皇海山&鋸山 根利口から栗原川林道にて


- GPS
- 05:26
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,008m
- 下り
- 1,011m
コースタイム
08:30 不動沢のコル
09:30 鋸山頂上(10分休憩)
10:00 不動沢のコル
10:50 皇海山頂上(15分休憩)
11:30 不動沢のコル
12:30 駐車場着
天候 | 梅雨の合間の晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
6月9日から追貝に加えて根利(ねり)からもアクセスできるようになりました。 (後日追記:現在、追貝からは工事のため以下の期間中アクセスできなくなっています。 ご注意ください。この期間中も根利からはアクセスできるそうです。下記URL参照) 平成26年6月25日 から 7月15日まで 平成26年8月20日 から 10月31日まで http://www.city.numata.gunma.jp/sukai/ 過去のレコで根利側の林道の方がずっと走りやすいとありましたので、初めての皇海山は根利から林道に入りました。沼田ICを利用される方は、とりあえず「しゃくなげの湯」をナビ登録しておき、しゃくなげの湯に着いたら、そのまま沼田ー大間々線(62号線)をさらに進みます。しばらく行くと、左側にガードレールの高さに「←皇海山」の看板がつけてあるので、ここを左折して小さな橋を渡ります。そのまま村落の道路をあがっていくと砂利道に変わり、すぐにフェンスで道がふさがれているところに出ます。野生動物が村に入ってこないようにするためで、スライドバーのロックを自分ではずして、車を通したらまた元に戻すよう書いてあります。40−45分くらいで皇海橋Pに到着します。追貝からアクセスされた方のレコにあるような酷さは感じませんでした。調子に乗って40Km位スピードを出すと、砂利でタイヤが滑り、ハンドルを取られます。30Km位で走れば快適です(もちろんオフロードコースですが)。朝早く向かう分には対向車に会うことはないと思います。帰りは12時前だと沼田からやってくる登山客の迎えのためのタクシーやマイクロバスと遭遇する可能性があります(この日は5台のマイクロバスが来ていました)。私は日曜日の朝6時半到着、12時半過ぎに駐車場を出発しましたが、往復で対向車とすれ違うことはありませんでした。ただし、帰りはオフロードのツーリングを楽しむバイクのグループ2組とすれ違いました。 駐車場: 根利側から入ると皇海橋の登山口側に出ます。7−8台のスペースはありますが、橋を渡ったところは20台くらい駐車でき、トイレも登山届台帳もあります。私もこちらに駐めました。 コンビニは沼田ICを降りたすぐのローソンか、少し先のファミマで済ませてください。ファミマのすぐ先で右折して枝道に入り、その先はありません。 帰りには南郷温泉しゃくなげの湯に立ち寄りました。沼田ICへ向かう通り道です。3時間560円です。群馬県沼田市利根町日影南郷100番地。TEL.0278-20-0011 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から不動沢のコル: 木陰かつ沢沿いに歩くので涼しくて気持ち良いです。ピンクのリボンが次々とありますので、しばらく歩いてリボンが見つからない場合はルートを間違えていると思ってよいでしょう。GPS記録用の地図には不動沢のコルまでの道は記載されていないので(私の地図が古い?)、GPSで確認しようにもルートを外れているのかどうかも分かりません。気を付けてください。コルへの直登までは、ほとんど沢沿いです。何回か渡渉しますが、第1渡渉は本来の場所より数メートル上流側を渡りました。コルへの直登の手前はしばらく沢を歩きます。水量はそれなりにありましたが、問題なく歩けます。コルへの直登は沢のすぐ上からロープがあります。必要に応じて使用すればよいと思います。 不動沢のコルから鋸山往復: 膝くらいまでの笹薮を歩く部分があります。地面が見えないので、木の根などに注意です。最後の登りはロープがあります。私は登りでは使いませんでしたが、下りはロープを信じて体重をしっかりかけて下りました。 不動沢のコルから皇海山往復: ひたすら頑張って登ります。ロープが2か所ほどありますが、それほど難しいわけではありません。 |
ファイル |
栗原川林道
(更新時刻:2014/06/16 08:17) |
写真
感想
アクセスに使う栗原川林道のひどさと頂上からの眺望のなさゆえに、多くの登山者から敬遠されている皇海山。百名山でなければ、登りに行かないという人もいるくらいだ。そんなにひどいのか?ならば行ってみたい。へそ曲がり根性が頭をもたげる。
まずは、百名山にした深田久弥は何と言っているのか?確か40数年前の中学時代に読んだはずだと思い、出張の帰りに尾張の実家に立ち寄り、本箱の中を探す。出てきたのは「日本百名山」ではなく、「わが愛する山々」だった。私の記憶違いだった。持ち帰って皇海山の部分を読んでみた。深田久弥が敬愛する大先輩の木暮理太郎の言葉をそのまま引用している部分がある。「・・・この山などは今更日本アルプスでもあるまいという旋毛(つむじ)まがりの連中が、二千メートルを超えた面白そうな山はないかと、蚤取眼(のみとりまなこ)で地図の上を物色して、ここにも一つあったと漸く(ようやく)探し出されるほど、有名でない山なのである」。・・・なるほど。
深田久弥曰く、「この言葉は、40年後の今日でも、まだ幾らか通用する。皇海山は今なお静寂の中にある。私は旋毛まがりではないが、流行の山は嫌いである・・・」。ますます納得。当時は銀山平から登るしかなかったのだから、余計そうなのだろう。ひるがえって本日の皇海山はどうか?老若男女のグループが続々と入り、頂上は所狭しという混雑ぶりである。これをみたら、百名山に指名して注目を集めてしまった深田先生は苦笑するだろうか・・・・。
それはさておき、私にとっては初めての皇海山である。追貝からではなく根利からアクセスしようとするあたりは私も旋毛まがりのひとりか?根利からの林道はそれほど苦にならなかった、というより結構楽しんで車を走らせた。途中、キツネ(だと思う)とシカが車の前を横切った。
晴れが金土日と続き、泥濘はほとんどなく、快適な登山道だった。木陰の沢沿いを歩くのだが、やはり暑い。のどが渇いて仕方ない。ザックを下してペットボトルに詰めてきた水を出すのも面倒なので、沢の水をがぶがぶ飲んだ。冷たくておいしい。登りの時は気づかなかったが、下りでは第2渡渉あたりまでおりてきたら、沢の水音に負けないくらいの音量でセミが鳴いていた。ひぐらしに少し似た鳴き声だが時期的にひぐらしのはずがない。どういうセミなのだろう(後記:ハルゼミというそうです。梅雨の頃に鳴くセミだそうです)。
今回は父の日の週末ということで、女房が大正生まれの父親の様子を見にいくといって土日に実家に出かけた。留守番よろしくと言われ、二つ返事で送りだし、私はちゃっかり山へ。梅雨の合間に、実に気持ちの良い山行となった。感謝感謝。
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