戸隠山トレッキング(戸隠神社奥社入口in/out)
- GPS
- 04:07
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 879m
- 下り
- 888m
コースタイム
天候 | 曇りのち小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前日、北アルプスの毛勝山へ登った後、百名山巡りをしていた2018年9月に高妻山へ登って以来となる、戸隠連峰入り!。本日(8/15)は信越どの山域も曇り予報で、明日(8/16)は終日晴れ、というのが事前の天気予報だったので、本日は曇天でも、いやむしろ曇天のが崩落地越えに集中できる戸隠山へ登り、明日はダブルヘッダーで黒姫山と飯縄山へ登る計画とし、まずは戸隠山へ挑むことにしました!
戸隠山は、これまで田中陽希さんのグレトラ以外も含め、何度も映像でその美しさ、怖さを見たことがあり、いつか登りたい山でした。がヘルメット必須の厳しい山でもあり、朝6時、心して挑みます。
スタート地点は戸隠奥社入口となり、まずは戸隠奥社までの参道を歩きますが、早朝6時前より、結構戻ってくる人がいて、まずびっくり。普通、6時に登山開始して、戻ってくる人に多数スライド、とかまずないですから(笑)。戻ってくる人は、皆さん軽装の参拝Only者ですが♪。
杉並木の参道は、映像でも見てましたが、やはり自らの足で歩くと感動します。すべての杉が雪影響なく、直立不動でまっすぐに天を突き、朝は静かで、人も少なく、厳かな感じです。随神門までは標高差0(真っ平ら)でしょうね、きっと。随神門を過ぎ、奥社に近づくと石段が現れ、にわかな登りが始まります。私は奥社参りは下山後とし、往路は奥社に寄らず、すぐに登山口より入山します。奥社入口〜登山口までは25分ほどでした。
入山後、びっくりしたのが、いきなりの急登。前日、毛勝山で登った急登を想起させるレベル。ただ、毛勝山と違い、急登区間は長くは続かず、こちらにはロープや鎖といった人工的な補助具が一切ない所でしょうか。
その後、黙々と登り、老夫婦1組を追い越すと、私の前には誰もいなくなります。スタートから1時間強、道中の五十間長屋、百間長屋、西窟といった奇岩を越えると、いよいよ鎖ラッシュの本格的な危険地帯突入です。
普段は早月尾根でも一度もトレッキングポールを畳むことない私ですが、この山域はあまりに鎖場が連続するため、早々にポールを畳みます。(復路は西窟でポールを取り出しました)基本的には、鎖は補助程度に捉え、いかにつま先をしっかりとした足場(岩の凸凹)に置くか、が戸隠山の安全登山に不可欠なスキルです。この日、あいにくなことに、途中から小雨が降り始めました。おかげさまで、すべての岩が滑り、難易度急上昇。三点支持を愚直に守り、とにかく鎖をつかみつつ、「足をどこに置くか」を瞬時に判断し、迷わず登っていく(下りていく)のがポイントですね。
スタートから1時間45分、ついに何度も映像で見た、蟻の塔渡り&剣の刃渡りに取り付きます。蟻の塔渡りは、実は右側から鎖を使って下巻きできてしまうこと、事前には知りませんでした。往路は小雨だったので、蟻の塔渡りは巻きました。そして、巻いた後、岩に復帰すると眼前には剣の刃渡りが!田中陽希さんでさえも、グレトラ2、3ともに馬乗りで越えていましたが、私も当然そうしました(笑)。距離にして数m程度であり、馬乗りで越える分には、全く怖くありません。
そこから少しガレ場を登り、八方睨と呼ばれる分岐点まで来ると、あとは普通の登山道を10分も歩けば戸隠山の山頂です。二百名山64座目(+百名山100座)となります。山頂でドーナツをほおばっているわずかな時間、ほんの一瞬だけ、高妻山が見えてラッキーでした。本当は、戸隠山を越えて九頭龍山、一不動と経て、戸隠牧場へ下りる計画でしたが、予報より早く小雨が降り始め、九頭龍山までのガレガレ稜線を危険と判断し、来た道を引き返すことにしました。
復路の剣の刃渡り&蟻の塔渡りは、雨も止んで小康状態だったので、正面突破することにします。一度通ったので、勝手がわかり、往路よりも恐怖感はありません。普段は晴れた山域を狙って登山する私ですが、周囲の眺望がほぼ見えない曇天だったことも、恐怖心を感じさせないことに貢献し、不幸中の幸いか(笑)。
剣の刃渡りは、馬乗りでなく、右側(高妻山側)に登路を発見し、慎重に登りました。蟻の塔渡りは、心を落ち着け、危険と感じる箇所は四つん這いになり、ゆっくりと通過しました。核心部はほんの数mと思われ、言うほど怖くありませんが、まぁ、細心の注意をはらい、全神経を集中して渡るべき危険箇所に違いありません。剣の刃渡りの崖に向けて、一輪の花(多分イワギキョウ)が咲いていたことに癒やされました。剱岳のカニのタテバイ、ヨコバイ(別山尾根側)、カニのハサミ(早月尾根側)にも、岩と岩の間に多数のイワギキョウが咲いており、同様に登山者を見守ってくれている気がします。花言葉の1つに「感謝」というのがあるそうですよ、ちなみに。
結果的に、ソロで蟻の塔渡り&剣の刃渡りを往復して山頂から戻ってくるまで、誰ともスライドしませんでした。ラッキーです。その後、更に続く雨に濡れた鎖場を連続通過する中で、やっと後続者とスライドすることになり、結果的に西窟までに7,8人とスライドしました。最危険地帯でスライドしなくて本当にラッキーでした。蟻の塔渡りとかは、全神経を使って進みますが、少し気が抜けるその後の下りの鎖場のほうが、実は危険度が高いのかもしれません。特に小雨で岩も鎖も濡れているような気候では。ともあれ、速度を落とし、登り以上に難しい足の置き場確保を最優先し、鎖(腕力)に頼りすぎないよう、慎重に下りました。
西窟以降は急斜面はあれど、普通の登山道レベルのため、淡々黙々と下り、戸隠山からだと1時間20分、蟻の塔渡りからだと1時間で戸隠奥社へ到着です。この頃も小雨状態で、私以外の参拝者は皆傘を持った軽装者です。ただ一人、登山スタイル、傘なし(レインウェア)で、参拝し、無事の登頂報告と、明日からの安全登山を祈願して下山再開です。
復路は再び杉並木を歩き(小走りし)、20分もかからずに奥社入口まで到達。10時過ぎに下山完了です。駐車場精算するため、料金回収のおばさんの所へ伺うと、開口一番「(雨で)危ないから、途中で引き返してきたの?」と問われました。「いえ、戸隠へ登頂して戻ってきました」と答えると、おばさんはギョッとした顔をして、「速いわねー。だいたい登山者が戻ってくるのは12時頃が多いんだけど…」とのことでした。そうなんですね!
さておき、高妻山登頂後もお世話になった最寄りの温泉、戸隠神告げ温泉へ向かいます。そこで戸隠そばを頂き、しっぽり温泉へ浸かり、のんびりする予定でしたが…。本日&明日の天気予報が急変しており、本日PMは曇り→晴れへ、明日AMは晴れのまま、明日PMは晴れ→曇りへ、と。本当は、明日に黒姫山と飯縄山をダブルヘッダー予定でしたが、この予報だと午後の飯縄山は曇りになってしまう。ということで、急遽即断即決し、本日(8/15)15時前から黒姫山へダブルヘッダーで登ることにしました。せっかく、温泉浸かって汗を流したんですが…。
黒姫山へ続く)
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