剣岳
- GPS
- 27:05
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,647m
- 下り
- 1,648m
コースタイム
8:30室堂-9:50剣御前小屋10:00-10:22剣澤テント場-10:42剣山荘
20日
4:40剣山荘-5:30別山尾根4番目鎖場-5:40梯子場-6:06平蔵の頭(7番鎖場)-6:15カニのたてばい取りつき-6:45剣岳山頂7:20-
7:40カニのよこばい-7:45梯子場-8:55剣山荘9:15-(途中朝飯)-11:35室堂
天候 | 9/19 晴れ 9/20 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂登山情報ボード横にポストあり 水場は室堂 トイレは室堂、剣御前小屋(チップ制) 室堂から剣山荘までは特に危険箇所はなし 剣山荘から先一服剣からはは岩場の登降の連続ではあるがホールド、鎖もしっかりあり 慎重且つ三点確保できれば思っている以上に難しくはないと思います。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
今年の夏は南の重鎮「穂高」へ行ったが天気が悪く、ならばこの秋は北の俊英「剣」へ
と思い随分前から計画を練っていた。
問題となるのは「天気、シルバーウィークの大混雑、剣に登れるのか」であったが
どうしても諦めることができずいけるところまで行ってみようとムーンライトに乗った。
19日早朝扇沢行きのバスはほぼ定員乗車。
ところが扇沢に着くなり乗車券売り場は数百人の長蛇の列。
始発のトロリーバスは無理と諦めたがこの列は車で来た人の列であった。
電車の人は駅改札横で売っている「通し券」を購入し、扇沢で引き換えたほうが並ばずに済む。
その後も混雑するが室堂までは全て始発の乗り物に乗れた。
室堂は朝から観光客と登山客でいっぱいだったが石段を雷鳥沢キャンプ場へ向かう。
ここから剣御前小屋までは登り。まだそんなに混雑はしていない。
剣御前から剣澤を経て剣山荘に着いたのは11時前。途中すれ違った人に剣岳までの
時間を聞くと「5時間〜6時間」とのこと。
小屋で聞くと「11時以降は行かないよう警備隊に言われています」とのこと。
明日の渋滞は?今日行けるか?と考えたが無理はやめようと思い時間的には早いが
今日はここまでとする。
本日の剣山荘は布団2枚に3人とのことで部屋に案内されるが、まだ時間が早かったので一番端になった。
何もすることが無いので小屋の外で景色を見たり昼寝をしたりしてノンビリする。
生(中)ビール800円、飲みたかったが金曜に少し風邪を引いたようなのでここは我慢。
13時過ぎ頃からはシャワーの準備ができたので混まないうちに使用してください
との放送を盛んにしていたが風邪が悪化するといけないので今回はパスした。
夕食は3回に分けて各自好きな時間にとのこと。但し混雑しているので食事だけで
ビールなどの飲み物は遠慮くださいとのこと。
最終何人宿泊したかは分からないが布団1枚に1人であった。
この小屋は非常に綺麗であり昼間はアルバイトの従業員が廊下を磨いていた。
朝は3時頃からザワザワしだし、4時頃外へ出てみると満点の星空。
サブザックを片手に4時30分頃ヘッデンをつけ剣を目指し歩き出す。
前にも後ろにもヘッデンの明かりが見える。
朝早いので体が着いていけず何となくスッキリしないまま一服剣を目指していると
右手には後立山が星空のシルエットで浮かびだし、左には富山方面の明かりが綺麗に見えてくる。
少し明るくなってきたとき前剣の岸壁がうっすら見えてきた。
「こんなところを登るのか」これが最初に浮かんだ言葉だった。
しかも一旦降りてからの登り返しである。
「自分は登れるのか」と思ったが進むしかない。
しかし足場はしっかりしているのでさほど苦ではなかったがまだ前剣取りつき。
前剣を越えるとやっと本峰が見えてくる。
そして梯子を渡りいよいよカニのたてばいへ。
渋滞を覚悟してきたが数分待っただけで気が付けば終わっていた。
山頂は風が強いもののこれ以上ないといったくらい良い天気であった。
南北アルプルは勿論、富士山、八つ、白山…殆ど雲もなく見事なまでの大展望が
迎えてくれた。
それぞれ写真を撮り合い混まないうちに下山することにした。
今度は下り専用のカニのよこばいが待っている。核心部へ着くが最初は横ではなく下に降りる。
いよいよと思ったが数歩でよこばいは終わってしまった。
その後上からカニのたてばいを待つ登山者を見ながら梯子を降り登ってくる人の
渋滞に巻き込まれながら剣山荘に到着。
置いてあった荷物を受け取り一路室堂への帰路を歩むことにする。
剣岳はその殆どが鎖場、岸壁の連続ではあるが気を抜かず、三点確保ができれば
楽しく登ることができる。
気が付けば険しくてかなり無理かと思われた剣岳に登ったという実感が涌いてきた。
そう思った途端、寝不足からか持病の頭痛が酷くなり足取りもかなり重くなっていた。
これから登ってくる登山客を避けながら室堂へ到着。
その後はシルバーウィーク真っ只中。上りも下りも長蛇の列にまぎれながら色づき始めた
紅葉を見納め帰路に着いた。
marippeさん、こんにちは。
剣岳の険しさは噂に聞いていましたが…写真を拝見した私の感想も「こんなところを登るのか」でした。
私だったらシッポを巻いて引き返しちゃいそうです。
(そういうわけに行かないんでしょうけど)
写真「梯子のあとは鎖場」の場所なんて、今にも滑落しそうじゃないですか〜。
でも、頂上からの光景は素晴らしいですね。富士山まで見えるなんて。
実際に自分の目で風を感じながら見ることができたら大迫力の感動モノなんでしょうね。
映画「剣岳」を観て憧れはありましたが、今は恐れの方が大きくなりましたです。
melonpan さんこんにちは。
ガイドブックには「危険度5」。大キレットと同じ?カニのたてばい、こよばいってどんなところ、と思いましたが
本当に危険箇所は鎖や足場がしっかりしているので大丈夫ですよ。
確かに写真を見ると「下がない!」ですがあんな下まで降りません。
皆さん普通に登ってました。
足の力だけでは登れませんが3点確保、アスレチックです。
頂上からの絶景、自分の目でご覧になると言葉も出ません。
これからはもうそろそろ冬支度ですが機会があれば是非チャレンジしてください。
写真を見る限り、全然大丈夫に見えませんが…。 高所作業用の命綱が欲しいですね。
この連休中、カニのよこばいで滑落死事故があったそうですね。遺された人の心中をお察しします。
でも、虎穴に入らずんば虎児を得ず、登り詰めた後の絶景は格別でしょうから、人を魅了して止まないのでしょう。
アスレチックで訓練して、魅惑が恐怖心を上回る機会があれば挑戦してみるかもしません。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する