湯檜曽川本谷
- GPS
- 32:40
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,383m
- 下り
- 1,591m
コースタイム
6:45 一の倉沢出合-8:10 武能沢出合-9:10 ウナギ淵-10:00 十字峡-10:35 抱返り滝-12:00 七つ小屋沢出合-14:00 10m垂直滝-15:00 40m大滝-17:30 二俣
8/2
6:40 二俣-9:20 朝日岳-13:30 白毛門-15:30 土合
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
念願の湯檜曽川にやっと行くことができました!
やっぱりスケールの大きい沢は違いますね。やみつきになりそうです。
一緒に行ってくれたヤンフラの皆様方に感謝です。
遡行に時間はかかりましたが、心配していた雪渓もほとんどなく順調に行けました。
★☆★
前日に土合駅でステビ。朝、土合駅に車を一台デポし、6人で無理やり1台の車に乗って一の倉沢出合の駐車場へ。一の倉沢まで来たのは私は初めてだ。一の倉沢は公衆トイレが異様にきれいだった。
登山道をたどって湯檜曽川に降りる…ところで早速少し迷いそうになった。ほかのパーティーの方々について行った。この日は我々を含め3パーティーが入渓していた。二俣のテン場が空いているか不安だ。
入渓して右に折れるとゴルジュの中に魚止めの滝が現れる。思っていたよりでかい。左側から高巻く。ハーケンがベタ打ちされている。しばらく樹林の中を巻いてから適当なところでゴルジュの中に降りる。水に入ると強力な流れに押されて危うく転びそうになった。
ゴルジュが切れ、河原を歩くと美しいナメになる。ひたひた。いい気持ちだ。その先にナイアガラのような沢幅一面に広がった滝。スケールの大きさを実感する。残雪の残る枝沢を過ぎる。そしてウナギ淵、緑色の深い淵を泳ぐ。ここは右の草付きを巻くこともできる。沢が左に折れて滝が現れる手前を右岸の岩の台地に登って休憩。
3段くらいになったナメ滝。奥には抱返り沢の滝が見える。ナメ滝は左岸を歩くが、気をつけないと滑り落ちてしまうよ。後ろを振り向くと永柳さんとサクが下のほうでじたばたしている。滑り落ちて登れなくなっているのだ。お助けロープで無事救出。
十字峡を左に折れるとゴルジュが続く。20m抱返り滝は2段になっている。1段目を直登して、2段目は左の藪の中を巻く。巻くときに垂直のところを細いブッシュだけを頼りに身体を持ち上げるようなところがあって少し怖かった。ザイルを出しても良かった。
この後はしばらくナメと小滝が続く。ここが、私がイメージしていた湯檜曽川らしいとてもきれいな景色だった。スノーブリッジがあり、一人ずつ下をくぐった。七つ小屋沢出合では本流のほうが沢床が高くなっているので、うっかりすると間違えそうだ。
迫力のある10m滝が出現(写真は撮り忘れました)。40m大滝を除いて今回最も緊張した。ここはザイルを出してリードする。右のルンゼから取りつくが、その上が滑りやすそうなスラブになっている。どうしてもここで一つランニングがほしいのでハーケンを打つ。ブッシュからランニングをとりながら草付きをトラバースして落ち口へ。ここでまたハーケンを2本打ってビレイ用のアンカーとした。
沢が東へ曲がったあたりのゴルジュから岩質が変わってくる。赤くザラザラした脆そうな岩質だ。ガイドにある10m垂直の滝が登場。釜を持つ2段の滝になっている。1段目を直登すると2段目で苦労しそうだ。なので左岸ルンゼを20m登り草付きをまとめて高巻く。
いよいよ40m大滝登場。大水量が落ちてくる様子は、写真で見るより数倍迫力があり圧倒される。1段目をノーザイルで登り、テラスで水を浴びながら左を見ると、2m上のバンドに残置ハーケンが2本ある。そいつにザイルをかけられれば勝ちだ!ということでリード開始。2本の残置にヌンチャクをセットしザイルをかけるが、しかしその上に行くのが少しかぶり気味で難しい。ハーケンにかけてある細いぼろぼろシュリンゲに祈るような気持ちで足をかけアブミにしてなんとかクリア。そこから何本かある残置にザイルをかけながら右岸を上がっていき、ブッシュ帯でビレイ支点をとる。ふう、何とか…。高所恐怖症の人には厳しいです。プルージックでみんな登ってくる。水のかかるテラスで順番待ちしていたので寒そう。さらに40mザイルをぎりぎり伸ばして落ち口へトラバース。
大滝の上にも10m滝が現れるが、右から簡単に登れる。ようやく二俣に到着したのは17:30。右岸のテン場は先行パーティーがすでに張っていたが、右沢を少し進んだ左岸にサクが素晴らしいテン場を見つけてくれる。焚き火ができればよいのだが薪は濡れて使えない。ここで初の試み!!沢でチーズフォンデュを作る。これがなかなかどうして意外といける。ハナマサのミックスチーズでも味は十分。フランスパン2本、ウインナー1キロ、チーズ700グラムを6人で消化した。
翌日は右沢をつめて下山するのみだ。登りやすい小滝がたくさん現れて楽しい。本流をまっすぐつめて少しササやぶを漕ぐと、ダイレクトに朝日岳の山頂に出る。ちょうど雲が切れ、茂倉岳、一ノ倉岳が眺められた。稜線をたどって土合駅に下る。白毛門の山頂では白毛門沢を遡行してきた慶応ワンゲルの皆さんにお会いした。
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