記録ID: 4559419
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沢登り
大峰山脈
【大峰】神童子谷・カラ谷から大普賢岳(オソゴヤ谷下降)
2022年08月06日(土) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,082m
- 下り
- 1,077m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(なお,国道309号線は神童子谷出合から少し行ったところで崩壊のため通行止めとなっており,行者還トンネルの弥山登山口へは歩行者も通行不可となっているのでご注意を。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
※神童子谷(ノウナシ谷)のカラ谷出合までは,他に記録がいくらでもアップされているので解説は割愛します。一言だけ付け加えるなら,赤鍋の滝は右壁の正面突破or右岸巻き(右岸巻きは高めに巻くのがポイント)。 【カラ谷(神童子谷・ノウナシ谷の枝谷)】 ・ ノウナシ滝の目の前で南から流入している枝谷がカラ谷。なかなか凶悪な等高線の切れ込みを見せつつ峻険な大普賢岳・小普賢岳の西面に突き上げているため,気になって今回入ってみた。 ・ カラ谷は標高1250m付近で三俣に分かれる。小普賢岳付近に突き上げる左俣と大普賢岳付近に突き上げる中俣は高い側壁のゴルジュに5〜10m程度の滝が連続しており,遡行にはそれなりの技量と気合が必要そう。右俣は出合に20m斜滝,少し進むと30mスダレ滝と大きめの滝が出現する。今回は右俣を進んだが,30mスダレ滝は高い岩壁に囲まれた急峻な地形にかかっており,高巻くと谷に戻るのは至難となる。今回は大きく左岸巻きし,そのまま岩がちな小尾根を登って稜線に登り出た(滝の右岸側に降りてきている岩のリッジを登攀すれば小さく巻けそうだったが,登った先の状況が分からないため自重)。 ・ いかんせん水量が少ないため谷の格としてはノウナシ谷の本谷には劣るが,ノウナシ谷も犬取谷も登ってしまって,ちょっと変わったところでピリッとした沢登りがしたい,という方は覗いてみてもいいのではないでしょうか(特に1250m三俣の左俣は遡行難度が高そう)。伐採を免れているためか,本谷のノウナシ谷よりも自然度が高く,大きなサワグルミが多くて気持ちの良い谷です。 |
写真
この日はもともと行者還トンネルの弥山登山口から稜線を越えて白川又川のとある支谷を遡行する予定だったのだが,国道309号線が痛恨の通行止め!(いちおう事前に奈良県の道路情報ページはチェックしたのだが,見落としてました…)
どうしようか悩んだ末,神童子谷出合までは車で行けるようなので,これも以前から入ってみたいと思っていた神童子谷の枝谷(カラ谷)に行ってみることにした。神童子谷林道は何故か入り口に車止めができており,手前の路肩に車を停めた。
赤鍋の滝は右岸斜面から高巻き。前来たときに何故かベタ張りになっていたトラロープはほぼなくなっていた。ここは踏み跡が錯綜しているが,低く巻こうとすると結構怖い思いをするので,高めに巻いたほうが巻きやすい。
しかし問題はこの滝をどう巻くか。なにしろ大普賢岳の急峻な西面に直にぶっ立っているような岩壁に囲まれており,高巻きが容易ではない。滝の右岸側のリッジにも可能性がありそうだったが先がどうなっているが読めないため自重し,左岸側からかなり大きめに巻き上がった。複雑に入り組んだ急な岩尾根が続き,岩角や木の根をホールドに登高していく。
装備
備考 | ・沢足袋使用。時々,強烈にヌメる岩があるので注意は必要だが,総じてフリクションは悪くないのでラバーの沢靴でもよさそう。 ・40mロープ携行。今回は使用場面はなかったが,カラ谷は険しい谷なので長めのロープを持っていたほうが無難。 |
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感想
この土曜日は,もともと白川又川のとある支谷に入るつもりだったのだが,現地に来てみると国道309号線が痛恨の通行止め…。地形図を眺めて悩んだ末,これも前々から気になっていた神童子谷の支谷である「カラ谷」に入ってみることにした。
カラ谷は,神童子谷のノウナシ谷に掛かるノウナシ滝の目の前から枝分かれしている支谷で,実はノウナシ谷の本谷と同じくらいの規模を持った枝谷なのだが,少なくともネット上では全く記録が見られない(見落としがあったらすみません)。出合が伏流となっており目立たないことも一因だと思うが,地形図上ではなかなか凶悪な切れ込みを見せつつ急峻な大普賢岳西面に突き上げており,個人的に興味をそそられる谷だった。
実際に入ってみたカラ谷は,やはり地形図から感じ取れる通り,大普賢岳を構成する岩盤が剥き出しになったような険悪な谷で,今回辿った1250m三俣の右俣では,優美な20m斜滝や大迫力の岩壁に掛かる30m滝など,大きめの滝が出迎えてくれた。また,同三俣の左俣は高巻き不能と思われる険しいゴルジュの中に滝を連続させており,今回は入り口から覗き込むだけにとどまったが,けっこう遡行難度が高そうで,よい課題になりうるかもしれない。神童子谷はノウナシ谷も犬取谷も登ってしまって食傷気味,という方は覗いてみてはいかがでしょうか。残念なのは水量が少ないことで,梅雨など水量が多い時期がおすすめです。
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