20011229-31駿河徳山駅→大礼山→蕎麦粒山→高塚山→ナメクジ小屋→竜馬ヶ岳→岩岳山北峰、テント+避難小屋泊
- GPS
- 56:00
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,459m
- 下り
- 2,076m
コースタイム
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 9:58
- 山行
- 3:14
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 5:31
天候 | 3日とも晴 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
小俣駐車場がゴール |
感想
【メ モ】
2001年も押し詰まった12月下旬、南ア深南部の南端とも言うべき高塚山周辺の山を歩いてきました。この時期にはこの辺りの山にはほとんど雪は無いものと思っていたのですが、多くはないですがそれなりに雪があり(今年だけ?)、天気は今一でしたが、スノーハイキングを楽しむことができました。
この山行にあたり、「南アルプス 大いなる山静かなる山 知られざるルート120選」という本が非常に参考となりました。
12月28日、29日
*新大阪から最終のこだまで名古屋まで行き、臨時の快速電車に乗り込むが超満員。何とか乗り越さずに浜松で下車。
*浜松駅の構内でステーションビバーク(__)zzz
*一番電車で金谷まで行き、大井川鉄道に乗り込む。でかいザックの二人連れがいたが果たしてどこへ行くのか?
*駿河徳山駅で下車。簡単な朝食を済ませ、荷繕いをして8時頃出発。
*大井川を渡り、藤川集落の外れが登山口。
*登山道は非常にしっかりしていて問題なく歩けた。
*約510m付近で林道を横切る。この手前は少し藪っぽかった。林道に出たら左向かいに道標がありそれに従い又登山道に入った。
*約770m付近で稜線の南側の巻き道になる所で植林の若木を野生動物から守るようにネットが張ってあり、それをくぐって進んだ。ネットを避けて通るのかと最初思い、タイムロス。
*約790m鞍部には「鷹打場」の道標あり。その少し先に水場があるが、水量は少なかった。
*登山道が再び尾根上に戻る約870m付近で再び林道に出る。しばらく林道を辿るが、車が一台登ってきた。
*約920m林道三叉路で再び登山道に入るが、ここで休憩。止まっていると寒い。
*この先から徐々に雪が出てくる。何とその上には登山靴の跡!やはりこういう所を歩く物好きはいるものである。
*今回のコースにはあまり積雪がないと思ったので3日分5lの水を担いで登ったのだが、水を作れる程度に積雪があり、行動用以外には必要なかった(;_;)。
*急登の上の1069mPには反射塔があり、南東方向が切り開かれ、大井川沿いの集落を望めた。
*幾つかのアップダウン後、急登を頑張ると約1280mで尾呂久保からの道が左から合流、ルートは右折。
*しばらくは二重山稜が続き。その後痩せ尾根となる。西側が伐採され、展望が開ける。
*大札山にはベンチ、直下に東屋があり、東側と南から西側が切り開かれて眺望が開けるが、この日は雲が多く遠望は効かず。でもバラ谷山、黒法師岳、前黒法師山、沢口山方面に伸びる山稜、竜馬ヶ岳方面など深南部の山を望むことができた。又、今日のものと思われる新しい足跡が登ってきており、残っていた。
*この先は予定通り、大札山北尾根を通ることとする。
*大札山最高点を越えるとすぐに林道への分岐、新しい踏み跡はここから林道に下っていたが、少し時間の経った踏み跡は北尾根に続いていた。このあたり5月頃にはヤシオの花が咲き誇るところなのだろうか?
*大札山北尾根はほぼ忠実に尾根上を行くが、二重山稜の所で右に小ピークを巻く所があった。
*林道に出る直前の所が崩壊して危険とのことで、その手前で尾根を外れて左下の林道に降り立った。そこには道標もあった。
*林道はダートで凍結していた。ノーマルタイヤでは無理だったろう。
*しばらく林道を辿ると林道が鞍部を通るところ(元の大札山北尾根の取り付き点)で左に林道が分岐しているが、これは平沢出合方面に伸びるものだろう。
*更にしばらく行くと左側に、蕎麦粒山南尾根の取り付きを示す千頭山の会の道標有り。ここで休んでいるとトラックなどの工事用の車両が何台か降りてきた。この日が工事の仕事納めだったのか?
*取り付きからはつづら折れになって尾根に上がるようになっている。トレースは無いがテープの目印があり、迷うことはなかった。
*尾根上に出ると雪は少ない。岳人97年7月号にはこのルートは藪っぽいとのことだが、笹は刈り払われ、よく整備され、歩きやすかった。この状況だと暗くなっても蕎麦粒山まで辿り着けそう、とあせらずゆっくり登る。
*途中、竜馬ヶ岳の右肩に日が沈んだ。しかし、今日は満月、空は晴れ、日が沈んだ後も月明かりで歩くことができた。
*結局ヘッドランプを点けることなく蕎麦粒山に到着。北東方(富士山の方向か?)が切り開かれ、かなり暗くなった空に大無間山とおぼしき山影を望めた。
*ここにも今日のものと思われる新しい足跡有り。山犬の段方面、高塚山方面にトレースがあった。
*雪が積もってない部分にテントを設営。樹林にほぼ囲まれた山頂だが、風は結構強かった。
12月30日
*暗いうちに起き出したが、天気予報通りに低気圧が来ているようでガス&吹雪。昼頃には寒冷前線が過ぎて天気が回復してくるとのことであり、ノンビリして、明るくなってから撤収、8時前に出発とした。
*トレースはまだ残っており、積雪はせいぜい足首くらい。断続的に吹雪。急いでも高塚山からのルートがわかりにくいと思い、五樽沢ノコル、三合山で休憩しつつ、ゆっくり歩いていった。
*樹林に囲まれた平坦な高塚山頂上に着く頃、雪はやみ、青空が見え始める(^_^)!樹間には蕎麦粒山の向こうに富士山を見ることができた\(^_^)/。
*しばし休憩後、京丸山方面に少し行ってみる。最初はテープの目印があるがすぐに見あたらなくなり、二重山稜になってルートはよくわからなかった。やはり京丸山と高塚山を継ぐならば京丸山からの方が順当か?
*竜馬ヶ岳へは稜線通しは「南アルプス 大いなる山静かなる山 知られざるルート120選」という本によると強烈な藪とのこと、軟弱な私はナメクジ小屋経由のルートをとることにしていた。
*まず空荷で南東に伸びる尾根を偵察。入り口には黄色いテープの目印、よく見ると笹藪の中に踏み跡があり、所々テープの目印があった。約1550-40m付近に木の幹にテープが付けられており、そこが平沢への下降点。笹をかき分け下ると所々にテープの目印があり、約1510mまで下った後、頂上に引き返した。
*荷物を担いで自分の足跡を追って下る。平沢に下りつく手前は浮いた岩がゴロゴロしている上に雪が薄く積もり、歩きにくかった。落石とスリップに十分注意してゆっくり下った。
*平沢に辿り着くと、そこまでは足跡が登ってきていた!そこからは沢の流れの左右を適当に下り、約1200m弱の所にある小さなナメクジ小屋に辿り着いた。
*足跡は更に平沢出合の林道に向かって下っていたが、竜馬ヶ岳方面にはトレースが無く、ルートが判らず。又、空荷で偵察に出ると、小屋の裏手の樹林帯の中の木の幹にテープ発見。それに従い、ジグザグに登っていくと笹の中の踏み跡となる。どこかで左方にトラバースしていくものと思い、道を探しながらゆっくり登るが、結局そのまま上に登り、稜線がいつの間にやらすぐそこに近づいてきたので、笹の薄い緩い斜面を適当にトラバースすると、稜線の道に到着!
*竜馬ヶ岳・高塚山の最低鞍部から高塚山までは激藪とのことだったが、稜線の道は何となくずっと続いていそう・・・とすると今や割と楽に竜馬ヶ岳→高塚山の縦走はできるようになっているのかもしれないが???
*最低鞍部の向こうまで行ってみたが、小屋方面のルートを示すプレートもそういった踏み跡も結局発見できなかった???
*下りも自分の足跡を追って同じルートを下った。竜馬ヶ岳への取り付きは小屋とトイレの間の裏手にあった(テープの目印有り)。
*小屋に戻ったのは15時半前、この日は少なくとも竜馬ヶ岳直下の竜馬ヶ原まで行って幕営したかったのだが、又夜間行動となるので、穏健にナメクジ小屋に泊まらせてもらうこととした。わずかだがお礼を置いていった。
*小屋のすぐそばを沢が流れており、水には不自由しなかった(^_^)。
12月31日
*明日が仕事始めなので、この日は帰阪しなければならない。ようやく空が明るくなり始めた6時過ぎに出発。
*稜線に着く頃にはすっかり明るくなっていた。風は結構強かった。
*西方に見える京丸山は端正な三角形、今度来るときは、京丸山から高塚山まで歩いてみたいと思ってしまう。
*背後にはガレが二つある高塚山、徐々に日が当たっていく。
*鞍部から竜馬ヶ岳は200m弱の急登。ゆっくり登る。トレースは無いが積雪はせいぜい足首くらいだった。
*竜馬ヶ岳頂上は樹林に囲まれ狭い。樹間に大札山の向こうに富士山、北方には上河内岳、聖岳方面と思しき白い山を望めた。
*頂上直下の竜馬ヶ原は樹林が疎らに立つ平坦地、なかなか良い雰囲気で水場はないが幕営してみたい所!
*竜馬ヶ岳からは足跡が残っていた。又、テープも多くあり、道もハッキリしていて足取りも軽く歩を進めていった。
*西尾根を分けるピークを過ぎ、緩いアップダウンを幾つか越えると、祠のある樹林の中のピーク(岩岳山北峰)に到着!ここが岩岳神社。
*出発しようとしていると何と親子4人連れが登ってきた!今は袋井に住まれているとのことだが、以前は春野町に住まれていて、御両親は今は誰も住む人がいなくなった京丸小俣に住まれていたという。そのため神事も兼ねて家族で登ってこられたとのことであった。登山口からバス停までは遠いので車に便乗させてくれるとのこと。計画では、この先、岩岳山、入手山を越えて民宿シンフォニーからタクシーを呼んで気田のバス停まで出る予定だったが、ここはあっさり計画変更、荷小屋峠経由で一緒に下ることとした(^^ゞ。
*所々凍結した道をゆっくり下る。鳥居をくぐり、稜線を離れて荷小屋峠まで急降下、そこからは山腹の道を下って赤い吊り橋を渡り、もう一本の岩岳山への道を分けると林道終点。大きな滝がある(赤滝)。タラタラと林道を下ると駐車場に到着した。
*気田のバス停まで送ってもらい、そこからは遠州森町でバスを乗り換えてJR袋井駅に出、浜松からはこだまとひかりを乗り継いで大晦日の夕方には帰阪することができた。
2001年の年末山行は南ア深南部の南端とも言うべき高塚山界隈を歩いてきましたが、予想通り静かな山歩きを楽しむことができました(^^)。岩岳神社で家族連れにあった時には少しびっくりしてしまいました!でも、車に乗せてもらえて非常に助かりました(^_^)。
今度この辺りに来るとしたら、京丸山→高塚山→山犬→寸又峡、というコースを歩いてみたいです!
尚、以前にこの時期に黒法師山や中ノ尾根山に行った感じでは今回のコースではほとんど雪がないのではないかと思っていましたが、この時は多くはないものの水を得られるくらいには積雪があり、今回は結果的には水を担ぐ必要はありませんでした。
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