富士山表大沢(富士宮口九合目万年雪山荘3460m)
- GPS
- 09:01
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,621m
- 下り
- 1,607m
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
5月9日(金曜日)
週末晴れそうなので山スキーに行きたい、
Kさんの予定を尋ねると土曜日は×、日曜日は天気次第とのこと、
「明日、日沢に行ってみたら」とのことだったが、
宝永火口付近で捜索が続いているので一人では気が引けるし、
なにより新七合目の滑走以来一人で行くのに不安があった。
5月10日(土曜日)
日曜日が快晴の予報で山滑走へご一緒させていだだくことに、やったぁ!
5月11日(日曜日)
// 気象庁富士山頂最低気温 2:00 −7.3℃。
4:46自宅出発、給油、コンビニ、雲一つない青空の下富士山が美しい。
スカイラインを快走中に先日登った聖岳が目に入りしばらく眺める。
6:27富士宮口五合目駐車場の東側に到着、師匠と合流、準備、トイレ。
6:50目の前の斜面を50名以上の登山者が登っている、凄い人出!
7:50アイゼンスタート、今日はお守りにピッケル携帯。
今日の目標は九合五勺と聞いてビビる、自分の技量で滑れるかな?
8:40 2680mで小休止、10:00新七合目御来光山荘2790mの屋根で小休止.
11:00八合目3220m衛生センターで昼食、
避難ドアは開通していたが先日までは雪で塞がっていたとのこと。
食事前に滑落停止の方法を教えていだだき、どうもありがとうございました。
これは何度も練習しなきゃ身につかないということがよくわかった。
ここからの登りはピッケル使ったので心強い。
12:15 九合目万年雪山荘3460m
多くの登山者、スキーヤー、ボーダー、そして海外の方々が
頂上を目指している、さすが世界遺産!
斜度と雪質を考えるとこれ以上登るのは怖いな・・・と思っていたところで
固いのでここから滑ろうという師匠の言葉に胸を撫で下ろす。
// 気象庁富士山頂気温データ 12:00 −2.8℃。
12:40 ドロップスタート、登山道付近を離れて西方向へ斜滑降すると
あっというまに誰もいない真っ新な斜面へ、しかも雪質最高!
急斜面でついていけないのが情けないけれど・・・楽しい!
スキー板を前後にズラす滑り方を師匠に教えてもらって早速実践、
おっ、確かに疲れが抑えられるような気が・・・。
当初日沢方向へ滑る予定だったが表大沢方向に雪渓が広がっている。
「滑ったことないけど行ってみる?」との問いに「行きたいです」と即答、
まさか師匠も行ったことのない場所があるなんて、そりゃ行ってみたい!
雪が繋がっているかどうか師匠が慎重に見極めながら岩場を縫って行く
後をついて行くとついに表大沢の上部斜面へ、
「あの岩が見えるところまで」と打ち合わせしてドロップ、
快適な斜面をアッという間に目標地点まで到達してしまった。
内心もっと下まで滑りたいという気持ちがあった・・・、
すると師匠が「もっと下まで滑ってみる?登り返しが大変だけど」
待っていましたその言葉!「行ってみましょう!」と即答、
ここから師匠の探究心スイッチON、もうビュンビュン滑り降りて行く、
自分はだいぶ遅れながら、でも滑走を楽しみながら、
そして到達点は大きな滝の上、あぁ・・・なんてエキサイティングなんだろう!
13:25 2140m滝上に到着、休憩。
13:50 さぁ、五合目へ向けて帰路につく、
自分が先に言ったのか、それとも師匠だったろうか、
「もう二度と来れないかもしれない」との言葉に、
すこし寂しい気持ちになった。
興奮したのかそれとも体力が残っていたのか、
会話しながらの登り返しはそれほど苦に感じなかった。
途中、下山トレースらしきものがあった。
14:50 2430mで休憩の後、左岸の岩場付近を登って行く。
ふと雪渓をみると見覚えのない1mぐらいの巨石がシュプールの付近に、
滑走後の落石だろうか、石が転がっていった跡が雪渓に・・・
15:15頃だったと思う 左岸の岩場を避けて雪渓方向へ転進した直後だった、
「ガラ」という鈍い音で上を見ると50cmぐらいの岩がゆっくり転がっている!
思わず「あぶない!!!」と叫ぶ。5mぐらい上で真っ二つに割れた岩の一方は
自分の方向へ転がる前にひっかかって止まり、もう一方が師匠の方向へ!
なにも出来ない自分は岩が転がるのを凝視するだけ、
岩は師匠の手前2m以内をかすめていったように見えた、
師匠は冷静に上方を確認して岩を回避したように見えた。
急いで雪渓へ向かって岩場を離れる、
正直、初めての落石体験にかなり動揺していた、
でも冷静さを失う方がより危ない気がしたしたので口を閉じた。
十分に岩場を離れたところで努めて普通の会話を始め、
岩の事に触れないようにした、動揺を抑え込んで・・・。
左岸は落石の巣だった、雪渓途中の巨石も左岸から転がったものだった。
15:30安全そうな岩場を越えて東方向へトラバース開始、さらに二回ぐらい岩場を越えると、
スノーボーダーのグループが滑走するコースが五合目まで繋がっているみたい。
16:10ここから五合目駐車場まで最後の滑走、今日一日の余韻を感じながら滑った、
最後の最後、雪の上から路面に降りるのに超ビビった、師匠はさらっと降りていったけど
自分はピッケルにバックステップ、我ながら気が小さいなぁ。
帰り道、スカイラインで振り返り表大沢と思われる雪渓を暫く眺めていた。
スーパー寄って自宅に着いたのは日が暮れる19:00、
いまだに富士山のシルエットがはっきりみえる雲一つ無いいい天気、
今日は最高の思い出ができた。
師匠、今日も楽しい一日どうもありがとうございました。
またご一緒させてください。
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