船形連峰 丹生川 道元峡〜層雲峡
- GPS
- 09:02
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 823m
- 下り
- 810m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
御所山荘から少し進んだ先に駐車場あり。 30台は駐車可能 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道元峡 沢沿いに登山道はあるが登山靴での通過は到底無理、沢装備必須 登山道の要所には鎖などが設置してある、高度もあり危険度は高い。 水線突破のほうが安全という場所もある。 ほのかにする硫黄臭、そのせいか沢の色は見事なコバルトブルー 柱状節理の自然の造形美が素晴らしい渓相 沢の脇には登山道が通っており連絡道1〜4から登山道へエスケープできる ■層雲峡 落合から先が層雲峡となる。 道元峡とは全く違う渓相、赤茶の沢床に変る、小滝はいくつがある。 どれも容易か、巻道があるので通過は難しくない。 途中にある大沢小屋だが、かなり傾きがあり崩壊の危険性も高いように見える。 中は確認しなかったが、入口の扉は傾きで扉が床に引っかかり半分も開かない状態。 もし利用されるのであれば自己責任で。 層雲峡のハイライトである御宝前大滝、40mはあろうかという大滝、ほぼ垂直。 以前は大滝から追分までの登山道があったが今は崖崩れで通行禁止となっている。 帰りはピストンで落合まで戻り、落合から連絡道4と使い登山道まで上がって駐車場まで戻る。 |
写真
装備
個人装備 |
今回ハーネスやスリングやロープやガチャ類などは使わなかったが沢靴と ヘルメットは必須
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感想
あっと言う間の梅雨明けで暑い日が続いております。
さすがに山へ行くのが億劫になります。こんな時は沢へ涼みに。
以前から行きたかった船形の丹生川にある道元峡、層雲峡を訪れてみた。
沢の中に一般登山道があるという珍しい沢、しかし実際歩いてみると危険なヘツリがあり要所には鎖が設置してあるとんでもないところだった。登山道としてはかなり難易度のようです。登山靴での通行はまず無理です、沢装備は必須と言える。
今回我々はほぼ水線通しだったが、水線の方が安全に通過できる箇所も見受けられた。
道元峡はゴルジュの柱状節理の自然の造形美が素晴らしい、水の色もコバルトブルーと鮮やか、硫黄の匂いがかすかにするのでその影響だろうか。
一転して層雲峡は赤い沢床と渓相がまるで違う、一度に2つの沢を楽しめる得した気分だ。層雲峡の途中にあるのが大沢小屋、年々傾きが増しておりいつ倒壊してもおかしくない状態に見える。中に入るのも躊躇われた。
今回の目的地の御宝前大滝、40mはあろうかという立派な代物。mooreeさんが登攀ルートを探していたが、この滝の登攀の記録は聞いたことがない。
わたしには無理だが、彼ならやってくれるのではないかと期待している。
泳ぎのある沢が余り経験がないので泳ぐのが楽しい!この暑い時期しかやらないだろうけど、夏は泳ぎのある沢を狙ってみるのも楽しいかもしれない。
船形の丹生川に流れる道元峡と層雲峡。
かつては沢沿いに登山道があり、船形山へ至るコースとしては最難関のコースであったと思われる。
残念ながら今は、御宝前大滝から船形山山頂へ向かう道は崖崩れの為通行禁止であり、今となってはここを歩くのは沢登りの方々がほとんどだろう。
沢を歩いていると、かつての登山道の名残としてペンキマークや鎖等が所々に残っているが、途中で切れていたりと老朽は激しい。
そして途中にある大沢小屋。
直近の記録でbakke3さんの記事を読んで知ってはいたが、まさに崩壊は時間の問題である。
短時間の休憩でも中に入るのも躊躇われるくらい、傾きは酷い。
私はこの大沢小屋に来たのは4年ぶり2回目だが、いつかここで仲間達と五右衛門風呂に入り宴会をする事を楽しみにしていた。しかしその夢は叶わないかもしれない。
時代の流れ、自然の流れなので致し方ないのかもしれないが、なんとも寂しい気持ちになってしまう。
しかし大沢小屋はまだかろうじて健在ではある。崩壊する前に一目見たいと云う方がおられるのなら、今が最後のチャンスかもしれない。
今回我々は、中に入るのも怖かったので小屋内の様子は詳しくわからないが、bakke3さんが宿泊されていたので、以外と中はまだ大丈夫なのかもしれない。しかしそこは最新の注意を払い自己責任でお願いしたい。
訪れる際、丹生川を遡って行くのであれば、それなりの装備は必要である。登山道としては上級コースで危険。登山靴では絶対無理。
沢登りとしては初心者、初級者向で1級上。今回我々のように水線突破にこだわるのなら2級から2級上程になる。
中級者でも、水線突破にこだわればこだわる程楽しさは倍になるだろう。
道元峡層雲峡の水線突破や迫力ある大滝の鑑賞はとても楽しく有意義だったが、小屋の状態を見てショックを受け切ない気持ちにもなった、そんな丹生川の1日であった。
コメント
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こんばんは。
今回ヤマレコにはアップしませんが、実は7月2日〜3日も大沢小屋に行ってたんですよ。今回は6人でウバから降って来たんです。
3日の9:00頃に大沢小屋を後にしたのですれ違いでしたね。
これが最後になるだろうと6人のうち3人の勇者は2階に寝ました(笑) 僕は外の焚き火の脇で寝ました。
五右衛門風呂は全員入りましたよ、最後になるだろって事で。
密かに小屋応急処置たくらんでます。せめて傾きだけでもと。
こんな感じで行ってきました。
↓
https://bunatayori.exblog.jp/32649207/
やっぱりそうでしたか。帰ってからbakkeさんの記録見直しましたら、来週のために荷揚げと書かれていたので、もしやニアミスだったかな?と思っておりました。
五右衛門風呂に焚き火にと、楽しまれたようで羨ましいです。
添付されていたブログ拝見させて頂きました。
私は山が好きで山に入ってますが、実はそれ以上に、山が好きな人間が好きでして、紹介させて頂いたブログのような山をやってる方々は心からリスペクト致します。
その人に歴史ありと良く言いますが、山もまた同じ、どの山にも歴史ありと感じます。船形山もまさにその思いを強く抱かせる山ですね。
沢を歩くようになって、尚更身体で感じる事が増えました。
小屋の応急処置ですか。bakkeさん達ならなんとかしてしまいそうで頼もしいですね。微力ですが、もし何か力になれる事があればいつでもお声掛け下さい。
コメントありがとうございました。
最近大沢小屋に泊まったとは聞いていましたが、私は中に入ることさえ怖くてできなかった小心者です(笑)
噂の五右衛門風呂入られたんですね!一度浸かってみたいとは思っていたのですが、それが叶うことはあるのでしょうか。歴史ある小屋なので出来ればこれからも存続して欲しいものです。小屋の応急処置難しそうですが、私もmooreeさん同様、力になれることがあればお声がけください。
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