神室と鳥海を結ぶ分水嶺 南沢山〜雄勝峠（杉の巨木のあるやぶの稜線）

2022年10月15日(土) [日帰り]

• GPS: 06:02
• 距離: 6.7km
• 登り: 680m
• 下り: 622m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:41
• 休憩: 0:20
• 合計: 6:01

距離 6.7km 登り 680m 下り 632m

6:59 林道駐車地点
8:15 522m峰
9:20 9:29 南沢山
10:30 10:40 666m峰
12:11 12:12 雄勝峠
13:00 雄勝トンネル入口

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車 自転車

　車で国道13号の雄勝トンネル湯沢側出口まで行き，近くに自転車をデポ．ここから約2km湯沢側に走り，奥羽本線が左側（西側）に移る直前から左側に分岐する林道に少し入り路肩に駐車．分水嶺を歩いて自転車で車まで戻った．

コース状況／危険箇所等

　駐車地点から線路沿いの荒れた林道に入ったが，尾根から離れるので途中から急斜面を登り尾根に出た．最初からゲートのある林道を進み尾根を歩いた方が楽．南沢山に続く尾根は下部と上部を除き痩せ尾根が多い．部分的に荒れた踏み跡もあるが，痩せ尾根の部分では灌木のやぶ漕ぎが煩わしかった．
　南沢山から雄勝峠までの分水嶺にも足元に荒れた踏み跡がある場所が多いが，腰より上はやぶで終始両手を使うやぶ漕ぎが続く．最初は灌木のやぶだが，後半は背丈を超える笹やぶで踏み跡も不明瞭で疲れた．登り下りも多く距離，標高の割に時間がかかる．
　雄勝峠から荒れた道があったので少し利用したが，すぐに不明瞭になったので沢沿いに下った．最後は大きな堰堤の工事現場に出た．足場が悪い場所が多く通過するのに苦労した．

その他周辺情報

帰りに近くの湯ノ沢温泉日勝館で入浴．夏期のみ営業（5月〜11月）．500円．

写真

10/15 7:26

7:26 登った尾根の下部はやぶが薄く荒れた踏み跡があった．

10/15 7:44

7:44 登るにつれてやぶが濃い部分が出てくる．

10/15 8:15

8:15 笹よりも灌木のやぶが目立つ．

10/15 8:18

8:18 尾根は痩せた部分が多く歩きづらい．ここの尾根の幅は30cmくらいしかない．両側は急峻で少し緊張した．

10/15 8:22

8:22 痩せ尾根に灌木があり疲れる．

10/15 9:20

9:20 南沢山に着いた．

10/15 9:20

9:20 三角点．

10/15 9:20

9:20 周囲の樹木はぶな．赤テープがある．高いので積雪期でないと届かない．

10/15 9:20

9:20 これから歩く分水嶺．

10/15 9:35

9:35 この辺のやぶは低く尾根には荒れた踏み跡があった．

10/15 10:07

10:07 終始やぶ漕ぎが続く．立派なぶなの木が多い．

10/15 10:30

10:30 666m峰山頂付近．

10/15 10:30

10:30 灌木のやぶ漕ぎが続く．

10/15 10:41

10:41 太さが1.5m位ある見事な木があった．杉だと思う．

10/15 10:42

10:42 この辺には杉の巨木が多い．

10/15 11:08

11:08 650m峰山頂．

10/15 11:15

11:15 杉とぶなが混生している．

10/15 11:32

11:32 笹やぶが多くなった．踏み跡も不明瞭で疲れる．

10/15 11:32

11:32 ぶなの樹林の中を笹のやぶ漕ぎする．

10/15 11:45

11:45 背丈を超える笹やぶになった．

10/15 12:12

12:12 急斜面を下って雄勝峠に着いた．

10/15 12:12

12:12 山形側．

10/15 12:12

12:12 秋田側．

10/15 12:27

12:27 秋田側に下る．

10/15 12:33

12:33 沢沿いに下ったら東側に旧国道のスノーシャッドが見えた．

10/15 12:38

12:38 沢沿いに昔の歩道跡と思われる場所があったが，次第に不明瞭になった．

10/15 12:53

12:53 最後は大きな堰堤工事をしている場所に出た．足場が悪く通過するのが大変だった．

10/15 12:58

12:58 奥羽本線のトンネル入口の上部を通過．

10/15 13:11

13:11 雄勝トンネルに着いた．ここからデポした自転車で車まで下る．

10/15 13:20

13:20 自転車で車まで戻ってきた．この林道はこの先にゲートがある．

10/15 13:53

帰りに近くの湯ノ沢温泉，日勝館で入浴．山の中の一軒宿．

10/15 13:57

透明でぬるめの掛け流しの温泉．肌がすべすべになった．

撮影機器：

DC-TX2 Panasonic

感想

yukitsubasa

　中央分水嶺近くの神室連峰から鳥海山に続く分水嶺の一部の山行．この付近の分水嶺には登山道がないのでやぶ漕ぎか積雪期に歩くしかない．昨年12月に東側の560m峰から雄勝峠までをやぶ漕ぎし，今年の1月に南沢山西580m地点から南沢山までをラッセルして歩いたので，今回は残った南沢山から雄勝峠までをやぶ漕ぎして歩くことにした．

　南沢山までの登った尾根は1月に不安定な新雪の中を苦労して下った．ここは痩せ尾根が続き，今回は新雪の代わりに灌木のやぶが密生しており苦労した．南沢山から雄勝峠までの分水嶺は登った尾根より楽で足元には踏み跡がある場所も多いが，上部はやぶなので終始やぶ漕ぎになる．最初は灌木のやぶで雄勝峠が近づくにつれて背丈を超える笹やぶになるが，やぶは比較的細いので通過を躊躇うような場所は少ない．

　地形図で分水嶺の666m峰から南に下った610m付近に細長い建造物の記号があったので気になっていたが，同部には杉の巨木があるだけで人工物はなかった．

　ここは里に近いが標高の割に急峻な稜線が続いており安易に取り付くことができない．分水嶺に赤マーキングも数ヶ所しかなかったのでほとんど歩かれていないのだと思う．ヤマレコでも初トレースになる．これで神室連峰から甑山までの分水嶺がつながった．

　ここから東に続く分水嶺山行：
神室と鳥海を結ぶ分水嶺　560m峰〜751m峰〜雄勝峠（751m峰山頂にある荒廃した建物は何？）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3827732.html

　ここから西に続く分水嶺山行：
神室と鳥海を結ぶ分水嶺　南沢山西580m地点〜南沢山（ラッセルとやぶの痩せた雪稜に難渋し途中敗退）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3938348.html