高清水トレイル☆黄葉のブナ林と展望の縦走路へ
- GPS
- 04:15
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 635m
- 下り
- 610m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
臨時駐車場あり 赤和瀬駐車場との間にタクシーによる連絡便あり https://www.kagamino.holiday/spot/entry-441.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
極めて良好に整備された登山道 |
その他周辺情報 | 鏡野温泉 https://www.okayama-kanko.jp/spot/11742 みずの郷奥津湖 http://www.karabijin.jp/ |
写真
感想
いつか歩いてみたいと思っていた高清水トレイル。
先週末、三十三間山をご一緒させていただいたyamanekoさんご夫妻と
山友youuuちゃんファミリーと一緒にゆるり秋色散歩に出かけることに♪
縦走希望だったため、事前にジャンボタクシーを予約。
人形峠に車をデポして、タクシーで移動、赤和瀬登山口からスタート♪
ブナの森から始まり、伯洲山を経て見晴らしの良い稜線へ。
稜線の紅葉は終盤だったけれど、素晴らしい眺望の連続。
メインルートは多くのハイカーでにぎわっていたけれど
丸山への道は静かで、丸山ピークで軽くランチタイム♪
それぞれ持ち寄りのおやつを交換して楽しみました
麓の紅葉はちょうど今が見ごろで美しく、赤和瀬渓谷や岩井滝へも足を伸ばすことに。
水の流れときれいな紅葉はいつまで見ていても飽きることを知らず。。。
とても心地よい時間が過ぎてゆきました。
シメは、鏡野温泉♨️
温泉のおじさんは人懐こくて親切で。
珍しい柿むき体験(無料!)のおまけつき!しかも食べ放題!笑
手作り感満載の味わい深い温泉に身も心もほっこりできました♪
yamanekoさんご夫妻とyouuuちゃんにご一緒していただけて
和やかで楽しい充実の秋散歩を楽しむことができました。
感謝です(*^^*)
前回の日曜日、サイクリング企画で初めてお邪魔した鏡野。縁あって2回続けて、お休みの日に訪れることが出来ました♪
今回は高清水トレイル!緩やかな行程だったので、娘と妹も参加さそて頂くことに。歩き慣れていない妹は、初めて会うyamanekoさんご夫妻にご迷惑をかけないかドキドキ。
でも心配はご無用。高清水のブナの紅葉に溶け込むような優しい雰囲気のyamanekoさんご夫妻に終始癒される1日となりました(*´╰╯`๓)♬
丸山に向かう道も赤や黄色の紅葉が綺麗で、足をのばして良かったです。
赤和瀬や岩井滝も案内して頂き、秋を満喫♪
〆の温泉は前回行きそびれた鏡野温泉へ。
プレス工場の片隅にある手作り感満載の温泉。掃除がしんどくなってきたとのことで、内湯は空っぽ。半露店風呂は、2段あり、お湯はトロトロのいい温泉でした。なんと言っても社長の人柄が可愛らしく、手作りの柿剥き器で柿剥きも実演。たくさん、ご馳走になりました♪
2回目の鏡野を色んな角度から楽しむことが出来た充実の1日。案内して下さったyamanekoさんご夫妻、そして、この高清水トレイルに誘ってくれたユッキーに感謝です!!
伯州山から人形峠までの県境稜線を高清水トレイルと銘打って登山道が整備されたのは2019年のことだ。以前、イワウチワで知られる伯州山に花の季節に訪れたのは2018年だったが、その時は全く人とすれ違わない静かな山だった。
ブナの樹林が素晴らしいらしいのでいつか縦走してみたいと思っていたが、11/3に高清水トレイルに行かれるご予定なのでご一緒にどうでしょうとyukkyさんから有難いお誘いをいただく。偶々、前日の夜は家内と共に岡山に宿泊する予定だったので、家内共々、ご一緒させて頂くことにした。
岡山駅を出発して早朝の津山線で津山に向かう。列車は旭川に沿って山あいに入って行くと、空気の中に乳液を溶かしたかのようhな濃霧の中に入ってゆく。中国地方の秋の朝に特有とも言える景色だ。奥津湖のほとりを走る頃から急に空が晴れ、途端に周囲に見事な錦繍に染まる山肌が姿を見せるとyukkyさんも歓声を上げる。
人形峠への道、すぐ前を大型バスが向かっている。人形峠のかがくプラザの前の駐車場は既に満車ではあった。ログハウス風のトイレの前に驚くほど長蛇の列が出来ている。県境を越えて鳥取県側に入ったところにある広々とした駐車場にはまだ4台ほど車が停められているのみだった。
ここから赤和瀬の駐車場まで駐車場間の送迎タクシーが運行されている。事前にyukkyさんが予約してくれたタクシーが迎えに来てくれる。ジャンボタクシーは人数分らしく一人\1000であった。
赤和瀬の駐車場は20台ほどのスペースだが、こちらもほぼ埋まっていた。舗装された駐車場に隣接してもう一つ、広々とした砂利の駐車場があるがこちらはほとんど車は停められていない。こちらはトイレに並ぶ人の姿はない。
先に出発されたパーティーは本谷の登山道に入っていったようだ。林道に敷き詰められた紅い落葉がこれから向かう劇場のエントランス・カーペットのように我々を歓迎してくれる。先に進むと今度は黄色いカーペットが現れた。
林道が終わり登山道に入ると、早速にもブナの樹々が現れる。林道を歩いている間に高度がさほど上がったと思えないが、この山ではこんなに低いところからブナの樹が生えているのだろうかと思いGPSを確認すると既に標高が800m近いことに驚く。
やがて谷を取り巻く斜面には大聖堂を想起させるような穹窿を描いて立ち上がるブナの壮麗な樹林が広がる。樹林に差し込む朝の光が美しい樹影を際立たせているようだ。以前に伯州山を訪れた時に下山の時にも通っているのだが、その時とは印象が全く異なる。樹々を見上げながら登っているせいだろうか。
他の登山者達とは微妙に時間がずれているからだろうか。人が多いことを予想していたが、意外にも登山道には全く人の気配がない。yukkyさんのよく通る声や鈴を転がすようなyouuuuさんのお嬢さんの透明感のある声を始めとして賑やかな女性たちの声が静かなブナの林にこだまする。
山頂が近くなってもブナの樹林は続く。伯州山荘と呼ばれる避難小屋のあたりでは樹々の多くが既に落葉しており、晩秋の雰囲気が漂う。登山道を覆う落葉が心地よく柔らかい靴裏の感触とカサカサという足音を提供してくれる。考えてみると、これも晩秋の登山の秘かな魅力と言えるだろう。
伯州山荘からはわずかなひと登りですぐに笹原の草原が広がる伯州山の山頂に飛び出す。以前の山行の時は完全にガスの中で何も見えなかったのだが、この日は山頂から360度の好展望が広がるのが嬉しい。
東には笹原が広がる大きな山が見える。どうやら三国山らしい。岡山県側は美作の国がだった筈で、果たしてどこの三国が接しているのだろうか・・・思い至るまで時間を要したが、伯耆と因幡の国だ。三国山から北側に伸びる稜線は因伯国境となるらしい。
この界隈の山は疎いのだが、北西に聳える大きな山はすぐに判る。言わずと知れた大山だ。その両脇には脇侍のごとく烏ヶ山と矢筈ヶ山が並ぶ。左手前方には蒜山三山がたおやかな稜線を連ねている。
山頂に居合わせたご夫婦と思しき方に写真を撮って頂く。人形峠から来られてらしいが、初老の男性の方は赤和瀬に降りてから丸山に登り返そうか・・・と一瞬、思案される。お二人ともどうやら相当な健脚なのだろう。再び人形峠の方に向かわれたかと思うと瞬く間に姿が見えなくなる。
伯州山からは背丈ほどの笹原の中に刈り払われた道が続く。以前はこのような道があった憶えはなく、このトレイルを整備するにあたって刈り払いされたのだろう。この笹原を藪漕ぎをして通過するのは至難だろう。まもなく尾根の北側には杉林が現れるが南がわには広々とした草原が広がり、南側の赤和瀬とその先に広がる丘陵地帯のパノラマを眺めながらの尾根歩きが続く。
再び尾根に笹原の草原が広がるようになるが、このあたりは霧ヶ原と呼ばれるところらしい。トレイルには人形峠から出発して来られた人たちが到達する頃合いなのだろう、急に多くの人達とすれ違うようになる。
しばらく歩くと笹原の中から人の声が聞こえる。笹原の尾根の南側に設けられた展望台が現れる。ブナの谷頭と呼ばれるところのようだ。展望台には20名以上の大パーティーがおられたが、伯州山に向かってパーティーが出発すると急に静かになる。
次の丸山分岐にかけて爽快な草原の尾根が続くが、先方から大人数のパーティーが二組ほどやってくる。一つは先日の常念岳から燕岳への縦走でもすれ違ったクラブツーリズムのパーティーであった。やはり30人ほどの大人数だが、今回は先頭のガイドの方が後ろに声をかけて、皆さんで道を譲ってくれる。
丸山分岐からは南の丸山にかけて尾根を下降することになるが、ブナの樹林が続いている。何よりもこの尾根を歩く人の姿が見えず、静かな雰囲気が期待できそうだ。わずかな標高差のせいだろうか、尾根を下るにつれて黄葉したブナの大樹が次々と現れる。ブナに混じるカエデの紅葉も綺麗だ。右手に広がる緩斜面には巨大な白い箱のような建物が周囲の紅葉の木々の美しさと不自然なアンバランスを見せる。人形峠の原子力開発機構の建物なのだろう。そういえば人形峠は国内で数少ないウランが採掘される場所だ。
丸山のピークは樹林に囲まれた地味なところであったが、ブナの大樹の下でランチ休憩をとることにする。我々が用意して行ったのは行動食のみであったが、youuuuさんからきび団子とビスケット、yukkyさんからはみかんの差し入れを頂き、十分に満腹する。この丸山にはトレラン・スタイルの単独行の男性が通過して行ったきり、人がほとんど人が来ないようだ。休憩しているうちにもう一組のご夫婦と思われる男女が到着し、食事を始める。
出発しようという段になってもう一組、ご夫婦が来られたかと思えば、先ほど伯州山で写真を撮って頂いた方だった。先ほどの展望台でランチ休憩をとっておられたらしい。どちらからとお伺いすると「宍粟です。朝4時に起きて出発してきました」。「5時でしょ。嘘ばっかり」とすかさず奥様が言葉を挟む。「すぐにこうして茶々を入れるから、敵わんでな〜」と仰る。お二人は仲睦まじそうだ。
お二人にご挨拶して、トレイルに向かって尾根を引き返す。トレイルの主稜線に乗ると前半の笹原の広がる稜線とは対照的にブナの樹林が続く。最初のピークは池川山と呼ばれるところらしい。丸山にかけて見事はブナの回廊を歩いた後のせいか、最初は稜線のブナが若木が多く見劣りするように思われたが、先に進むにつれブナの大樹が現れるようになった。
次の御林山のピークに至ると「ブナ原生林→」と案内が出ている。確かにここでも壮麗なブナの樹林が続いている。このあたりは多くの人が歩いている。人形峠から展望台までを往復する行程を歩かれる人達が多いのだろう。
鞍部で再び「ブナ原生林→」の案内標が現れると、唐突にブナの樹林が消える。しかし、雲の影から太陽が顔を出し、カエデの多くみられる雑木林にはステンドグラスのような色とりどりの透過光が溢れている。
樹林から高清水高原の山名標のある草原に飛び出すと歩いてきた稜線を一望することが出来る。小さな女の子の姉妹を連れてた家族づれが山名標を前に写真を撮っているところだった。ご家族揃っての写真を撮って差し上げる代わりに我々の写真を撮って頂く。
高清水トレイルを紹介する鏡野町のサイトでは遊歩道のようなトレイルにブナのウッドチップが敷き詰められた写真が載っているが、既にチップは散逸してしまったのだろう、かなり少なくなっているように思われる。
高原からはわずかに樹林を降ると綺麗に舗装された林道に出る。林道の周囲ではブナに変わって黄色く色づいたコナラの高木が目を惹く。紅葉を愛ながら舗装路を10分ほど歩くと人形峠に到着する。
朝にタクシーで向かった赤和瀬の渓谷が綺麗な紅葉を見せていたので、車で立ち寄ることにする。途中で渓谷に降りていく小径があったので、その手前の道路余地に車を停めて小径に入る。残念ながら小径は渓谷をたどるものではなく、送電線巡視路であった。谷に橋が現れるが、巡視路は対岸の植林の中を登ってゆく。車を停めた道路余地のある場所に戻ると、微かな踏み跡がある谷の右岸に降りてみるが、ここでも川沿いの紅葉の景色が綺麗だった。
道路には頻繁に他府県ナンバーの車が通りがかる。多くはこの先にある岩井滝を訪れるものだろう。我々も岩井滝に向かうことにする。ここは以前に伯州山に登った時にも訪れたところではあるが、滝を裏側から眺めることの出来るいわゆる裏見の滝だ。
植林を入っていくとここでもウッドチップが敷き詰められている。以前はこのような道であった記憶がないので、高清水トレイルと同時にここも整備されたのだろう。滝は入口から400mほど奥に入ったところにある。すぐにも植林を抜けて、自然林の奥で黒々とした岩盤から流れ落ちる幅の広い流心が見えてくる。滝の水量は季節のせいもあり少ないように思われたが、滝の上流の紅葉が滝を華やかに飾り立てていた。
山行の後に立ち寄る温泉としてyukkyさんとyouuuuさんが探して来られたのは鏡野温泉だ。温泉は月水金は休みで、5時から8時までの営業らしい。電話をかけると4時半から入ることが出来るとのこと。
鏡野温泉にたどり着いてみると、プレス工場の一画にある木造の小屋のような作りだ。建物の前には無造作に小さな機械と柿がおいてある。どうやら工場主のご主人が自作された柿剥き器らしい。柿を針に差し込んでペダルを踏むと柿がゆっくりと回転する。そこにピーラーを押し当てると柿が剥けるという仕組みだ。
温泉の浴場にはタイルの張られた大きな湯槽があったが、湯が張られているのは半露天のステンレス製の浴槽のみだった。周りに張り巡らされた垣根越しには田圃と丘陵の景色の彼方で橙色の夕空が広がっていた。
温泉から上がると女性陣を待つ間、早速にも柿を剥いてみる。程よい甘さの柿は美味だった。暮色を濃くしてゆく東の空では煌々と月が輝き始めていた。京都から遠く離れた美伯国境でブナの美林と紅葉を堪能し、充実した1日だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する