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Yamareco

記録ID: 483324
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

準備を重ねて  富士山(富士宮口ピストン)  会心の山行

2014年07月25日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
10.2km
登り
1,553m
下り
1,534m

コースタイム

7:01  富士宮口5合目
7:16  6合目
8:10  新7合目
9:06  元祖7合目
9:58  8合目
10:42 9合目
11:22 9合5勺
12:03 富士宮口山頂
12:22 富士山山頂(3776m三角点)
12:34 富士山山頂出発
13:33 9合目
14:03 8合目
14:58 新7合目
15:28 6合目
15:42 富士宮口5合目
天候 5号目登山口は朝は18度、山頂は14度、下山後は22度
山頂に近づくと風もあったが、基本無風。
眺望は雲海によりほとんど得られなかった。
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
水ヶ塚駐車場からシャトルバスで富士宮口5合目へ
駐車料金1000円、シャトルバス往復1500円、登山協力金1000円を支払った。車中泊可能。

シャトルバスは6:00〜22:00まで30分間隔で運行。
希望者が多ければ臨時バスが出る。
また、夜間はタクシーも活用することができるが割高
弾丸登山はせずに朝から登り一泊してご来光を待てという感じだろうか。
個人的にはもう1時間早いバスがあればなあと思う。
コース状況/
危険箇所等
 基本的には岩と火山灰、火山礫、軽石の道。特に下りでは火山灰や軽石に両足を乗せてしまうと滑ってしまう。ダブルストックを使ってよく確かめながら下って行った。
 また、高山病になりやすい山である。5km程度の道で1400m近く標高を上げるためである。まずは5合目でしっかりと準備をし時間を取って空気の薄さに慣れるべきである。この作業を30分ほどするかしないかで大いに影響する。

 温泉は「ごてんば温泉会館」
 泉質は単純泉、しかしナトリウムイオン、炭酸水素イオン、メタケイ酸イオンが豊富という美肌の湯である。3時間までで500円と安いが、露天風呂もなく浴室が厚いため40分ほどで汗びっしょりになって出てきてしまった。
予約できる山小屋
八合目池田館
 水ヶ塚駐車場からシャトルバスに乗るときに「環境寄付金」みたいなものが呼び掛けられます。
 本日の一番は私だったようです・・・。
2014年07月25日 05:27撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
7/25 5:27
 水ヶ塚駐車場からシャトルバスに乗るときに「環境寄付金」みたいなものが呼び掛けられます。
 本日の一番は私だったようです・・・。
 1000円寄付すると、缶バッヂと冊子が渡されます。缶バッヂはともかく、冊子は日本人にはあまり必要がないなあ・・・。
2014年07月25日 05:28撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 5:28
 1000円寄付すると、缶バッヂと冊子が渡されます。缶バッヂはともかく、冊子は日本人にはあまり必要がないなあ・・・。
 駐車場からもう富士山が見えていますね。
2014年07月25日 05:31撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 5:31
 駐車場からもう富士山が見えていますね。
 5合目駐車場から、一面の雲海です。本日は雲海ばっかりでした。
2014年07月25日 06:35撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 6:35
 5合目駐車場から、一面の雲海です。本日は雲海ばっかりでした。
 ラザフォード・オールコックの顕彰碑。海外の方で一番早く富士山表口から登ったそうです。ちなみに、日本人では役の小角だと言われています。
2014年07月25日 06:38撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 6:38
 ラザフォード・オールコックの顕彰碑。海外の方で一番早く富士山表口から登ったそうです。ちなみに、日本人では役の小角だと言われています。
 今日これから行く道ですね。日帰りで行ってこれるでしょうかね。
2014年07月25日 06:39撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 6:39
 今日これから行く道ですね。日帰りで行ってこれるでしょうかね。
 まずは、6合目です。もうすでに小学生で「歩けない」とへたり込んでしまう子を見てしまいました。
2014年07月25日 07:15撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 7:15
 まずは、6合目です。もうすでに小学生で「歩けない」とへたり込んでしまう子を見てしまいました。
 金剛杖、これって日本でも富士山だけですよね。もっといろんなところで使われてもよさそうなのに・・・。私はダブルストック派です。
2014年07月25日 07:16撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 7:16
 金剛杖、これって日本でも富士山だけですよね。もっといろんなところで使われてもよさそうなのに・・・。私はダブルストック派です。
 名前はわからないがとりあえず。
2014年07月25日 07:22撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 7:22
 名前はわからないがとりあえず。
 宝永山がきれいに見えていますね。
2014年07月25日 07:49撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 7:49
 宝永山がきれいに見えていますね。
 新7合目ですね。
2014年07月25日 08:10撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
7/25 8:10
 新7合目ですね。
 まだまだ朝です、みんなのんびりと登ってきています。
2014年07月25日 08:11撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 8:11
 まだまだ朝です、みんなのんびりと登ってきています。
 ここで私は小腹がすいたのでカレーパンをいただきます。
2014年07月25日 08:55撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 8:55
 ここで私は小腹がすいたのでカレーパンをいただきます。
 標高3000mですね。でも、今日は不思議と息が苦しくなりません、頭痛など高山病の症状もありませんでした。
2014年07月25日 09:02撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 9:02
 標高3000mですね。でも、今日は不思議と息が苦しくなりません、頭痛など高山病の症状もありませんでした。
 これも、名前がわからぬ高山植物。3000m以上に咲いているのは高山植物でしょうな。
2014年07月25日 09:05撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 9:05
 これも、名前がわからぬ高山植物。3000m以上に咲いているのは高山植物でしょうな。
 そういうわけで、元祖7合目。わけのわからない名前の付け方が多いなあ。7合5勺でもいいのにね。
2014年07月25日 09:06撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 9:06
 そういうわけで、元祖7合目。わけのわからない名前の付け方が多いなあ。7合5勺でもいいのにね。
 ブルドーザーが走っていますね、各山小屋に物品を納入するようです。
2014年07月25日 09:21撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 9:21
 ブルドーザーが走っていますね、各山小屋に物品を納入するようです。
 8合目には、常時医師がいてサポートをしてくださります。私は活用することはありませんでしたが。
2014年07月25日 09:58撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 9:58
 8合目には、常時医師がいてサポートをしてくださります。私は活用することはありませんでしたが。
 8合目の山小屋ですね。
2014年07月25日 09:59撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
7/25 9:59
 8合目の山小屋ですね。
 おもちだよ!!この草餅が美味、しかも腹持ちがいい。そして3個で100円。もちろん全部食べました。
2014年07月25日 10:00撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 10:00
 おもちだよ!!この草餅が美味、しかも腹持ちがいい。そして3個で100円。もちろん全部食べました。
 8合目鳥居、くぐれないんですね。
2014年07月25日 10:08撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 10:08
 8合目鳥居、くぐれないんですね。
 9合目、あと1時間で山頂らしいが・・・。
2014年07月25日 10:42撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 10:42
 9合目、あと1時間で山頂らしいが・・・。
 9合目鳥居です。礼をしてくぐりましょう。ここまでくればみんな笑顔が混じってきています。
2014年07月25日 10:44撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 10:44
 9合目鳥居です。礼をしてくぐりましょう。ここまでくればみんな笑顔が混じってきています。
 9号5勺ってあんなに遠いの?
2014年07月25日 10:44撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
7/25 10:44
 9号5勺ってあんなに遠いの?
 9号目で取り替えたTシャツ。いつもの葉山げんべいオリジナルTシャツですが・・・。
2014年07月25日 10:47撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 10:47
 9号目で取り替えたTシャツ。いつもの葉山げんべいオリジナルTシャツですが・・・。
 9号5勺ですね。富士宮口頂上は見えているんですが、30分で行くのは無理でしょう・・・。
2014年07月25日 11:22撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 11:22
 9号5勺ですね。富士宮口頂上は見えているんですが、30分で行くのは無理でしょう・・・。
 休憩後に一枚、まだまだあるぞう。
2014年07月25日 11:32撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 11:32
 休憩後に一枚、まだまだあるぞう。
 山頂付近の鳥居。心してくぐります。
2014年07月25日 12:02撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:02
 山頂付近の鳥居。心してくぐります。
 頂上富士館、しかし私の目的地はここではない。3776mを目指すのだ。
2014年07月25日 12:03撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
7/25 12:03
 頂上富士館、しかし私の目的地はここではない。3776mを目指すのだ。
 浅間神社は建て直し中。
2014年07月25日 12:04撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:04
 浅間神社は建て直し中。
 そう、目指すはあそこ、剣ヶ峰です。
2014年07月25日 12:05撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:05
 そう、目指すはあそこ、剣ヶ峰です。
 早く近づきたい!!
2014年07月25日 12:08撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:08
 早く近づきたい!!
 あと数十m!!!
2014年07月25日 12:10撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:10
 あと数十m!!!
 はい、二等三角点です。とうとう3776mにつきました!!!。感謝感激雨あられ!!!
2014年07月25日 12:22撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:22
 はい、二等三角点です。とうとう3776mにつきました!!!。感謝感激雨あられ!!!
 もちろんこれも写真におさめます。
2014年07月25日 12:25撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:25
 もちろんこれも写真におさめます。
 火口ってこんなになっているんですね。富士山の活動が活発化する前に来られてよかったなあ。
2014年07月25日 12:25撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:25
 火口ってこんなになっているんですね。富士山の活動が活発化する前に来られてよかったなあ。
 富士宮口頂上の遠景です。
2014年07月25日 12:25撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:25
 富士宮口頂上の遠景です。
 こちらは、富士吉田口頂上の遠景です。
2014年07月25日 12:25撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:25
 こちらは、富士吉田口頂上の遠景です。
 100人で食べたいな、富士山の上でおにぎりを、ぱっくんぱっくんぱっくんと♪(童謡 一年生になったら)
 今年お亡くなりになった、作詞家の「まどみちお」さんに敬礼。
2014年07月25日 12:27撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:27
 100人で食べたいな、富士山の上でおにぎりを、ぱっくんぱっくんぱっくんと♪(童謡 一年生になったら)
 今年お亡くなりになった、作詞家の「まどみちお」さんに敬礼。
 ああ、去りがたし・・・。
2014年07月25日 12:43撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:43
 ああ、去りがたし・・・。
 さて、帰りますか。
2014年07月25日 12:45撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:45
 さて、帰りますか。
 と、その前に、いつの間にか、高校生の集団登山が来ているぞ。
2014年07月25日 12:48撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 12:48
 と、その前に、いつの間にか、高校生の集団登山が来ているぞ。
 本七合目にて、あんぱん。北海道出身の私としては「十勝」の2文字が泣ける。富士山で「十勝」の物を食ってもいいのか!!
2014年07月25日 14:04撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 14:04
 本七合目にて、あんぱん。北海道出身の私としては「十勝」の2文字が泣ける。富士山で「十勝」の物を食ってもいいのか!!
 5合目近くの公衆トイレです。100円の寄付金できれいなトイレが使えます。
2014年07月25日 15:37撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
7/25 15:37
 5合目近くの公衆トイレです。100円の寄付金できれいなトイレが使えます。
 ようやく五合目に戻ってきました。
2014年07月25日 15:42撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
7/25 15:42
 ようやく五合目に戻ってきました。
 水分は4リットル持っていき、残量はこれだけです。スポーツドリンクの後味が苦手で、スポーツドリンクを飲んだ後にお茶を飲んで、後味はお茶にしていました。
2014年07月25日 15:46撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 15:46
 水分は4リットル持っていき、残量はこれだけです。スポーツドリンクの後味が苦手で、スポーツドリンクを飲んだ後にお茶を飲んで、後味はお茶にしていました。
 このバスで戻ってきました。
2014年07月25日 16:26撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 16:26
 このバスで戻ってきました。
 水ヶ塚駐車場は朝は殺伐とshていましたが、よく見てみるとヤマボウシが咲いておりました。
2014年07月25日 16:34撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 16:34
 水ヶ塚駐車場は朝は殺伐とshていましたが、よく見てみるとヤマボウシが咲いておりました。
 飲みたかった・・・コンビニでコーラを買って一気飲みです。後ろの背景は気にしなくても結構です。
2014年07月25日 17:00撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 17:00
 飲みたかった・・・コンビニでコーラを買って一気飲みです。後ろの背景は気にしなくても結構です。
 今日の温泉、「ごてんば温泉会館」、500円で3時間です。お湯は良かったですよ。
2014年07月25日 17:43撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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7/25 17:43
 今日の温泉、「ごてんば温泉会館」、500円で3時間です。お湯は良かったですよ。
撮影機器:

感想

 今年の夏の目標の一つに、富士登山はあった。過去には富士吉田口から登り、14時間かかったためお鉢めぐりもできずにほうほうの体で戻ってしまったことがある。つまり、3776mの三角点も見ていないし、似非富士登山者であると自覚していた。
 昨年に登山を再開してから、夏の富士登山は大きな目標の一つであった。
 別にご来光を見ることにはこだわっていない、初日の出とかご来光とか私にはあまり興味が持てるわけではない。山頂の3776mの三角点にたどり着きたいと思っているのだ。

 富士山は、気楽に登る山ではないと思う。しっかりと準備をして登る山である。その準備は3つ、装備、知識、技量であると思う。富士山独自の岩と火山灰、火山礫の道にどう対応するか、高山病にどう対応するか、ご来光であるならば夜中の低温をどう乗り切るか・・・。そういう中から、私は混んでいない平日、朝から登り夕方には下山というスタイルに決めたのである。日帰りスタイルの一番良い点は、半袖の準備中心でよいということと、山小屋がほとんど開いているということである。夜中から朝の低温に耐えなくてもよいのだ、朝の5合目は15度ぐらい、山頂は12度ぐらい、いずれも半袖で十分対応できる気温である(北海道民の私は・・・。)

 前日の夜遅く、水ヶ塚駐車場に入り車中泊、5時半ごろ起き(睡眠は十分にとった)、準備をしてシャトルバスの乗り場に行く、どうやら2台出そうだ。私は1代目に乗り込み5合目を目指す。もうここまで、3500円を払っている。1000円の駐車料金、1500円のシャトルバス代、1000円の協力費(入山料みたいなものか)である。

 5合目ではじっくりと時間を使う。トイレ、体操、休息などをして標高2400mの空気に慣れる。そして7時ごろ出発する。
 ・深呼吸1回で1歩(1秒1歩を基本)
 ・歩幅は1.5歩まで、ゆっくり歩く。
 ・山荘と、山荘と山荘の間で1回休憩は取れるように配慮したい(逆に言うと、安易な休憩はしない)。
 ・水はケチらず飲む。(4リットル持って行っているし、無くなれば買えばよい)
 こんなことを気にしながら標高を上げていったのである。おかげなのか、今日は全く高山病の症状が出なかった。

 それにしても、気になるのは富士山の低俗化である。今は世界遺産になったことだし、みんなに登ってもらいたいと思っているのだろうが、無謀な登山が結構あり登っていて他人事ながら心配になってしまった。
 猫も杓子も富士山ということにはならないと思うのだ。3歳ぐらいの幼児が段差に足が乗らないので体ごと乗り越えていたり、金剛杖の持ち方やストックを間違えた使い方をしている人がいる。靴のつま先に穴が開いている子(帰り道は砂が入って大変だろうに)、「いやだいやだ」と泣き叫んでいる子供、また、高山病がひどく吐きそうになっている子供、登山道横で寝てしまっている子・・・いろいろいた。本当にこの年齢の子供に富士登山が適しているのか?この年齢の子供に富士登山をさせたいのか?と疑問になった。これでは、登山自体を嫌いになってしまう子供がたくさんできてしまうのではないかと思った。高尾山や地元の山でもよいではないか。幼児を富士山に無理やり登らせることは拷問になるかもしれないと思った。
 挙句の果てに外国人ですが、さらにひどい。ミュールで登っていた人。短パン率多し(岩に足をこすって切れる恐れがあるため長ズボンの方が良いのだ)。中にはサンダルでペットボトルのスポーツドリンクを持っているだけでザックすらない人もいたのである(その人は本七合目前で引き返したようだったが)。
 
 そんな中私は順調に高度を上げている。いつの間にか3000mを越え、空気も薄くなっている。
 このころからは、朝ご来光を見た方が続々と下山してきており、登山道は混雑しており互いに「お疲れ様!」「頑張ってください!」と声をかけている。気持ちよく、楽しい登山だ。
 腹がすいたら行動食を食べ、水分を適宜補給し、山小屋のベンチや岩に座って休息。適度に山小屋があり次の山小屋が見えているので目標にもなる。

 今日は14:00で到着したところで終点とし下山する予定でいた。しかしながら快調で12時台には剣ヶ峰(3776m)についてしまう。写真撮影を済ませて、おにぎりを食べる。もちろん童謡「一年生になったら」から、富士山の上で食べるのは絶対「おにぎり」と決めていた。山頂昼食者はおにぎり率が高めだと思った。火口もでかい。妙な満足感と達成感があった。
 下りは快調だが、転ぶ人をよく見かけた。火山灰や火山礫のところに両足を乗せてしまうと結構バランスを崩す。どちらかの足は岩に置く方が安定するのだ。慎重に下った結果、私は一度も転ばなかった、実はこのことはとても大事なことだと思う。事前に目の前の登山道の状況を把握し、ダブルストックで衝撃を殺し、慎重に下ってくることを続けるには強い精神力が必要と思うのだ。何人も転んでいる姿を見ているのでますますそう思う、転ばないよう注意して戻ってこれたことは一つの収穫であったと思う(自画自賛ですが・・・)。

 今回は、まさに会心の山行であった。高山病対策、登山道対策、持ち物、時間設定、さまざまなことを計画し準備をして臨みうまくいった山行である。
 気楽に登れるとガイドブックに書いてあるからか、安易な登山が非常に目についたが、本来富士山は危険な山であり、綿密な計画や準備のもとで登る山である。今回だって一つ変わると命がなかったかもしれないのだ。安易な富士山登山について唖然としたことと、富士山に限らず登山は情報収集と準備をきちんとしたうえで行うことだということを再度自分に言い聞かせたいと思った。

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