聖岳東尾根、力足らずの敗退(白蓬ノ頭まで)。

2022年05月23日(月) 〜 2022年05月25日(水)

• GPS: 24:37
• 距離: 43.1km
• 登り: 2,510m
• 下り: 2,496m

コースタイム

1日目

• 山行: 12:36
• 休憩: 0:18
• 合計: 12:54

4:06 畑薙ダムゲート前
5:07 5:08 青薙山登山口
5:51 5:54 中ノ宿吊橋
7:32 7:46 聖沢登山口
17:00 白蓬ノ頭

2日目

• 山行: 5:43
• 休憩: 0:12
• 合計: 5:55

5:24 白蓬ノ頭
10:29 10:40 聖岳東尾根入山口
11:05 11:06 牛首峠
11:19 椹島ロッジ

3日目

• 山行: 4:55
• 休憩: 0:01
• 合計: 4:56

6:21 椹島ロッジ
6:41 6:41 牛首峠
6:55 6:55 聖岳東尾根入山口
7:13 7:13 聖沢登山口
9:02 9:02 中ノ宿吊橋
9:58 9:59 青薙山登山口
11:16 11:16 畑薙ダムゲート前
11:17 ゴール地点

天候

3日間とも快晴、絶好の登山日和。
白蓬の頭ビバーク時も奇跡の無風、快晴。強運に感謝。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

沼平ゲート前駐車場。
トイレは、畑薙第一ダムにあり。

沼平〜椹島は舗装化が着々と進行中(現在7割から8割舗装化)、自転車アプローチが有利になりそうです。

コース状況／危険箇所等

聖沢登山口からの聖東尾根への支尾根)
冬季ルート、積雪期以外で登りで取ると、踏み跡無くズルズル。倒木多数

聖東尾根)
東尾根ルートは、ピンクテープ要所にあり。ルート鮮明。椹島の受付の方によると、2020年にハイマツ薙ぎ払いなど整備したとのこと。
昨シーズン下降に使ったが、一般道に近い波線ルート。

白蓬の頭直下)
残雪期は、踏み抜きがありルート取りが難しい。踏み抜きを避けて雪のないルートに引き込まれると藪漕ぎが待っている。やはり、早朝活動前提に、5月前半まで。

その他周辺情報

白樺荘、営業中。
井川ビジターセンター。

写真

5/23 4:01

予定通り、沼平を4:00に出発。

5/23 4:37

快調に飛ばします。聖沢登山口まで4時間の計画。

5/23 4:39

さて、周回してここに帰ってくる計画です。

5/23 4:42

朝焼け始まる。
たぶん、手前のスカイラインが上河内岳。その向こうが聖岳だと思う。

5/23 4:48

たぶん、モルゲンロートの茶臼岳。

5/23 5:12

畑薙橋、黒ザレの崩壊土石のため伏流水となり、水流が細い。

5/23 5:15

黒ザレ。

5/23 5:48

中の宿釣り橋、渡った事ない。そう、笊ヶ岳には椹島から登った。

5/23 5:57

カヤックにはどうでしょかね。

5/23 6:02

乾く前についた狐の足跡。上塗りせずに残しておいてほしいです。可愛いよ。

5/23 6:53

赤石岳で良いかと。

5/23 7:02

赤石ダムと赤石岳。

5/23 7:10

エメラルドグリーンの赤石ダム湖。

5/23 7:28

聖沢登山口に到着。沼平から3時間40分、ここまでは快調でした。

5/23 8:41

昨年の下見で間違えた「会所小屋跡に向かうなロープ」、ここから聖沢へは左に下降トラバース。聖東尾根には、この支尾根を直登します。

注)ヤマレコでは、未だに会所小屋跡のルートが表示されますが、現在ルートは通過しません。

5/23 8:41

井川山岳会が整備してくれた様です。

5/23 9:35

昨年下見で下りに取りましたが、踏み跡がないところが多いものの、とにかく尾根なので、問題なしと思ってました。

5/23 11:37

登りで取ると、倒木の印象も違います。

5/23 12:38

焦りの自撮り。聖沢登山口から5時間近く苦闘してるのに、東尾根と合流できない。

5/23 13:50

ようやく、本当にようやく、聖岳東尾根に合流。2250ピーク。体調不良もあるが、足元が決まらないズルズルと倒木には苦労した。計画では、白蓬の頭についてる時間。

5/23 14:20

雪が出てきて、ホッとする。水が作れるなら、どこでもビバークできる。

5/23 14:59

上河内岳の美しいスカイライン。ここあたりから、「踏み抜きと藪漕ぎ」地獄の始まりです。

5/23 16:56

ヘロヘロ、最近経験のないレベルの完全消耗。

5/23 16:56

これからテント設営、、、、気力をふりしぼる。

5/23 16:58

無風なので、白蓬ノ頭の頂上に。1人用なら貼れるスペースあり(下はガタガタ」。
これだけ消耗してるのに、眺望優先とはね。自分でも呆れる。

5/23 16:58

聖岳、あと標高差で400m足らずなのですが、今の私には途方もなく遠く感じる。

5/23 18:20

日没前に何とかテント設営を完了し、食事。
いつものメスティン 炊飯ベーコンチーズリゾットトマト風味。

5/23 18:20

テントの中で食べながら、夕陽を眺める。中盛丸山あたりに落ちてゆく。

5/23 18:27

とっても美しい、生き返る！

5/23 18:27

美味しい！一合完食。食欲あれど、身体のいたるところが痛い。

5/23 18:33

沈みます。

5/23 18:34

マジックタイムの始まりです。空の青の濃さがたまりません。

5/23 18:37

兎岳と中盛丸山と彩雲と。

5/24 4:32

夕日から、いきなりですが、朝日です。富士山おはよう御座います。
富士山の前衛、向かって左側笊ヶ岳、右が布引山でしょうか？

5/24 4:32

アップで。

5/24 4:37

眩しい！

5/24 4:37

赤石岳、奥に悪沢岳。

5/24 4:37

朝日に染まる、聖なんですが、、。動画でご覧ください。

5/24 5:22

寝る前に決めていました、下山します。

5/24 5:48

寝て、回復したとはいえ消耗激しい状態で、東聖までの「踏み抜き藪漕ぎ」地獄に耐えうるか？
降ります。

5/24 5:56

いきなり膝上。この時間でこの踏み抜きですからね。

5/24 5:57

忘れてましたが、本当に良い天気です。

5/24 6:00

腰まで踏み抜き。

5/24 10:12

5時間でようやく、鉄塔まで。椹島に向かってます。下山後、林道を4時間の体力無しと見ています。

5/24 10:36

聖岳東尾根取り付き。^_^、ようやく安全圏に、ここまで5:30かかってます。やはり、全く体力回復してません。

5/24 10:37

完全舗装まじか。

5/24 10:54

赤石沢。

5/24 10:54

赤石沢放水口。

5/24 11:02

ガスかかってますが、赤石岳。

5/24 11:08

椹島ロッジに到着。コロナもあって久しぶりです。3年ぶり。何回来てるかは、記憶なし。

5/24 11:12

未だ封印されているリニア宿舎。

5/24 11:14

こちらも。

5/24 11:14

椹島ロッジ。この建物は20年前から変わらない。

5/24 11:16

レストハウス。カレー食べたいけど、🍛、、。

5/24 11:26

この向こうが以前の広大なテント場でした。

5/24 11:27

登山者棟。

5/24 11:27

白旗記念館の前がテント場に、超快適です。

5/24 12:24

まったり、食べて寝て体力回復です。
2000円なり、お風呂付き。以前は1000円だったけど、、、、。^_^

5/24 12:47

誰もいないので落ち着きます。
寝ます。

5/25 6:18

16時からお風呂をいただき、さっぱりしてまたも爆睡。合計14時以上睡眠取ったと思います。
今日は朝の林道を楽しみます。

5/25 6:31

夏はこようかな？それとも東尾根を使って大周回？

5/25 6:32

赤石岳登山口、大倉尾根。

5/25 6:37

はっきり赤石岳。

5/25 6:50

上河内岳。美しいスカイラインですね。

5/25 7:10

聖沢登山口、苦闘はここから始まった。

5/25 7:16

聖沢橋。新緑に映えます。

5/25 7:30

新緑とエメグリのコラボでしょうか。赤石ダム。

5/25 7:32

本当に美しいコラボ。

5/25 7:32

いやよく見るとそれに加えて、風がないので、湖面がミラーになって、、、、。

5/25 7:32

見事に新緑がエメラルド色の湖面に映りこんでます。

5/25 7:35

どうです、これ！

5/25 7:35

驚きのエメラルドグリーンの湖面に映し出される新緑って、どうなのよ！

5/25 7:36

参りましたぁ、赤石岳頂上までとはね。
今回の山行での最高のご褒美でしょうか。だから、やめられない。

5/25 8:46

遠くに見える中の宿釣り橋。

5/25 9:37

畑薙橋。

5/25 9:55

ここ踏破してません、池の平に行ってみたいです。

5/25 10:06

十山株式会社(子会社)の所有に変更したんですね。

5/25 10:13

茶臼岳。

5/25 10:26

畑薙大釣橋、東洋最長。最近超人気スポットらしい。

5/25 10:26

確かに絵になります。風で揺れるっていうより、曲がるんですよね(^ ^)。

5/25 11:01

新しい落石多数。2年ぶり再開の送迎バスは、ヘルメット必須になりました。

5/25 11:11

帰ってきました。計画の甘さといい、体調不良といい、完全な失敗山行ですね。

5/25 12:19

なんと初めてです、井川ビジターセンター。

5/25 12:20

食堂とユネスコエコパーク資料館。

5/25 12:26

この内ある物を大人買い(^ ^)。

5/25 12:26

これにも引かれたのですがね〜。

5/25 12:30

うーんです。

5/25 12:30

ユネスコエコパークの理念です。アクティブレンジャーの論文書くとき勉強したけど忘れてましたぁ。

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-1 オリンパス

iPhone 11 128GB SIMフリー Apple

装備

個人装備

ムーンライト 3番シェラフ。
アンダー 薄手の中間着 ウインドシェル。ソフトシェルなし。

感想

リカロJP🐶

本当に、力足らずの敗退でした。当初計画は、聖岳東尾根から上河内、茶臼、畑薙大釣橋の周回でした。

まず、計画が甘過ぎた。
昨年の下見で下りにとった東尾根と2250ピークから聖沢へのルート。尾根通しで降りるのに苦労した感じではなかったが、登りではステップが決まらない。倒木が多し。観察と洞察がなってない事をまたも露呈。加えて体調最悪。
14時、行動完了の計画で事なきを得たって感じですね。早出早着とっても重要、我が家では15時以降の計画はあり得ません。

次に、2432ピークから白蓬ノ頭までのルート取りの酷さ。
ログの乱れ具合でわかりますね。踏み抜きを恐れて、雪の無いところに引き込まれて、藪漕ぎ。これの繰り返し。結局のところこの時期は踏み抜くのは当たり前、踏み抜いても通行できないわけじゃない、堂々と直に行くべき。踏み抜きより薮の方が数段厄介、こっちは、通行不能の場合もある。

合格点は、助平心で聖ピストンなんて中途半端な計画修正(チョット心をよぎった)などせずに、完全撤退を決め椹島に下山した判断だけでしたかねぇ(^_^)。

白蓬ノ頭での素晴らしい眺望だけでは無く、合計約30キロの林道歩きで見た素晴らしい景色、特に赤石ダム湖のエメグリに写った新緑なんて、いや〜、だからお山はやめられない。いや、何事も勉強と思って、明るく楽しく、ですね。

白蓬ノ頭、日没。
https://youtube.com/shorts/ADhappnkvEY?feature=share
順番に、ムーンライトテントと背景が上河内岳、聖岳、兎岳、中盛丸山、大沢岳、どデカい赤石岳、その向こうに悪沢岳、富士山は雲の中。

白蓬ノ頭、日の出。
https://youtube.com/shorts/05hK4xREsY0?feature=share
日の出、笊ヶ岳、富士山、同上。

追加)体調不良の原因は、明らかですのでご心配なく。体調不良に長時間行動がもたらす消耗は激しいものがあります。早めの行動終了が翌日のためにも望ましいです。

コメント

ハルボー

ricalojpさん、いつのまにやらレコネームを変えられたんですね(^^)元に戻したのかな？？
いやー、良いレコをありがとうございました😊実は3月に便ヶ島から登った時に最後まで東尾根と悩んでたんです。最終的には2泊出来なくなったので便ヶ島一択になりましたが。その後もGWとかも気にはなっていた場所だったのでずっと引っかかっていましたが、来年以降の参考にさせていただけるとても有難い内容でした！
それにしてもricalojpさんの実力でここまで苦戦するとは、いくら雪の少ない南アルプスでもやっぱりアルプス、侮れませんね😅

リカロJP🐶

harubo33さん、ricaloと言うのは、先代犬の名前で、やっぱりどこかに残したくて元に戻しました。全くの実力不足なのですが、時期も誤ったと思いました。5月上旬が賞味期限ギリギリ。白蓬の頭(2620m)への樹林帯急登の踏み抜き地獄は、10mが進めなく、絶望的になりました。良い勉強になりました(^_^)。

hotten

オニヤンマが欲しい！

リカロJP🐶

hottenさん、オニヤンマ君600円のは全部買いしましたよ。残りは800円のでかいののみ。ぜひ井川までお越しくださいね〜。