安平路山〜♪ご機嫌な雪稜をたどって〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 984m
- 下り
- 973m
コースタイム
5/4
・4:25起床
・休憩舎5:10−6:20摺古木山分岐直前6:30−7:15摺古木山7:40−9:05白ビソ山9:20−10:00安平路避難小屋10:40−11:40安平路山11:55−12:25安平路避難小屋(泊)
5/5
・4:05起床
・安平路避難小屋5:40−6:20白ビソ山6:25−7:25摺古木山7:35−8:05摺古木山分岐8:10−9:00休憩舎
天候 | 5/3 快晴・風つよし@休憩舎 5/4 快晴 5/2 小雪・雨・ガス |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
*特急スーパーあずさ23号は、指定席はもちろん自由席も満杯で満員電車の様相。狭苦しい1時間だった。 [復路]摺古木山休憩舎09:20=09:55林道ゲート=10:05大平集落=10:50砂払温泉12:00=元善光寺=松川IC=八ヶ岳SA(アイスクリーム)=甲府昭和IC=甲府駅16:10+[特急かいじ118号]++17:25立川駅17:29+++17:37国分寺駅17:42+++17:52東村山駅17:54+++18:11東伏見駅 *特急かいじは、甲府始発であり、自由席だったが座ることができた。 (なお指定席は売り切れ) *中央高速は、甲府が小仏トンネルより手前であるので連休の大渋滞には巻き込まれなかった。それでも事故で9kmほどの渋滞には巻き込まれた。 (夜10時の段階でも小仏を先頭に19kmの渋滞) *八ヶ岳SAのソフトクリームは300円と高いがおいしい。お奨め。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■飯田IC〜大平集落 ・飯田峠を超えるが、くねくね道が1時間ほど続く。峠までが長いが峠に行けば、大平集落はほど近い。 ■大平集落〜東沢林道〜摺古木山休憩舎 ・悪路との表記がされるが、それほどでもない。実際われわれはHondaインサイトで登りで一回、下りで一回、底を摺った程度。慎重に行けば大きな問題にはならないだろう。 ・ただし路面の浸蝕を防止するために作られた溝や、尖った石や、落差の大きい岩が露出しており、低速でのドライブが登りで50分あまり、下りでも45分ほど強いられる。 ・大平集落の東沢林道への分岐には標識があるので迷うことはないだろう。 ・東沢林道に入ってから10分ほどで、ロープが渡されているゲート。容易にカラビナからロープが外せる。通過後はきちんと元に戻しておくこと。 ・なおそのゲートに登山届の箱も設定されている。 ■摺古木休憩舎(標高1780m) ・休憩舎は10人ほどは泊まれる板張りの休憩舎。中は小ぎれいになっている。 ・休憩舎がある場所は東沢林道の終点であり、5台ほどの駐車スペースがある。 ・もし満杯だった場合にはしばらく下の路肩に駐車せざるを得ないだろう。 ・トイレは休憩舎から1分ほど下ったところにある(使わなかったので様子は不明) <往路> ■摺古木山休憩舎〜摺古木山分岐 ・笹の中に明瞭なフミアトがついている。 ・1850mあたりから雪が出始めやがて夏道は雪に覆われて姿を消す。トレース頼りとなる。 ・しばらくトラバースが続き赤テープも随所にあるが、完全な導きを得られるほどでなく、トレースがない場合、初めていく場合(我々もそうだが)慎重にルートを見ないと雪面にルートを失う可能性がある。 ・トラバースをしながら少しずつ高度を上げるが、途中2つの大きな沢を渡る。 ・分岐付近には摺古木天然公園の休憩舎があったが、いつの間にか朽ち果ててヤブに埋もれてしまった(今回も気が付かなかった)。 ■摺古木山分岐〜摺古木山 ・分岐からは、130mほど直登気味に登る。 ・登りは、先蹤者のトレースに従ったが、そのトレースがルートから外れていたためにわれわれもルートを失った。高みへと登ればよいということでそのままシャクナゲやハイマツのヤブをしばし漕ぐと明瞭なルートに出会った。 ・摺古木山(△2168.5)と猫背山(・2164)との間の頂上台地はルートが雪に覆われるとわかりにくい。基本的に国土地理院の1・25000地形図のルートが正しいと思われる。短い距離だが、ルートを外れるとヤブ漕ぎを強いられる。尾根の西側をトラバース気味に左に右に行きながら注意深く赤布を探して進むというのが基本と思う。赤布は多いが肝心なところにない。 ・最後には摺古木山直下の尾根上に踊り出てそのまま頂上に突き上げる。 ・摺古木山頂上は雪はこの時期1.5m〜3m程度。頂上の標柱は1/5くらいしか頭を出しておらず、あとはすべて雪の中だ。一等三角点も御料局の三角点も今回は望むべくもない。 ・これから行く白ビソ山が見えるが安平路山は見えない。また御嶽・乗鞍岳、北アルプスの展望は素晴らしい。 ・北面は雪の急斜面が沢に落ち込んでおり油断して滑落しないよう注意が必要。 ・なお今回、頂上直下南側にテントを張っている人がいた。(山中で出会った) ■摺古木山〜白ビソ山 ・40mほど下ると、そこから3〜4つの小こぶを超える。 ・最初のコブ(地形図で2140m)は要注意ポイント。往路ではパートナーが北西に伸びる尾根に引き込まれそうになったし、帰路も真東から来てそのまま西に直進しそうになった。(トレースもいったんはそちらに行っていた) ・感覚的には、往路は右に直角に、帰路は左に直角にのイメージだ。 ・疎林に気持ちのよい雪原が広がり「これがササヤブで有名な中央アルプスの南部?」という感じの尾根だ。 ・標高2000mの肩に乗ると平坦な地形が続き、頂上がまだか?という気分になる。 ・いったん2250mのコブを超えて雪面を進むと最後の高みが白ビソ山。 ・雪面の頂上には何もないが、太い木に2本テープが巻かれているのと、朽ちかけた指導標(摺古木山⇔安平路山)がそれを伝えている。 ■白ビソ山〜安平路避難小屋 ・白ビソ山の北東面は平坦でガスが出ると迷いやすい。 ・今回山で出会った金沢から来ていた2人パーティーが先行し、1/25000地形図の2250mのコブをもつ東南東に張り出した尾根にはいりこんでしまい、そのトレースにわれわれも盲目的に追従してしまった。要注意ポイント。 ・しばらくして彼らが「赤テープがない」と云って戻ってきたため、コンパスでチエックしたところ道を間違えたことに気付き、北よりの尾根への修正を図った。あたりは平坦な雪面であり、なるべく、白ビソ頂上からは、尾根の西よりを進むことで支尾根にはいりこむことを防げると思われる。 ・赤テープが随所にはあるが、広い尾根ではなかなか見つからないか雪に埋もれている場合もある。 ・赤テープと地形図を頼りに進むと、やがて安平路コルに建つ赤い屋根の避難小屋に到着した。 ■安平路避難小屋 ・安平路避難小屋は、露出しており雪に埋没していることはなかったが、戸の枠がゆがんでいるせいか、開かなかった。左側に回り込み、雪の壁の裏側から窓をのぞくと鍵がかかっていなかったので、窓から出入りすることができた。 ・宿泊は10人ていどは可能。水場は夏期は安平路山方面にコブを超えたところで右側から入り込んでくる南沢の源頭に求める。今回は避難小屋の屋根につもった雪からの雪解け水を使用したが十分だった。トイレはない。 ■安平路避難小屋〜安平路山 ・水場を過ぎると一気に急な斜面が続く。最初は東南東に直登し、そのあと、左にカーブを描くようにしてあがり樹林の中の頂上に着く。 ・安平路山の標柱も雪で1mくらい隠れている。 ・念丈岳方面も夏道のように迂回しなくても直接下ることができそうであり、夏にヤブと化すこの尾根もこの時期には快適な雪稜を提供してくれるように思われる。 <帰路> ■安平路山〜安平路避難小屋 ・自分たちのトレースに従えばよいが、もし吹雪などでトレースが消えた場合には、頂上から最初東南東、それから東北東に下り、特に水場の沢でもある南沢が喰い込んでくることの確認が必要。その沢の右側の尾根がたどるべき尾根。 ■摺古木山 ・急な斜面を登り切り頂上に着いたら(展望台に行かないのならば)、90度左折である。今回パートナーが直進しようとしたので声をかけた。直進しやすいので注意。 ■日帰り湯 ・砂払温泉 600円 (11:00〜) ・長野県飯田市砂払町1-695 0265-22-1209 ・面白い命名の由来は「その昔、大平峠を越えてきた旅人が、ここで旅の砂を払い、疲れを癒した」ことから。 ・JR飯田線 飯田駅下車/中央道飯田ICより10分 http://www.sunaharai.jp/nana/nana.html ■元善光寺 ・帰りに立ち寄りました。 ・長野の善光寺に遷座する前はここに善光寺があったという。 ・飯田の元善光寺と両方にお詣りしなければ”片詣り”と昔から云われる。 http://www.motozenkouji.or.jp/ennki.htm ■歩数 ・5/3 3647歩 5/4 21603歩 5/5 16654歩 ■重量 ・帰宅してから荷物を軽量したら18kg。出発するときには21kg前後だったかな。 |
写真
感想
中央アルプスと云うと南越百山までというのが一般的で、以南はぱっとした山がありません。
おまけに尾根はヤブで篤志家向き、積雪期も長丁場で重荷で抜けるのが大変と近寄りがたいイメージではないでしょうか。
その中にあって地味に気になっていたのが、安平路山。
ひとり気を吐いている200名山です。
今回、5月連休を利用して安平路山へ、そしてそれを越えて念丈岳あたりまでトレースしようと考えていましたが、月5/5の月曜日は天気が悪化するという予報。
行きのクルマの中で、安平路山のピークは踏む、安平路避難小屋がもし雪に埋没していなければ宿泊して山を楽しむということに変更しました。
東沢の林道は名うての悪路とのことだったですが、それほどでも・・・・という感じでした。
南アルプスの広河原への電源開発の道路などはこんなもんではなかった・・・・とNJ氏。
とは言え、愛車も大事(笑)ということで、時速10km以下の超低速に徹して休憩舎へ。
すでに3台のクルマがあって「さすがに連休だなー」と。
風は強いですが、夜は満点の星空がウインクしてます。
翌朝は重い荷物に喘ぎながら摺古木山に上がればそこは素晴らしい展望! 快晴!
そして原生林の快適な雪稜を避難小屋まで!
途中迷いかけましたが、事なきを得て避難小屋へ。
避難小屋も最初は入れないかな?と諦めかけましたが、窓からナンとか入ることができました。
安平路山も快適な雪稜をのぼって頂上Get!
誰もいないと思っていましたが、さすがに5月連休。石川県は金沢から来られたご夫婦とは、避難小屋までほぼ一緒、一緒に道をロストするなんておまけつきでした。
お話しによれば200名山巡りで前日は経ヶ岳、今日が安平路山、明日は有明山と3連ちゃんで登ると云われていました。
大したものですね。その熱意、山への拘わり!
もう一組、ご夫婦が安平路山から下りてきたときに出会いましたが、彼らは摺古木山の頂上直下にテントをはっていた方々でした。
みなさん、それぞれの山登りでした。
翌朝は一転して雪と雨。
それはそれで幻想的なヘッセの世界を堪能しながら、往路を戻りました。
帰りには砂払温泉に立ち寄り、そのあと元善光寺に山行の無事の御礼を伝えました。
元善光寺は無宗派で、阿弥陀如来を祀っているそうです。
お寺では、4月8日の花祭り(お釈迦さまの誕生日)の月遅れでのお祭りということで甘茶を頂きました。
よい山登りになりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ソロもいいですけど、仲間とわいわいとでかける山も楽しそうです。
特に夕食!
みんなで富士宮焼きそばとか、、、ビール片手に最高ですね!
静岡にいたころから、焼きそばファンでした。あれ、おいしいのですよね。今回もパートナーのNJさんに作ってもらいましたが、山の焼きそばは最高でした!
道に迷った時はお世話になりありがとうございました。(*'-'*)
避難小屋では楽しい宴会だった事でしょう。私達は次の日天気が
わるかったのと中房温泉が土砂崩れの為夜間通行止めで駐車場まではいれなかったので有明山はおあずけとしました 。軟弱登山隊です。
残雪もあり遠望も最高の安平路山に登れて大満足です。
kaz1958さん
コメントありがとうございました。 お会いしたときはヤマレコの話はしませんでしたが、kazさんもここの住人でいらっしゃったんですね。嬉しく思いました。
金沢から来られて、3連荘で夫婦で山登りなんていいなー、それにしてもそのパワーがすごいなーなんて避難小屋で話をしていたところです。200名山はもういくつ登られたんですか? このペースなら完登も目前なんではないですか。見習わなくてはならないと思いました。ホントウに安平路はいい山でしたね。ではでは。
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