三瓶山 (島根県 大田市)
- GPS
- 07:09
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 988m
- 下り
- 979m
コースタイム
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 7:10
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
山陽新幹線のぞみ77号(新大阪7:56→8:41岡山)、特急やくも3号(岡山9:05→12:08出雲市)、普通(出雲市12:18→12:59大田市)、岩見交通バス(大田市駅前13:42→14:20さひめ野前) <帰り> 岩見交通バス(さひめ野前16:20→17:00大田市駅前)、特急スーパーまつかぜ12号(大田市17:27→18:16松江)、特急やくも30号(松江18:56→21:36岡山)、山陽新幹線さくら572号(岡山22:00→22:49新大阪) |
コース状況/ 危険箇所等 |
<女夫松登山口→風越> 孫三瓶山の西側山腹を巻く緩やかで、歩き易い道です。未処理の倒木があり、潜ったり、跨いだりしました。 子三瓶山が見えるあたりから道幅が狭くなり、歩きにくい場所がありました。 <風越→子三瓶山> 峠である風越からすぐに急登ですが、手を使う程ではなく、じっくり登って、高度が上がると周囲の展望が開けます。 登山道の至る所にリュウノウギグが、所々にリンドウが咲いてました。 急登を登りきると、ススキの斜面が一面に広がります。しっかり踏まれた山道を登ると分岐に着きます。子三瓶山頂は分岐からすぐです。 正面に男三瓶山の雄姿が望めます。 <子三瓶山→男三瓶山> 分岐に戻って扇沢(峠)に向かって急降下します。階段のある所と地道の部分があります。急坂で滑りやすいので要注意箇所です。 急坂を下りきるとほぼ平坦な道になり、その先を下って行くと扇沢と呼ばれる峠に出ます。 男三瓶山は直進します。すぐに急斜面の岩場になります。4輪駆動で登るところがあり、最大の難所です。ロープが設置されている所がありますが。あまり信頼できない感じでした。 急坂は標高850mの峠(扇沢)から標高1000m位の間で、その上は徐々に緩やかになって、山頂部の周囲は広大なススキの原です。 山頂手前で西の原からの登山道が合流します。(西の原からは扇沢経由の登山道があります。) ススキの間を登ると男三瓶山・山頂です。 <男三瓶山→女三瓶山) 山頂直下から犬戻しあたりまで崖の縁の細い道や急な岩場が連続します。兜山までも急な岩場やザレ場が散在します。要所にはロープがありましたが、古くてあまり頼らない方が良いと思います。鞍部から緩やかに登り、分岐を左に行くと女三瓶山・山頂です。 <女三瓶山→孫三瓶山> 九十九折の山道を下るとリフトからの道が合流します。整備された遊歩道を登って行くとすぐに大平山展望所に着きます。三瓶山の全貌が見られます。東の原を俯瞰できます。 そこから笹原の中を緩やかに下ると奥の湯峠で、峠から孫三瓶山へ登りが始まり、30分で山頂です。峠の標識では山頂まで20分とありましたが、無理でした。 山頂から正面に雄大な子三瓶山と男三瓶山が望めます。 <孫三瓶山→女夫松登山口> ここだけは岩場の急坂が無く普通の山道です。気持ち良く下って行くと、朝、登りで通った風越への分岐に出ます。分岐を左に下ると約20分で女夫松登山口に着きます。 三瓶山を縦走する場合、アップダウンが多いですが、標高差が少ないので負担を感じる事はありませんでした。(個人差があると思います) |
その他周辺情報 | 今回宿泊したさひめ野、女夫松登山口前のさんべ荘で日帰り入浴出来ます。周辺、大田市駅前に店舗類は一切ありません。 |
写真
感想
三瓶山にはkazunookeikoは高校時代に登ったそうですが、何も記憶に残っていなくて、もう一度登りたいというので、出かけることにしました。
<歩いたコース>
三瓶温泉の女夫松(めおとまつ)登山口をスタートして孫三瓶山へ向かい、途中の分岐から子三瓶山と孫三瓶山の鞍部・風越に向かい、そこから子三瓶山に登り、男三瓶山と子三瓶山の鞍部・扇沢に下ってから、岩々の激坂を上り詰めて男三瓶山へ登りました。山頂からしばらく岩々の急坂と細い山道が交互に現れる登山道を下って女三瓶山へ、そこから室の内を取り囲む稜線を歩いて、奥の湯峠から孫三瓶山に登り、女夫松登山口に下りました。
<登山道の状況>
それぞれのピークは円丘のような山容で、取り付きから山頂付近までは岩々の急坂、山頂部は比較的なだらかで、男三瓶山、子三瓶山は山頂部にススキが広がっていました。登りより、下りの方がが気を使いました。
女夫松登山口から孫三瓶山への登山道は比較的緩やかで歩き易かったですが、分岐から風越へのルートは未処理の倒木が多かったです。
登山道には秋の花々が咲き競っていました。
目立ったのはリュウノウギクで、至る所に群落がありました。
鮮やかだったのはリンドウです。将に見頃で、群落を作っているのではなく、そこかしこに点在していました。歩いていてホッとして和み、疲れを忘れさせてくれます。
その他に、カワラナデシコ、イヨフウロ(シコクフウロとも呼ばれるようです)、シロヨメナ、ツリガネニンジン、ホタルブクロ、アキノキリンソウ、アキチョウジ、初見のキバナアサギリなどが咲いていました。
この日は好天に恵まれて大展望を満喫することができました。
この付近は標高は高くはないものの、中国山地の重畳たる山並が遠くまで見渡せ、日本海側に目を向けると日御碕まで望むことができました。大山は残念ながら雲の中でした。
<宿泊先について>
山行を計画するにあたって、宿泊先を検討したところ、国民宿舎さんべ荘と今回宿泊したさひめ野の2択しかありません。
さんべ荘は早くから満室で予約が取れなかったので、出雲や松江辺りまで範囲を広げましたが、結局、登山口に近い所にしました。
結果的に今回泊まったさひめ野は部屋がきれいで、眺めが抜群に良く、食事がおいしく、加えて最近から始まった「弁当付き三瓶山登山者向けのプラン」がありがたかった。
価格はまあまあで、今回は旅行支援の対象になったので、2人で10000円マイナスとクーポンと地域クーポンがそれぞれ一人1000円と国の施策の恩恵を受けることができました。
<電車、バスでのアクセスについて>
大田市駅前から日に数本バス便があるので利用することにしました。大田市まではJRにしました。
岡山までは新幹線、岡山からは出雲市まで運行されている伯備線の特急やくもを利用しました。
伯備線は倉敷〜伯耆大山の路線で電化されています。特急やくもは岡山ー倉敷は山陽本線、伯耆大山ー出雲市は山陰本線を通ります。伯備線は単線ですので、特急と言えども列車交換のための待ち時間がありました。
伯備線は山陽と山陰を結ぶ動脈で利用者はそこそこ多かったです。往路の4両編成の電車は満席でした。
鉄道でアクセスする場合の注意点としてJR大田市駅前には店舗もコンビニもありません。中心部は駅から離れているようです。駅の窓口、売店は16:00で終了します。
帰りの大田市駅で列車を待つ間、空腹で途方に暮れましたが、駅前のコミュニティセンター1階のレストラン光(みつ)でチャーハンの持ち帰りを作ってもらえて、大変助かりました。30分足らずの待ち合わせ時間だったので、綱渡りでした。
三瓶温泉の中心部には行ってませんが、こちらも同じような状況だと思います。
山陰の山は数十年前の大山以来で、2回目でした。
思い描いていたのと違って厳しい山道でしたが、何よりも展望に優れ、花も楽しめる一級の山と感じました。
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