三国山稜〜丹沢と富士を結ぶ、ベタ踏み坂より穏やかな道
- GPS
- 07:12
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 1,126m
- 下り
- 1,121m
コースタイム
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車スペースは平野方面まで長く続いているので、交差点付近が混んでいる時は平野方面を探すといい |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所:全ルートほぼ問題なく、藪なし、道明瞭。 山道で、あえて挙げるとすれば大棚ノ頭手前に一か所ザレた鎖場あるが短い。 最大の悪場は山伏峠からの車道歩き。路側帯がほとんどないので、山道のコーナでは右側歩行に拘らず、なるべく視界を確保できるコーナ外側を歩きましょう(内側ぎりぎりを攻めてくる車、バイクもいるので・・・・) |
写真
感想
いよいよ山に復帰する時が来ました。昨年6月の右脹脛肉離れ発症から、再発を連発、スクータ事故での左肩故障、それに殺人的な仕事量で、しばし山レコ仮死状態でした。年度も変わり、最悪の状態からはとりあえず脱却し、長引いている今年の花粉も治まってきました。再び山を歩ける喜びの一方、ブランクは長く体は緩み切っているし、肉離れ再発の恐怖、肩もまだ万全ではないなど。復帰戦は慎重に、急登、急下降や足場の悪い所は避けなきゃ。また、時はGW突入、有名コースは大賑わいだろうし、静かに歩きたいが・・・・。で、選んだのが、丹沢山塊から富士に向かって、延びている三国山稜。なだらかな稜線で、降雪後のスノーシューハイクに向いてそうと、目をつけていた場所。ここなら傷負うた足にも負担が少ないはず。荷物は最小限、脹脛は機能性サポータでがっちり固め、ダブルストックで武装し、いざおそるおそる復帰戦に出発!
自宅から愛車バニちゃん(原二スクータ)を駆って、7時半前には山中湖南岸の無料駐車場に着いた。ここに駐輪しようとした時、車止めに足を取られ、スクータごとすってんコロリ!左足首をスクータと車止めに挟んでしまう。若干痛いが大事なくホッ。前途多難なスタートだ。
篭坂峠までは車道を辿る。30分足らずで篭坂峠、峠手前の道標から左の車道に折れ、墓地の間を抜けると緩やかな山道となる。しばらく登ると1100m付近で道は二股に分かれる。左はあざみ平から大洞山への近道、右は畑尾山と立山の鞍部に出る。右を辿ると道は浅い沢床を行くが、岩ゴロや段差などはなく、実に歩きやすい砂礫の道が稜線まで続く。浅い凹地を抜けると広い稜線に着く。大洞山は左だが、右に立山展望台まで行ってみる。展望台へは山頂から南に若干下る。南から西の展望が開ける。富士は近いだけに実に大きく、クリアに見える。
往路を戻り、畑尾山の緩やかなピークを越えるとアザミ平で、先の分岐を左に取ったコースと合流する。アザミ平は、東と西に分かれている草原?地帯で、北面の展望が開ける。時期には名前通りアザミも咲くのかもしれぬが、今はただの荒れ地状態。ここからは、展望はないが、明るいブナの林の広い尾根が緩やかな起伏を織り交ぜながら、大洞山、三国山まで続く。あまりに穏やかな道なので、用心のため使っていたストックはいつのまにかデイパックに収まっていた。CMで話題のベタ踏み坂より傾斜がないのでは?この稜線、本格的な春にはまだ早いようで、バイケイソウの緑だけが鮮やかだが、道端を良〜く見ると、ごく小さな花々が春の営みを開始していた。
三国山からは三国峠の車道を越え、一投足で明神山(鉄砲木ノ頭の方が馴染みあるが・・・・)。山中湖と富士の展望は相変わらずだが、陽が高くなったためか、春霞で遠望は効かない。ここは展望も便もいいので、大勢のハイカーを予想していたがさほどでもなく、食事を摂りながらこの後の行程を考える。予定どおりここから下山すると、車道歩きも短く合理的に周回できる(用意した地図もここまで)。でも、天気もいいし、まだ11時過ぎ。また、余りに穏やかな路だったので物足りない位で、復帰戦とはいえ負荷が軽すぎるか?そこで、高指山方面はと頂上の標識を見ると、”2時間"とあり??ここからの稜線は未踏だが、その昔計画した時は確か御坂山塊とのジャンクションまで2時間程とみてた記憶が・・・・。まあ、平野方面への下山路もあるだろうし。と達観して先へ進むことに。
緩やかに50m余り下った後、一旦登り返し今度は200mの長い下りで切通峠に着くと、左に平野への道が下っている。1086Pを超えた鞍部、その先には東海自然歩道と、いずれも平野への下り道が分かれる。一登りで、展望の良い高指山で、明神山からは1時間足らずで辿り着けた。ここで再び考える。まだ12時を回ったばかりで、足にもきていない。山伏峠まで行けるでしょう!(←脳天気!、この時は帰りの車道が長くなることには無頓着でした)
頭の中の記憶の地図を頼りに、引返しポイントを設定しながら歩く。途中行き違った菰釣を越えて来たという、白シャツの山慣れた感じの方に道を尋ねたら、「地図持ってないんですか?」と言われた(そりゃそうだ)。尾根道はだんだん痩せ、笹が出てきて丹沢っぽくなる。1182Pの先の鞍部に1か所ザレた鎖場がある。驚いたことに、この付近左手に見下ろす沢筋には、雪渓が残っている(今年の雪はやはり凄かったんだ)。大棚ノ頭への登りで、やや足に疲れを感じた。山伏峠への分岐から山頂への短いがやや急な登りで脚に負荷がかかると、右足肉離れ箇所にちりちりした感触。無人の大棚ノ頭で足をさすりながら、本日ここを最終ピークとすることに異存はなくなった。
下りは念のためストックを出して慎重に下り、山伏峠はトンネルの道志側に降りついた。さて、ここからは長いがお気楽な車道歩き・・・・と思いきや、これがなかなか難物。交通量が多く、かっ飛ばす車やバイクも多い山間部は、路側帯がほとんどなく、コワー。コーナ部では内側はなるべく通らないようにする。平地に出てからも余分に歩いた分だけ帰り道は長い。1時間半ほどの車道歩きで、最後は足にマメができて、ちょっとつらかった。それでも、なんとかスクータの元に辿りついた途端、小生の頭に浮かぶのは、山復帰祝いのビールとつまみ。そそくさと帰り支度をして、事故後なので慎重を期しながらも、家路を急ぐのであった。
三国山稜。こんな穏やかな尾根道があるんですね。やはり、雪のある時スノーシューで徘徊するに絶好の様に思う反面、だだっ広いから吹雪かれると道を失いそうでもありますね。
山復帰戦としては、当初予定がユル過ぎたのか、後を考えずコース追加を重ねて、帰りの長い車道歩きにはちょっと後悔しました。でもまあ、リハビリにはなったかな。でも、また落とし穴が待っているかもしれませんので、急ぐのは厳禁ですが・・・・。
山中湖際の西丹沢ですか。さすがに富士山がきれいですね。で、因縁の愛鷹山も傍らに。復帰戦にしては、車道込みとは言え標高差1000m、25kmはやり過ぎの感もあります。無理なさらぬように、これからもレコ期待しております。
おめでとうございますm(__)m
でもでも、お〜、いきなりのスクーター山行で25キロですか
いくら優しい道と申しても、戻りの舗装路が長距離ですから、足腰に堪えませんか?
とは言え、団扇も登場し、急ぎ過ぎず、ゆるりゆるりと・・・夏山に向けて、odax world 展開の予感ですね。
隊長
odaxさん、こんばんは〜
団扇でのご復帰、おめでとうございます〜
でも、またいきなりスクータで転倒ですか
相変わらず間一髪ですねえ
なんだかんだで1年近く経ってしまいましたが、これからのレコ楽しみにしております〜
計画は石橋を叩き過ぎるほど慎重だったのですが、石橋が固過ぎたのか、叩いた反動でその先まで跳ねてっちゃいました。そのつけは、車道歩きで足のマメとして返ってきましたが。
例え同時期、同標高程度でも、kyenさんが歩かれた船形周辺、景色が違いますね。仙台で覚えた、スノーシューで雪山闊歩する楽しみ。この冬には楽しめるよう、ゆっくり焦らずリハビリしていこうと思います。
沈黙の7ヶ月を越えていよいよマスターが戻ってきました。
え、25kmでやり過ぎ? まだまだですよね? これほどの緩やかで優しい道ならば、菰釣山ピストンも加えたくらいが、ちょうど良かったんではないでしょうか?(ログから明神山が抜けているのは何故?) 車道歩きが堪えるなら、山伏峠から石割山経由でもgoodでしたヨ!
それにしても、マイペースな(血液型はB型の?)オーラ漂うマスターのリズム感の良い山行記、ひとりボケ&ツッコミに、カワラヒワも綺麗に撮れていて、サスガと唸ってしまいました。自分が長いことコレに飢えていたことを自覚した次第です。いやあ、長かった。
山で怪我をするのは仕方ないとして、街中で怪我をすることのないよう、今後ともご自愛くださいませ。サポーターの他に、テーピングも忘れずに(ヽ゜ω゜)ノ
はい。ぼちぼちとですが再開します。
焦らず徐々に戻していくつもりです。でも、今回の さんや、naveさんようなきついバリルートは、全盛時でもやってませんので、そこまで行くのは無理でしょうけどね 。ユル^2→ユル位ですかね。
ところで、今回阿波おどりのウチワを選択したのは、出がけになんとなく気分でなんですが(明神山頂でノンアルビールを開けた時、泡踊り したんですが)、先日TVで四国の三嶺〜剣山縦走の放送を見たせいもあるかもしれません。特に、三嶺にはちょっと惹かれるんです。帰省時に寄り道して行くチャンスを狙ってるんですけど、なかなかね。
いや〜長かったです。お蔭様で、なんとかユルハイクから再開します。
でも、油断は禁物 。そういえば昨年は、初団扇から3日目に悪夢の肉離れを起こしたのでした 。今月中は要注意ですね 。あと注意をもう一つ、山道でFRESさんに出くわさないよう(←ウソです。す、すいません)
ええ、団扇から始動です。なにしろ、センスがないもんで・・・・
お待たせしマスター・・・・ (←いきなりこれか・・・・)
山の高さも距離もそれなりですが、高低差は僅かで、気分は丘陵そぞろ歩きそのものでした。なお、GPSログに明神山が抜けてるのは(本文にも触れてますが)、山名板は明神山でしたが、山レコの地図は鉄砲木ノ頭となっているようです。
>車道歩きが堪えるなら、石割山も
ええ、石割、大平と回り、山中湖西端を回って一周するのが、山歩きとしては美しいですし、リタイヤ前ならやったかも。でも、現役ばりばりのkumaさんじゃないので、今の小生にはこれがほぼ限界のヨーダ・・・・。
さて、山中は野鳥の声も豊かだったのです。が、牛若丸に翻弄される弁慶のごとく、山中の小鳥たちは素早く、カメラを構えてもことごとくかわされました (←これは弁慶ではなく、弁解!)。
傷心で降りてきたら、見せたがりのカワラヒワ君に出くわしました。逃げると追いかけたくなるは人間の性ですが、写せよと胸張られると・・・・ちょっと辛口のコメつけてしまいました 。ごめんなさい、カワラヒワ君。鳥に罪はありません!でも”ツミ”という鳥はいます・・・・ 。
山復帰おめでとうございます 首を長くしてお待ちしてました。
距離には唖然としましたが
今後も愛しい古傷を庇いながら安全で楽しい山行を続け、二度と自虐シリーズに戻る事のないよう御自愛下さいませ。
あ、でも今回の山行でもバイクでのプチ転倒がありましたようで、いっその事バイク封印ってのはどうでしょうか
shaminekoさん、ありがとうございます。
距離は数字上25kmありますが、車道で水増ししてますので、正味山道は15kmほどで普通、しかも標高振れ幅400m未満とお気楽コースです。今度こそ再発しないよう、徐々に負荷を上げていきます。
”バイク封印”ですか。うっかり八兵衛のodax、やっぱそれが王道ですよね。でも脹脛も古傷持ちとなりましたが、地方大大学院生に加え、この4月からは私立大学生も抱えちゃったもんで、すねの方も結構やばいんです 。
実は、この前日土曜日は細君孝行で三浦半島に出掛たんですが、節約のためスクータ2人乗りで!なお、渋滞中もスクータですと無理せずともちょこちょこ前に出れるので楽なのですが、二人乗りで低速だと時にはちょっとふらふらすることも。すると後ろから、
細君「(ふらふらして)危ないじゃん!」
小生「ごめん・・・・、(小声で)でもちょっと過積載かも・・・・」
この後、メットタコ殴り にあったことは言うまでもありません。バイクより先に、軽口を封印すべきかもしれません 。
こんにちはodaxさん
山への復帰、おめでとうございます
初っ端から25Kmもの長歩き、たまげたお方ですねodaxさんは
でも『スクータごとすってんコロリ!』はちょっと危なかったですね
くれぐれもヘマしないようにしましょうね
お互いに・・・
25kmといっても、10kmは車道です。山道もほとんどは、眠いほどの登降しかない優しいルートです(←そういったルートを選んだんです)。でも、リハビリとして距離はある程度は歩きたかったのは確かです(予定をちょっとオーバーしましたが)。
まあ、バイクに乗ることを、二輪転がすとも言いますが・・・・、本当に転がしちゃ駄目ですよね 。
どうも、足元がおぼつかなくなってきてるんですかね〜。これからはもっと、安全第一を心がけます!
再びこんばんは odaxさん
丹沢は結構歩いたけど 西端は遠いんで
行った事ないんです。
まずそこまで スクータで行ってしまう56才のファイトに
敬服!!
25Kmとレコの感想長文に 完全復活を確信しました。
キーボード早いんだろうなあ
on-boroP
小生長期リタイヤ前の山行は、ほぼ公共輸送機関 利用でしたので、丹沢も畦ケ丸以東の表側の便のいい所しか訪れませんでした。50代から車 、スクータ利用での軽ハイクが主体になり、裏丹沢や西にも訪れる機会が増えました。
ただ、スクータでのアプローチは思っているほど大変ではなく、実は近場の場合、車より早くて楽な場合も多いんです。特にGW等道路の渋滞が予想される時などは。この日も往復経路とも、車の流れはやや悪い場所もありましたが、当方の自宅 〜山中湖間の正味走行時間は2時間ちょいで、ストレスなく快適でした。
とりあえず、ユルハイクを再開しましたが、ちょっとずつ負荷をかけて、より深い山にも出掛けられるようにしたいと思います。
PS キーボード 、思考回路とも、のんびり+エラー頻発 で、歩き以上にユルユルです!
odaxさんの復活 そろそろかと思っていました。
おめでとうございます♪
嬉しさが伝わってくるレコです…最後の1枚が特に
美味しい1杯になったことと思います
これからも楽しみにしてますね〜
clioneさん、ありがとうございます。
やっとの復帰戦で、少しは歩く感触も取戻しました。富士の展望もあり、穏やかな山路で、”初戦”としては静かな良いコース設定だったかと思います。が、”所詮”静かなのはマイナー・地味の裏返し。一時流行ったCMではないですが、「華(花 )がないわよね〜」という感じでした。
むしろ、復帰戦の前日に細君と三浦を回った時の方が、つつじなど園芸種が主ですが、花 は豊富でした。中でも、観音崎灯台の付近の歩道にウラシマソウの群落を見つけたのは、得した気分で思わずホクホクしてしまいました 。ちょっとグロですが、テンナンショウ属、特にウラシマソウ、好き なんです。ただ、気分よく灯台からの坂道を下っていると、背後上方からため息とともにこんな声が、
細君「にしても、白髪だけじゃなく、ちょっと薄くなったわね〜」
odax「・・・・うっさいなあ 、ほっとけ!!」
といいつつも、最近ちょっと気になっているodaxでした
(玉手箱を開けた覚えはないんですけどネ・・・・ )
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する