ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4379200
全員に公開
ハイキング
甲信越

南大菩薩/名も無き尾根を登降して道無き道を楽しむ

2022年06月13日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
7.2km
登り
756m
下り
758m

コースタイム

出発7:40−最終民家7:45−中村川二股8:25−中村尾根取付き8:40〜9:05−送電線13号鉄塔9:25−960m圏鞍部9:35−1090m圏平坦地10:00−1180m圏平坦地10:15〜10:55−1320m圏平坦地11:25−主稜線1370m圏11:40−1366mコブ11:50〜12:55−1310m圏平坦地13:05−1200m圏平坦地13:25−1170m圏コブ13:40−送電線12号鉄塔13:55〜14:30−1070mコブ14:45−1000m圏コブ15:00−露岩帯通過15:05〜15:10−865m圏鞍部15:25−929mコブ巻き終わり15:50−884.5m三角点15:55〜16:30−中村集落下降鞍部16:50−最終民家16:55−ゴール17:20
天候 晴れ後曇り
過去天気図(気象庁) 2022年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大月市街地から県道512号線を北上し、賑岡町奥山地区の西奥山で左折して中村川沿いの中村集落に入る。集落の最奥、遅能戸林道が中村川を左岸に渡る100m程手前に、路肩に数台停められる空き地がある。
コース状況/
危険箇所等
林道をそのまま進み、中村川が二股となる地点から、両沢を分ける中間尾根(中村尾根と仮称)を北西に登る。
断続的に微かな踏跡はあるがテープ類は皆無。藪漕ぎは無く、露岩等の危険個所も無い。
1370m圏で主稜線に出た後は東に進み、1366mコブを越え、1310m圏コブから南東に伸びる枝尾根を下る。この尾根は中村川と、その東の土沢を分ける尾根で、某案内書に土沢右岸尾根と呼んでいるので、ここでもこれに従う。
主稜線からこの枝尾根への下降点が分かりにくい。さらに、この尾根に乗ってからも支尾根への分岐が数か所あり、ルート探索に気を遣う。なお、尾根筋には明瞭な踏跡が続き、テープ類も多い。また、小さな露岩が数か所あり、滑落に注意。
中村集落の最終民家を過ぎると、遅能戸林道は舗装からダートに変わる。標高705m圏
2022年06月13日 07:46撮影
6/13 7:46
中村集落の最終民家を過ぎると、遅能戸林道は舗装からダートに変わる。標高705m圏
林道がS字カーブを描いた先で、枝沢から崩れてきた土砂で埋まり、車両は通行不能
2022年06月13日 08:16撮影
6/13 8:16
林道がS字カーブを描いた先で、枝沢から崩れてきた土砂で埋まり、車両は通行不能
中村川の二股まで来た。写真左が左股で、右股の水流は林道の下を土管で潜っている
2022年06月13日 08:24撮影
6/13 8:24
中村川の二股まで来た。写真左が左股で、右股の水流は林道の下を土管で潜っている
二股の約100m先で地形図の林道は終点。865m圏。道の谷側には新しいネットが張られているが、何のためかしら?
2022年06月13日 08:28撮影
6/13 8:28
二股の約100m先で地形図の林道は終点。865m圏。道の谷側には新しいネットが張られているが、何のためかしら?
この終点から折り返すように地形図には描かれていない林道が延び、中村尾根の末端を巻いていく
2022年06月13日 08:30撮影
6/13 8:30
この終点から折り返すように地形図には描かれていない林道が延び、中村尾根の末端を巻いていく
この新しい林道を少し進み、右股沢最初の堰堤の脇から中村尾根に取付く。880m圏。獣道を拾いながら斜上する
2022年06月13日 09:03撮影
6/13 9:03
この新しい林道を少し進み、右股沢最初の堰堤の脇から中村尾根に取付く。880m圏。獣道を拾いながら斜上する
尾根筋に乗ると直ぐに900m圏平坦地に着く。後はこの尾根筋をひたすら詰めて行けばよい
2022年06月13日 09:08撮影
6/13 9:08
尾根筋に乗ると直ぐに900m圏平坦地に着く。後はこの尾根筋をひたすら詰めて行けばよい
東側から手摺の付いた桟道が山腹を巻いて来た。送電線巡視路だ
2022年06月13日 09:16撮影
6/13 9:16
東側から手摺の付いた桟道が山腹を巻いて来た。送電線巡視路だ
920m圏でこの巡視路と合流すると、プラスチック階段が尾根筋を直上して行くのでこれを辿る
2022年06月13日 09:16撮影
6/13 9:16
920m圏でこの巡視路と合流すると、プラスチック階段が尾根筋を直上して行くのでこれを辿る
送電線の13号鉄塔に着いた。しかし地形図に描かれている鉄塔の位置がおかしい。実際は980m圏コブ南東の尾根筋970m圏に建っている
2022年06月13日 09:24撮影
6/13 9:24
送電線の13号鉄塔に着いた。しかし地形図に描かれている鉄塔の位置がおかしい。実際は980m圏コブ南東の尾根筋970m圏に建っている
980m圏コブを通過する。この尾根としては珍しく少し痩せている
2022年06月13日 09:30撮影
6/13 9:30
980m圏コブを通過する。この尾根としては珍しく少し痩せている
地形図には960m圏鞍部から1000m圏まで尾根筋の西側直下に沿って岩壁記号が距離150mほど描かれている。しかし、現地に岩壁は見当たらず、何もない平凡な尾根だ
2022年06月13日 09:38撮影
6/13 9:38
地形図には960m圏鞍部から1000m圏まで尾根筋の西側直下に沿って岩壁記号が距離150mほど描かれている。しかし、現地に岩壁は見当たらず、何もない平凡な尾根だ
さらに地形図では1020m圏の東側直下から大きな崩落地が描かれている。でも実際はこんな程度
2022年06月13日 09:48撮影
6/13 9:48
さらに地形図では1020m圏の東側直下から大きな崩落地が描かれている。でも実際はこんな程度
断続的ながら比較的明瞭な踏跡が続く
2022年06月13日 10:03撮影
6/13 10:03
断続的ながら比較的明瞭な踏跡が続く
1180m圏平坦地には長さ5m高さ3mほどの大岩が控えている。右の岩との間が休憩に最適
2022年06月13日 10:19撮影
6/13 10:19
1180m圏平坦地には長さ5m高さ3mほどの大岩が控えている。右の岩との間が休憩に最適
1200m圏からしばらく急登が続く
2022年06月13日 11:00撮影
6/13 11:00
1200m圏からしばらく急登が続く
岩と樹木の格闘。手前の木は幅が10cmもない岩の隙間に根を張っている。奥の木は左下に根を降ろしているが、岩の上にとぐろを巻いて座っている
2022年06月13日 11:14撮影
6/13 11:14
岩と樹木の格闘。手前の木は幅が10cmもない岩の隙間に根を張っている。奥の木は左下に根を降ろしているが、岩の上にとぐろを巻いて座っている
主稜線に近づくと傾斜は緩まり尾根幅も広くなる。明るい林の中をゆったりと上る
2022年06月13日 11:33撮影
6/13 11:33
主稜線に近づくと傾斜は緩まり尾根幅も広くなる。明るい林の中をゆったりと上る
1370m圏で緩やかな尾根を右へトラバースして主稜線へ出る。こちらも幅広いなだらかな尾根。期待した踏跡は無い
2022年06月13日 11:37撮影
6/13 11:37
1370m圏で緩やかな尾根を右へトラバースして主稜線へ出る。こちらも幅広いなだらかな尾根。期待した踏跡は無い
主稜線を東に200mほど進むと1366mコブに着いた。本日唯一の頂上らしい頂上だが、山名を示す物は何も無い
2022年06月13日 11:50撮影
6/13 11:50
主稜線を東に200mほど進むと1366mコブに着いた。本日唯一の頂上らしい頂上だが、山名を示す物は何も無い
さらに東に200mほど進んだ1310m圏平坦地から土沢右岸尾根に降りるが、一様な急斜面で下降点が不明。金山峠に行かないように右寄り南東方向に降りる
2022年06月13日 13:06撮影
6/13 13:06
さらに東に200mほど進んだ1310m圏平坦地から土沢右岸尾根に降りるが、一様な急斜面で下降点が不明。金山峠に行かないように右寄り南東方向に降りる
1250m圏まで降りると、やっと尾根筋が見えて来たので一安心。テープも現れ始めた
2022年06月13日 13:15撮影
6/13 13:15
1250m圏まで降りると、やっと尾根筋が見えて来たので一安心。テープも現れ始めた
尾根は痩せてなだらかになるが、1190m圏に岩混じりの急下降があるので注意
2022年06月13日 13:29撮影
6/13 13:29
尾根は痩せてなだらかになるが、1190m圏に岩混じりの急下降があるので注意
1170m圏コブで尾根は南と東に分かれる。左折して東へ。複数のテープが付き、明瞭な踏跡がコブを巻いている
2022年06月13日 13:37撮影
6/13 13:37
1170m圏コブで尾根は南と東に分かれる。左折して東へ。複数のテープが付き、明瞭な踏跡がコブを巻いている
1100m圏で左後ろから巡視路が巻いてきた。尾根上に文字の消えた鉄塔案内杭が倒れている
2022年06月13日 13:49撮影
6/13 13:49
1100m圏で左後ろから巡視路が巻いてきた。尾根上に文字の消えた鉄塔案内杭が倒れている
尾根筋に置かれたプラスチック階段の巡視路を辿る
2022年06月13日 13:50撮影
6/13 13:50
尾根筋に置かれたプラスチック階段の巡視路を辿る
1060m圏に12号鉄塔が建っている。中村川右股を隔てて、朝方通った中村尾根には13号鉄塔があった
2022年06月13日 14:27撮影
6/13 14:27
1060m圏に12号鉄塔が建っている。中村川右股を隔てて、朝方通った中村尾根には13号鉄塔があった
1070mコブで尾根は二つに分かれる。ここでも左折して東に降りる
2022年06月13日 14:48撮影
6/13 14:48
1070mコブで尾根は二つに分かれる。ここでも左折して東に降りる
1000m圏コブでも支尾根を分ける。今度は南へ進む
2022年06月13日 15:00撮影
6/13 15:00
1000m圏コブでも支尾根を分ける。今度は南へ進む
970m圏で露岩の上に出た。ここを慎重に下る
2022年06月13日 15:07撮影
6/13 15:07
970m圏で露岩の上に出た。ここを慎重に下る
下り切ってから上を仰ぐ
2022年06月13日 15:09撮影
6/13 15:09
下り切ってから上を仰ぐ
岩場は終わったが、その直下も急下降が続く。ザラザラした足元は滑りやすく、掴まる物がないので岩場より怖かった
2022年06月13日 15:11撮影
6/13 15:11
岩場は終わったが、その直下も急下降が続く。ザラザラした足元は滑りやすく、掴まる物がないので岩場より怖かった
眼下に865m圏鞍部を見下ろす
2022年06月13日 15:24撮影
6/13 15:24
眼下に865m圏鞍部を見下ろす
鞍部は松が茂って藪漕ぎ同然
2022年06月13日 15:26撮影
6/13 15:26
鞍部は松が茂って藪漕ぎ同然
松の藪を抜けて上りに差し掛かると、風化した岩のざらざら斜面で登りにくい
2022年06月13日 15:30撮影
6/13 15:30
松の藪を抜けて上りに差し掛かると、風化した岩のざらざら斜面で登りにくい
中村川を隔てて、雁ヶ腹摺山から伸びてきた吹切尾根の鳥屋の丸(1205m)が見える。昨年10月にこの尾根を下った
2022年06月13日 15:34撮影
6/13 15:34
中村川を隔てて、雁ヶ腹摺山から伸びてきた吹切尾根の鳥屋の丸(1205m)が見える。昨年10月にこの尾根を下った
929mコブへの上りに差し掛かった。尾根筋は急な上、上部には複数の露岩が見える
2022年06月13日 15:36撮影
6/13 15:36
929mコブへの上りに差し掛かった。尾根筋は急な上、上部には複数の露岩が見える
尾根筋の直上は厳しそう。右側の西斜面に踏跡が見えたのでここに入りトラバースする
2022年06月13日 15:37撮影
6/13 15:37
尾根筋の直上は厳しそう。右側の西斜面に踏跡が見えたのでここに入りトラバースする
西側の支尾根まで巻いた。ここを登れば929mコブの上へ出られるはず
2022年06月13日 15:40撮影
6/13 15:40
西側の支尾根まで巻いた。ここを登れば929mコブの上へ出られるはず
しかし南側に巻き道がさらに続いていたのでここに入る。かなり荒れていたが、929mコブから降りてきた南側の尾根筋に出た
2022年06月13日 15:49撮影
6/13 15:49
しかし南側に巻き道がさらに続いていたのでここに入る。かなり荒れていたが、929mコブから降りてきた南側の尾根筋に出た
小さな岩が積み重なった岩稜を降りる
2022年06月13日 15:54撮影
6/13 15:54
小さな岩が積み重なった岩稜を降りる
884.5mの四等三角点に着いた。本日唯一の三角点
2022年06月13日 16:26撮影
1
6/13 16:26
884.5mの四等三角点に着いた。本日唯一の三角点
西側の麓に中村集落が見下ろせる付近で、壊れたテレビのアンテナが尾根の上に転がっていた
2022年06月13日 16:43撮影
6/13 16:43
西側の麓に中村集落が見下ろせる付近で、壊れたテレビのアンテナが尾根の上に転がっていた
740mの鞍部まで降りてくると、右後方に中村集落へ降りる山道を確認したのでここに入る
2022年06月13日 16:49撮影
6/13 16:49
740mの鞍部まで降りてくると、右後方に中村集落へ降りる山道を確認したのでここに入る
この山道は山腹を縫って緩やかに降りていく
2022年06月13日 16:51撮影
6/13 16:51
この山道は山腹を縫って緩やかに降りていく
朝方通った最終民家の上まで降りてきた。しかし、山道は倒木帯に遮られて通れない、困った!仕方ない、微かな踏跡を拾いながら民家を目指す
2022年06月13日 16:52撮影
6/13 16:52
朝方通った最終民家の上まで降りてきた。しかし、山道は倒木帯に遮られて通れない、困った!仕方ない、微かな踏跡を拾いながら民家を目指す
しかし民家を通り抜けることはできなかった。あちこちルートを探した挙句、強引に小沢を下って中村川に降り立つ。対岸を藪漕ぎしてから車道を100m進めばゴール
2022年06月13日 17:14撮影
6/13 17:14
しかし民家を通り抜けることはできなかった。あちこちルートを探した挙句、強引に小沢を下って中村川に降り立つ。対岸を藪漕ぎしてから車道を100m進めばゴール

感想

南大菩薩山域で、名も無き枝尾根を登降して、道なき道を楽しんだ。通ったルートはコース状況で述べた通りである。

上りに使った中村尾根は、地形図を読んで、これなら登れると判断した尾根である。
地形図には、960m圏鞍部から尾根筋の西側直下に岩壁記号が続いている。さらに、1020m圏から尾根筋の東側直下に大きな崩落地が描かれている。これらが尾根筋まで食い込んでいたら、その通過に手間取るのではないか、と計画の段階で心配した。しかし、写真の説明で述べたように、登ってみると全く問題は無かった。
この結果、この中村尾根は尾根筋の構成が単純なので、ひたすら上を目指して登るだけの平凡な尾根であり、期待外れであった。

主稜線に出れば踏跡くらいはあるかと予想したが、ほとんど見かけなかったが、それだけ道なき道を楽しめた。唯一の山頂らしい1366mのコブですら、山名を示す物は何も無く、今回はこれこれの山に登った、と言うことすらできない山行となった。。

下りに使った土沢右岸尾根は、某案内書に紹介されているバリエーションルートである。
主稜線からの下降点が不明瞭、さらに尾根筋が分岐する個所が何か所もあって、何度もルート探索に緊張した。その上露岩も何か所かあって、その下降にも緊張した。
結果としては、この尾根は予想以上に変化に富んでおり、大いに楽しむことが出来ました。

終日誰にも会わない静かな山中で、道なき道を大いに楽しめた山行でした。まあ、こんな所に来る物好きはいないかな?

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:188人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら