜面は松沢の源頭部に向かって急峻な地形となっている。
千沼ヶ原への分岐を分けて県境稜線を北上する。
乳頭山の東側には大きく雪庇が張り出している。
東側へ回り込み、雪庇の緩やかなところを越える。ここでもアイゼン、ピッケルが活躍する。
あとは西へ・・・・・山頂を目指す。振り返ると穏やかな小乳頭あたりの雪原と岩手山の雄姿が・・・・・綺麗だ。
本日、最後の登り？？を終えて、乳頭山頂へ到着する。
乳頭山頂から南に笊森山に秋田駒ヶ岳、遠く和賀岳と羽後朝日岳、南東方向には早池峰山が霞んでいる。
東に岩手山、西に荷葉岳、大仏岳、遠く・・・白子森、太平山、北西に森吉山その手前に大白森、北には秋田焼山、八幡平、そして岩手山への縦走路が続く。
乳頭山からは一度東側に回り込み北東斜面を下る。
西に進み、田代平山荘へのコースに戻る。
田代平山荘東側にも大きな雪庇が発達している。
悪天候時は注意しよう。
田代平山荘からは赤やピンクのテープが目印としてあり、とても有り難い。
踏み跡も結構ある。今日も登山者はいたようである。
スバイク付長靴、登山靴などいろいろな踏み跡があった。
踏み跡を辿るのも良いがあまり信用しないように・・・
今日のような好天でも下りは危険だ。
下りは先が読めないので常に位置を確認しながら踏み跡より正確な目印をたどって下る。
太陽が降り注ぐブナの斜面は気持ちがいい。どんどん下る。
あっという間に孫六温泉に到着する。
いつもの水をいただき、アイゼンを外す。
あとは砂利道を大釜温泉を目指す。
大釜温泉からはアスファルトの車道を歩く。
大釜温泉の無料足湯にはいつもお世話になっている。
せめてもの感謝の印に入り口の自販機で飲み物を買うことにしている（笑）
今日はここが最終ではないので足湯はまたにして登山口となった乳頭国民休暇村へ。
そして乳頭国民休暇村に到着する。
今日も無事に感謝し、登山装備を解く。
途中アルパこまくさにより秋田駒ヶ岳と荷葉岳を眺める。
この荷葉岳は標高1254.0mの標高を有し、堂々たる山容であるが夏道（登山道）が無い。
積雪期は鶴の湯に向かう途中、山の湯下流の先達沢の取水施設を越えて南東側斜面からアプローチしている
記録を見たことがある。
積雪期に国道341号沿いの田沢集落から西側、南西側に発達した稜線からアプローチ出来ないものかといつも地図を眺めている（笑）
帰路に玉川に架かる山居橋よりkamadamさんが登られた羽後朝日岳を眺める。
田沢湖生保内より眺める羽後朝日岳は格別だ、ピラミダルな特徴的なピークはいかにも羽後朝日岳らしい。
和賀山塊の核心ともいえるこの山域はいつまでも遺したい自然遺産である。
途中、刺巻のミズバショウに立ち寄った。
今年はミズバショウ祭り20周年とのこと。
4/12〜5/6まで、是非みなさん「よってたんせ」
入口に環境整備協力金の募金箱が設置されている。
駐車場代程度と100円を投入した。
みなさんもご協力よろしくお願いします。
そういえば西木のカタクリも咲きだしかな？？
栗林に一面のカタクリもなかなかである。
今日も良い山行であった。
心地よい疲れと筋肉痛（笑）ぐっすり眠れそうである。
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「地形図とコンパスは欠かせない」・・・確かにそうですね。
先日の教訓から，地図の見方を勉強しました。初めて磁北線のことや，コンパスで現在地を知るすべがわかりました。
コンパスは給料がでたら買いますが，とりあえず１００円ショップの方位磁針と地形図を携行して，これから小安岳に登ります。
こんにちは
いつもメッセージありがとうございます。
今は小安岳の山頂でしょうか・・・
お天気や雪の状況はどうでしょうか？？
高松岳や山伏岳に縦走されましたか？？
天気次第ですが・・・来週あたり・・・・・縦走してみようかと考えています。
はい、「地形図とコンパス」アナログですが・・・大切な装備品です。
地形図と現地を一緒に眺めると、よくわかりますよ。
久しぶりの登山、十分堪能されたことが伝わってきました。良かったですね
刺巻湿原のミズバショウは丁度見ごろのようですね。募金されるところもそうですが、大釜温泉無料足湯の所では自販機で飲み物を購入する
こんにちは
いつもメッセージありがとうございます。
はい、しばらくぶりの山でちょっと不安でしたが・・・・
なんとか歩くことが出来ました。
午前中は岩手側があまり天気が良くなくて雲が多かったのですが、午後には回復しました。
乳頭の山頂付近が一番天気が良かったです。
ありがとうございます。義理がたい昭和人です。
大釜も無料で足湯を提供してくれるその気持ちがうれしいですよね。
刺巻は維持管理にお金が必要でしょう。
その一つ一つの努力が、多くのみなさんに伝わると良いですね。
久しぶりの山行きにも関わらず 相変わらずハンパない距離で
私から見たら「どこが足慣らし?!」と思います
最近は、毎日お天気が良くて
「地形図とコンパスは欠かせない」
山のベテランならではの言葉！
いつかは、そうなりたいですが 地上ですら方向音痴
難しい山には行かないことが私の安全対策
ありがとうございました。
こんにちは
いつもメッセージありがとうございます。
最初は足慣らしで笹森までって考えていましたが、笹森に着いたら
あんまり天気と眺望が良くて・・・・・歳も考えずに・・・・縦走してしまいました
登山に地図とコンパスは欠かせませんよ。
どんなに技術が進歩しても・・・・です。
確かに・・・難しい山には行かないことが予防保全になりますね。
でも、ちよっと勇気を出して・・・地図を片手に山を歩くのも
今のシーズン楽しいですよ。
写真愉しんでいただき良かったです。
こちらこそありがとうございました。
容姿端麗な山々を楽しませて頂きました
こんなにすっきりと見渡せたら、もっともっと歩きたくなりますよね
刺巻湿原の、奥にあるカタクリ群生地は、これからでしょうかね
ザゼンソウも咲いていましたか？
こんばんは
いつもメッセージありがとうございます。
はい、最初はリハビリ（足慣らし）を兼ねて笹森までって思っていましたが
あんまり天気が良くて・・・・・・
県境の主稜線を北上してしまいました。
刺巻は一回りしましたがザゼンソウは確認できませんでした。
西木のカタクリは２〜３日前の新聞に記事が掲載されていました。
そろそろ見頃かと思いますよ。
今週も秋田駒ヶ岳方面に行こうかと思っていますので・・・・
情報提供しますね。
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