銚子の伽藍 今回は遡上

2022年06月25日(土) [日帰り]

• GPS: 08:29
• 距離: 5.1km
• 登り: 680m
• 下り: 661m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:29
• 休憩: 3:00
• 合計: 8:29

7:24 スタート地点
7:39 7:40 銚子の伽藍
8:05 8:05 横引尾根出合
8:14 8:15 さねすり岩
12:31 15:29 銚子の伽藍
15:53 ゴール地点

天候

晴れ　東日本を中心に猛烈な暑さ　群馬県伊勢崎では40.2℃で6月の日本歴代初記録

アクセス

利用交通機関：

自家用車

小沼駐車場（トイレ有）に集合。2台に分乗し牛石峠付近駐車スペースに駐車。

コース状況／危険箇所等

水量により難易度はかわる。また、崩れやすい脆く剥がれやすい岩肌部分もあり状況、渓相は日々刻々と変化していく。
この日は増水気味のため滝の登攀はレベルが高くなった。
＜牛石峠〜入渓点＞
つつじが峰通りは刈り払いされており崩落個所もあるが危険個所無し。
「つつじが峰9」の標識を少し進み登山道を西にそれ小尾根に乗りルンゼに降り入渓。
＜入渓点〜亀割の滝＞
入渓後、巨石のゴーロ地帯をいくつかの滝を巻いたり直登したり自由に越えていく。左岸に半ドーム状の岩壁が現れると沢は左に90度折れその先に亀割の滝12mが立ちはだかる。
＜亀割の滝〜錦の滝＞
亀割の滝は手前の右岸から巻く。巻きの為か、トラロープが1ヵ所あった。巻き道からは6m滝が見えたが、夫婦滝15mも巻くため途中降りず一気に巻く。後半は大巻き加減となり、ザレ場をトラバースして再び下降した。結局のところ前回下降遡行時に巻きに入ったトラロープ付きより夫婦滝落ち口直後、錦の滝手前のへ降りた。錦の滝は右岸から巻いた。
＜銚子の伽藍＞
・6m滝：右から。上方滝中に残置スリングがあった。滝上にペツルあり。
・10m滝：水流左から。中間下にリングボルト、落ち口手前左テラス右端に刺さった棒状のくいは 根元が微妙にグラついているが要の支点となった。そこから落ち口へが核心で 水量が多いと難易度は一段と高くなる。滝上の倒木が後続者のビレイ支点に使える。
・出口下段3m　ホールドスタンスに乏しい。右から。
・出口上段5m　水量が少なければ突っ張りで突破できるが、CS右、丸太が挟まった右から上がったら、出口目前でハーネスをした腰がスッポリ挟まり動けなくなり助けてもらった。水量が少なければCS左から上がったほうがいい。（以前は突っ張りでCS左からスムーズに上がれた）後続のビレイ支点は奥の木（ブヨが群生注意）　　

写真

6/25 7:24

1か月前の5/22に銚子の伽藍を下降した。今回はメンバーにKさんを迎え遡上を計画。牛石峠付近のスペースに駐車し、牛石峠よりスタート。

6/25 7:41

銚子の伽藍の間口を通過し、つつじが峰通りを進む。さねすり岩を過ぎ

6/25 8:36

「つつみが峯9」を少し進み右の小尾根に入る。

6/25 9:26

小尾根を進み右下のルンゼに下り沢に出る。準備を整え入渓。大きな岩のゴーロ地帯から始まる。滑りはない。

6/25 9:28

最初に出た3m滝。巻けるけど、シャワー覚悟でわざわざチャレンジ。

6/25 9:29

シャワーどころじゃなく全身滝中で姿が消えた。頭からのしかかる水圧が強烈。

6/25 9:30

付き合いの良いのはKさんのみ

6/25 9:30

まさにこの水圧。リュックの中は水浸し。

6/25 9:37

ゴーロからナメも出てきて

6/25 9:42

岩壁に当たりコースは左へ

6/25 9:52

3mCS滝はDが先行で

6/25 9:53

PとKさんと続き

6/25 9:56

シャワー攻めのkanoさん

6/25 10:04

小滝に

6/25 10:07

ゴーロを越えていく

6/25 10:09

岩のトンネルが気になるKさん。真上の穴から脱出を図る。勿論 私も付き合うよ！　

6/25 10:14

右岸支流の綺麗なナメ滝が奥まで続きとてもいい雰囲気。水量多めだった前回より今回の方が多い。

6/25 10:16

水線を追ってゴーロを抜けて行くと

6/25 10:24

癒しの空間に到着

6/25 10:26

釜は狭いが深い。左をヘツル

6/25 10:29

巨大な半ドーム状の岩壁でルートは左に折れる。前方右にも水量の少ない沢筋が続いていた。

6/25 10:30

撮影スポットでKさんのおふざけ

6/25 10:31

カールする壁が劇場のようだった

6/25 10:34

半ドームの出口の小滝を巻かずにシャワー。寒がるKさんも付き合うがDはパス

6/25 10:39

もうひとつ越えると その先に

6/25 10:40

亀割の滝12m

6/25 10:42

迫力ある滝の前で男達の集合写真

6/25 10:43

滝では何故か手を合わせる人達

6/25 10:50

亀割の滝、少し手前の右岸から巻くトラロープがあった。

6/25 11:00

眼下には亀割の滝の落ち口が見えた。その先に6mらしき滝が遠目に見えたが、その後、沢から離れ大巻きとなった。

6/25 11:16

巻きの取り付きは前回より上流だが、前回の巻き道入口（トラロープあり）から沢に下りることとなった。

6/25 11:31

降りた地点下流（右）には夫婦滝15mの落ち口。上流（左）には錦の滝10mが見える。

6/25 11:34

CSのある錦の滝10mが立ちはだかる。

6/25 11:36

大きな滝にぶつかると決まり事のように滝下に行く人たち。kanoさんは・・・・(動画)

6/25 12:06

錦の滝を左から巻いて進むと伽藍の入り口へ導かれていく

前方に、高く深い見事なゴルジュが姿を現す。前回は見られなかったゴルジュと青い空。

6/25 12:43

下降ではロープを出した3m滝は容易に登れた。

6/25 12:45

伽藍の内部へ進んでいく。岩肌は突起があるものの脆く剥がれやすいものに。

6/25 12:45

日が差し込むゴルジュはとても美しい。

6/25 12:48

岩が折り重なりできたトンネルを潜ると

6/25 12:57

「銚子の伽藍入り口」6m滝。Dがリード。
少し前の記録だと泳いだとあった。前回は着水地点の釜横で胸上まで水に浸かったが1ヶ月後の今回は膝上までしかなかった。短期間で釜が埋まってしまったのか？

6/25 12:58

右側テラスの上、滝中に残置スリングがある。支点を取り落ち口を目指すが水流が強く停滞。Kさんが助けに入り突破。もう一つ上方にあったはずの残置スリングは流されたのか消失していた。

6/25 13:07

続いてKさん。

6/25 13:13

続いてP。残置をあぶみにして上方へ。落ち口手前の手掛りは左岸のみのため左手を左岸に移す瞬間は慎重に。

6/25 13:18

kanoさんはトップロープで。

6/25 13:22

トイ状に流れる水流を突っ張りで越えていく

6/25 13:24

天から降り注ぐ雫が、今日は雨のようだ。その奥には伽藍内最大の10m滝がひそんでいる。

6/25 13:28

メインの10m滝　リードはやっぱりリーダーのkanoさん！！

6/25 13:32

中間下部にリングボルトがひとつあり支点を取る。

6/25 13:34

落ち口直下には 2人が乗れるぐらいの小さなテラスがあった。そして、

有難い位置に（イボイノシシではなく）棒状の杭があり中間支点を取ることができた。根元が少しぐらつくためスリングは根元に巻き付ける。長いため握りやすいがいつ抜け落ちるかわからない。

6/25 13:39

ここからが核心となった。滝の音が大きくビレイヤーへの声は届かない。ピンと張ったロープが重く登攀を妨げる。もう一手が無く苦戦。

6/25 13:54

pもテラスまで登り共同作戦。kanoさんに足場を作ってもらいリフト。落ち口の岩が重なり合った穴に腕をいれジャミングしようとしたが拳が小さく腕が抜けた。その下面にあった突起を掴んだが剥れ落ち滑落。左下テラスのkanoさんが腕をかけテラスに引き入れてくれ助かった。長いスリングを棒状の杭に固定し二重に確保した。あぶみも試したが距離が開き全く無効。軽く2回落ちたので右からの直上攻めは止めた。そして、対岸へのツッパリで落ち口上に手が届きkanoさんのリフトにより突破した。

6/25 14:14

後続を引き上げ

6/25 14:23

背後の4mほどの滝を登ると 真上に空が口を開けていた。

6/25 14:37

出口下段3m滝はホールド少なく足元が水圧で滑り思ったより厄介だった。kanoさんが突破しロープを出す。（前回落ちていた標識は流されてしまったようでなかった）

6/25 14:46

上段の5m滝。昔突っ張りで登った滝だが・・
その時は左から行ったから、と引き返し今回は右へいく。すると腰が岩に挟まり身動き取れずKさんに押し上げてもらった。（トホホ）これにて地の裂け目から脱出し地上に復帰した。

6/25 15:52

今回は楽しく、スリリングな沢になった。10m滝　突破できてよかった。

Dr Kさんの今日の一日を表現した即興絵画

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-5 オリンパス

OLYMPUS Tough TG-6 オリンパス

装備

共同装備

30ｍ3本持ったが 1本のみ使用

感想

pi-ti

5.22に行った 銚子の伽藍下降を今回は遡上した。前回は降雨翌日だったので水量が多めだったが、夜に降った短時間の雨の影響なのか前回より水量が多くなっていたのは予想外だった。
前回 立ち寄らなかった亀割の滝は水量豊富な大きく立派な滝。通常は巻く。
巻道から滝を見ようと沢沿いを巻くようにしたが、6m滝を遠目に観覧した後は沢から離れて大巻となり夫婦滝は見られず沢へ下降。落ち口から下を覗き込むだけとなった。今回は、前回の巻き方を見直すのも目的だったが、結局 前回巻き始めのトラロープを再び使い沢へ降りることとなった。

核心の伽藍内最大の10m核心の落ち口手前は、有難いハーケンのテラスにkanoさんとpi-tiで乗り協力して突破できた。最後の一手がなく激しい水量に頭から圧され足場も引っ掛かりが悪かった。やっと手が届いた小さな突起を掴み苦戦していると突起が剥がれ落下。左脇下テラスのkanoさんがリュックに腕を掛け引きずり込んでくれたので助かった。いくら確保をしていても数メートルは落ちるので傷は避けられない。kanoさんに感謝。その後同じ方法で2回軽く滑ったのでその場所は諦め、対岸を使い突っ張り、kanoさんの押し上げで突破。

kanoさんをリーダーに、頼りになり合う4人組。遊びも加わり愉快で楽しく、緊張する場面もあり　とても楽しく思い出になる遡行ができた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
チームで力を合わせる充実した1日となった。

メンバー同士が回数を重ねるごとに信頼関係がしっかり育っていく過程をしみじみ感じる。

コメント

Ay3

こんにちは
6月初めに遡行しました。
10m滝の写真でイボイノシシ とありますが、写真のものはただのペグのようなもので、その下に私がイボイノシシ を打ちましたが回収出来ずに残置しました。
写真のペグの少し下にイボイノシシ （本当の名前はワーティ？）ありませんでしたか？
ガッツリ入っちゃったんですけど、イボイノシシ 大事なんで回収に行こうかと思っています。

pi-ti

Ay3さん
今晩は。
ただのペグの下に残置されたイボイノシシは、メンバー全員気が付きませんでした。
探したわけではなかったので、あったのか、なかったのかはわかりません。
また行く予定があるのでその時は探してみます。

イボイノシシって便利そうですね。
私達も、もしもの時の共同装備としてKONNGのアルパイン ピトン ワーティを購入しました。

回収できますように。

Ay3

pi-tiさん

お返事ありがとうございます。
そのペグの1mくらい右下くらいでした。
水量で隠れてたか誰か回収して持っていかれたか、、まあ気になさらずに^ ^

イボイノシシ 、冬も夏も助かるのでちょっと気合い入れる時は持っていってます。

pi-ti

Ay3さん
6月27日に知っている方が行ってきたので話を聞いたところによると、ペグの下にイボイノシシがあったそうです。回収できるといいですね。

Ay3

pi-tiさん
7/3に知り合いの方が回収してくれて、間もなく戻ってきます♪
色々と情報ありがとうございました。
皆さまに感謝いたしますm(__)m

pi-ti

よかったですね＼(^o^)／