鳳凰山 〜青木鉱泉から周回コース、タカネビランジ咲く稜線散歩

2022年07月10日(日) 〜 2022年07月11日(月)

• GPS: 17:09
• 距離: 25.4km
• 登り: 2,969m
• 下り: 3,007m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:43
• 休憩: 0:53
• 合計: 6:36

8:04 青木鉱泉
10:25 10:33 南精進ヶ滝
12:30 13:15 白糸の滝
13:40 13:40 五色の滝
14:40 鳳凰小屋

2日目

• 山行: 9:08
• 休憩: 1:24
• 合計: 10:32

4:43 鳳凰小屋
6:22 6:27 地蔵ヶ岳
6:38 7:14 アカヌケ沢の頭
8:01 8:04 鳳凰小屋分岐
8:45 9:05 鳳凰山
10:00 10:04 薬師岳
10:14 10:16 薬師岳小屋
10:25 10:25 薬師岳
11:26 11:40 御座石
14:00 14:00 林道出合
14:43 14:43 中道ルート登山口
15:15 青木鉱泉

天候

7/10 雨　7/11 晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

中央道韮崎ICから国道20号経由宮脇交差点を左折
韮崎市営林道小武川線（未舗装、普通車のみ通行可）及び県営林道小武川線（全面舗装）経由で青木鉱泉へ。　※路上に落石多数あり走行には注意
バス停手前の駐車場利用　\1600／2日
→青木鉱泉の受付で料金支払い、領収書をダッシュボードの見える所においておく

コース状況／危険箇所等

南アルプスの入門コースとして紹介される鳳凰山ですが、一般的な登山の入門レベルとは違う健脚向きのコースだと実感しました。

〇ドンドコ沢コース
　ドンドコ沢に沿って樹林帯の急な登山道が続く。
　支流の沢を渡渉する所は、対岸のピンクリボンやマークを確認しながら渡る。
　途中滝見への分岐あるが、今回は雨の中すべてパスした。

〇鳳凰小屋から地蔵岳
　樹林帯をしばらく上がると、白砂の歩きにくい斜面。
　前日の雨で締まっていたのでキックステップが有効だった。

〇地蔵〜観音〜薬師
　展望の良い縦走路で、花々も多い。
　森林限界を超えるので、強風、悪天候時は注意。
　岩場の登り下りでは一部迷いやすいところもあったので、
　ペンキマークを注意して見るとよい。

〇薬師〜中道コース
　樹林帯の急坂や段差の大きい悪路が続き、体力を消耗する。
　雨後は岩や木の根が滑りやすい。安全のためグローブ着用が安心。
　ピンクリボンは少な目。
　林道に降りたら、あとは未舗装路を鉱泉までひたすら歩く。
　分岐には標識あり、下り方向に進めば間違いない。

※周回でなければ、夜叉神から入山して御座石鉱泉に降りるコース（あるいは逆）の方が難易度が下がると思います。

その他周辺情報

〇日帰り温泉
　周辺に多数あるが、個人的おすすめは韮崎旭温泉。　\600
　内湯のみだが炭酸泉の源泉かけ流し。
　湯上り後は休憩室や屋外テラスで山並みを見ながら涼むのもよい。
https://www.nirasaki-kankou.jp/syukuhaku_onsen_tokusanbutsu_osyokujidokoro/syukuhaku_onsen/onsen/6239.html

〇食事
　上記旭温泉から車で５分ほどのとんかつ一力へ（今回２度目の訪問）
　ジャズが流れる店内、揚げたてサクサクのカツと自家栽培米のごはんは絶品。

写真

7/10 7:56

青木鉱泉からスタートします
ちなみに受付は建物右手に回り込んで奥にありました

7/10 7:58

登山届はこちらへ

7/10 8:03

庭先の花

7/10 8:03

ホタルブクロも

7/10 8:21

堰堤を進みます

7/10 8:50

7/10 9:33

7/10 9:51

最初の渡渉ポイント

7/10 9:52

オダマキ

7/10 10:13

2回目渡渉地点

7/10 10:23

ガスが立ち込める樹林帯

7/10 10:25

緑の世界の中、キノコが目立ちます

7/10 10:29

ウツギの仲間かな？

7/10 10:43

サルオガセ登場

7/10 10:48

また渡渉

7/10 11:00

鳳凰の滝分岐

7/10 11:54

これはキノコ？

7/10 12:18

ギンリョウソウ

7/10 12:31

白糸の滝を遠望

7/10 12:33

少し近くへ寄ってから

7/10 13:20

やっと道が平坦に

7/10 13:25

シロバナノヘビイチゴ

7/10 13:29

ここは直角に右へ

7/10 13:33

何かと思ったら大きなキノコだ

7/10 13:39

五色滝分岐

7/10 13:41

脇道に入ってこちらも遠目にチェック

7/10 14:12

向いの斜面が見えてきた

7/10 14:14

シラビソの樹林帯

7/10 14:15

大きなコブ？　顔に見えなくもない

7/10 14:18

開けた場所に出ました

7/10 14:19

足元にお花畑、シロバナノヘビイチゴがたくさん

7/10 14:21

キバナノコマノツメ

7/10 14:23

河原を進めば、もうじき小屋だ

7/10 15:07

雨の中、鳳凰小屋にチェックイン
節電のせいか、管内薄暗い

7/10 15:11

窓の外、大雨になってきました

7/10 15:32

談話室の堀コタツで濡れた衣類を乾かす
直火なので要注意です

7/10 16:25

雨が小止みになったので、小屋の周りを探索

7/10 16:26

水場は蛇口が3か所、天然水が飲み放題

7/10 16:25

小屋前の広場で、キバナアツモリソウが見頃です

7/10 16:27

初めて見ました！

7/10 16:25

小屋の方によると、鹿の食害で自生のものはほとんどなくなってしまったとのこと

7/10 16:25

タカネグンナイフウロ

7/10 16:26

観音岳方面の登山道はこの沢を横切って左手へ

7/10 16:28

小屋周辺でみられる花々

7/10 16:28

売店のラインアップ

7/10 16:29

山バッジ

7/10 16:29

小屋の案内図です
トイレは別棟、夜はライト必携です

7/10 16:29

登山コース案内図

7/10 16:29

入口の看板

7/10 16:30

7/10 16:37

小屋前の分岐
右手のドンドコ沢コースから上がってきました。
左手は御座石鉱泉ルートで、5分ほど行くと富士山が見える岩場があるそうです

7/10 17:36

夕食はカレーライス、美味しくておかわりしました

7/10 17:56

夕食後、雲が切れて青空も
デッキの左端から樹林越しにオベリスクの頭が見えました

7/11 0:14

夜半には満点の星空

7/11 4:48

朝日を背に登山スタートです

7/11 4:50

樹林も赤く染まります

7/11 4:59

足元にはゴゼンタチバナ

7/11 5:01

山影からお日様

7/11 5:03

オベリスク手前の岩

7/11 5:06

左手は観音岳

7/11 5:14

7/11 5:23

もうじき森林限界

7/11 5:29

オベリスク見えた！

7/11 5:29

7/11 5:31

振り返ると雲海

7/11 5:33

白砂は昨日の雨で締まっていて、歩きやすい

7/11 5:54

雲海に浮かぶ奥秩父の山並み

7/11 6:03

観音岳の肩に富士山見えてきた

7/11 6:06

白砂を登りきると、ちょっとしたお花畑

7/11 6:08

7/11 6:09

地蔵ケ岳山頂標

7/11 6:11

お地蔵さんが並ぶ鞍部へ向かうと

7/11 6:16

正面に甲斐駒ヶ岳

7/11 6:16

左手奥に乗鞍

7/11 6:17

アップで

7/11 6:17

右奥に槍穂高連峰

7/11 6:17

槍ヶ岳はよく目立つ

7/11 6:17

その右手は、水晶、常念と大天井

7/11 6:17

立山連峰と剣岳もうっすら

7/11 6:18

富士山

7/11 6:18

大菩薩方面

7/11 6:18

谷間に湧く雲

7/11 6:22

オベリスクへの登り口からの甲斐駒

7/11 6:25

少し登ってみると、仙丈ケ岳も見えます

7/11 6:25

このあたりで良しとします

7/11 6:26

富士山もスッキリ
見れて良かった

7/11 6:26

みるみる雲が上がってくる様子

7/11 6:26

7/11 6:26

影オベリスクも見れた

7/11 6:29

7/11 6:35

7/11 6:39

シャクナゲの間に　ツマトリソウ

7/11 6:42

7/11 6:43

ハクサンシャクナゲが綺麗

7/11 6:45

オベリスクと八ヶ岳

7/11 6:47

赤抜沢ノ頭から、正面に白峰三山の絶景
その左奥には荒川三山と赤石岳

7/11 6:50

この景色を見ながら朝ご飯とします

7/11 6:51

昨日の大雨がうそのよう

7/11 7:06

奥秩父、奥多摩、大菩薩方面

7/11 7:07

少し雲湧いてきた

7/11 7:11

北岳と仙丈

7/11 7:13

満開のハクサンシャクナゲ

7/11 7:14

コイワカガミ

7/11 7:15

マイヅルソウ

7/11 7:17

7/11 7:18

7/11 7:19

7/11 7:20

7/11 7:24

タイツリオウギも初めて

7/11 7:25

まだ小さいミヤマシオガマ

7/11 7:27

7/11 7:31

7/11 7:54

7/11 7:57

ベニサラサドウダン
まだ若木です

7/11 7:59

黄色いのはニガナ

7/11 8:04

鳳凰小屋分岐

7/11 8:08

この稜線を歩いてきた

7/11 8:10

漢音岳の北側斜面で今回お目当てのタカネビランジに会えた！
南アルプスにしか咲かない固有種とのこと。

7/11 8:10

蕾の方が濃いピンクでかわいい

7/11 8:16

甲斐駒とオベリスク

7/11 8:19

まだまだシャクナゲ見れます

7/11 8:21

ここもスゴイ

7/11 8:29

まだ落ちたばかりのイワカガミ

7/11 8:34

あそこが山頂、人が見える

7/11 8:36

岩の隙間にも　キバナノコマノツメ

7/11 8:37

クモマナズナ

7/11 8:38

岩陰にキバナノコマノツメ

7/11 8:43

最高峰の観音岳登頂！

7/11 8:45

富士山、ぎりぎり間に合った
（このあとみるみる雲に隠れました）

7/11 8:51

北岳にも雲上がってきた

7/11 8:52

甲斐駒もそろそろやばい

7/11 8:52

7/11 8:53

オベリスクに襲い掛かる雲

7/11 9:00

もうほとんどピークが隠れてしまった

7/11 9:00

山頂にもタカネビランジ咲いてるね

7/11 9:17

こっちの方が豪華

7/11 9:18

薬師岳に向かう尾根道

7/11 9:55

一つ咲いてたコゴメグサ
まわりの葉は別のもの？

7/11 9:56

7/11 10:00

薬師岳分岐の山頂標

7/11 10:01

振り返ってから見る観音岳

7/11 10:04

左手奥は小屋、左手前は中道経由の下山路

7/11 10:14

薬師岳小屋でトイレ借ります

7/11 10:14

良さそうな小屋ですね、また次回。

7/11 10:21

薬師岳山頂部の岩峰

7/11 10:27

今回一番のコイワカガミ発見

7/11 10:27

ナナカマドの花も初めてだ

7/11 10:27

7/11 10:28

7/11 10:53

7/11 10:59

ずっとこんな感じのコースをひたすら下ります

7/11 11:17

またギンリョウソウ発見

7/11 11:26

御座石まで約1時間かかった
ここでランチ休憩

7/11 11:51

小屋からの案内が木に縛り付けてありました

7/11 12:16

ガスはあるものの、雨は大丈夫そうな天気

7/11 12:37

7/11 12:39

苔に覆われた枯れ木がオブジェのよう

7/11 12:46

ところどころ平坦な道でホッとするが....

7/11 14:06

ラストは急坂、膝に負担来ます
（翌日腿前が筋肉痛）

7/11 14:14

急斜面に咲く
キバナノヤマオダマキ

7/11 14:43

やった！林道だ

7/11 14:58

あとはひたすら歩くだけ

7/11 15:13

鉱泉に帰着

7/11 17:25

久々に韮崎旭温泉へ
湯上りのテラスは風が涼しく気持ち良い

7/11 18:22

とんかつ一力さんは2回目の訪問
揚げたてのサクサクカツでパワーチャージ
自家製のコシヒカリも美味しかったです

青木鉱泉駐車場の整理券
ダッシュボードの見える所に置きました

撮影機器：

Z 50 ボディ ニコン

OPPO Reno7 A SIMフリー OPPO

装備

MYアイテム

まーさん

重量：3.29kg

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 地図（地形図） 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック 保温水筒 シュラフ カメラ アマチュア無線機

感想

まーさん

高速道路や甘利山から何度も眺めて行きたかった鳳凰山へのチャレンジ。
この時期しか見れないというタカネビランジを目当てに、鳳凰小屋1泊での周回コースとしました。

登り、下りともにかなりハードで体力を消耗するコースでしたが、目当てのタカネビランジや、初めて見たアツモリソウ、それに何はともあれ山頂からの大展望が楽しめたので、雨の中頑張って歩いた努力が報われた山旅でした。

小屋は完全予約制で、到着後は雨が激しくなったので、談話室のコタツで濡れた衣類の乾燥、同宿のみなさんとの歓談を楽しみ、夕食後は8時に就寝。
夜中に目覚めて外に出ると、街の明かりでやや明るかったですが晴れ渡った星空が楽しめました。

翌朝は雲一つない快晴！　日の出とともに行動開始、地蔵岳での展望と快適な稜線散歩。タカネビランジは観音岳北斜面と山頂部に咲いてました。
9時を過ぎるとあちこち雲が上がってきて、名だたるピークはすべて隠れてしまいます。天気の悪化を心配して早めに下山にかかりますが、とにかくハードでロングな中道コース。ガスに包まれた樹林帯をひたすら転ばないように歩きました。

先発した同宿のみなさんとは山頂でもまたお声を掛けていただきありがとうございました。