見所いっぱい快晴の雨乞岳(武平峠からクラ谷〜コクイ谷)


- GPS
- 09:10
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 915m
- 下り
- 902m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一部に崩落箇所もありますが、ロープ等で保全されていますので安全に通行できると思います。 全体に踏み跡は薄いですが、随所に赤テープやリボン、ペンキマークなどでルートの目印がありました。 道迷い多発地帯とされるクラ谷分岐〜コクイ谷分岐の区間も、目印はほぼ完璧にありますので、地図コンパスやGPS併用で問題ないかと思います。 登山ポストは武平トンネル西口の登山口にありました。 トイレは武平トンネル東口(三重県側)の駐車場にありました。 |
写真
感想
最近、週末には好天に恵まれなかったのですが、この日は土曜日で
久し振りの快晴の予報。
このチャンスを逃がしてはならないということで、行程に少し不安
のあった雨乞岳に行って来ました。
セブンマウンテンの中で唯一の滋賀県に位置する雨乞岳ですが、登
山口の武平峠が冬季通行止になる為に、鈴鹿スカイラインの開通を
待っての挑戦となりました。
道迷いや遭難も多い山ということなので、余裕を持って歩けるよう
に、武平トンネルの滋賀県側の駐車場に朝6時半に到着。
道路を隔てて両側に駐車スペースがありますが、両方で既に10台程
は埋まっているようでした。
準備をして6時50分にスタート。
駐車場から手書きの案内に従って橋を渡ると、すぐに登山ポストの
ある登山口がありました。
1番と書かれた標示板にはコース地図もあり、見ると雨乞岳頂上は
9番になっていて道中の目安になりそうです。
取り付きから、雪解けから間がないからなのか踏み跡は薄く、植林
の道をリボンやテープの目印を頼りに進んで行きます。
20分ほどで2番の標板に着き、更に進むと周囲は自然林の道になり、
アップダウンはあるものの、どちらかと言えば下り基調な道が続き
ます。
下り基調なので当然快適に歩けますが、山腹をトラバースするよう
な道や、目印を探しながらルート取りする場面も多いので、慎重な
足取りになります。
やがて4番のクラ谷分岐に着きました。
ここからコクイ谷への分岐になり、コースで道迷いや遭難が多発し
ている区間だそうです。
時間に余裕があれば、帰りは雨乞岳から杉峠を経由して周回してみ
たいですが、とりあえず今はそのまま雨乞岳へと向かいます。
途中に咲いていたイワウチワに癒されながら、山あり谷ありのバリ
エーションに富んだ道を進むと、7番の標示場所が七人山との分岐
になっていて、山頂まですぐらしいので、七人山に寄り道してみま
す。
ここも踏み跡らしきものはなく、赤テープやリボンを頼りに登って
行くと5分ほどで、七人山と彫られた木のある山頂らしき場所に着
きました。
樹林に囲まれた場所なので展望はないのですが、何か妙に落ち着く
いい頂上だなと思いました。
7番の標板から先を進むと、道はやがて尾根道になり、クマザサの
見晴しのいい道になります。
鎌ヶ岳の雄姿も目に入り、テンションが上がります。
山頂が近づくと道は急坂になり、8番の標示を過ぎるとすぐに東雨
乞岳の頂上に着きました。
東雨乞岳の山頂は見晴しが良く、360度のパノラマが楽しめます。
御在所岳や鎌ヶ岳はもちろん、まだ未踏の釈迦ヶ岳や竜ヶ岳も確認
できました。
そして雨乞岳へ向かいますが、クマザサに覆われた稜線にまっすぐ
に伸びた登山道は、剣山から次郎笈の道を思い出します。
なだらかで歩きやすい道を20分ほど進むと、鈴鹿セブンマウンテン
の5座目となる雨乞岳(1237m)の山頂に到着しました。
時間は10時20分。スタートから3時間30分でした。
雨乞岳の頂上は広くはなく、3人ほどの方が談笑中だったので、そ
のまま杉峠へと向かいます。
杉峠へと歩きだすと、足元の両脇のクマザサの背がどんどんと高く
なり、いつの間にか1m50cmくらいの笹藪になります。
藪漕ぎは10分ほどで終わって、見晴しのいい大岩が並んだ場所から
暫く稜線を下ると杉峠に着きました。
杉峠までの稜線にはハルリンドウがちらほらと顔を出していて、こ
れから見頃を迎えそうです。
杉峠からは案内板がより詳しくなり、また次の目的地までの所要時
間も分かるので助かります。
杉峠から暫く下ると、人工的に組まれた石段や、大きな囲炉裏のよ
うなものもある御池鉱山旧跡に着きました。
キャンプでも出来そうな広い場所なので、私たちもここでお昼にす
ることにしました。
明治末期には300人以上の人がこの場所で働いていたと思うと、不
思議なかんじがします。
昼食後は沢沿いの道をどんどんと進んで、神崎川上流からコクイ谷
分岐へと徒渉を繰り返しつつ到着しました。
コクイ谷分岐からは上水晶谷を経由して、御在所岳にも行けるみた
いですが、私たちはクラ谷分岐へ向けて破線ルートへと進みます。
コクイ谷は不安たっぷりでしたが、実際に歩いてみると今までと同
様に、随所にテープやリボンの目印もあるし、基本的には沢沿いに
進んで行くだけなので特に問題はありませんでした。
何度も沢を渡ったり、左右に巻いたりとしているうちに沢が左右に
分岐した場所になります。
中央の斜面に赤マークがあったので、窪地のような斜面を登って行
くと沢谷と書いた標板がありました。
クラ谷分岐まで10分と書かれていてホッとして油断したのか、ここ
でルートミスをしてしまいます。
本来のルートは沢谷の標板から右の沢を渡るのですが、標板に沢谷
は滝の上と書かれてあるのを誤解して、そのまま上に登ってしまい
ました。
急な斜面を木々につかまりながらよじ登って、狭い尾根に出たもの
の、踏み跡も目印も何もなく、到底正規のルートとは思えません。
今、登った所を下るのが気が進まなかったので、細尾根を暫く進ん
でみると左側に滝が見えました。
右に下りるとクラ谷方面ですが、急斜面で手掛かりが少なく、滑落
の危険があると思い、更に尾根を進むべきか迷ったのですが、迷っ
たら元の道に戻るのが鉄則と、今更ながら思い返しました。
二人で一度、腰を下ろして水を飲み、来た道を引き返します。
急斜面ですが、木々が密集している場所を選んで、慎重に下りてい
くと、沢谷の標板のあった場所から30mほど戻った所に下りてこれ
ました。
再び、沢谷の標板まで来ると、右側に赤テープの目印が見えました。
ホッとして進んで行くと、案内通り10分ほどでクラ谷分岐に着きま
した。
時間は15時。最初に沢谷の標板に着いたのが14時だったので10分
の道を1時間かけて来たことになりますね。
ここからは朝も歩いた道なので安心だと思ったのですが、朝は下り
基調で楽だった分、帰りなのに登り道が多くて疲れました。
それでもクラ谷分岐から約1時間の16時に登山口へ到着です。
駐車場には殆ど車は残っていませんでした。
毎度ながら、時間たっぷりに山を楽しめて幸せですね(笑)
途中、道迷いもあったりで反省ですが、東雨乞岳から雨乞岳、そし
て杉峠へ続くクマザサの稜線は最高に気持ちのいい道でした。
きっとまたお天気のいい日に来たいと思います♪
長いコースを歩かれていますね(^^♪
コクイ谷は行ったことが無いのですが判り難いみたいですね。
私たちも甲津畑から杉峠を通過しましたが、30分程早かった様ですね。
お天気にも恵まれて、変化に富んだ山道を満喫できました。
コクイ谷での道迷いは目印があったのにも拘らず、単純なルートミスだったのでお恥ずかしい限りです…
イブネも素敵な山ですね。是非行ってみたいです♪
今後もよろしくお願いします。
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