娘と共に:13 初夏の愛知川渓谷へ【白滝谷からヒロ沢で周回】


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 691m
- 下り
- 687m
コースタイム
(11:20/12:20)〜天狗滝(12:50/13:20)〜ヒロ沢出合い(14:00/14:20)〜
羽鳥峰峠(15:30/15:45)〜猫谷〜朝明駐車場(16:30)
【かなりゆっくりのペースです。】
天候 | 晴れ 朝は黄砂のせいか見通しが悪かったが、午後より回復。 【気温】 駐車場スタート時:26℃ ヒロ沢出会い:23℃ 駐車場へ下山終了時:26℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届ポストはキャンプ場入口側に移されました。 今日のコースでは他の登山者とは誰とも出会わず、終始貸切状態でした。 【羽鳥峰から白滝谷出会い】 山ツツジが多く見られましたが、道には多くの枯葉が堆積しており、 蜘蛛の巣が張ったりと、あまり歩かれていないように感じました。 何度も小沢を横切り、一枚岩の谷床で左岸へ移ると山腹を高捲きします。 【白滝谷出会いから天狗滝】 白滝谷出会いから天狗滝までへは右岸山腹の高捲きのコースとなり、 後半はへりに絡んでのトラバースが続くので、足元に注意です。 【天狗滝からヒロ沢出会い】 七丈淵を過ぎた辺り、右岸高身の樹林中はコース不明瞭な個所が有ります。 枝のテープを見逃さないように。 |
写真
感想
25℃を越す日が多くなり、春から初夏を思わせる季節になってきた。
今日の気温は高そうだが幸い天気は良さそうだ。
花の時期は過ぎたが、緑滴る愛知川の渓谷美を楽しんでこよう。
7時過ぎの朝明駐車場はすでに半ば程埋まっていた。
登山届ポストに計画書を投函し、釈迦ヶ岳へ向かう人々を背に羽鳥峰峠へ向かう。
タニウツギが咲く猫谷から羽鳥峰へ。
すっきり晴れた今日唯一のピーク・羽鳥峰から目の前に広がる展望を楽しんだ後、
県境縦走路を左に外れ白滝谷へ下る。
緑の中に鮮やかな赤い花を咲かせる山ツツジがあちこちに見られる。
枯葉が堆積した道で何度も小沢を横切りアマゴ谷出会いの指標を過ぎると
いよいよ白滝谷も本流らしくなってきた。
広い谷を概ね右岸に沿って下ると徐々に谷も大きくなり、落差も出てくる。
谷筋に近づいたので、ナメや小滝などの変化を楽しみながら下ると谷床が
一枚岩になり、その表面を緩やかに滑るナメ?に出る。珍しい眺めだ。
この地点で左岸へ徒渉し、以後しばらくは山腹に絡んだ高捲きとなり
谷筋から離れる。やがて崩壊したままの山小屋(造りは頑丈そうで、窓枠も有り
中には布団も積んである。トイレなども見られるので避難小屋ではなさそうだ。)
を過ぎしばらくすると「白滝」の指標を見る。
木の根を掴んで谷へ急降下すると大きなナメのような滝下に出る。更に足元から
流れが落下しているので、二段の滝と思われる。
更にしばらく山腹に絡んだ後、徐々に下ると杉木立の台地に出て、
足元に杠葉尾(瀬戸峠)・羽鳥峰の指標を見る。白滝谷出会いに到着だ。
薄暗い木立を抜け、神崎川右岸の河原に飛び出すとまぶしいほどの明るさだ。
白滝谷出合いをわずかに神崎川上流に向かった辺りになり、
気持ちのいい渓谷美が広がる。
陽に映える白い岩、エメラルドグリーンの渓流、滴る程の緑の森。
よく見ると両岸を結ぶワイヤーには木材を運んだと思われる錆ついたワゴンが
吊下がったまま残されている。
昼寝でもしたいようなおおらかな河原で、昼食を兼ねた大休止タイムにしよう。
渓流に足を浸したり、廻りの眺めを楽しんだりした後、のんびり食事をしていると
釣り人が遡ってやってきた。杠葉尾の風越谷林道から瀬戸峠を越えて来たと言う。
(漁業組合の許可を得れば林道のゲートは開けられるようだ。)
残念ながらまだ釣果は無いとの事らしいが・・・。
【結局、今日はこの二人に出会ったのみであった。】
まだ残す距離も長いのでそろそろ出発しよう。
白滝谷出会いから天狗滝までは神崎川右岸山腹の登りが続く。
展望のない樹林中を辿るコースは、あまり歩かれないのか踏み跡も曖昧だ。
やがて固定ロープを頼りに谷のヘリをトラバースしたり、枯葉で滑りやすい
へつりのようなコースが続いたりと気が抜けないコースだ。
しばらくして轟音が近くなり、谷に近づくような下りになると
天狗滝の分岐に出る。
分岐にザックをデポして空身で「天狗滝立ち入り危険」の看板を越え
固定ロープで廊下状の絶壁を谷中の岩場に下る。
正面にゴルジュ(廊下)の間を豪快に落ちる「天狗滝」。下流は見事な廊下。
細長く仕切られた青空の下で愛知川渓谷核心部の渓谷美をしばし堪能する。
天狗滝からは再び右岸高身の不明瞭な道に戻り、慎重にテープ目印を追う。
固定ロープが下がる岩場を越え、行き詰りの崖に出ると目の前には神崎川の河原が
広がり、左から大きな沢が合流するヒロ沢出会いに出る。
久しぶりにわかりづらく、長い距離を歩いた娘の疲れが気になるので、
日蔭でゆっくり休んで今日最後の登りに備える。
冷たい流れで汗を流してさっぱりした後、ヒロ沢を辿って羽鳥峰峠へ戻る。
他愛も無い会話をしながら羽鳥峰湿原まで登り返し、娘が指さす流れを覗くと
澄んだ流れの中に泳ぐ数匹の山椒魚を見つける。
峠直下にゆったりと広がる湿原は良い雰囲気でこのエリアでは好きな場所だ。
小腹がすいたので羽鳥峰峠で行動食をほうばった後、時計を見ると3時半だ。
娘も少し疲れた様子なので、猫谷林道を下る計画を変更してゆっくりと
往路と同じ猫谷から駐車場へ戻る。
今日のコースは娘にしては長い距離だったが、良い天気に恵まれて愛知川渓谷の
核心部を楽しめたようだ。
今日はたっぷり汗もかいたし、お湯に浸かってさっぱりした後は、
夕食を済ませて帰ろう。
コメント
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onetotaniさん,こんばんは。
今日みたいな暑い日は,
やはり,涼を求めて,滝や渓谷が一番ですね
おまけに,娘さんと山歩き,いいですね。
愛知川の水の色は,本当に素敵だと,いつも感じます
totokさん コメント有難うございます。
今週もまた、愛知川周辺に来てしまいました。
四季を通じて魅力的なエリアですが、やはり暑くなると
水辺に誘われますね。
久しぶりに娘のペースに合わせて、ゆっくりと山を楽しんできました。
入梅直前の、水が一番澄んでる
素敵な時期ですね。
山椒魚が、見れるとは、水の清らかさが
素晴らしいですね。
登山を彩る花も、種類が増えてきて
楽しい時期になりましたね。
komakiさん コメント有難うございます。
青空の下で、白い岩とエメラルドグリーンの渓谷を楽しんできました。
少し距離が延びますが、いつか大瀞まで含めて周回したいなと思います。
湿原では娘が山椒魚を見つけてくれました。
娘にとっては少し長めの距離になりましたが、まずは計画通り
楽しく周回できました。
onetotaniさん お嬢様 こんばんは
下界は35℃と、いきなり真夏が来てしまったような猛暑でした。
鈴鹿は23℃でしたか。10℃違えば相当涼しいでしょうし、また、愛知川や鈴鹿の新緑がまさに涼しさを運んでくれたのでは?
それにしてもたくさん歩きましたね。お疲れさまでした。
これからの季節、暑いのはしょうがないとして、そろそろ例の嫌な奴がお出ましになるので、暫くはあいつの出没しなそうな山に行こうかなと思っています。
sugi-chanさん コメント有難うございます。
陽射しが強まると、一段と渓谷の爽やかさを感じます。
昼寝をしたくなるような開放的な眺めでした。
流石に娘は筋肉痛が残ったと言っておりますが、
ペースを守れば10km越えの距離も歩けそうな感じです。
しばらくは天気と、エリアを選んでの鈴鹿行きになりそうです。
娘さんと二人親子で楽しめましたね。
初夏にふさわしい清涼感いいですね。
山椒魚なんているんですね。
ヒルには会いませんでしたか?
親子で並ぶザックが素敵でした。
higurasiさん コメント有難うございます。
鈴鹿も初夏と言うより夏のような一日でしたが、
爽やかな愛知川渓谷をゆっくりと楽しめました。
ヒロ沢から大瀞を周回する人は多いと思いますが、白滝谷からの
周回は距離も有り、コースもややわかりづらいので陽の長い時期に
余裕を持って歩きたいコースです。
「ヒル下がりのジョニー」を忍ばせて向かいましたが必要ありませんでした。
湿原で見かけた山椒魚の動きは面白く、しばらく眺めていました。
onetotani さん、今日は。
私も愛知川を、昔、遡行してご在所へ何回か行ったことがありますが、とても綺麗な川ですね。
ところで、写真の花は、No. 8 は霧島つつじではなく、山つつじです。霧島つつじは、せいぜい150cm位にしかなりません。
No. 48 のどうだんツツジは、真っ赤ですから紅どうだんだと思います。さらさどうだんは、赤と白の縞模様になったものです。
mesnerさん ご指摘ありがとうございます。
登山家、メスナーを連想させる御名前ですね。
onetotaniさん
こんばんは
コメント遅くなりすみません。
お嬢様との山行とても羨ましいものです。
私にも3人の子供がいるのですが
唯一一緒に行ってくれた下の娘も池田山で撃沈し
中学生となったいまでは見向きもしてくれません。
一緒に行こうかと誘うも勝手にとそっけない一言。
今回のレコほほえましく拝見させていただきました
kazu97さん コメント有難うございます。
娘も同行すると言うので渓谷を楽しめるコースを選びました。
娘にしては少し長い距離になりましたが、幸い楽しんでくれたようです。
御嶽に行きたいと言っているので、いつか案内しようと思っています。
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