何も言うことはなし、思う存分滑りを楽しめた立山BC
- GPS
- 29:15
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 1,949m
- 下り
- 1,974m
コースタイム
8:45室堂−9:15〜40滑落停止訓練−10:35〜57一ノ越−11:05〜45御山谷大岩付近−13:00〜27一ノ越
−13:42雷鳥平−14:55雷鳥沢途中−15:15Tバーリフト乗り場−15:40雷鳥荘
<5月18日>
7:40雷鳥荘−7:45〜8:00雷鳥平−10:00〜23剱御前小舎−10:30〜40剱沢小屋付近
−11:25〜12:05剱御前小舎−12:15〜35雷鳥平−13:08雷鳥荘−13:42ミクリガ池温泉−14:00室堂
天候 | 5/17:曇りのち晴れのち曇り 5/18:曇りのち快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
道なりに20kmほど走ると立山駅に到着。駅周辺に無料駐車場があります。 立山駅から室堂まではケーブルカーと高原バスを乗り継いで行きます。往復料金は 4310円ですが、JAFの会員カードを提示すると10%割引で3880円です。 (高原バスは、10kgを越える荷物は別途300円が必要となります。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
昨年末の雪崩事故により、「富山県立山室堂地区山岳スキー等安全指導要綱」に基づき、 今シーズンより新たなルールが制定され、入山届の提出とビーコン携帯がルール化されて いますので、注意して下さい。 http://toyamaken-sotaikyo.jp/ 今回宿泊した『雷鳥荘』は、モンベルカードの提示で宿泊費が5%OFFとなります。 下山後の温泉は、立山駅から車で7分ほどのところにある「グランドサンピア立山」 へ。700円ですが、ツルスベのお湯で色々なお風呂が楽しめます。 |
写真
感想
今年も、恒例のバックカントリーを楽しみに、立山へ行って来ました。
当初6名だった参加者も次第に減り、毎回参加のボーダー4人組は家の事情等で参加
できず、最終的には3名での山行となってしまいましたが、若い二人に引っ張られる
ように、オプション的に考えていたコースも滑走することができ、大満足。
初日、立山駅に着いた時には小雨が降っていて、天候の回復を祈りながら室堂へ。
室堂に到着した時点で雨は止んでいたが、視界は数十mしかない。今回参加したメンバー
は、今回初めてピッケルを持つ者だったので、一ノ越に向かう途中の斜面でピッケルの
持ち方、滑落停止の訓練を実施。一ノ越に着く頃に晴れるのを祈りながらハイクアップ
していく。ずっと視界が悪かったので、昨年歩いた時よりも楽に登れた感じがした。
一ノ越に着いた時点ではまだ雲が垂れこめていたが、数分もしないうちに雲が吹き飛び、
雄山方面は青空が見えてくる。御山谷方面も次第に晴れてきて、気持ちの良さそうな斜面
が見えてくる。雪質もかなり良さそうだったので、まずはこの斜面に飛び込むことにする。
途中で一度向かう先を確認するために止まりはしたが、大岩近くの平坦な斜面まで一気に
滑り降り、風もほとんど吹き込んでこないので、ここで早めの昼食を摂る。山専ボトルに
入れてきたお湯でカップラーメンが定番メニュー。食後のコーヒーを飲んでから、一ノ越
に向けて登り返す。途中、体力の有り余っているミッシーは龍王岳と鬼岳の間のルンゼ
ルートを滑りに行き、我々2人は休み休み一ノ越へ。さすがにここは風の通り道、岩壁の
陰で休憩を取ってから、雷鳥平に向かうことに。山崎カール直下までトラバース気味に
滑走し、ここから一気に雷鳥平へ滑り込む。雪質もしっかりしまっていて、気持ち良く
滑ることができた。体力はかなり限界に近づいてきてはいたが、小屋への登りにTバーを
使おうと意見はまとまり、雷鳥沢方面を少し登ってから本日最後の一本を滑る。ヘロヘロ
になりながら向かったTバーは、バーを自分でワイヤーに引っ掛けるタイプ。ミッシーと
モンキーT君は失敗してやり直し。私も途中までは行ったが、バーが外れてやり直しとなる。
何とか2回目は外れることがなかったが、Tバーがうまく股の間に入って横にならず、
すぐに抜けてしまうので、しょうがなく握ったまま登っていくが、最後の最後で手が滑り、
バーは抜けてしまった。幸いな事に、滑り落ちることなく、なんとかこらえきることが
できて一安心するも、この時点で体力の限界に達してしまったので、もう一本滑ろうと
思っていたのは止め、先に本日のお宿の雷鳥荘へ向かって宿泊の手続きを済ませる。
10畳の部屋に6人ということなので、かなりの余裕がある。しばらくして戻ってきた
ミッシーは先ほどのTバーで瞼の上を負傷したようで薄っすらと血が滲んでいた。
部屋は畳敷きで床暖房が効いているので、身体はポカポカ状態(逆に熱くて部屋が乾燥
していたので、喉がすぐに乾いてしまった)。食事も美味しく、温泉も少しぬるめで長湯
を楽しむことができる。来年以降は、ここを定宿にしようかな。
夕食後は、同部屋の方々とお酒を楽しみながら山談議に花を咲かせ、22時過ぎに就寝する。
翌朝、4時半に目を覚まし、モルゲンロートを楽しもうと外に出てみると、天気予報に
反して真っ白で何も見えないので、諦めてもう一眠りすることに。朝食はバイキング形式
だったので、いつもよりも多めに食べてしまった。
2日目は、別山乗越まで登って雷鳥沢を滑り降りる予定で、時間と体力が残っていれば
真砂尾根を登ろうと計画を立て、次第に青空が広がってきた斜面を登って行く。最後の
急登を登ってトラーバースするように進み、約2時間で剱御前小舎に到着。快晴の中、
ここから見る剱岳は最高。見えている剱沢の斜面は気持ちよさそうだ。人もほとんど滑って
いないので、この斜面に飛び込むことに。滑り出しの斜面はかなり急だったが、以降は
気持ちの良い斜面、正面に剱岳を見ながら滑ることができるなんて最高だ!。剱沢小屋の
上の岩場まで滑り込み、また登り返すが、荷物をデポしてきたため、かなり楽だ。
乗越ではかなり冷たい風が吹き付けていたので、小屋の陰で昼食を摂ってから、最後の滑走
に入ることに。すると、昨日まで全く見かけることがなかった雷鳥の鳴き声が聞こえてくる。
どうやら縄張り争いをしているようで、1羽が追い回している。夏道が出ている岩場を少し
下り、ここで板を履いて滑り降りる訳だが、少し滑り込んだ先の斜面は40°を越していそう
な感じだ。我々の前をシリセードで下っていった登山者が、プチ滑落したのが見えた。幸いな
ことにすぐに止まってルートを岩場方面に変更して下って行った。我々も気を引き締め、この
斜面を下っていくが、若い二人は一気に(2〜3分)滑り降りてしまったようだが、体力の
ない私は休み休み滑り降りる。Tバーは動いてないようなので、シールを付けて室堂まで
登り返す。この途中でも雷鳥を見かけることができ、ミクリガ池温泉の横では、観光客に
対してサービスするかのように、散策路横でじっとしている雷鳥もいた。
室堂まで戻ってくるとさすがに人が多く、80〜90%が中国人か韓国人のようで、前週の
上高地に続いてここにも多くの観光客が訪れていた。
それにしても、あのマナーの悪さはどうにかならないものなのかな?
昨年考えていたルートのほとんどを、ほぼ最高の状態で滑る事ができ、大満足することが
できた。6月にもう1ヶ所行く予定をしているので、これに向けてしっかりと身体を作って
おこ〜っと!
今年は雷鳥沢周辺のスキーでしたね。羨ましいです
私には思い出の場所です
スキーで剱沢まで踏み込まれるとは、凄いです。
時間をかけて、汗をかいて 登って
一瞬で滑り下りる
山スキーの醍醐味ですね。
写真から楽しさが十分に伝わってきました。
シーハイル!!!ベルグハイル!!!
s4redsさん、おはようございます。
そうなんですよね、昨年は不完全燃焼で終わってしまいましたので、今年はそれを取り戻すように滑ってきました。時間があれば、タンボ平まで滑りたかったのですが、時間的に厳しそうだったのて、今回は諦めました。
剱沢は、最初こそ急な斜面でしたが、それ以降はすごく気持ちの良い斜面でしたよ。別山側からのデプリが全くなかったので、登りはかなり注意しながらの行動になりましたけどね。
やっぱり、山スキーはゲレンデスキーにはない苦労とそれを成し遂げた時の達成感が気持ち良いですよね。
シーハイル!! ベルグハイル !!
今の時期、剣沢が安定しているので私も雷鳥沢から剣沢を下ってハシゴ谷乗越から内蔵助に入り丸山の横を通って黒四の下に出ましたが、コフラックの兼用靴に足が合わず最後でバテて、最終トロリーバスに間に合わなくてトンネルを扇沢まで歩いてタクシーで大町に出て家に朝帰りしたことがあります。トンネル歩きは関電に電話して許可を得ました。その日の朝、頑張って仕事にでましたが昼に車の中で寝たら夕方になってしまって会社に迷惑をかけた思い出があります。30年以上も前の話です。剣沢をくだるのはいいのですがあとがね
超ショートスキーと登攀とくっつけたらどうかな?と今頃思ったりしています。
murrenさん、おはようございます。
若かりし頃、私も似たようなことを何度もした覚えがあります。この日も、我々よりも先を歩いていた人たちで雷鳥沢を下って行かれた方を見かけませんでしたのて、何名かはそちら方面に下って行かれたのでしょうね。
昔、ビックフットというショートスキーが出て数年間履いていましたが、今の季節の雪質だったら問題なく滑れると思います。新雪やモナカだと、トップが突き刺さってすごく難しくなりますが。スノーブレードだったらまだ持ってますよ。
今はもうできませんね。
こんばんは。たぶん、雷鳥沢の登りで、追い越したスキーヤーです。それにしても、この土日は天気と雪質に恵まれましたね。2日とも同じようなルートを通っていたのでびっくりしました。とても気持ちよかったですね。
kameさんアクセス情報のおかげで、JAFカードで10%引きになると初めて知りました。衝撃の事実でした(^_^;)
それから、私もビックフットにスノーブレードの2本、いまだに持っています。おもしろい板です。
takanobumさん、こんばんは。
takanobumさんのレコのウェアーから、私が掲載している48枚目の写真の緑の
ジャケットの方ではないでしょうか?
両日とも、天気良し、雪質良しと本当に気持ち良かったですよね。我々もタンボ平
方面も検討していたのですが、一ノ越から雷鳥平への斜面を昨年滑ってなかったので、
今年こそはということで、こちらを滑りました。
それにしても、山口からのアクセス、大変ですよね 。それもお一人で。
最近、JAF自体に入っていない人が多いと聞きますが、このカード、意外と多くの
所で割引が効きますよ。モンベルカードも良く使っていて、今回はこの割引分で
ビールを2本も飲めました
流石、二人とも元気ですね〜!!
ミッシー君も夏山は参加して欲しいですね。
それにしても、今後はモンキーT君とT木君の二人のやり取りが増えそうで楽しみです(笑)
gomatさん、こんばんは。
モンキーT君は最近パワーダウン気味ですが、ミッシーの元気さには閉口
したくなる感じ。夏は全く興味なさそうですよ。
モンキーT君とT木君、この二人に漫才でもさせようか
きっと会話が繋がらないとおもうよ
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