安倍川源流「安倍奥」の篠井山を奥山登山口から往復
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 722m
- 下り
- 711m
コースタイム
天候 | ☀快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
●篠井山奥山登山口駐車場 新清水ICからは、国道52号線で南部町役場が建つ「南部町役場入口交差点」まで来ると、左折して山梨県道801号線に入ります。約6.7km先の幡竜橋を渡りきり、三叉路を右折すると、徐々に勾配が増して林道の雰囲気となり、道路上には若干の落石もありました。 橋から約5.4km先に三叉路があり、「←奥山温泉」の看板が現れます。左折して橋を渡ると間もなくで温泉に到着しますが、登山口は直進して1.1kmほど先の大洞橋袂にあります。木彫りの熊が目印になっていますので分かりやすいでしょう。 無料の駐車場も登山口からは道を挟んだすぐ反対側にあります。駐車可能台数は15台程でしょうか。水場、トイレはありません。私のau携帯は電波が入りませんでした。 最寄りのコンビニは、新清水ICに近い国道52号線沿いのローソン清水宍原店(静岡県静岡市清水区宍原1387-2)で、24時間営業です。 なお、大洞橋から先の林道は、「林道地蔵峠線開設工事のため、令和4年11月18日まで通行止め」との看板が出されていました。この林道を使って、篠井山下山後は十枚山登山口まで移動し、ダブルヘッダーにしても良いかもと思っていましたが、残念でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
篠井山(しのいさん)は、山梨県南巨摩郡南部町にある山で、標高1394.4m。山梨百名山に数えられています。今回は奥山温泉に近い奥山登山口から往復しました。 ●全体的に 登山口の標高は約700mですので、山頂までの約3.4kmで単純標高差約700mを登ることになります。100m毎に標識が設置されているので距離の目安になります。 初めのうちは沢沿いに歩きます。木製の橋を使って渡渉したり、谷筋に付けられたトラバース道を進むと「不撓不屈の滝」「明源の滝」「錦糸の滝」が次々と現れます。 登山口から1.8km先の「渡り場の頭」からは沢を離れ、勾配のある斜面を九十九折に登るようになります。この辺りは針葉樹の樹林帯で眺望はありません。「象岩」「おじゃま石」を過ぎると、山頂まで残り500m付近からは植生が変わり、今の時期は紅葉が観られました。馬酔木が迫る幅狭の道を抜けたところが山頂。ちょっとした広場になっており、富士山や天子山地、富士川や駿河湾などがよく見えました。 稜線上には神社のほか、ビュースポットの満願寺跡や行者平がありますので立ち寄ると良いでしょう。満願寺跡からは、奥山登山口からの登山道への巻き道が付けられています。 滝を眺めたり渡渉をしたりするものの、眺望に乏しくやや単調に感じました。標識やピンクテープが豊富ですので、安心感があります。 山頂からの眺望は素晴らしく、山梨百名山に選ばれるのも頷けます。これで西側の十枚山方面もくっきり見えると尚良いのですが・・・。 なお、登山口には「御堂、成島、馬込ルートは荒れ果てており、危険だから立ち入らないで」との掲示がありました。 山中に水場、トイレはありません。私のau携帯は、谷筋では電波が不調のようでした。 |
その他周辺情報 | ●奥山温泉 宿泊(金土日曜のみ)もできて、食事(ラーメン、蕎麦、定食など)も可能な奥山温泉。山の中では大変貴重な施設です。入浴の定休日は毎週火曜(祝祭日の場合は翌日)と年末年始。営業時間は10時〜17時で、町外の大人は900円です。 https://www.okuyama-onsen.com/ ●道の駅とみざわ 国道52号線の「南部町役場入口交差点」にほど近い場所にある施設です。地元産野菜が豊富で、「あゆ定食」や「富沢バーガー」などの食事メニューも人気だとか。来た甲斐を感じることができます。 https://michinoeki-tomizawa.jp/ ●富士宮市観光 奥山温泉から中心街までは約32km。車で1時間ほどの距離です。富士山信仰の中心である富士山本宮浅間大社の門前町として栄えてきた町で、今日は浅間大社の「秋の例大祭」で賑わっていました。お宮横丁で元祖「富士宮焼きそば」をいただきましたが、美味しかったです。次回は是非、宿泊で訪れたいと思いました。 https://fujinomiya.gr.jp/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
静岡県静岡市内を流れる一級河川の安倍川(あべかわ)は、静岡県と山梨県の境にある、大谷嶺・八紘嶺・安倍峠が水源だそうで、このあたりの山域は「安倍奥」と呼ばれています。私は長らくこの安倍奥の山にご縁が無く、篠井山は初めて登りました。下山後には林道を使って移動し、十枚山にもダブルヘッダーで登ろうかと思っていたのですが、林道は工事のため通行止めになっていて残念でした。
JR身延線の内船(うつぶな)辺りから富士川の対岸に見えるのがこの篠井山。
ネット検索すると、和歌の名人で三十六歌仙のひとりに数えられる凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)が、甲州の役人として赴任した際にこの山に登り、彼の官位が従四位であったことから「四位山」の名を得たとのこと。これが山名の由来と思われます。古来より山岳信仰の対象であり、農業の神とあがめられてきたそうで、山頂からの景色も素晴らしいのですが、歴史的な背景も山梨百名山に選ばれた理由なのでしょうか。
登山口付近に奥山温泉がありますが、この施設があるのは大変ありがたいですね。周囲の紅葉を眺めながら露天風呂に浸かることができます。
それでもまだ時間に余裕があるからと、立ち寄ることにしたのは静岡県富士宮市。
富士宮は富士山信仰の中心地である富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)の門前町で、この神社は駿河国一宮。全国に約1300社ある浅間神社の総本社だそうで、世界文化遺産にも登録されているとのこと。本日は「秋の例大祭」の最中で、多くの人で賑わっていました。
http://www.fuji-hongu.or.jp/sengen/
富士宮グルメといえば、「富士宮焼きそば」や「静岡おでん」が思い浮かびますが、浅間大社に近い「お宮横丁」で、元祖富士宮焼きそばを頂いて参りました。付近には富士山世界遺産センターもあり、楽しい時間を過ごすことができました。
次回の安倍奥登山では、是非、十枚山をのんびりと歩いてみたいものです。
コメント
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