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記録ID: 441970
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沢登り
奥多摩・高尾

【奥多摩】南秋川矢沢軍刀利沢

2014年05月05日(月) [日帰り]
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GPS
06:10
距離
8.2km
登り
723m
下り
718m

コースタイム

6:00落合橋-6:40〜6:50軍刀利沢出合-7:10最初の滝(4mナメ滝と2条6m滝)-8:00 3段20m滝-9:30トイ状4m滝-10:00〜10:10生藤山-11:00熊倉山-11:50熊倉沢二俣-12:10落合橋
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
武蔵五日市駅前を通り、檜原街道を上野原方面へ。南郷地区から矢沢方面へ向かうが、道が狭くわかりづらい。信号の100m位手前を斜めに下る。
駐車スペースは少なく、落合橋手前200m位のところに乗用車5台程度駐められるスペースがある。落合橋から先は矢沢林道も熊倉沢林道も通行止めであった。
コース状況/
危険箇所等
今年(2014年)2月の大雪のせいで、かなり残雪が残っていた。状態は悪く、ほとんどがスノーブリッジと化していて通過に時間を取られた。また、全般的に沢は荒れており、倒木処理もかなりあった。
落合橋手前の駐車スペース。乗用車5台程度しか駐められない。
落合橋手前の駐車スペース。乗用車5台程度しか駐められない。
落合橋を過ぎ、矢沢林道に入ると沢には雪渓が現れる。
落合橋を過ぎ、矢沢林道に入ると沢には雪渓が現れる。
小一時間で軍刀利沢出合に着く。沢床までちょっと高低差があるが、明瞭な踏み跡があり、楽に降りられる。
小一時間で軍刀利沢出合に着く。沢床までちょっと高低差があるが、明瞭な踏み跡があり、楽に降りられる。
軍刀利沢に入ってまもなく雪渓となる。雪により灌木が押し流されたのか、沢は相当な荒れよう。倒木処理と雪渓の突破に相当手こずる。
軍刀利沢に入ってまもなく雪渓となる。雪により灌木が押し流されたのか、沢は相当な荒れよう。倒木処理と雪渓の突破に相当手こずる。
最初のゴルジュはブリッジの下。大した雪渓じゃないが、崩落の危険があるため気を使う。まるで上越の谷にいるみたい。
最初のゴルジュはブリッジの下。大した雪渓じゃないが、崩落の危険があるため気を使う。まるで上越の谷にいるみたい。
やっと片付いたと思ったら、また次が出てくる。沢床が低いので、潜ることも出来ず。スノーブリッジを潜る、あの緊張感が味わえないのがちょっと残念だったり…。
やっと片付いたと思ったら、また次が出てくる。沢床が低いので、潜ることも出来ず。スノーブリッジを潜る、あの緊張感が味わえないのがちょっと残念だったり…。
雪渓の中の3m滝。
雪渓の中の3m滝。
3mナメ滝と2条6m滝の連瀑帯。ここは不思議と倒木がなかった。
3mナメ滝はテケテケだが、万が一にも滑って転ぶとちょっと深そうな滝壺に吸い込まれるので、慎重に(?)進む。2条6m滝は右から簡単に越えられる。
3mナメ滝と2条6m滝の連瀑帯。ここは不思議と倒木がなかった。
3mナメ滝はテケテケだが、万が一にも滑って転ぶとちょっと深そうな滝壺に吸い込まれるので、慎重に(?)進む。2条6m滝は右から簡単に越えられる。
落ち着きを取り戻したかと思ったら、またしても雪渓と倒木。「今日はダメだな…」と絶望感が漂う。
落ち着きを取り戻したかと思ったら、またしても雪渓と倒木。「今日はダメだな…」と絶望感が漂う。
左から枝沢が出合うと沢はゴルジュとなった。
左から枝沢が出合うと沢はゴルジュとなった。
ゴルジュ入り口には3つの滝がかかる。まずはCS状2m滝。小滝だとなめてかかったら、意外と難しい。わずかなホールを頼りにオポジションで越える。落ち口に残置ピトン有り。
ゴルジュ入り口には3つの滝がかかる。まずはCS状2m滝。小滝だとなめてかかったら、意外と難しい。わずかなホールを頼りにオポジションで越える。落ち口に残置ピトン有り。
次は3段8m滝。ホールド、スタンス共に豊富で岩も硬く快適に登れる。
次は3段8m滝。ホールド、スタンス共に豊富で岩も硬く快適に登れる。
3つ目は4m滝。水線通しを登る。
3つ目は4m滝。水線通しを登る。
ほどよく行くと、連瀑帯に入る。まずは、3段20m滝が出現。1段目が一番大きく12mほどある。直登は絶望的で、右のガレからバンドをトラバースして落ち口へ。2段目も一緒に巻く。フィックスロープ有り。3段目は容易。
ほどよく行くと、連瀑帯に入る。まずは、3段20m滝が出現。1段目が一番大きく12mほどある。直登は絶望的で、右のガレからバンドをトラバースして落ち口へ。2段目も一緒に巻く。フィックスロープ有り。3段目は容易。
高巻きの途中から。倒木処理で意気消沈していたせいか、ほれぼれする美しさである。
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高巻きの途中から。倒木処理で意気消沈していたせいか、ほれぼれする美しさである。
深い釜をもつ5m滝。左から回り込み、水線を登る。
深い釜をもつ5m滝。左から回り込み、水線を登る。
CS8m滝。微妙に2段になっており、下段は水線通しに登れたが、シャワーを浴びてしまった。落ち口まで頑張って登ろうかと思ったが、ずぶ濡れになりそうだったので、上段は左に抜けるクラックから高巻いた。
CS8m滝。微妙に2段になっており、下段は水線通しに登れたが、シャワーを浴びてしまった。落ち口まで頑張って登ろうかと思ったが、ずぶ濡れになりそうだったので、上段は左に抜けるクラックから高巻いた。
円形の淵をもつ2m滝。右から巻き気味に登る。
円形の淵をもつ2m滝。右から巻き気味に登る。
3m滝。巻くことも出来るが(フィックス有り)、なるべく水線通しを行く。
3m滝。巻くことも出来るが(フィックス有り)、なるべく水線通しを行く。
5m滝。写真右下から水線に向かって延びるクラックを斜上し、水線脇を上る。この手の滝はルートファインディングの練習になって良い。
5m滝。写真右下から水線に向かって延びるクラックを斜上し、水線脇を上る。この手の滝はルートファインディングの練習になって良い。
その上にある10m滝。右の灌木帯とのコンタクトラインから高巻く。
その上にある10m滝。右の灌木帯とのコンタクトラインから高巻く。
CS3m滝。直登は意外と難しい。
CS3m滝。直登は意外と難しい。
最初の二俣を左、その次を右に行くと、三国峠付近に出る。地形図を見ながら行くと意外と簡単であった。
写真はその途中にあるトイ状5m滝。最後の滝である。
最初の二俣を左、その次を右に行くと、三国峠付近に出る。地形図を見ながら行くと意外と簡単であった。
写真はその途中にあるトイ状5m滝。最後の滝である。
トイ状5m滝上で沢は溝状になり、雪で埋め尽くされていた。100m以上ある雪の廊下である。
最後に急登を上り詰めると、三国峠付近の登山道に出た。
トイ状5m滝上で沢は溝状になり、雪で埋め尽くされていた。100m以上ある雪の廊下である。
最後に急登を上り詰めると、三国峠付近の登山道に出た。
源頭から10分ほどで、生藤山に着く。残念ながら、桜は終わっていた。というより、桜の木そのものが、あまり見受けられなかった。20年ぐらい前に来たときは、桜が綺麗だったと思ったのだが…。
矢沢林道へ下る仕事道を下るのも良いが、林道歩きが長いので、熊倉山まで稜線漫歩を楽しみ、そこから仕事道を下って、落合橋に戻ることにした。
源頭から10分ほどで、生藤山に着く。残念ながら、桜は終わっていた。というより、桜の木そのものが、あまり見受けられなかった。20年ぐらい前に来たときは、桜が綺麗だったと思ったのだが…。
矢沢林道へ下る仕事道を下るのも良いが、林道歩きが長いので、熊倉山まで稜線漫歩を楽しみ、そこから仕事道を下って、落合橋に戻ることにした。
熊倉山までの途中にある軍刀利神社元社。
熊倉山までの途中にある軍刀利神社元社。
生藤山から小一時間で熊倉山に到着。仕事道を探したが見あたらず、やむを得ず、東に延びる尾根を下ることに。他に尾根はなく、間違えることは無さそうだった。
道らしい道はないが、下草も生えていないため非常に歩きやすい。途中、大きい枝尾根が右に分岐するので、入り込まないようにする。尾根が急になり、檜の植林地になると、尾根が再び二分する。今度は右に行く。このあたりから、目印が出てきて、道らしくなってくる。
生藤山から小一時間で熊倉山に到着。仕事道を探したが見あたらず、やむを得ず、東に延びる尾根を下ることに。他に尾根はなく、間違えることは無さそうだった。
道らしい道はないが、下草も生えていないため非常に歩きやすい。途中、大きい枝尾根が右に分岐するので、入り込まないようにする。尾根が急になり、檜の植林地になると、尾根が再び二分する。今度は右に行く。このあたりから、目印が出てきて、道らしくなってくる。
途中で見つけた、得体の知れない植物。
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途中で見つけた、得体の知れない植物。
最後の急坂を左に左にと道は延びる。沢へ降りたところは熊倉沢右股で、明瞭な作業道がついている。徒渉点には写真のような立派な橋が架かっており、難なく熊倉林道に降り立つ。
林道歩き30分ほどで、落合橋に着いた。
最後の急坂を左に左にと道は延びる。沢へ降りたところは熊倉沢右股で、明瞭な作業道がついている。徒渉点には写真のような立派な橋が架かっており、難なく熊倉林道に降り立つ。
林道歩き30分ほどで、落合橋に着いた。

感想

 20年ほど前に来たときは桜が綺麗で、ちょうど時期かと思っていたが、今年はちょっと遅かったようでした。それどころか残雪が多かったのには驚き!!
 ほどよい滝が多く、シーズン初めのトレーニングにはちょうど良かった。天気と残雪で早々に切り上げたが、熊倉沢へ継続登攀すれば充実した山行になるかもしれませんね。
 持参の「東京付近の沢」の遡行図では、滝の高さが「X.5m」とかずいぶん細かい割には正確さに欠けているため、写真中の滝の高さは独断と偏見による見た目の高さを記入しました。悪しからず…。

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