ブナ清水〜国見岳〜神崎川左岸〜根の平峠【池の尾を登り伊勢谷を下る】
三重県
滋賀県
onetotani
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 845m
- 下り
- 845m
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〜上水晶谷出会い(12:00/12:25)〜神崎川左岸(12:35)〜タケ谷左岸(13:15)
〜 根の平峠(13:40/13:50)〜朝明渓谷駐車場(14:45)
| 天候 | 曇り☁ 午後3時頃から雨☂ 【気温】 国見岳：10℃ 下山終了時：15℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
見返り橋畔にあった登山届ポストは中尾根、庵座谷登山口へ移されました。 【池の尾】地形図にも記載が無いコースですが、 ブナ清水のP946から北東、朝明渓谷に向かって延びる尾根です。 時々踏み跡が消えますが尾根筋を忠実に辿ります。 上部では急な岩尾根も現れますが、概ね下生えの無い歩きやすい尾根で、 650mを越える頃から見頃を迎えたアカヤシオ・タムシバが楽しめました。 【アカヤシオの状況】 コブ尾根〜県境稜線にかけては、まだ蕾の状態で開花は少し先でしょう。 伊勢谷も800m以下では見頃ですが、数は少ないようです。 |
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感想
onetotani
新緑とアカヤシオの季節がやってきた。
アカヤシオの咲く県境稜線を辿って、新緑の神崎川左岸を辿る楽しみなコースだ。
更に今回は、ブナ清水までは未踏のコース「池の尾」を辿ってみよう。
あいにく曇り〜雨の予報だが今日の行程に影響は無いだろう。
見返り橋を渡ってまもなくすると、左手に「児玉山荘」へ向かう小道が分かれる。
今日辿る「池の尾」に入る道だ。
山荘を廻り込むと散策路「炭焼きの小道」No.12の指標を見る。
ここが「池の尾」への取り付きのようだ。
山腹から尾根に乗ると、鈴鹿らしい下生えの無い歩きやすい尾根に出る。
明確な尾根筋には薄いが踏み跡も見られるし、テープも見られる。
小ピークで尾根を分けるが、左から捲くと南西方向の急な痩せ尾根の下りとなる。
やがて右から伊勢谷からの道？を併せると、後は紛らわしい踏み跡は無い。
時々踏み跡が消えるがひたすら尾根筋を辿る。
尾根上に現れた最初の岩場を左から捲いて尾根筋へ戻る場所で、
アカヤシオが現れた。
足元には散ったタムシバの花を見るが頭上に花は見られない。
曇り空で展望の利かない尾根を高度稼ぎに専念してしばらくすると、
見頃を迎えたミツバツツジ、アカヤシオ、タムシバヤシ、そしてシロモジが
迎えてくれる。 次々現れる花に見とれてなかなか足が進まない。
やがて急な岩尾根に出ると初めて展望に恵まれる。
北側には霞んでいるが釈迦ヶ岳〜羽鳥峰へ続く県境稜線、
南側にはアカヤシオやタムシバに飾られたコブ尾根の山腹が眺められる。
登り続きだったのでここで一息入れよう。
岩尾根を登り切ると一旦弛むがイワカガミの群生地（まだ花の時期ではないが）
になると再び急登が待っていた。
そして石楠花の密生地をくぐると安定した尾根に変わり、
やがて曖昧な斜面となって広がると「池の尾」の最高点となり、
ブナに囲まれた浅い谷を僅かに下ると伊勢谷の最初の一滴が流れ出るブナ清水だ。
小ピークを下って以降登り一辺倒の尾根だが、岩場も有り花に溢れた明確な尾根
「池の尾」はブナ清水への登路として何度も使いたい魅力的なコースだった。
ブナ清水の冷たい水を味わって腰を上げる。
紛らわしい斜面から明瞭な尾根に変わるとコブ尾根に合流するが、
楽しみしていたアカヤシオは咲き始めで、蕾が多かった。
900mより上部の見頃はもう少し先のようだ。
緩やかに延びるコブ尾根には薄い霧が流れ、しっとりとした雰囲気に包まれる。
暑くなく寒くなく、展望は望めないが歩くには最適な気温だ。
きのこ岩に立ってピンクに染まる山を眺めたかったが、タムシバは今が
見頃のようだがアカヤシオはちらほらと見られる程度だった。
足元に咲く花にも注意しながら県境稜線を国見岳に向かうが、
リンドウもコイワカガミももう少し先のようだ。
霧が流れ視界も悪いので国見峠まで一気に下って小休止をとる。
予定より少し遅れているが雨の心配はなさそうなので計画通り、
新緑の上水晶谷〜神崎川を巡ってこよう。
色に乏しい谷も今の時期は色彩に溢れていて、歩いていても楽しいものだ。
若々しい新緑、タムシバの白、シロモジの黄、アカヤシオの桃、更に名残の桜。
徐々に上水晶谷も広がり、大きな二股ナメを過ぎると根の平と杉峠の分岐だ。
ゆったりとした左岸へ移り、河原で昼食を摂る。
これまでブナ清水で3名、雨乞岳から下って来たらしい2名と逢ったのみで
いつもと変わらず人の少ないコースだ。これもこのコースが好きな理由だが。
腹も満たされた。これも今日の楽しみ、神崎川左岸へ向かおう。
窯跡も見られる林の中を、薄い踏み跡を辿って神崎川に出る。
流れの中を歩いて行きたい衝動に駆られるほど、ゆったりとした流れだ。
左岸の台地へ移り、気の向くまま流れに下りたり離れたりと好きなように歩く。
右岸と比べると変化のない平坦な台地が続く。
しばらくして、流れが僅かに右曲するとタケ谷出会いとなり、
左岸散策も終了だ。右岸へ上がって神崎川と分かれて凹面の道を行くと、
やがてタケ谷の右岸に出てすぐに左岸へ移ると、見覚えの有る「上高地」への
分岐地点となる。
タケ谷左岸に広がる平原に出ると根の平峠もすぐそこだ。
秋には見事な黄葉を見せるシロモジも今は小さな黄色の花を咲かせている。
峠の景色を楽しんでいると、やがて雨になりそうな気配になってきた。
雨具を着込む前に下ろう。
楽しみにしていた県境稜線のアカヤシオは残念だったが、
初めて歩いた「池の尾」で充分見られたし、又一つ魅力ある尾根を経験できた。
曇りの天気だったが出掛けてきて良かった。満足できる一日だった。
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鈴鹿の標高の高い場所のアカヤシオは
例年より、数日ピークが遅い印象ですね。
御在所、鎌も同じ感じでした。
４月上旬の、寒の戻りの影響かもと
思ってます。
この一帯の紅葉は、植生が豊かで
本当きれいですね。
７６枚目の花は、オオカメノキ（ムシカリ）では
ないでしょうか。
komakiさん アドバイス有難うございます。
花の名前はなかなかわからないので・・・。
先日は花と展望の楽しい御在所岳〜鎌ヶ岳周回になりましたね。
ピンクに染まる国見岳の北面を期待して来たので残念でしたが、
しばらくは花と新緑を楽しめそうですので、
G/Wの山行を楽しみたいと思います。
onetotaniさん
こんにちは
未踏の地を歩く時のワクワク、ドキドキはたまりませんね。
私などはちょっとした風景や音などにも敏感に反応し
そして感動したりするものです。
アカヤシオなどの花達はまだ満開とはいかず
残念でしたね。
ただその時にしか味わえないものを自然と共有できたことは
満足だったことでしょう。
さて私は足首の状態次第ですが
ＧＷ後半戦かその次当たりに釈迦を狙っております。
その時はお花達が微笑んでいてくれると嬉しいのですが
kazu97さん 今日は。
鈴鹿の山もまだまだ知らないコースが多いです。
それが魅力でもありますが。
これからしばらくは花の季節が続きますので、無理せず直して下さい。
心配なく山を楽しむために。
onetotaniさん こんにちは
コブ尾根や青岳から国見のアカヤシオはまだのようですね。先週少し寒い日が続いたので遅くなったんでしょう。ＧＷ後半には見ごろになるのでは・・・？
さて、今回のonetotaniさんのコース、静かでいいですよね。
最近の御在所あたりの喧騒はどうも・・・・・。
実は次回計画しようとしているコースなんです。
唯一、通ったことがないのがハンバーガー岩から上水晶谷ですが、あの辺りの道は明瞭でしょうか？また、登りで使った方がいいのか下りの方がいいのか、アドバイスいただけると助かります。
ヒルが出てくる前（新緑が綺麗なうち）に行こうかと考えております。よろしくお願いします。
sugi-chanさん 今日は。
期待した花には少し早いタイミングでした。
御在所辺りも国見峠を愛知川へ下ると人が少なく静かに山歩きを楽しめます。
その分踏み跡は少し薄くなりますが、常に上水晶谷の右岸から離れず
下れば大丈夫だと思います。
但し、地獄谷出会いを過ぎた崩壊地(No.45)は左岸へ逃げて
迂回する方が安全です。
峠直下の大岩は左の踏み跡に従って下った方が歩きやすいと思いますが、
荒れた源流帯の下りですので足元には注意して下さい。
まずは下りに使って、新緑に包まれた谷を楽しんで来て下さい。
池の尾尾根ですか、お教えいただきましてありがとうございます。
尾根を上って谷を下る。HNの由来に相応しい山行でしたね。
私も、一通り鈴鹿の主だった所の山行が終わりましたので、味を深めて行きたいと思っておりますが、シャクナゲが咲く頃には初夏を感じてしまいそろそろ、標高の高い山へと心が踊りだします。
今度訪れるのは紅葉の時期になってしまうかもしれませんが参考にさせていただきます。
higurasiさん 今晩は。
私もレコから情報をいただいて池の尾へ出掛けてきました。
まだまだ未知のコースも多く興味が尽きませんが、
初夏が近づくと鈴鹿も山選びが難しくなり、私も鈴鹿へ通うペースが
減りそうです。
31枚目の、ショウジョウバカマの隣は
バイカオウレンだと思います。
komakiさん 何度も有難うございます。
こんばんは。
味のある，鈴鹿らしいコースですね。
ブナ清水は行ったことがありますが，
池の尾はありません。
尾根あり谷あり花あり，良い一日を過ごされましたね
totokさん 少しは落ち着かれましたか？
未踏のコースだったので時間をかけて確認しながら登りました。
おかげで、ブナ清水へは谷も尾根もコースが選べるようになりました。
又魅力あるコースが一つ増えました。
お疲れさまでした。
天気が持って良かったですね。
紅葉もそうですが、花木の色は、日が指して更に映えますね。欲を言
えば、神崎川でも、日差しが欲しかったですね。でも、山行報告をご
覧になった方を鈴鹿に誘う見事な文と写真、楽しく拝見させて頂きま
した。
まだヤマビルは出現して居ないので安心して、好きなところで、休憩
出来ますが、鈴鹿の山では、そろそろ、リュックを下ろす場所にも気
を使います。（私は単独行の時には滅多に下ろしたり腰掛けたりはし
ません：と言いますのも、杉峠から千草街道を滋賀に向かうと、一反
ボーソーを初め見事な大木が在り、大木好きの私は、その根元で休憩。
リュックを下ろして周りを散策し、大満足で杉峠に戻り一服したら、
上半身にヒルが数匹ぶら下って居り、更にシャツの中やリュックの周
りを尺取りしてるじゃないですか。幸い近くに休憩中の方が居らした
ので、携行するエタノールスプレーとポイズンリムーバーで処置して
貰った、苦い経験を持ってます）
でも、神崎川の左岸だけは、何時訪れても、木漏れ日の元で、昼寝した
くなる、私の好きな所です。
また、神崎川をタケ谷の右岸に渡れば、鈴鹿の上高地の主（桂の大木）
に挨拶し、耳を当て、大木の鼓動を聞きながらの瞑想も、このルート
の、私の楽しみです。
これからも山行報告を楽しみにして居りますので、宜しくお願いします。
dedeppo5さん おかげで池の尾を楽しむ事が出来ました。
「鈴鹿の上高地」は私も好きなエリアです。
今年の２月にも行きましたが、実はdedeppo5さんのレコに触発されて
衝動的に出掛けてしまいました。
数えれば今回で４度目になりました。
何処かでお逢いした時は宜しくお願いします。
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