早月尾根から剱岳と前剱までピストン
- GPS
- 11:34
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 2,648m
- 下り
- 2,636m
コースタイム
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 11:33
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
木曜の10時には山荘前の駐車場は満車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所 ・1000m付近まで前日の雨で所々ぬかるみあり。 ・早月尾根コース剣岳山頂付近の鎖場 ・前剱から剣岳間の鎖場…1ミスでアウトの所が多い ・前剱のトラバース路…道自体はしっかりしているが上からは落石の危険、横に草が生えてるがすぐ絶壁なのでバランスを崩さないように注意。 |
その他周辺情報 | 馬場島駐車場までの車道は落石や陥没している箇所があるので注意 参考サイト https://san-tama.net/tsurugidake/ |
写真
感想
夏休みの連休はあいにくの曇りや雨が続いたが、金曜日は晴天になりそうだったので、剱岳へ行くことにした。
人が少なく、北アルプスの3大急坂と呼ばれている早月尾根からのコースを選んだ。
時間があれば前剱までの一般登山道の最難関と呼ばれる別山尾根コースも体験したい。
前日の木曜日は雨模様で土砂降りにもかかわらず、
9時頃の馬場島の山荘前の駐車場は平日なのに8割方停まっていた。
ほとんどが登山者の車。皆、久しぶりの晴天を狙ってきた様子。
夜10時頃には満車になっていた。
深夜3時に出発。山頂が混む可能性があるので早めに出発したつもりだが、
もっと早く出発する人もいて、心配だった深夜の登山道は心細くなかった。
雨もすっかり止んでいて気温も10℃代と低くて肌寒いくらい。
登山口からいきなりの急坂。
これが何時間も続くのかと気合が入ったが、少し行くとすぐに傾斜が緩くなる。
道は整備されているものの、前日の雨で所々ぬかるみも多く、木の根も滑りやすい。
1000mを超える辺りから勾配がきつくなり急坂の本番が始まった。
そこから眺望の無い木の根と岩の急坂を2200mの早月小屋まで登り続ける。
真っ暗なので足元に注意。足元ばかり見ていて、何回か道に張り出た木の枝に頭をぶつける。ヘルメットをかぶっておいて正解だった。
3時間近くかかり朝6時に早月小屋に到着。鉄製の梯子が出てくると小屋が近い。
辺りも明るくなり山頂へ続く尾根が見え始める。
小屋泊のツアーの方々も出発の準備をしていた。
小屋から先は相変わらず急坂は続き、徐々に岩稜地帯となり眺望も良くなる。
山頂付近には少し危険な鎖場もあるが注意していれば問題なかった。それと落石も注意。
朝8時に剱岳山頂に到着。
天気は晴天で360度の絶景を見ることが出来た。
北アルプスの山々はもちろん、南アルプス、八ヶ岳、富山湾、富士山も遠くに確認できた。朝早いので山頂もそれほど混み合っておらずゆったり景色を堪能した。
早く着いたので前剱まで別山尾根コースをピストンすることにした。
共用の山頂直下の鎖場を降りると降りと登りでルートが分かれる。
岩伝いを少し横に進み(カニのヨコバイ)、その先で長い階段で下に降りてさらに鎖場で降りて少し行くと避難小屋。降りのこの部分も難所らしい。
避難小屋からはルートが合流したり分かれたりしながらになるが、今日は人が少ないようで渋滞も発生せず淡々と前剱まで進むことが出来た。
個人的には鎖場の部分よりも前剱の山頂下をトラバースする部分が怖いと感じた。
道は細くしっかりしているが、落ちるとかなりの急斜面。上部にも登山道があり落石の危険。鎖が設置しているわけでもないので油断すると滑落しそうで怖い。
道の脇に生えている草で恐怖感が無くなるのかもしれない。
前剱から剣岳を見ると結構な標高差で少し後悔。
少し一服して今度は登りルートで剣岳へ。
後続は誰もいなかったのでゆっくり写真を撮りながら登れた。
登りルートも鎖の連続でカニのヨコバイ、平蔵の頭と進んでいく。
下を見ると高度はかなりあるがどこも足場はしっかりとれるので心配なかった。
鎖を無理に使わない方が進みやすいところもあった。
最後にカニのタテバイ。ここも鎖と岩に埋め込まれた鉄の棒で特に苦労することなく登れる。1段上がって少し横に進み2段目を登る。
別山尾根コースの難所だが、気を抜かなければ全般的に特に不安になるような個所は無かった。
一般登山ルートというだけあって、しっかりとした鎖が付けられていて足場もある。
1か所だけカニのタテバイの2段目の鎖で足場に少し手間取った。少し横の方が足場はあるが鎖は無い。
以上は個人的な感想なので下記のサイトを参考にしておきたいところ。
https://san-tama.net/tsurugidake/
もう一度剱岳山頂で休憩した後、少し早いが帰ることにした。
帰りがけに雷鳥の親子が登山道にいた。子供の方はまだ小さくてピヨピヨ泣きながら動き回っている。積極的に逃げる様子もないので心配になる。
早月小屋で少し休憩してから一気の降りたが、膝に負担がかかり最後には痛くなった。
本日の山行は急坂での気力体力、別山尾根コースで鎖場満喫、山頂の360度眺望、おまけに雷鳥とお腹いっぱいの一日になった。
それと車の運転がかなりの試練だった。(一般道9時間)
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