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Yamareco

記録ID: 4589785
全員に公開
ハイキング
妙高・戸隠・雨飾

戸隠山トレッキング(戸隠神社奥社入口in/out)

2022年08月15日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:07
距離
7.6km
登り
879m
下り
888m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:26
休憩
0:41
合計
4:07
6:15
6:16
11
6:27
6:27
40
7:07
7:07
38
7:57
7:58
9
8:07
8:19
9
8:28
8:28
5
8:33
8:45
30
9:15
9:15
29
9:44
9:51
8
9:59
9:59
10
10:09
戸隠神社奥社前駐車場
天候 曇りのち小雨
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
元々は黒姫山へ登る予定で、最寄りコンビニへ車中泊しており、当日朝天気を見て、戸隠山へ変更し、戸隠神社奥社入口の駐車場まで乗りつけ。(朝早く停めると回収員不在のため)駐車場は下山時の出車時に精算。
朝6時前、駐車場よりジグザグした戸隠山山頂部が見える!
2022年08月15日 05:51撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 5:51
朝6時前、駐車場よりジグザグした戸隠山山頂部が見える!
ヘルメット、飲料込みで4.85kg。ミドルカットシューズ(ノースフェース:Verto S3K Future Light)でアタックします!
2022年08月15日 05:55撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 5:55
ヘルメット、飲料込みで4.85kg。ミドルカットシューズ(ノースフェース:Verto S3K Future Light)でアタックします!
あまり人気(ひとけ)のない戸隠神社奥社入口より、ひっそり登山開始!
2022年08月15日 06:02撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 6:02
あまり人気(ひとけ)のない戸隠神社奥社入口より、ひっそり登山開始!
しばらくはまっすぐ続く平坦な道!
2022年08月15日 06:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 6:04
しばらくはまっすぐ続く平坦な道!
歩くこと10数分で、随神門を越えていく!
2022年08月15日 06:15撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 6:15
歩くこと10数分で、随神門を越えていく!
神域と呼ぶにふさわしい感じの杉並木!
2022年08月15日 06:16撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 6:16
神域と呼ぶにふさわしい感じの杉並木!
スタートから30分後、奥社手前で左に折れて、登山口に取り付く!
2022年08月15日 06:29撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 6:29
スタートから30分後、奥社手前で左に折れて、登山口に取り付く!
入山後すぐに待ち受けるガチ急登。ただし、長くは続かないので、毛勝山経験後だと楽勝(笑)。
2022年08月15日 06:32撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 6:32
入山後すぐに待ち受けるガチ急登。ただし、長くは続かないので、毛勝山経験後だと楽勝(笑)。
戸隠山〜九頭龍山間のジグザグ。当初計画ではあそこを越えて、戸隠牧場へ下山でしたが、小雨模様のため断念。
2022年08月15日 06:34撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 6:34
戸隠山〜九頭龍山間のジグザグ。当初計画ではあそこを越えて、戸隠牧場へ下山でしたが、小雨模様のため断念。
駐車場からは1時間、登山口からは30分で五十間長屋を通過!
2022年08月15日 07:03撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:03
駐車場からは1時間、登山口からは30分で五十間長屋を通過!
ほんの数分で、今度は百間長屋。いずれも一枚岩で戸隠山の象徴!
2022年08月15日 07:07撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:07
ほんの数分で、今度は百間長屋。いずれも一枚岩で戸隠山の象徴!
一枚岩の百間長屋を振り返る!
2022年08月15日 07:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:09
一枚岩の百間長屋を振り返る!
西窟(さいくつ)まで到達!ここから蟻の塔渡りまで鎖場ラッシュが始まります!
2022年08月15日 07:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:14
西窟(さいくつ)まで到達!ここから蟻の塔渡りまで鎖場ラッシュが始まります!
戸隠山、最初の鎖場!
2022年08月15日 07:15撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:15
戸隠山、最初の鎖場!
西窟を越え、鎖場が増え始めたので、ポールを畳む!
2022年08月15日 07:19撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:19
西窟を越え、鎖場が増え始めたので、ポールを畳む!
そしてヘルメットも装着!
2022年08月15日 07:22撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:22
そしてヘルメットも装着!
こんな鎖場が連続します。
2022年08月15日 07:23撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:23
こんな鎖場が連続します。
眼下には行ったことのない鏡池!
2022年08月15日 07:25撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:25
眼下には行ったことのない鏡池!
ミヤマママコナ!
2022年08月15日 07:28撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 7:28
ミヤマママコナ!
マツムシソウ!
2022年08月15日 07:34撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 7:34
マツムシソウ!
アキノキリンソウ!
2022年08月15日 07:34撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 7:34
アキノキリンソウ!
クサボタン!
2022年08月15日 07:34撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 7:34
クサボタン!
蟻の塔渡りの1つ手前、胸突岩へ!
2022年08月15日 07:42撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:42
蟻の塔渡りの1つ手前、胸突岩へ!
トガクシコゴメグサ!(固有種ですかね?)
2022年08月15日 07:43撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 7:43
トガクシコゴメグサ!(固有種ですかね?)
幾多の鎖場を越え、スタートから1時間45分で、ついに戸隠山の山頂より有名な「蟻の塔渡り」へ到達!
2022年08月15日 07:45撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
8/15 7:45
幾多の鎖場を越え、スタートから1時間45分で、ついに戸隠山の山頂より有名な「蟻の塔渡り」へ到達!
眼下が見えにくい、こういう気候のほうが、渡りに集中できる…かも!
2022年08月15日 07:46撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:46
眼下が見えにくい、こういう気候のほうが、渡りに集中できる…かも!
往路は小雨のため、前半の蟻の塔渡りは崖下を左から巻きました。後半の剣の刃渡りは馬乗りで通過。小雨も舞ってて撮影の余裕なく、剣の刃渡りを越えて安堵した辺りの写真。
2022年08月15日 07:50撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:50
往路は小雨のため、前半の蟻の塔渡りは崖下を左から巻きました。後半の剣の刃渡りは馬乗りで通過。小雨も舞ってて撮影の余裕なく、剣の刃渡りを越えて安堵した辺りの写真。
危険地帯を越え、八方睨に到着!ここから山頂までは基本安全!
2022年08月15日 07:57撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 7:57
危険地帯を越え、八方睨に到着!ここから山頂までは基本安全!
オオバギボウシ!1/3
2022年08月15日 07:58撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 7:58
オオバギボウシ!1/3
スタートから2時間強、登山口から1時間半強で、蟻の塔渡り&剣の刃渡りを越え、二百名山64座目(+百名山100座)の戸隠山へ初登頂!
2022年08月15日 08:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:09
スタートから2時間強、登山口から1時間半強で、蟻の塔渡り&剣の刃渡りを越え、二百名山64座目(+百名山100座)の戸隠山へ初登頂!
山頂滞在中、一瞬だけ、高妻山が見えた!
2022年08月15日 08:12撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:12
山頂滞在中、一瞬だけ、高妻山が見えた!
早々に来た道を戻る形で下山開始。ゴゼンタチバナの実を発見!
2022年08月15日 08:21撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 8:21
早々に来た道を戻る形で下山開始。ゴゼンタチバナの実を発見!
キレイなアザミ!
2022年08月15日 08:22撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 8:22
キレイなアザミ!
ヨツバヒヨドリ!
2022年08月15日 08:23撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 8:23
ヨツバヒヨドリ!
ミネウスユキソウ?
2022年08月15日 08:23撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 8:23
ミネウスユキソウ?
オオバギボウシ!2/3
2022年08月15日 08:26撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 8:26
オオバギボウシ!2/3
オオバギボウシ!3/3
2022年08月15日 08:26撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 8:26
オオバギボウシ!3/3
復路の八方睨。ここを左に下るとすぐに剣の刃渡りagain!
2022年08月15日 08:28撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:28
復路の八方睨。ここを左に下るとすぐに剣の刃渡りagain!
来た道を戻るので、再び剣の刃渡り&蟻の塔渡りへアタック!危険地帯前半戦の剣の刃渡りは、右側(高妻山側)から慎重に通過!
2022年08月15日 08:34撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:34
来た道を戻るので、再び剣の刃渡り&蟻の塔渡りへアタック!危険地帯前半戦の剣の刃渡りは、右側(高妻山側)から慎重に通過!
剣の刃渡りの飯縄山側の崖に、一輪のイワギキョウ!剱岳の危険な岩場にも多数咲いてた応援花!花言葉の1つが「感謝」と言うそうです!
2022年08月15日 08:34撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:34
剣の刃渡りの飯縄山側の崖に、一輪のイワギキョウ!剱岳の危険な岩場にも多数咲いてた応援花!花言葉の1つが「感謝」と言うそうです!
剣の刃渡りの高妻山側も、切れ落ちた崖からマツムシソウが何輪か!
2022年08月15日 08:35撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:35
剣の刃渡りの高妻山側も、切れ落ちた崖からマツムシソウが何輪か!
危険地帯の後半戦、蟻の塔渡りへ!(往路は、左下に見える鎖を使って下巻き)
2022年08月15日 08:37撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:37
危険地帯の後半戦、蟻の塔渡りへ!(往路は、左下に見える鎖を使って下巻き)
心頭滅却し、落ち着いてスタート!
2022年08月15日 08:38撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
8/15 8:38
心頭滅却し、落ち着いてスタート!
大体、蟻の塔渡りを越えて振り返る!
2022年08月15日 08:40撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:40
大体、蟻の塔渡りを越えて振り返る!
蟻の塔渡りの最中、後方の高妻山がちら見え!
2022年08月15日 08:40撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:40
蟻の塔渡りの最中、後方の高妻山がちら見え!
蟻の塔渡りを完歩!往復共にこの区間ではスライドがなくてラッキー!小雨の往路では下巻きしちゃいましたが、復路はちゃんと岩上を通過しました〜!
2022年08月15日 08:42撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:42
蟻の塔渡りを完歩!往復共にこの区間ではスライドがなくてラッキー!小雨の往路では下巻きしちゃいましたが、復路はちゃんと岩上を通過しました〜!
往復共に、向かって右側(飯縄山側)は、全く眼下が見えないので、怖さ半減(笑)。
2022年08月15日 08:46撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:46
往復共に、向かって右側(飯縄山側)は、全く眼下が見えないので、怖さ半減(笑)。
しかし、蟻の塔渡りからも危険な濡れ濡れの下り鎖場が続く。集中力切らさないように!!
2022年08月15日 08:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:47
しかし、蟻の塔渡りからも危険な濡れ濡れの下り鎖場が続く。集中力切らさないように!!
こんなんばっか。10人位の登りハイカーとスライド。
2022年08月15日 08:59撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 8:59
こんなんばっか。10人位の登りハイカーとスライド。
百間長屋辺りまで下ってきました。タカネナデシコと再会!
2022年08月15日 09:18撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
8/15 9:18
百間長屋辺りまで下ってきました。タカネナデシコと再会!
戸隠山から1時間半弱で戸隠奥社まで下ってきました。往路に立ち寄らなかったので、復路で登頂報告します!その前に両手を洗って給水!
2022年08月15日 09:45撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 9:45
戸隠山から1時間半弱で戸隠奥社まで下ってきました。往路に立ち寄らなかったので、復路で登頂報告します!その前に両手を洗って給水!
戸隠神社奥社で、戸隠山登頂報告&明日からの安全登山を祈願。
2022年08月15日 09:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 9:47
戸隠神社奥社で、戸隠山登頂報告&明日からの安全登山を祈願。
戸隠奥社から小走りすること7分ほどで随神門を通過!
2022年08月15日 09:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 9:58
戸隠奥社から小走りすること7分ほどで随神門を通過!
更に小走りすること10分で戸隠神社奥社入口前の鳥居まで帰還!
2022年08月15日 10:07撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 10:07
更に小走りすること10分で戸隠神社奥社入口前の鳥居まで帰還!
2018年の高妻山登頂後も立ち寄った戸隠神告げ温泉にて!
2022年08月15日 11:05撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8/15 11:05
2018年の高妻山登頂後も立ち寄った戸隠神告げ温泉にて!
いい湯でした。露天風呂はありません。
2022年08月15日 13:00撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
8/15 13:00
いい湯でした。露天風呂はありません。

感想

前日、北アルプスの毛勝山へ登った後、百名山巡りをしていた2018年9月に高妻山へ登って以来となる、戸隠連峰入り!。本日(8/15)は信越どの山域も曇り予報で、明日(8/16)は終日晴れ、というのが事前の天気予報だったので、本日は曇天でも、いやむしろ曇天のが崩落地越えに集中できる戸隠山へ登り、明日はダブルヘッダーで黒姫山と飯縄山へ登る計画とし、まずは戸隠山へ挑むことにしました!

戸隠山は、これまで田中陽希さんのグレトラ以外も含め、何度も映像でその美しさ、怖さを見たことがあり、いつか登りたい山でした。がヘルメット必須の厳しい山でもあり、朝6時、心して挑みます。

スタート地点は戸隠奥社入口となり、まずは戸隠奥社までの参道を歩きますが、早朝6時前より、結構戻ってくる人がいて、まずびっくり。普通、6時に登山開始して、戻ってくる人に多数スライド、とかまずないですから(笑)。戻ってくる人は、皆さん軽装の参拝Only者ですが♪。

杉並木の参道は、映像でも見てましたが、やはり自らの足で歩くと感動します。すべての杉が雪影響なく、直立不動でまっすぐに天を突き、朝は静かで、人も少なく、厳かな感じです。随神門までは標高差0(真っ平ら)でしょうね、きっと。随神門を過ぎ、奥社に近づくと石段が現れ、にわかな登りが始まります。私は奥社参りは下山後とし、往路は奥社に寄らず、すぐに登山口より入山します。奥社入口〜登山口までは25分ほどでした。

入山後、びっくりしたのが、いきなりの急登。前日、毛勝山で登った急登を想起させるレベル。ただ、毛勝山と違い、急登区間は長くは続かず、こちらにはロープや鎖といった人工的な補助具が一切ない所でしょうか。

その後、黙々と登り、老夫婦1組を追い越すと、私の前には誰もいなくなります。スタートから1時間強、道中の五十間長屋、百間長屋、西窟といった奇岩を越えると、いよいよ鎖ラッシュの本格的な危険地帯突入です。

普段は早月尾根でも一度もトレッキングポールを畳むことない私ですが、この山域はあまりに鎖場が連続するため、早々にポールを畳みます。(復路は西窟でポールを取り出しました)基本的には、鎖は補助程度に捉え、いかにつま先をしっかりとした足場(岩の凸凹)に置くか、が戸隠山の安全登山に不可欠なスキルです。この日、あいにくなことに、途中から小雨が降り始めました。おかげさまで、すべての岩が滑り、難易度急上昇。三点支持を愚直に守り、とにかく鎖をつかみつつ、「足をどこに置くか」を瞬時に判断し、迷わず登っていく(下りていく)のがポイントですね。

スタートから1時間45分、ついに何度も映像で見た、蟻の塔渡り&剣の刃渡りに取り付きます。蟻の塔渡りは、実は右側から鎖を使って下巻きできてしまうこと、事前には知りませんでした。往路は小雨だったので、蟻の塔渡りは巻きました。そして、巻いた後、岩に復帰すると眼前には剣の刃渡りが!田中陽希さんでさえも、グレトラ2、3ともに馬乗りで越えていましたが、私も当然そうしました(笑)。距離にして数m程度であり、馬乗りで越える分には、全く怖くありません。

そこから少しガレ場を登り、八方睨と呼ばれる分岐点まで来ると、あとは普通の登山道を10分も歩けば戸隠山の山頂です。二百名山64座目(+百名山100座)となります。山頂でドーナツをほおばっているわずかな時間、ほんの一瞬だけ、高妻山が見えてラッキーでした。本当は、戸隠山を越えて九頭龍山、一不動と経て、戸隠牧場へ下りる計画でしたが、予報より早く小雨が降り始め、九頭龍山までのガレガレ稜線を危険と判断し、来た道を引き返すことにしました。

復路の剣の刃渡り&蟻の塔渡りは、雨も止んで小康状態だったので、正面突破することにします。一度通ったので、勝手がわかり、往路よりも恐怖感はありません。普段は晴れた山域を狙って登山する私ですが、周囲の眺望がほぼ見えない曇天だったことも、恐怖心を感じさせないことに貢献し、不幸中の幸いか(笑)。

剣の刃渡りは、馬乗りでなく、右側(高妻山側)に登路を発見し、慎重に登りました。蟻の塔渡りは、心を落ち着け、危険と感じる箇所は四つん這いになり、ゆっくりと通過しました。核心部はほんの数mと思われ、言うほど怖くありませんが、まぁ、細心の注意をはらい、全神経を集中して渡るべき危険箇所に違いありません。剣の刃渡りの崖に向けて、一輪の花(多分イワギキョウ)が咲いていたことに癒やされました。剱岳のカニのタテバイ、ヨコバイ(別山尾根側)、カニのハサミ(早月尾根側)にも、岩と岩の間に多数のイワギキョウが咲いており、同様に登山者を見守ってくれている気がします。花言葉の1つに「感謝」というのがあるそうですよ、ちなみに。

結果的に、ソロで蟻の塔渡り&剣の刃渡りを往復して山頂から戻ってくるまで、誰ともスライドしませんでした。ラッキーです。その後、更に続く雨に濡れた鎖場を連続通過する中で、やっと後続者とスライドすることになり、結果的に西窟までに7,8人とスライドしました。最危険地帯でスライドしなくて本当にラッキーでした。蟻の塔渡りとかは、全神経を使って進みますが、少し気が抜けるその後の下りの鎖場のほうが、実は危険度が高いのかもしれません。特に小雨で岩も鎖も濡れているような気候では。ともあれ、速度を落とし、登り以上に難しい足の置き場確保を最優先し、鎖(腕力)に頼りすぎないよう、慎重に下りました。

西窟以降は急斜面はあれど、普通の登山道レベルのため、淡々黙々と下り、戸隠山からだと1時間20分、蟻の塔渡りからだと1時間で戸隠奥社へ到着です。この頃も小雨状態で、私以外の参拝者は皆傘を持った軽装者です。ただ一人、登山スタイル、傘なし(レインウェア)で、参拝し、無事の登頂報告と、明日からの安全登山を祈願して下山再開です。

復路は再び杉並木を歩き(小走りし)、20分もかからずに奥社入口まで到達。10時過ぎに下山完了です。駐車場精算するため、料金回収のおばさんの所へ伺うと、開口一番「(雨で)危ないから、途中で引き返してきたの?」と問われました。「いえ、戸隠へ登頂して戻ってきました」と答えると、おばさんはギョッとした顔をして、「速いわねー。だいたい登山者が戻ってくるのは12時頃が多いんだけど…」とのことでした。そうなんですね!

さておき、高妻山登頂後もお世話になった最寄りの温泉、戸隠神告げ温泉へ向かいます。そこで戸隠そばを頂き、しっぽり温泉へ浸かり、のんびりする予定でしたが…。本日&明日の天気予報が急変しており、本日PMは曇り→晴れへ、明日AMは晴れのまま、明日PMは晴れ→曇りへ、と。本当は、明日に黒姫山と飯縄山をダブルヘッダー予定でしたが、この予報だと午後の飯縄山は曇りになってしまう。ということで、急遽即断即決し、本日(8/15)15時前から黒姫山へダブルヘッダーで登ることにしました。せっかく、温泉浸かって汗を流したんですが…。

黒姫山へ続く)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4592431.html

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