北沢峠から仙丈ヶ岳をピストン
- GPS
- 05:08
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,184m
- 下り
- 1,179m
コースタイム
- 山行
- 4:51
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 5:05
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題はなかった |
その他周辺情報 | 仙流荘のお風呂で汗を流した。一人500円 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ヘルメット
|
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感想
2022年8月19日(金)に,お休みして仙丈ヶ岳に挑戦してみた。週末にどこかの山に登りたいと思って天気予報を見ていると,8/20-21 の週末は天気がいまいちで,前日の 8/19(金)がどこも天気がよく風も少ないという予報だった。そうなると行くしかない,と思って,急遽お休みして山に行くことにした。平日ならせっかくなのでバスで行かないといけないところに行くことにした。やはり週末だとバスがとても混雑するので。そこで思いついたのが仙丈ヶ岳だった。
今回,仙丈ヶ岳へは一番楽ちんな北沢峠までバスで行き,そこからピストンするコースとしてみた。北沢峠行きのバスは,高遠の奥,美和ダムの近くで国道 152号線から少し東に入った所にある仙流荘前の戸台口バス停から出ている。バスと言ってもマイクロバスやけどね。仙流荘へは中央道の伊那インターで下り,ナビに従って走っていった。途中,高遠の集落の中を通り,高遠ダムの近く,美和ダムの近くを走った。仙流荘に着いたのは午前0時頃だった。駐車場は2段になっていた。河原は工事をしてて駐められないみたいだった。今回,たまたま1段目に停めることができた。ラッキー。ちなみに2段目はバスの出発時も下山時もまだ空いているみたいだった。
駐車場に到着後,バス乗車の順番待ちと,バスチケット販売の順番待ちのために荷物を置いておいた。バスは30番目ぐらいで,チケットは5番目ぐらいだった。それから午前3時過ぎまで車で寝た。午前3時に起き,テーピングをしてから登山の服に着替え,アルファ米+レトルトカレーの朝食を食べ,インスタントコーヒーを飲んだ。その後,荷物をまとめてバスのりばの方に向かった。バスのりばには午前4時半ごろには並んでおいた。
今回の日程では,バスの始発の予定は午前6時だった。しかし,午前5時20分ごろにはチケット売場が開き,チケットを買うことができた。今回は北沢峠までの荷物ありの往復券を買った。バスは28人乗りのマイクロバスで,手荷物は 18L 以上だと荷物代が必要になる。今回は片道で 1,370円,往復で 2,740円だった。チケットは券売機で買う。現金用が2台とキャッシュレス用(クレジットカードなど)が1台あった。私はキャッシュレス用が空いていたので,そちらでチケットを買った。キャッシュレス専用機は北沢峠までの荷物ありの往復と片道の2種類しか売ってなかったけどね。チケットを買ったあとはバス乗車待ちの列に移動しておいた。
登山客がかなり並んでいたので,バスは予定の午前6時よりもずっと早い午前5時半過ぎに客を乗せ始めた。1台に最大28人なので,ぎりぎり1台目には乗れなかった。しかし,立て続けにバスを出してくれていたので2台目のバスで,5:40頃に戸台口バス停を出発した。ちなみに,その日はこの夏一番ぐらいの快晴で,平日にも関わらず朝一番の便はバスが延べ15台でたらしい。バスの台数はそんなにないのできっと戻ったバスでさらに客を運んだと思うが,往復で2時間弱かかるので最後の人は何時にバスに乗れたんやろ? そもそもバスは何台あるのかなぁ?
バスは 6:25 頃に北沢峠に着いた。バスを下りてまずチップ制のトイレに寄り,すぐに登山を開始した。登山道に入ったのは 6:32 だった。登山道は,バス停の隣にあるトイレの横から始まっていた。北沢峠には,仙流荘に下るバス停と,広河原に向かうバス用のバス停があるが,その中間ぐらいから,右に登ると仙丈ヶ岳,左に登ると甲斐駒ヶ岳へ行く登山道がでていた。今回は右上の仙丈ヶ岳に向かった。仙丈ヶ岳へは林道を広河原方向に少し行ってから右上に行く道もあるみたいだが,今回は最短コースで登った。ちなみに,北沢峠から広河原間は,南アルプス林道が工事中のためバスは休止中となっていた。登山者も入れないとどこかのサイトに書いてあった。
北沢峠からは尾根に沿って小仙丈ヶ岳に登り,そこから横に移動して仙丈ヶ岳に登る感じになる。途中,大滝頭という地点(五合目)から馬の背ヒュッテ方面に行けるが,そこからも仙丈小屋経由で仙丈ヶ岳に行けるみたいだった。今回は小仙丈ヶ岳経由のルートで登った。
今回の標高差は約 1,000 m だが,横の移動距離は 5 km 程度しかない。そのため,ある程度の傾斜の登りがずっと続く感じだった。途中,一合目と二合目の間や,小仙丈ヶ岳から先などでほぼ水平移動の場所もあったが,基本的には仙丈ヶ岳までまあまあの斜度で延々と登り続ける感じだった。北沢峠からは,まず一合目までぐいっと登る。標高は 2,036 m から 2,190 m 程度まで登る。そこからほぼ水平移動し(途中少し下る),北沢峠からの別ルートと合流する二合目を過ぎた辺りから再び登り始める。その後は徐々に傾斜がきつくなり,気づくと三合目,四合目を通過していた。さらに進むと大滝頭という標識が見えた。そこは馬の背ヒュッテ方面への分岐点となっていて,仙丈ヶ岳で言うと五合目になる。
大滝頭からもぐいぐいと登った。周りの高い木が減って雰囲気が明るくなったなぁ,と思った辺りでは,大きめの石(岩というべき?)がゴロゴロした斜面をまっすぐ登る感じの所もあった。そんな登山道を登っていくと,やがて急に見晴らしがよくなった。その辺りが森林限界みたいだった。見晴らしが良くなると,振り返るとすぐそこに甲斐駒ヶ岳が見えた。甲斐駒ヶ岳の左には鋸岳,右には栗沢山からアサヨ峰が見えた。また甲斐駒ヶ岳と鋸岳の間の遠くに八ヶ岳が見え,アサヨ峰の右奥の辺りに鳳凰三山が見えた。さらに少し登ると左手に北岳が見え,そのうち富士山の先端が顔をだした。そしてすぐに間ノ岳も見えた。そこから小仙丈ヶ岳までは尾根に沿って登った。振り返ると登ってきた尾根が一望でき,なかなかいい感じで登ることができた。
そして出発から2時間ほど経った午前8時半頃に小仙丈ヶ岳山頂に着いた。小仙丈ヶ岳は山頂をパスする迂回路もあったが,眺めがいい山頂経由にしておいた。小仙丈ヶ岳からは,富士山,北岳,間ノ岳という日本の標高1位,2位,3位(3位は奥穂高岳と並んで)の山が一望できた。また,間ノ岳から続く南アルプスの南部の山々も見えた。名前はちゃんとはわかっていないが…。しかし,小仙丈ヶ岳から一番よく見えたのは仙丈ヶ岳だった。小仙丈ヶ岳側から見ると,仙丈ヶ岳は山頂へ続く尾根とその左手に小仙丈カールが見える。小仙丈カールは黒部五郎岳のカールのようにきれいなカール地形だった。
小仙丈ヶ岳で写真を多数撮ったあと,仙丈ヶ岳を目指した。小仙丈ヶ岳からは少し水平移動があり,岩場下りが数箇所ある。特に鞍部手前の岩場下りはまあまあの大きさがあったが,一瞬で終わった気がする。今回は新調したヘルメットを持っていっていたので,せっかくだからと小仙丈ヶ岳から先で被ってみた。ヘルメットを被っている人は他にはみなかったが…。
鞍部からラストスパートで登ると小仙丈カールの上に出る。というか,小仙丈カールと藪沢カールの間の尾根に出る。山上域では,小仙丈カールは右側の裏に藪沢カールがあり,左側は大仙丈カールにつながっていて,登山道は藪沢カールの壁に沿うようにほぼ横移動する。山頂を含めて3個の小ピークがあるが,山頂は一番奥のピークになる。直下で少し登ると仙丈ヶ岳山頂となる。山頂は藪沢カールと西側の斜面の間にあった。
今回は,3時間弱で山頂にたどり着けた。そこでも周りの景色をたくさんの写真に収めた(小仙丈ヶ岳の前後でもたくさん撮ったが…)。鋸岳と甲斐駒ヶ岳とその奥にある八ヶ岳,栗沢山とアサヨ峰,鳳凰三山の地蔵ヶ岳,観音ヶ岳,薬師岳,さらには富士山,北岳,間ノ岳の日本の3高山,その右奥には南アルプスの南部の山々が見えた。そして西には中央アルプスの空木岳や熊沢岳,檜尾岳,宝剣岳,木曽駒ヶ岳が見え,その右奥に木曽御嶽山,そのさらに右奥に白山が見えた。それらの右を見ると,遠くに乗鞍岳が見え,さらに笠ヶ岳から穂高連峰,槍ヶ岳へと続く山並みが見えた。その右には大天井岳,常念岳があり,その奥に立山も見えていたみたい。立山の右には白馬岳に続く稜線が見えていた。
15分ほど山頂にいた後,下山を開始した。下山路は仙丈ヶ岳から藪沢カールの反対側を馬の背に向かって下り,仙丈小屋前から登り返して小仙丈ヶ岳経由で戻るルートにしてみた。もしかしたら,仙丈小屋からそのまま下り,馬の背ヒュッテ経由で大滝頭に戻った方が楽だったかもしれなかったが,今回は眺めのいい尾根筋を下りたかったということで…。仙丈小屋から小仙丈ヶ岳までは少し上りがあり,ちょっとだけしんどかったが,いうほど疲れずに小仙丈ヶ岳まで戻れたと思う。そこからはできるだけ速く下ろうと思って,頑張って下った。いつものように「このつらい状況から早く開放されたい」と思いながら下った。でも,岩や木の根にひっかからないように,また石を踏み外して捻挫などしないように下りた(つもり)。
そして,出発から5時間ほど経った午前11時半過ぎに無事に北沢峠に戻ることができた。北沢峠から仙流荘に戻るバスは,定刻だと午前10時の次は13時10分となっている。しかし,今回は登山客が多そうということで臨時便が出た。今回は朝イチの便で延べ15台のバスが出ていたしね。12時頃までに20人を越える登山客がバス停に戻っていたので,12時過ぎに臨時便を出すとのことだった。おかげで1時間ほど早く戻れることになった。バスは 12:10 頃に,26人の客をのせて出発した。下りは45分ぐらいと運転手の人が言ってはった。途中,鋸岳や甲斐駒ヶ岳が見えるところで速度を落としてくれたりしたが,それでもほぼ予定通りの13時頃に仙流荘前のバス停まで戻った。早く帰れてよかった。
バスを下りてすぐに仙流荘前に車を移動させ,仙流荘でお風呂に入った。一人 500 円だった。お風呂は,最初は同じバスで下りてきた横浜からのお兄さん二人組と3人だけだった。さっさと体を洗い,露天風呂でその二人とうだうだと話をし,テキトーに温まったあとでお風呂を出た。横浜からのお二人は仙流荘で食事もすると言っていた。私はさっさと車に乗り,中央道の駒ヶ根インター近くにある明治亭本店に行った。着いたのは午後2時半を過ぎたぐらいだったが,たまたま空いていて,順番待ちは2番目だった。そして少し待つと席につけた。今回はせっかくなのでロースのソースカツ丼の普通盛りを食べた。前回空木岳の時は同じロースのソースカツ丼だったが小盛りにしていた。食べてみると普通盛りも余裕で食べれてしまった。いやぁ,おいしかった。
食後は,駒ヶ根インターから中央道にのり,名神経由で帰った。途中,恵那山トンネルで工事渋滞というので少し時間がかかった。どうやら故障車をトラックに載せて移動させるのに渋滞していたみたいだった。その後はほぼ順調に走れ,暗くなる頃には帰宅できた。
今回は快晴の日を狙って南アルプス北部の仙丈ヶ岳に行ってみた。仙丈ヶ岳はバスに乗らないといけないので,平日のこの日しかないと思って休んで行ってみた。9月になると平日の始発は遅くなるし…。今回は休んで行って正解だった。それぐらい快晴だった。帰りもバス,というのがなければもう少し山の上で遊んでから帰ってもよかったかもしれない。次は北岳とか間ノ岳という南アルプスのもっと奥深い山々にも行ってみたいと思った夏の1日だった。
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