イギリス最高峰 ベン・ネヴィス
- GPS
- 08:40
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 1,547m
- 下り
- 1,577m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 8:02
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
フォートウィリアム駅から登山口へはタクシー利用6£ 帰りはビジターセンターでタクシーを呼んでもらおうと考えていたが、16:00でクローズ ヒッチハイクで街へ戻った ピーク期は宿探しのコトもありグラスゴーからレンタカー使用をお勧めする しかしグラスゴーからの列車の車窓は素晴らしく 列車の旅も捨て難い |
コース状況/ 危険箇所等 |
正規の登山道さえ歩いていれば切れたった箇所もなく安心感がある登山道 登山道全区間幅員は広い 緩んだ石畳舗装、ガレ場歩きがあるので気の緩みによる足挫きに注意(挫いている方を何人も見た) |
その他周辺情報 | フォートウィリアム 繁忙期には宿の空室がなくなる 事前に予約してから街へ向かうか、レンタカー等で行動範囲を広げることをお勧めします 街には登山用品店が数店舗ある 夏山登山用品は街で総て揃えられる 価格も日本より安いモノが殆ど |
写真
感想
JALマイレージクラブのロンドン行ファーストクラス片道特典航空券が出発直前に夫婦で取れた
来年JALのマイレージのルールが変わるまでに使い切りたい
ダメ元でキャンセル待ちをしていたので特段行くつもりなかったのだが、せっかくなので急遽妻を誘ってヨーロッパへ
当初ロンドンから一気にユーロスターに乗ってフランスシャモニーへ行き妻をホテルに置いて一泊二日でモンブランへ登ろう
と考えていた
フランスに居る知り合いに問合せたところ
「猛暑でモンブランの氷が融けて落石頻発 今夏はクローズだ
来年俺と一緒に登ろう」
との返答
スイス ツェルマットに居る方々からもマッターホルンの雪が溶け足場が切れて登れない等の苦戦の知らせが届く
アイガー北壁なら登れたとの情報も頂いたが、僕は登攀はダメ
この旅行での登山は諦めると妻へ伝えたところ、妻は小躍りして喜んでいた
ヨーロッパ出発直前
色々な山域の天気予報をチェック
ベン ネヴィス一の週間天気予報はずっと雨
こりゃダメだと思っていたが、ロンドン到着直前の機内で天気予報を確認するとガラリと変わり水、木曜日は晴れ
妻に予定変更を伝え、
「標高差1300mだから六甲山プラス300m
さほどキツく無いとは思うよ
登るのが嫌なら僕独りで3時間半でダッシュで往復してくる」
と提案したところ僕と一緒に登る云う
意外だった…
ロンドンで一泊した後、列車で一気にフォートウィリアムへ
移動中の列車内でネットで宿を探すがどこも満室
メールで片っ端から宿へ問い合わせをしている最中に宿の主から観光案内所で聞いてみたら?と提案された
フォートウィリアム到着後 街の観光案内所へ行って宿を探してもらったがどこも満室
他に代案は無いか?と聞いてもノーアイディア
4時間かけてグラスゴーに戻るコトを前提に1時間の折返し待ち時間を利用しダメ元でダッシュで宿を探す
既に妻がネガティブモードなのでキツい
フォートウィリアムの街を走り5件ほど探してようやく空室ゲット
B&Bで40,000円也
高いね
とフロントで呟いたら
「5分後にきたらもぅ部屋は無いぞ」
と云われた
登山日
朝7時から営業のスーパーでランチを購入
フォートウィリアムにウーバーは居ないので駅前からタクシーでベン ネヴィス登山口へ
6ポンド也 支払いは現金のみ
ベン ネヴィス登山
立派なビジターセンターを備える登山口から登山開始
僕ら以外の皆さん歩き始めからメチャクチャ飛ばす
おっさんから子供まで1時間500m/h以上の登行ペースだ
唯一、一組だけ登山ガイド山行らしき人がゆっくり歩いていたが、それでも僕を抜いて行ってしまった
妻を連れた僕は350m/hの登行でスタンツを導きながら丁寧にしかし休まず登る
ハイランド地方の景色は美しい
穏やかな周氷河地形の草原で羊が草を食み
名も知らぬお花が咲き乱れる
時折吹き抜ける乾いた風が心地よい
どこを切り取っても絵葉書のような光景なのだが、スマホのカメラじゃ伝わらない
1時間も歩くとバテバテの多くの人々を追い越すコトとなる
ガイド登山もお客様がヘバッていた…
ベン・ネヴィス登山者は多岐に渡っている
トレラン、縦走登山のような重装備の人から、普段着の人そして犬まで
犬も大型犬から小型犬まで様々だ
一番の驚きはスーパーモデルのような女性が運動靴こそ履いてはいるものの、モデル衣装のようなセクシーな姿で登っているのだ
但し必ず男と一緒に‥
標高800mを越えるとガレ場歩きが中心となる
標高1000mを越えると疲れだした妻が不満言い出した
山好きでは無い人と登るのは辛い
標高1200mを越えると頂上台地に乗り越え緩勾配歩きとなり進行方向左手奥は切れたった絶壁となる
なだらか坂を登り広大な山頂に到着
空気の澄んだ山頂からは広大なハイランド地方の山々を望むことができ足元には複雑に入り組んだ入江が絵になる
山頂には一段高く石積みされた三角点とスチール製の避難小屋 そしてその避難小屋の周りには石組の崩れた廃小屋跡が散見される
三角点では記念写真を撮るのに行列が出来ており20分程度並んだ
山頂では登山中には気にならなかった風が冷たく吹き抜け岩陰でサンドイッチを食べる
山頂で小一時間滞在して下山開始
下山を開始して程なく「疲れた」と駄々をこねる子供やクタクタになって座り込むハイカーを目にする
足を挫いたらしき人も散見される
服装も様々で六甲山上遊園地以上にカオスだ
登りだしの遅い登山者も多く麓に着く直前まで登山者とすれ違う
下山時、僕らが標高500メートルを切ったころで大型救助ヘリが飛んできて山頂の方で2ヶ所に着陸していた
多分怪我人を数組回収しているのだろう
僕の想像なのだが、この救助ヘリ 毎日定期運行しているのだと思う
登山口に到着したのは16時半
ビジターセンターは16時には閉まっておりタクシーを呼んでもらうコトが出来ない
歩いて街まで行くと17:26の列車には間に合わない
次の19時の列車だなぁ
クタクタの妻を車道で歩かせるのは忍びない
道路を街へ向かい歩きながら片っ端から手を挙げてヒッチハイクにチャレンジ
するとホンの数分でジャガーに乗った老夫婦に拾ってもらい、高級車であっという間に街へ
ご夫婦からクタクタになった妻を気遣ってくれてトテモ恐縮だった
寸志を渡そうとしたが受け取ってくださらなかった
感謝としか言いようがない
フォートウィリアム駅へは列車の出発に余裕を持って到着
宿泊施設に空室の無いフォートウィリアムの街をあとにして列車でグラスゴーへ向かった
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