パキスタン バルトロ氷河 ガッシャーブルムBC
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体力度について
- GPS
- 383:09
- 距離
- 164km
- 登り
- 2,935m
- 下り
- 2,931m
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| 天候 | おおむね天気は良かった。ただしガッシャーブルムBCでは降雪。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
飛行機
|
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感想
パキスタン北部カラコルムのバルトロ氷河トレッキング。
テント19泊の旅。往復163km。
どこを見ても絶景、どこを撮っても絵になる。
6000m峰は単なる丘で名前が付いてない。
7000m以上でやっと山の名前がある。
そんなスケール感の違いに感動しました。
8000m峰のK2やブロードピークは
行きも帰りもキレイな姿を見せてくれました。ラッキーでした♪
最深部のガッシャーブルム連峰の脚元まで行きましたが、降雪により連泊出来ず。。
ガッシャーブルムは�喫�の基部のみ、間近で見れました。
パキスタンはモンスーンによる豪雨災害で、先月から死者1000名以上。
橋の崩落や道路寸断で混乱状態。
豪雨による洪水で、国土の3分の1が被害に遭っているそうです。
人口の7分の1にあたる3300万人が被災しているとか。
私たちは運良くパキスタンの国内飛行機で脱出できましたが、
有視界操縦の飛行機が飛ぶかどうかの確率は
直前まで五分五分でヒヤヒヤものでした。
バルトロ氷河を一緒に登ってくれたガイドさん、スタッフさん、ポーターさんや
そのご家族が無事であることを祈ってます。
詳細は、以下、日記として書き溜めていたものを転載しておきます。
8/7 アスコーレからジョラ
天気は晴れ。朝8時にジープに乗ってアスコーレから6キロほどブラルドゥ川沿いの道を進み、ビアフォ氷河の舌端の橋崩落地点で下車。橋の崩落跡には日本で言う野猿が緊急的に設置されており、1人ずつゴンドラに乗って、対岸から引っ張ってもらって渡った。そこからいよいよトレッキングのスタート。日差しが強く暑いが時折吹く風が心地よい。ゆっくりとジープ道を歩き、河原に降りた地点で昼食。食後に裸足で川に足を浸してみたが、氷溶け水なので冷たくて5分と我慢できなかった。その後、デュモルド川に最近かけられたという橋を渡り、3時間半でジョラに到着した。この橋がなければ川のさらに上流にある橋で渡るためあと2時間程度はかかったらしい。
ジョラは標高3200mの河原のキャンプ場。涼しくて開放感があるがハエが多く、夕食時のハエの多さには閉口した。夕食はチキンのクリーム煮や野菜のオイスター炒め、プリンなど美味しかった。行動距離6.3km
8/8 ジョラからスカムツォク
天気は晴れ。暑さが予想されるので早めの朝7時に出発。
ブラルデュ川の右岸を進む。朝方は涼しいが日が上がって日差しが強くなると暑い。時折涼しい風が西から吹いてくるのが救いだが、砂が舞い上がると埃っぽくて目が痒くなる。
右手にバルコダス、正面にシンカン(雪豹)ピークを眺めながら、歩いているとシンカンピークに彩雲がかかっていて幸先が良い。途中、ジープ道はスカムツォクの手前で川の水流で削られて崩落していおり高巻きした。
スカムツォクには11時40分ごろに到着。ジョラ同様の河原のキャンプ場で標高は3230m。風が強く水場の水も少し濁って黄色感じ。煮沸すれば問題ないが、細かい砂が沈澱するのでプラティパスの浄水器で濾過した。到着後昼食のヌードルスープなどを食べて散策。
キャンプ場から進行方向の右手にリリゴピーク、左手にグレートスパイアーが見えた。行動距離9.9km累計16.2km
8/9 スカムツォクからパイユへ
天気は晴れ。風があるので朝方は涼しい。朝7時にスカムツォクをスタート。木陰がないので日が上がると暑い。気温は30度ぐらいはあろうか。途中の河口で不安定な細い丸太橋の横断があり、ポーターさんが川に降りて横断を手伝ってくれた。1時間毎に3度ほどの休憩を入れながら標高3450m木陰が多く気持ちいいパイユキャンプ場に11時半に到着。行動時間は4時間半。到着後すぐに野菜焼きそばの昼食。昼下がりには晩御飯の食材である山羊の屠殺と解体を見学。晩御飯でお肉とレバーの野菜炒めでありがたくいただきました。行動中から少し倦怠感と胃の不快感。横になってウトウトすると軽い頭痛。午後から五令散とダイヤモックス半錠を服薬。少し症状改善。行動距離7.9km累計24.1km。
8/10パイユからコボルツェ
天気は曇り時々晴れ
朝起きたら前日からの体調不良はやや改善だがお腹の調子は悪くて、くだし気味。相部屋のKさんは今日も歩くけど具合が悪そう。最高齢のFさんは咳が酷くて下山となった。
今日は8時間のトレイルになるので早めの朝6時スタート。ブラルドゥ川の右岸を進み1時間半ほどでバルトロ氷河の舌端に出る。氷河の上に登ったら、川の対岸へ氷河を横断。氷河と言ってもうモレーン状のアップダウンのある岩場を歩く。川の左岸に着いたら左岸の川沿いを進み、11時過ぎにリリゴでホットランチ。クリームパスタなどが出たがお腹の具合を考えて味見程度。ランチ後も左岸を進み、ところどころで氷河の崩落箇所も見ることが出来た。
落石のリスクがありところでは一時的にヘルメット装着して進んだ。コボルツェの手前では渡渉しなければならず。登山靴からサンダルに履き替えて横断した。氷河の氷溶け水なので冷たさで痛いぐらいだった。標高3950mのコボルツォには午後3時過ぎに到着した。ダイアモックスを昼と朝に半錠ずつ服薬。以降同様。夕食は麻婆豆腐やポテトサラダ。前日に引き続きヤギ肉の野菜炒めも出た。美味しいがお腹の調子が良くないので少しだけしか食べられないのが残念。行動距離12km累計36.2km
8/11 コボルツェからウルドゥカス
天気は晴れ時々曇り
今日は4時間のショートトレッキング
朝7時にスタートしてバルトロ氷河の左岸を進む。途中で枝沢ならぬ枝氷河の舌端のアップダウンを2つ越えるが全行程で標高は100m上がる程度。前方にブロードピークとガッシャーブルム4峰、4峰の肩に2峰と3峰の山頂だけがみえてきた。11時40分ごろ標高4050mのウルドゥカスのキャンプ場に到着。カテドラルが大迫力で見える。ランチは野菜炒めと白ごはん。少し体調はかなり回復し呼吸も楽になってきたが下痢が止まらない。医薬業関連の参加者Oさんから下痢どめの薬もいただいて服薬した。どうやら下痢をしている参加者は食あたりの可能性があるとのこと。相部屋のKさんはかなり具合が悪そうでキャンプ場に着いたらテントで倒れ込んでしまい、靴も脱げないぐらいに消耗している。明日以降が心配だ。パイユで離団したFさんは今日無事にアスコーレに到着したようだ。よかった。行動距離5.4km累計41.6km。
8/12 ウルドゥカスからゴレ��
天気は晴れのち曇り。朝7時スタート。バルトロ氷河の左岸からバルトロ氷河の中央部分を遡上していく。ひたすらにモレーン状のアップダウンを繰り返しながら進むが、氷の露出が目立ってきた。右手にはマッシャーブルムが見え、正面にはガッシャーブルムの1、4峰がはっきり見えてきた。4時間半ほどでゴレ1に到着してホットランチ。メニューはトマトクリームのペンネなどで少しだけいただく。美味しいが食欲不振の人が増えてきて、結構残って申し訳ない。再スタートして、さらに氷が目立ってくる。高さ20m以上はある氷山の横を進んでいく。やがて左手にパキスタン軍のアーミーキャンプがあり、5名ほどの軍人が何やら歌っていた。アーミーキャンプを過ぎると標高4380mのゴレ2キャンプに午後3時過ぎに到着。モレーン上とはいえすぐ下が氷なので寒い。冬用衣類に着替える。体調は改善、下痢も治ったかに思えるが油断は禁物。食事は少食に努め、水分補給を十分に。夕食は元板間の添乗員さんが調理したバラ寿司。本来なら巻き寿司を予定していたがイスラマバードに海苔を忘れてきたらしい。でもとても美味しかった。相部屋のKさんはまだ疲労感が強い感じだ。夕食も食べれず、熱を測ると39度近い高熱。明日以降、ご一緒できるのか心配だ。行動距離11.2km累計52.8km
8/13ゴレ�兇�らコンコルディア
天気は曇りのち晴れ。昨夜は初の氷河上でのキャンプだったが、まだ冬用シェラフのみでもそれほど寒くはなかった。朝7時スタート。今日もバルトロ氷河を遡上していく。徐々にモレーンよりも氷の表面が増えてきた。氷山や氷河湖の周りを迂回したりして滑りやすくなっている。日が差さないと寒いのでスエットシャツなどが必要だ。左手に怪峰ムスターグタワーが見えるポイントでは、雲が流れて山頂を含め部分的に姿を見せてくれた。正面右側には双耳峰のミトレピーク、左手には地層がはっきりしたマーブルピークも見える。出発から3時間半ほどでティータイムブレイク、昨夜のバラ寿司がおにぎりになって配られた。美味しかった。アーミーキャンプの横も通り過ぎながら午後3時半ごろに標高4650mのコンコルディアに到着。広大なキャンプ場で1番奥、K 2がよく見える東側にテントを設営してくれた。たくさんのテントがあり多くのトレッカーがここで宿泊するようだ。到着後に遅めのランチ、ヌードルスープを食べたあと、外に出るとK2やブロードピーク、G4、バルトロカンリまでほとんどの高峰が見えた。夕食は豆腐と野菜の炒め物、ポテトコロッケだった。体調は完全回復。相部屋のKさんは体調不良をおして、ふらふらながらもなんとかコンコルディアまでやってきた。素晴らしい精神力だ。明日はここで休息日なのでゆっくりと休んでほしい。行動距離12.6km累計65.4km
8/14 コンコルディア滞在
天気は晴れ。今日はコンコルディアに滞在日。希望者は3時間程度の周辺ハイキングも可能だったが、夜間、急に気温が下がった影響だろうか。昨夜からまたお腹の調子が良くない。このため休息日とした。4名の方がハイキングに参加したようだ。朝食後にK2の横にあるはずエンジェルピークが見える位置まで脚を伸ばしたり、湿ったシュラフや衣類を乾かしたりした。昨夜持ってきたトイレットペーパーが無くなったしまったが添乗員さんにお願いして共同装備分を1つ頂いた。今なら1個100ドルでも買うだろう。相部屋のKさんは朝方は体調が戻ってきていたがその後再度38度の発熱。よって明日以降は皆が戻ってくるまでコンコルディアで滞在となった。添乗員さんの携帯デザリングで家族に予定通りとのLINEを送ることが出来た。今日は2頭目の山羊が潰されて今夜の夕食以降の食材となった。
8/15 コンコルディアからシャベリン
天気は曇り時々晴れ。今日からいよいよバルトロ氷河を離れ、上部バルトロ氷河へ。相部屋のからさんはポーターさん1名とキッチンスタッフさん1名とコンコルディアにとどまることになった。朝7時スタート。いきなり氷の坂道や氷河のクレパスへの崖が切れ落ちた道などを進んでいく、クレパスへのフォールラインを通ろうとする参加者にはガイドのアミンさんから厳しい注意が飛ぶ。滑って落ちたらまず助からない。やがて進路を南東に取り、ザレたゆるやかなアップダウンを進んでいく、右手には双耳峰ミトレの東面がみえている。正面にはバルトロカンリ、進んで行くと右方向にゴンドロゴラへ続くヴィクネ氷河が見えてきた。パイユで話したメキシコ人はゴンドロゴラ越えすると言っていたが無事に進めただろうか。今日は曇っていて歩きやすいがさすがに標高4500mを超えてくると疲れやすい。荷を積んで馬がなかなか追い越さないので休憩も多く取ったが、予定より早く12時前にはミトレ標高4900mのジャベリングに到着。今日の幕営は我々だけのようだ。着いたらすぐにトマトスープにクリームペンネのランチ。お腹の調子は引き続き良くないが食欲はあるのでよく噛んで食べるようにしている。そしてトイレットペーパーもまた無くなるかもしれないので、持ってきた携帯ウォシュレットも試してみた、意外と快適でお尻に優しく紙の節約になる。寒いので休憩中のお馬さんも防寒着を着ている。今日からコンコルディアに戻るまで1人テントとなった。これまでのテントはKさんがコンコルディアで使っているからだ。てっきり添乗員さんと相部屋になると思っていたが、ガイドのアミンさんがキッチンテントで寝てご自分のテントを私に譲ってくれたようだ。申し訳ない。夕食はカレーライスと豆腐ナスの炒め物だった。行動距離8.1km累計73.5km
8/16シャベリンからガッシャーブルムBC
天気曇り時々雨。朝4時半頃に目が覚めたらテントのフライシートを雨が激しく叩いていたので、今日は停滞かなと思ったが5時になったら雨はやんでいた。朝食時にAさんが体調不良のためコンコルディアまで下山することが報告された。これでFさんKさんに続き3人目、ここからは9名で進んで行く。朝7時スタート。引き続き南東方向に上部バルトロ氷河を遡上して行く。昨日よりもアップダウンは大きめで標高が上がっているので少しずつペースが落ちてる感じ。高いピークはトラバースしているのでまだマシだが。右手前方には雲の切れ目からチョゴリザの山頂が顔を見せていた。左手には氷山が連綿と繋がり氷河を成している。まるで南極に来たかと思える光景だ。11時頃、上部バルトロ氷河からアブルツィ氷河に入り進路を北東方向に変えたところでティータイム。刻んだ人参を酢飯にまぶしたおにぎりとふかし芋、チャパティを頂いた。Nさんがタバコを吸って酸素が薄いからすぐに火が消えるとか言っていた。雨は降ったり止んだりで、最初は手がかじかんだが日が高くなると少し蒸し暑い感じになった。アーミーキャンプの横を通過したら、標高5150mのガッシャーブルムBCに午後2時前に到着。2時40分にクリームスープの軽食を摂った。ダイニングテントには最終目的地到着をお祝いするフラワーリーフが飾ってあり、皆で記念写真を撮った。トレッキング開始から10日目、遠いところへ来たもんだ。ガッシャーブルム1峰は基部は見えるが山頂はガスの中。天気が良ければ今日中にガッシャーブルム2峰のビューポイントに行く選択肢もあったが今日は曇りなので見送り。明日に期待したい。相変わらずお腹はゆるいが体調は悪くない。もし明日朝5時時点で晴れならビューポイントまで行ってG2を見たあとシャベリンまで下る。天候待ちならBC泊で翌日コンコルディアまで下ることになるようだ。行動距離8.2km累計81.7km
8/17ガッシャーブルムBCからコンコルディア
天気は雪から雨。明日5時に起きて外を見たら雪が降っていた。すでに積雪5センチぐらいだろうか。本来なら今日は一日滞留日だったが、このまま積雪が続いた場合、荷物運搬用の馬やラバが動けなくなるおそれがあるため、急遽コンコルディアまで下山することとなった。約10時間の行程だ。雪の降る中、朝7時半スタート。スリップが心配だったがまだ積もりはじめたばかりで凍っておらず大丈夫だった。高度を下げるうちに雪は雨混じりになり、積雪もみるみる少なくなった。そのうち日も差してきて着ていた防寒着を次々に脱いだ。シャベリンから1時間ぐらい過ぎたところでホットランチ。暖かい野菜スープや薄い塩味の炊き込みご飯が体に染みた。ランチ後もどんどん下るが見どころが特にないので眠くなってくる。やがてコンコルディアに近づくにつれてまた冷たい風やしとしと雨が吹きつけてきた。最後に往路も気を使った氷の通路や崩落しかけたスノーブリッジを渡ってコンコルディアに午後5時過ぎに到着。体調不良でシャベリンから先に戻っていたAさんが迎えてくれた。相部屋のKさんは解熱剤で熱を下げているがまだ調子が悪そうだ。本来ならまた相部屋に戻るところだがKさんの体調面と感染症リスクを考慮してまた引き続き別テントにしてくれた。晩御飯はミネストローネとナスと野菜の炒め物で美味しかった。明日は休息日で一日コンコルディアに滞在となる。夕食前からまた雨が強くなった。ガッシャーブルムBCではもっと雪が積もっているかもしれない。撤退で正解だったと思う。行動距離16.2km累計97.9km
8/18 コンコルディア滞在
朝7時起床、今日はコンコルディアで一日休息日。昨日夕方からずっと雨が降り続いていたが、8時の朝食時から晴れてきた。間近にあるマーブルピークやミトレピークの上半分が雪化粧しており、少し違った印象で見えるのが趣深い。濡れたザックや靴を乾かしたりして過ごした。昼食はダウドー(パキスタンうどん山羊肉入り)、パコラ(揚げ物ポテトオニオン)
午後からはまた雨が降ったり止んだりで寒かった。夕食はシェフのヌルさんが腕を振るった日本食、野菜天ぷらや山羊肉の肉じゃが、とてもパキスタン高地で食べているとは思えない出汁の効いた素晴らしい料理だった。ついつい食べすぎたので明日のお腹の調子が心配だ。ヌルさんはパキスタンのシー雨オフでは、北海道ので羅臼の宿泊施設のレストランで働いているらしい。明日から5日かけて下山となる。Kさんは馬で下山だ。旅行日程よりは1日早いが、下山後に温泉地で一泊することとなった。
8/19 コンコルディアからゴレ1
天気は晴れ。朝は素晴らしい晴天でK2やブロードピークがはっきりと見えてこれから下山するのに後ろ髪を引かれる思いだ。朝食後K2をバックに参加者全員で記念写真を撮り、各々が名残り惜しく写真を撮ってから7時20分頃にスタート。Kさんは白い馬に乗って下山だ。右手には往路ではガスであまり見えなかったムスターグタワーがはっきり見える。いつも先頭を歩いてきたOさんが疲れでペースダウンしてきたので、各自のペースで行くことになりホットランチのゴレ2乗っては先頭で14時ごろに着いたが最後尾で30分近く差がついた。ゴレ2ではマッシャーブルムの最高の景観を眺めながらトマトソースのペンネなどのランチを頂いた。ランチ後、再スタートし約2時間ほどで今日のキャンプ地標高4100mのゴレ1に17時頃到着した。夕食はチキンコーンスープ、ダルムート、マトンカレーなど 標高が下がるに連れてお腹の気持ち悪さが減って食欲が増している気がする。添乗員さんからKさん療養のためこれからもテントは1人で使っていいとのことだった。右手親指を少し突き指したようで痛い。明日からはストック一本で下ることとする。トレッキング終了まであと4日。行動距離16.7km累計114.6km
8/20 ゴレ1からコボルツェ
天気は晴れ。放射冷却のためか朝食時はダウンを着込むほど寒い。朝7時スタート。日が上がってくるとたんに暑くなる。氷河から吹きおろす風が天然のクーラーのようで心地よい。徐々に小さくなるガッシャーブルム山群やブロードピークをバックに下り続けると左手にマッシャーブルム、右手にカスドラルやパイユピークが近づいてくる。マッシャーブルムは往路よりもはっきりと姿を見せてくれた。同時に下山しているパーティーやこれから登るパーティーと幾度となくすれ違った。道端に脚を負傷した馬が生きたままうずくまっていた。ガイドさんによると負傷した以上どうしようもなく、このまま衰弱死させるしかないのだという。かわいそうだけど厳しい世界だ。11時過ぎにウルドゥカスに着いてホットランチ。ペペロンチーノ美味しかった。ランチ後は左岸の枝沢から無名の氷河のモレーンを2つ越えて今日のキャンプ地標高3940mのコボルツェに午後3時半前に到着。やや疲れなのか遅れ出したOさんとAさんは1時間弱遅れて到着した。晩御飯は野菜と山羊肉の煮込、野菜炒め、マッシュルームスープなど。お腹の調子はほぼ正常化。トレッキング終了まであと3日。行動距離12.7km累計127.3km
8/21 コボルツェからパイユ
天気は曇りのち晴れ。朝方は小雨がパラついていたが、止んでくれた。朝食にパレンタという揚げたチャパティのようなものが初めて出た。皆の食欲も戻ってきたことを見越してのことだろう。朝7時過ぎにスタート。30分ほどで渡渉ポイントに到着。水量もそこそこあり、登山靴からサンダルに履き替えて深いところで膝下ぐらいある氷溶け水の川をジャブジャブ渡る。水温が冷た過ぎて脚が痛い、悲鳴を上げながら5分ぐらいかけてなんとか渡り切った。脚をタオルで拭いて登山靴に履き替えてもしばらくは足指の感覚が戻らなかった。でもこんな経験もここでしか味わえないだろう。しばらく氷河の左岸を進み、落石注意エリアではヘルメットを装着した。その後、氷河を横断して右岸へと向かう。モレーンのアップダウンが続き、日も差してきて暑くなってきた。途中、往路ではなかった、氷河の崩落箇所があり、きれいな青色の氷が幻想的だった。11時半頃、氷河の中央あたりでティータイム。朝のパレンタや茹で卵の軽食も配られた。12時半ごろには氷河の舌端を過ぎて、これでバルトロ氷河ともお別れとなった。その後はブラルドゥ川の右岸の山肌を進み、14時に標高3450mのキャンプ地パイユに到着した。馬で下山してるKさんは氷河の途中で馬が突然動かなくなり、歩いて40分遅れで到着。ゆっくりペースのOさんとAさんは1時間遅れで到着した。夕食は豆腐のガーリック炒めと焼きうどんなど。豆腐は常温保存可能なものを日本から持ち込んだらしい。トレッキング終了まであと2日。行動距離12.2km累計139.5km
8/22パイユからジョラ
天気は曇り時々晴れ。かなり暑くなる可能性があるとのことで、早めの朝6時スタート。高度が下がったので今日からダイアモックスの服用を停止。朝の準備中にテント内で水筒から水を半分くらいこぼしてしまい焦ったが、タオルで拭いてなんとか間に合った。下りが続いたせいか登山靴で足指が少し痛くなったので今日はローカットのトレランシューズ。足首が使えるので歩くのは楽だが靴の砂が入りやすく休憩の都度、入った砂を出した。ブラルドゥ川の右岸の山肌の道を進み、落ちるとヤバそうな崖っぷちや、頼り無さげな丸太橋を渡ったり、河原の平坦な道を進んで、3時間ほどでスカムツォクを通過、その後、11時頃、往路でも休憩した岩横穴のスペースでティータイム。パレンタやふかし芋、ナッツなどが配られた。ポーターのオナムセンがお茶を注いでくれた。再出発後、2時間後の午後1時頃に標高3350mのキャンプ地ジョラに到着した。今日はほぼ曇っていて風もあったので快適に移動できた。Kさんは馬で早めにキャンプ地に着いていた。OさんとAさんは1時間遅れで到着していた。夕食はダルカレー、マカロニベジタブル、豆サラダなど。明日でいよいよトレッキングは終了となる。行動距離17.7km累計157.2km
8/23 ジョラからアスコーレ
天気は曇り。思っていたよりも肌寒く、往路の時の夏から秋に季節が変わったかのようだ。朝6時40分スタート。いよいよトレッキング最終日だ。ブラルドゥ川の右岸の山肌のゆるやかな道や河原を進んでいくと2時間ほどで枝沢の氷河のモレーンに乗り上げる。この氷河の舌端にある川の橋が崩落した跡に野猿が設置してあるところだ。ここがトレッキングのスタートでありゴールでもある地点だ。9時半前には到着して今回のトレッキングを終了した。その後1名づつ野猿で川を渡り、約7kmの道をジープに乗ってアスコーレに10時半には到着した。ランチは野菜入りのプラウ(炊き込みご飯)マズダール(美味しい)アスコーレの村でコーラを買ってきて皆でトレッキングの終了を祝って乾杯した。晩御飯はカレーライス、焼きそば、パコラなど。行動距離6.1km累計163.3km
8/24 アスコーレからチャトルン温泉
天気は晴れ。夜間にずっと雨が降っていたが止んでくれてよかった。昨夜の夕食時にウイスキーの水割りを飲んだせいか、夜間からまたお腹を下す。お腹のものを全て出しきり、朝食を抜いて朝7時スタート。今日は6時間のジープ移動。往路同様に2箇所の橋の崩落があり、その都度、丸太橋を渡って対岸のジープに乗り換え。11時頃にはランチのダッソーに到着。ダルカレー、チキンカレー、ベジタブルカレーとナンなどがでたが、お腹のことを考えて我慢した。再出発後、シガール川の横断でジープで渡渉する箇所が2つあった。水深はなんとかギリギリ渡れるレベルで、途中でスタックしないかとヒヤヒヤした。午後1時15分頃にチャトルン温泉に到着。地元の人たちも利用してしており、屋根付きと露天の2つがあった。下着を付けて入るスタイル。地元の人が湯船内で石鹸で体を洗ったりしているので決して衛生的には良くないが、19日ぶりのお風呂で髪の毛や体を洗えて気持ち良かった。予定通りであれば今日でテント泊泊終了となる。実に19泊となった。明日以降のスコルドゥとイスラマバードのホテル泊は本来ならKさんと相部屋だがKさんの療養上の理由と私に迷惑をかけたくないとのことでKさんの負担で各々1人部屋になるとのこと。Kさんに私の部屋分は私が負担すると申し出たが固辞された。申し訳ない。晩御飯はマッシュルームスープ、チキンプラウ、山羊肉のボイル、チキンタツタなど。
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