悪戦苦闘 富士登山(富士宮口)


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 1,393m
- 下り
- 1,378m
コースタイム
7:24六合目
8:40七合目
10:18八合目
11:50九合目
14:00富士山頂奥宮
14:40剣ヶ峰14:50
15:15九合目
16:00八合目
18:00五合目(駐車場)
天候 | 晴れのちくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
7合目手前及び九合五杓から上部に残雪があり、アイゼンを使うと安心です。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
世界遺産登録後初めての富士登山であったが、めまい、吐き気等の高山病の症状と残雪に悪戦苦闘し7時間掛け山頂に立つことが出来た。
自宅を4時半に出発、富士宮口の駐車場に6時40分着、20台程の車がある。
この日は、梅雨の中休みなのか風もなく山頂部が良く見える。
7時 富士山表口五合目の登山口から登山開始、雲海を眺めながらゆっくりと六合目へを通り上部を見ると新七合目付近の残雪上を登山者が登て行く。
七合目手前の残雪でアイゼンを装着するが、追い越して行く登山者は、アイゼンを履かない。
七合目を過ぎ、間もなくするとガスに見え隠れする八合目の山小屋と鳥居が見える。
アイゼンを付け歩くが、八合目手前の残雪の無い登山道は歩き難いのでアイゼンを外す。
八合目を過ぎた付近で急に立ち眩み、めまい、吐き気の症状が現れる。
呼吸を整え登るが、症状は治まらない。ここで、諦めて下山しようかと弱気になる。
水分補給を十分に摂りゼリーを口いっぱい頬張り、20分ほど休憩する。
深呼吸を繰り返し立ち上がると症状は少し治まった。
トレーニング登山と思われる者が、次々に抜き去って登って行くが、今までになくゆっくりなマイペースを保ち登山を再開する。
アイゼンを外したが、八合目を過ぎると再び残雪の斜面が続く、アイゼンを付けずにキックステップで登る。直ぐに残雪は無くなり夏道を登る。
九合目手前から上部を見ると残雪が頂上直下まで続いているのが分かる。
残雪を登り九合五杓を過ぎたところに、荷揚げ道を除雪するブルドーザー1台が停めてあり、雪の回廊を見ることが出来る。
ここから頂上直下までは、急斜面が続くためアイゼンを装着する。
呼吸を整えながらペースを保ち登る。
山頂の鳥居が近づいてくる。
”あと少し”と自分に言い聞かせて登る。
頂上直下で再びアイゼンを外し、鳥居を通り山頂までをビデオに収める。
7時間を掛けて14時頂上奥宮に到着する。
剣ヶ峰に向かったと思われる登山者のザックが、山小屋前の木製テーブルに置かれているのみで人影は無い。
昼食の準備のため、湯を沸かそうとするがガスコンロは点火しない。ライターを使用するが直ぐに消えてしまう。諦めて、コンビニおにぎり2個を食べる。
半ズボン姿の軽装備の若者3人が登って来た。聞くところによると、アメリカ人で学生とのこと。
九合目付近まで時より日が差していたが、頂上はすっかり雲の中である。
出発時、五合目駐車場の外気温が9℃前後であったので、山頂は相当寒いはずだが、若者は動じない。
日本最高峰の剣ヶ峰は、その先であることを若者に告げ、私は、ザックを頂上奥宮前に置き剣ヶ峰を目指す。
もしかすると富士山頂上を見るのは、最後になるかも知れないと思いながら誰も居ない景色を眺めゆっくり登る。
若者3人は、私を追うように剣ヶ峰に登って来る。
お互いに日本最高峰の石柱の前で写真を撮り合う。
14時50分頃、若者と剣ヶ峰で別れ下山する。
残雪の何箇所は、尻セードで滑って下る。
五合目の駐車場には18時に到着、霧雨が降り始めていた。
12回の富士登山で、これほど苦しみ長時間を要した登山は初めてのことである。
悪戦苦闘したが登頂であったが、天候には比較的恵まれ、事故なく下山できたことに感謝する。
山頂で出会った若者に菓子2袋を渡したが、3人は無事下山したのだろうか・・・
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