記録ID: 4511892
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沢登り
丹沢
小川谷廊下
2022年07月02日(土) [日帰り]
神奈川県
kamog
その他1人 - GPS
- --:--
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 721m
- 下り
- 710m
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標高グラフを拡大| 天候 | 下界は酷暑 沢は快適 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
小川谷廊下 遡行グレード 2級下 ・玄倉林道は現在も車両通行禁止。時折、小林建材社さんのトラック通行のため 玄倉林道に入ってすぐのゲートが開いていることがあるが、通行禁止を知らずに そのタイミングで入ってしまうと後で施錠されて出て来られなくなるので注意。 ・玄倉駐車場（玄倉バス停）から玄倉林道〜仲ノ沢林道経由で下降点まで徒歩 1時間〜1時間15分。 ・小川谷への下降は、多くが穴ノ平沢の複数の堰堤を下降しているが、手前の 石垣とカーブミラーから植林尾根を下降した方が早い。 尾根末端が急だが残置ロープを伝って、穴ノ平沢との二俣下流部に下りられる。 ・沢に下りるまでと、下降ルートである仲ノ沢径路（小川谷右岸径路）は特に ヤマビル対策が必要。 ストッキング系とソックスで素足は出さず、靴全体と足回り（内側も）、手に ディート成分の入った虫除けスプレー（または忌避剤。ただし忌避剤は素肌NG） を適宜満遍なく塗布すれば相当軽減できる。 ※実際私はほとんど取り付かれていない。怠った人は被害あり。 ・F1−3mは右壁登る。滝の流芯落ち口は細かいハイステップになるので、 少し右上してからアンカー近くを登った方が少し簡単。（�卦蕁� ・F2−CS4mは小川谷廊下に入る資格を問われる門とも言える。 通常はCSの右側を登る。壁中央に潰したボルトがあるが、潰れているがゆえ カラビナやスリングは入らない。クラックにフィフィやスカイフックを架けて アブミで登れないこともないが、クライミング初級者にはそこまで身体を上げる こともなかなか難儀するかもしれない。 今回は左隅のクラックに左足をフットジャムして右足は薄いバンドに上げ、徐々 にジャミングを上げながら突破する。上がれば右壁に弛んだグージョンボルトが 3個あるので、後続者には2カ所に分散を取り、長めのお助けスリングを出して 登ってもらう。（�元蕁� なお、過去にはCS左側もステミング交えながら登った。落ち口は流芯の中に ホールドがあったが半身ずぶ濡れ必須で、水量が少しでも多ければ厳しい。（�検� このF2は下手に巻くと初級者には事故が起きかねないので、ここを登れないなら 撤退した方がよいだろう。 ・次のF3−6mは釜の左隅をステミング等で登る（ややシャワー�卦蕁砲�、右壁 の細かいフットホールドを繋いで流芯右手も登れる。（�掘棔� 足の踏み替えで失敗しないよう注意。 ・570m辺りの2段6m。釜の左手から流芯近くまで登り、左側の凹みを逆くの字 方向に登る。（�掘� ・595m明瞭な二俣（水量比10：1）。本流の左沢は東向きから北向きに変わる。 ここの右岸側によく見ると古い木段が登っていくように付けられている。 この尾根を詰めていくと植生保護柵の間を上がり714m小ピークで、そのまま 平坦な尾根を北北東に進めば小川谷廊下の一般的な下降路でもある仲ノ沢径路 に出られる。 ・595m二俣から北に河原状を進むと第2ゴルジュ帯となり、3m滝が掛かる。 少しで釜を持った6m滝。右隅の細いクラックをスメアリングで上がって 左上し、一旦一段下りてから上がる窪を越えるようにトラバースする。（�掘次� すぐに今や名物のひとつにもなった4mヒョングリ滝。左壁も登れるが、 ここは滝の裏を濡れながら通過して右壁を登る。（�掘次� ・河原を少し歩けばつるつるの大岩登場。 以前は大岩中央を残置頼りに歓声あげながら登ったが、現在は大岩の裏側が 割れて崩れているので下りられなくなってしまった。 今は大岩の下を平水時は股下くらいで通過できる。 左岸の岬状岩壁尾根を回り込んで、すぐの小滝は手前側から左手を巻いて通過。 ・ナメを進むと650mで北北西から15m滝の前デッチ沢が合わさる。 時間が押しているならば、この15m滝を登って（�掘次法⊂�し上で左手を詰めれば 仲ノ沢径路705mコルに出られる。 ・その後は第3ゴルジュ帯となる。 深いトロを持った小滝が行く手を阻む。トロは年によって深さも変わるが、今回 はギリギリ背が立つか否か。泳いで突破するか、右壁のバンドを伝って登る。 （�掘� 次の釜をもった5×15m滝は（この釜も年によって深さが変わる）流芯左壁の 方が比較的楽に登れる。（�掘次法，泙燭漏�の右を進み流芯右手をスメアリング 多用して登ることもできる。（�掘棔� ・690mで左のゴルジュ壁から15m滝で大デッチ沢が合わさっている。 この辺りは右壁から湧き水もあり鉄分が多いためか赤い壁になって美しい造景は この沢の見所となっている。 ・その先の5m滝は左の土ザレから上がり、上がり過ぎないうちにトラバースし、 次の4m滝は流芯右手を少しシャワーで登る（�掘砲�、手前から左のバンドを トラバースして抜ける。（�供棔� 上部には石棚約20mが豪快に落ちている。ここは先ほどトラバースして抜けた 延長を歩いて、突き当りの左壁を登る。途中に残置ピトンが少しある。終了点は 平地になった木で取る。ロープは30m以上出る。姿も見えなくなるのでホイッスル 等でコミュニケーションする。（�掘� 一段上がって15mトラバースすれば沢に下りられるよう残置ロープが垂れている。 ・その後も小滝や釜、きれいなナメが続き飽きさせない溪相が続いている。 770mで左の北西から2段10m滝（水は少ない）が合わさる。 ちょっと脆いがこの滝を登り（�掘忘限Δ梁瑤魑佑瓠�登りにくくなったところで 左の小尾根を上がれば仲ノ沢径路に上がることもできる。 ・同じ770mで明瞭な二俣、左から稗畑沢が出合う。 本流は東南東方向、そしてしばらくで北東へ進路を変えれば、最後の核心部 釜を持った5m滝。右壁中央に残置もあるがこれは使わず、右壁をへつって 流芯に近づいてカンテを使い登る。（�検棔� または左側カンテを巻き上がり、残置ロープを伝って落ち口先にクライムダウン するが、失敗すると釜まで落ちてしまうので、高巻きといえど（高巻きだから） 要集中力。 ・名物半壊した石積み堰堤を潜り抜け、広い河原をひたすら歩けば、820mで右 から東沢が合わさり、赤茶2段4m滝と堰堤。 赤茶滝落ち口辺りが一般的な小川谷溯行終了点。 右岸に上がり左へ進み、柵の隙間から登っていけば下降路である仲ノ沢径路。 ・仲ノ沢径路の踏み跡はほぼ明瞭だが、途中尾根を横切る箇所でそのまま尾根に 行かないよう、また途中で複数の沢を横断する箇所で対岸の径路を観察し、 沢をそのまま下りないよう注意が必要。 径路上部は風化した石英閃緑岩の砂粒ザレトラバース箇所、下部の仲ノ沢横断 箇所は崩壊により一部踏み跡不明瞭になる箇所がある。 遡行グレード 2級下（平水時） ★この沢は増水時非常にリスクが高くなります。降雨がしばらく続いたあとや 大雨後の入渓は絶対止めた方がよいです。 また平水時でも体幹バランス、クライミング力弱い方は、たとえフォローでも 入らない方がよいです。 |
写真
弥七沢左岸尾根も護岸堤ができてしまった。
これで弥七沢右岸尾根、左岸尾根とも下降が厳しくなった。
これで弥七沢右岸尾根、左岸尾根とも下降が厳しくなった。
F1 先行する知り合いPT
もう少し右上してから登った方が楽だよ〜
もう少し右上してから登った方が楽だよ〜
右壁中央に潰れたボルトカラビナも細スリングも入りません。
リスにアブミ用スカイフック架けるとか、上部の岩に投げ縄かけるとか、ショルダーで上げるとかPTによりまちまちの対応が取られますね。
1
7/2 9:42
右壁中央に潰れたボルト
カラビナも細スリングも入りません。
リスにアブミ用スカイフック架けるとか、上部の岩に投げ縄かけるとか、ショルダーで上げるとかPTによりまちまちの対応が取られますね。
カラビナも細スリングも入りません。
リスにアブミ用スカイフック架けるとか、上部の岩に投げ縄かけるとか、ショルダーで上げるとかPTによりまちまちの対応が取られますね。
うちらは左隅CSとのクラックにフットジャムしてジリジリと身体を上げて登りました。ザック邪魔なので空身になってあとでホーリングします。
7/2 10:05
うちらは左隅CSとのクラックにフットジャムしてジリジリと身体を上げて登りました。
ザック邪魔なので空身になってあとでホーリングします。
ザック邪魔なので空身になってあとでホーリングします。
大岩くんの裏側は割れてしまいました。
たとえ登っても下りるのはむずいです。
たとえ登っても下りるのはむずいです。
770m稗畑沢前衛の小沢出合
今日はここからエスケープします。
右隅脆い。中央の方がましかな。
今日はここからエスケープします。
右隅脆い。中央の方がましかな。
感想
酷暑続く時はやはりこの沢です。
この夏、上越の渓を目指す方の事前トレーニングでした。
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