笠ヶ岳日帰り ちゃんと計画しててもアクシデントはあるよね。
pp151
CC730
体力度について
- GPS
- 14:43
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 2,176m
- 下り
- 2,153m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 13:35
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 14:44
| 天候 | くもりー晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
振り返って左から槍、大喰岳、中岳、南岳、キレット、北穂高、涸沢、奥穂高、ジャンダルム
そして写真を撮るふりして脚を止める。
どこから見ても槍ヶ岳の存在感はすごい。
贔屓の日ハムビックボスのサイン。
この日は最後の札幌ドームの試合。
往路で失くしていた手袋発見。優しい方が見つけやすいように石の上に置いてくれてた。
しかも風で飛ばされないように石を置いてくれてたの。
ありがとうございました。
3
優しい方が見つけやすいように石の上に置いてくれてた。
しかも風で飛ばされないように石を置いてくれてたの。
ありがとうございました。
感想
自宅から登山口までは300キロと遠い。
早く帰宅したかったこともあり夜中の0時スタート、13時下山の計画を立てた。
我々の体力は我々が1番良く知っている。
それに沿った計画のはずだったが、数々のアクシデントにより予定を大幅にオーバーした。
じゃあ失敗だったのか？
いやいや、無事に帰ってくれば全ての山行は成功といえるのだ！
9/28（水）
13時 CCちゃんにピックアップしてもらい出発。
19時 運良く新穂高第三駐車場の一番上が空いていたので3時間仮眠。
23:55 第三駐車場スタート
9/29（木）
0:06 新穂高登山口スタート
�／景羚眦仍蓋�1080mー笠新道入口1360m
54分（コースタイム1時間10分）コースタイム比77%
月も星もない暗闇の左俣林道をひたすらに歩く。
緩やかな登り坂に息が上がる。
緊張しているから眠さはない。
あるのは希望だけだった。
��笠新道入口1360mー杓子平2455m
3時間20分（コースタイム4時間20分）コースタイム比77%
標高1600m位までは土と小石のごく普通の登山道。サクサクと標高を上げていく。
1800m位は大きな石ゾーン。
悪名高き笠新道の割にはどんどんイケるぞ、
と、この頃はおしゃべりする余裕もあった。
アタシのココロを折ったのは2200m位の笹ゾーン。
前日の雨で濡れた笹に狙われた。笑
しかも登山道の片方が切れ落ちている箇所もあるから常に山側を歩く。
そのためアタシ達の山パンツはビッショリと濡れ重くなっていた。
濡れたパンツがモモに当たって冷たい、不快。
やだ、もう。
今日は歩き始めからペースが上がらなかった。
遅い人が先頭を歩くルールのもと、アタシが先に進む。
そのうち余裕がなくなってしまい、後ろにいるCCちゃんを忘れた。
追いついてきたCCちゃんに先に行き過ぎだと怒られた。
チェッ、アタシはCCちゃんに迷惑かけないように必死のバッチで頑張ってるんだよ。
しかも、こんなにメンタルが弱ってる時に仲間に文句を言うってダメだろ。
ふん、今は言わないけど後で覚えていろよCC。
2200mから杓子平まではゴロゴロ巨岩ゾーン。
歩きやすいとは言えないけど危険なとこはない。でも一度折れたココロは帰ってこない。
おーい。
休憩ポイントもない暗闇を歩くのも飽きた。
楽しみはどこにも見いだせない。
ひたすら耐えて耐えてようやく到着。
��杓子平2455mー笠新道分岐（抜戸）2760m位
1時間48分 コースタイム2時間 コースタイム比90%
杓子平では真っ暗だったけど、段々と明るくなってきていきなり開けた景色にびっくり。
池のある庭園のような空間にちょっとだけテンションが上がったのだが一瞬で終わった。
コースはカールの中を勾配を上げる。
石の○×を見つけながらジグザグに登っていく。
振り返れば槍や穂高連峰。
見上げると遥か遠くに抜戸岳。
が、素晴らしい景観のはずが全然楽しくない。
この時の時間は一日の中で一番寒いのは夜明け前の5時
冷たい風が容赦なく吹き付けるが暑がりのアタシは長袖シャツでやり過ごそうとしていた。
てかさー、さっきから気がついていたんだけど、眠いんだよ。歩きながら寝てしまう。
身体がフラつく。
脚を止める頻度が高くなる。
ストックに頭を乗せる。
寒さで指先がジンジンしてくる。
凍傷で指が腐ってしまうんじゃないかとか、
そんなネガティブなことばかり頭をよぎる。
CCちゃんが復活したのかと聞いてくる。
あー、復活したのか聞かれたってことはやっぱりアタシのペースが遅かったってことか。
さっき飲んだアミノバイタルが効いたのか、効いたと信じたいのか頑張らなくちゃ。
寝ながらペースを上げようとした。
すると頭痛と吐き気も襲ってきた。
寒さも限界。
横着も限界だ。
レインスーツ上下を着込む。
首元もしっかりと覆う。
あ、あったかーい。
ついでにゆっくり休憩する。
すると、なんということでしょう。
眠気も頭痛も吐き気も魔法みたいに全て消えた。
眠さはアタシの脳が脚を止めさせようした作戦だったらしい。
温かくしたら「歩いてええよー」と許してくれたようだ。
�� 笠新道分岐（抜戸）2760mー笠ヶ岳2897m
1時間53分（コースタイム1時間10分）コースタイム比161%
ここは楽しい楽しい稜線歩きの縦走路。
山頂までのウイニングロードだ！と思っていた。
まずは穏やかに降って奇岩の抜戸岩を潜る。
あれ？ここまでで40分位かかってしまった。
なぜかペースが全く上がらない。
抜戸岩からは登り基調の道が笠ヶ岳山荘、笠ヶ岳への続いている。
いつもならなんてことない登山道なのに今日はダメだ。
最初に異変を言ったのはCCちゃんだった。
CCもまた身体の変化と戦っていたのだ。
それは高山登山でたまに発症する「高山病」
登りも降りも脚が動かず。
アミノバイタルやジェルなど色んなものを摂っても効果なし。
ちょっと歩いて休憩、またちょっと歩いて休憩。
山荘直下のゴーロ帯もキツかったな。
CCちゃんは、遅くてごめんね、ごめんねと言うけど、大丈夫。
アタシも十分にキツイんだよ。
CCちゃんが復活したのはあるものを摂取したから。
さぁ、あるものとはなんでしょう？
知りたい人はいいね♩を押してください。
てか、いいね♩どこにもないやないか！
正解はバッファリンプレミアムでした。
山荘にザックをデボさせていただき山頂に登る。約15分で登頂。
百名山61座目だ。
360度名高い山々が競うようにそびえたつ。
素晴らしい光景だ。
が、素晴らしい光景にも登頂した喜びに浸ることなく、無事に下山することだけを考えていた。
�コ泪�岳2897mー笠新道分岐（抜戸）2760m
1時間41分（コースタイム1時間）コースタイム比169%
笠ヶ岳山荘で休憩したとはいえ、ここまでタイムを落としたのはアタシのせいだ。
CCちゃんの高山病を心配するふりをしていたからアタシもまた2800ラインに苦しめられていた。
標高2800mを超えると途端に呼吸が苦しくなるのだ。ほんのすこーしの傾斜でも続けて歩けない。止まってばっかり。
もう情けないったらないよ。
それにしてもこの笠新道分岐から笠ヶ岳までのコース、コースタイムがタイトだ。元気な時でも往復2時間10分は厳しいと思う。
�� 笠新道分岐（抜戸）2760m位杓子平2455m
1時間02分 コースタイム1時間20分 コースタイム比90%
浮石、ザレガレ、石の○×に注意しながら前方の槍穂を楽しめるゾーン。
すれ違った方からおこじょがいたよと聞いてたから注意しながら進んでいくと、
岩の間から顔を出してるおこじょ発見。
かーわーいーい。
我々を見つけるとすぐに隠れて別の岩から顔をだす。
これを3回繰り返してくれた。
杓子平に到着するとこれから山荘を目指す登山者さんが沢山。
ようやく余裕も出てきたのでおしゃべりも楽しめるようになった。
�� 杓子平2455m ー笠新道入口1360m
2時間37分 コースタイム3時間 コースタイム比87%
特に降りの悪名高い笠新道の降りだ。
代わり映えのない長い登山道。
危険箇所はないものの段差が大きくイージーでもないから最後まで気が抜けない。
標高が100m降るごとに先頭が入れ替わる作戦。
モチベーションを保っとかないと最後の最後で怪我したりするもんね。
�┳淇憩仔�口1360m ー新穂高登山口1080m
51分（コースタイム1時間）コースタイム比93%
笠新道入口では水がジャージャー出てるから空いたペットボトルに入れさせてもらう。
ドキドキして無言だった往路とは大違い。
あー、色々あったけど、無事に帰ってこられて良かったねーとおしゃべりを楽しむ。
今回の山行は厳しい場面もあったけど、無事に帰ってこられたら全ての山行は成功なのだ！
【記憶喪失】
下山直後は笠ヶ岳日帰りはもうやだーって思ったけど、
キツイ記憶だけ記憶喪失になる。
翌々日の今はまた行きたくてたまらない。
【お礼】
往路の笠戸岳までのカール歩きで手袋を失くしてしまったCCちゃん。
復路、探しながら歩いていたら、「あったーっ！」
それは道のど真ん中の石の上にあった。
しかも風で飛ばされないように二つの石を置いてくれていた。
あー、きっとすれ違ったどなたかだ。
もうね、ホントにホントに嬉しかったの。
マジで今日イチ感動したの。
優しいお兄さんかお姉さん、どうもありがとう。
温かいお気持ちいただきました。
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